【転スラ】原初の紫(ヴィオレ)はウルティマの正体?登場キャラとの関係は?
『転スラ』こと『転生したらスライムだった件』に登場する原初の紫(ヴィオレ)は、後にリムルの配下としてウルティマの名を与えられ、聖魔十二守護王にもなる強キャラです。本記事ではヴィオレについて、リムルたちとの関係や『転スラ』での活躍、劇場版での声優等を紹介します。
目次
【転スラ】原初の紫(ヴィオレ)はウルティマの正体?
ヴィオレ(ウルティマ)のプロフィール
- 種族:原初の七柱・魔人、悪魔王
- 魔素量:266,8816
- 称号:聖魔十二守護王・残虐王(ペインロード)
- 究極能力:死毒之王(サマエル)
- 魔法:暗黒魔法、元素魔法
- 耐性:物理攻撃無効、状態異常無効、精神攻撃無効、自然影響無効、聖魔攻撃耐性
- 加護:リムルの加護
『転スラ』に登場する原初の紫(ヴィオレ)は原初の悪魔七柱の一柱であり、後にリムルの配下となったウルティマの正体です。ディアブロたちと同様、名前の由来はスーパーカーシリーズです。ロングボブ程度の長さの紫色の髪をサイドテールにした見た目で、元気な少女らしい口調で話し、一人称は「ボク」です。かわいい見た目と無邪気な言動とは裏腹に、その本性は好戦的かつ残虐非道であり、敵を苦しめることに喜びを感じる戦闘狂でもあります。
転生したらスライムだった件の概要
『転生したらスライムだった件』(通称『転スラ』)は、伏瀬(ふせ)さんの小説であり、もともと小説投稿サイト『小説家になろう』に2013年から投稿されていた作品です。その後2014年に書籍化され、さらに2015年からは川上泰樹(かわかみたいき)さんによる漫画版の連載が『月刊少年シリウス』で始まりました。その後も2度のテレビアニメ化、ゲーム化がされただけでなく、2022年には劇場版『転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』が公開されました。
転生したらスライムだった件のあらすじ
『転スラ』の主人公である三上悟は、あるとき通り魔に襲われ死亡し、異世界でスライムに転生することになります。転生した先の世界は魔物やスキルが存在するファンタジー世界で、彼は封印された暴風竜ヴェルドラに出会います。ヴェルドラと友人になり「リムル=テンペスト」という名前を得てから、リムルは様々な魔物たちを配下にしていき、ジュラの大森林に一大勢力を築くことになります。そして様々な出会いや戦いを経てリムルは魔王の1人となり、世界中に影響を与える存在となっていくのでした。
【転スラ】ヴィオレと登場キャラの関係
ヴィオレとリムルの関係
ヴィオレは同じく原初の悪魔であるディアブロに勧誘された結果、リムルに忠誠を誓い配下になりました。その際、受肉用のオリハルコンの依り代と、ウルティマという名を与えられています。悪魔らしい性格をしているヴィオレですが、リムルとの関係は極めて良好です。もともとヴィオレは配下になるつもりなどなかったのに、リムルを見てすぐ心変わりをしており、その忠誠心は本物です。また、リムルの前では完全に猫をかぶり、無邪気で従順な少女として振る舞っています。
ヴィオレとガビルの関係
ヴィオレと意外にも良好な関係を築いているのがガビルです。ヴィオレは初対面の時に礼儀正しかったガビルのことを気に入り、そのお目付け役を真面目に引き受けました。ガビルたちの行動に呆れることはあるものの、彼らの〈竜戦士化〉が魔素制御の未熟さゆえにまだ不完全なことを見抜くと、魔素制御を得意とするヴィオレは今後その点を鍛えてあげようと決意していました。『転スラ』作中でも、ガビルが格上の相手と初対面から良好な関係を築けたという意味でも貴重です。
ヴィオレの配下
ヴィオレには同じく悪魔族の配下がおり、その中でも腹心と呼べるのがヴェイロンとゾンダです。
ヴェイロン
ヴェイロンは、侯爵級の悪魔公であり、〈毒姫の執事〉としてヴィオレの身の回りの世話をしています。カイゼル髭が似合う老紳士のような見た目が特徴的です。ヴィオレとは、彼女のわがままを窘めつつ受け入れるという関係にあります。ユニークスキル〈物真似師(マネルモノ)〉や究極贈与〈真贋作家(アーティスト)〉を駆使し、他者の能力をコピーすることに特化した能力をもっています。劇場版『転スラ』にも登場しています。
ゾンダ
ゾンダは子爵級の悪魔公であり、〈毒姫の料理人〉と称されるヴィオレ専属の料理人です。常にコックコートを着ており、たとえ戦場でも優雅に料理を用意します。ヴィオレには常にダメ出しされるという関係にあります。原初の悪魔に仕える悪魔の中では直接的な戦闘能力こそ低いものの、回復魔法や支援魔法に優れています。劇場版『転スラ』の登場キャラです。
【転スラ】ヴィオレのかわいい魅力や強さ
ヴィオレのかわいい魅力
原初の紫(ヴィオレ)は、そのかわいい見た目や、凶悪で残忍な性格の一方で、リムルのように懐いた相手に見せる素直な言動など、多くの魅力に溢れています。そのため『転スラ』の中でも屈指の人気を誇っています。
かわいい魅力①サイドテールの髪型
ヴィオレ最大のトレードマークは、左側でサイドテールにした紫色の髪です。小柄ということも相まって、なおさらヴィオレの少女らしい容姿を強調しています。実際、他の女性である原初の悪魔が全員髪を下ろしていることもあり、ヴィオレが最も幼い印象を与えるキャラです。
かわいい魅力②一人称
ヴィオレは、『転生したらスライムだった件』の数多いキャラの中でも希少な、一人称が「ボク」のボクっ娘です。そのため、リムルのように懐いた相手には健気で元気な少女、ヴェイロン達配下に対してはわがままな子ども、そして敵に対しては口調とは不釣り合いな不気味な存在という印象を与えることを助長しています。
かわいい魅力③冷酷な性格
クセが強い原初の悪魔の中でも、原初の紫(ヴィオレ)は最も陰気で陰湿、そして残虐非道と称されています。事実、ヴィオレは戦闘を楽しみ、敵が苦しむことに喜びを感じ、さらに情報収集のために敵の頭を大量にもぎ取るという所業を平然と行っています。『転スラ』の中でも特にギャップが激しいキャラです。
ヴィオレの強さや能力
原初の紫(ヴィオレ)は、もともとの悪魔族としての立場ではギィやディアブロと同格ということもあり、リムルの配下になった当初から『転スラ』においてトップクラスの強さを持っていました。そしてヴィオレの能力は、圧倒的な殲滅力と共に、彼女の性格のせいか、敵を苦しめることに特化したようなものが揃っています。
能力①破滅の炎(ニュークリアフレイム)
ヴィオレは核撃魔法〈破滅の炎(ニュークリアフレイム)〉を得意としています。この魔法は、周辺一帯を蒸発させるほどの熱核爆発によって、驚異的な破壊をもたらします。帝国との戦争時にこの魔法で活躍しました。
能力②究極能力「死毒之王(サマエル)」
ヴィオレは悪魔王に進化後、ダムラダとの戦闘中に究極能力〈死毒之王(サマエル)〉を獲得しました。その権能は、思考加速、万能感知、魔王覇気、時空間操作、多次元結界、弱点看破、死毒精製、死滅世界の統合です。弱点看破と死毒精製によって、生命体の弱点を看破し最適な毒を用いるというのがメインの戦闘スタイルで、その毒は想像を絶するほどの苦しみを与え命を奪うものです。また死滅世界は、究極能力を持たないほとんどの生命を無条件で奪えるという凶悪な能力ですが、基本使用されません。
能力③貫手技紅蛇死毒手(ブラッディーバイト)
〈貫手技紅蛇死毒手(ブラッディーバイト)〉は、ヴィオレがダムラダとの戦いを通じて、その技術を盗みながら編み出した技です。ダムラダの奥義〈聖覇崩拳〉を真似したため貫手となっており、爪に〈死毒之王〉によって精製された死毒を纏うことで、破格の破壊力と致死性を誇ります。
【転スラ】ヴィオレ(ウルティマ)の活躍シーン
活躍シーン①勇者覚醒編
ヴィオレは、原初の白(ブラン)や原初の黄(ジョーヌ)と勢力争いを行っている時、ディアブロに誘われ人間界に向かいました。ヴィオレは当初、リムルの配下になるつもりはありませんでした。ただディアブロを配下にした存在に興味を抱いただけです。ところがリムルを目にすると気が変わり、自ら望んでリムルに忠誠を誓うことを選びました。リムルに名をもらい悪魔公となり直属の配下になると、テンペストの検事総長という役職も与えられています。
活躍シーン②戦争前夜編
東の帝国との戦争が予感される中、ヴィオレはガビルのサポート役を命じられます。珍しくガビルが礼儀正しく振舞っていたおかげもあり、ヴィオレは快くこの役目を引き受けることにしました。
活躍シーン③帝国侵攻編
東の帝国との戦争が始まると、ヴィオレはガビルの監督役として同行します。テンペスト軍がまずは情報収集と様子見に徹すると、ガビルたちが魔法耐久訓練のために敵の魔法をわざと受けるという凶行を始め、ヴィオレはその間ワイバーン部隊を預かりました。その後リムルの指示で本気を出すことにしたヴィオレは、敵の飛空艇に侵入して情報収集した上で、〈破滅の炎〉で飛空艇を撃墜し、帝国軍に壊滅的な被害を与えています。
活躍シーン④竜魔激突編
ヴィオレは帝国との戦争における活躍から、テンペストの最高幹部である聖魔十二守護王の1人に選ばれ、残虐王の称号をもらいました。その後、ドワルゴン東部防衛戦が始まると、カレラやテスタロッサたちと共に竜種のヴェルグリンドと対峙することになります。
活躍シーン⑤深淵解放編
ヴィオレたちはヴェルグリンド相手に善戦しますが、ヴェルグリンドの本気を前にして追い詰められてしまいます。しかしヴェルグリンドが戦線を離脱したことで窮地を脱しました。直後、リムルによって悪魔召喚された際に魂を与えられたことで覚醒進化し、魔神・悪魔王となることに成功します。その後ヴィオレは八門堅陣の戦いに参戦し、ダムラダと戦うことになります。苦戦するも、ダムラダから技術を盗み、さらに究極能力〈死毒之王〉を得たことで勝利し、ダムラダの魂と技術などを受け継ぎ〈拳魔〉となりました。
活躍シーン⑥遊戯終了編
東の帝国との戦争が終わり、ヴィオレはリムルとの個人面談に挑みます。その際、戦争時に獲得した究極能力〈死毒之王〉に話が及び、その権能の中に含まれる〈死滅世界〉が問題となりました。究極能力保有者以外の命を無条件で奪うその凶悪さゆえにリムルは使用禁止を命じます。ヴィオレの方も、根が戦闘狂ということもあり、戦闘を楽しめない死滅世界の使用禁止を快く受け入れるのでした。
活躍シーン⑦野望終焉編
魔王軍と天使軍が戦う天魔大戦が近づく中、テンペストから各魔王陣営に援軍を派遣することが魔王達の宴(ワルプルギス)において決まります。そしてヴィオレはダグリュールの領地ダマルガニアに派遣されることになりました。
活躍シーン⑧王都騒乱編
ヴィオレは天使軍との戦闘が始まると、その脅威を直ちに認識し、腹心のゾンダを脱出させテンペストへの援軍を要請することを決断します。その上でヴィオレは始原の七天使であるピコとガラシャの2柱を相手にし、圧倒します。ところがダグリュールたち巨人陣営が天使軍に寝返ったことで戦況が悪化し窮地に追い込まれます。そこでリムルたちが助けに来たため難を逃れるのでした。
【転スラ】ヴィオレの劇場版での声優
ヴィオレの声優は「富田美憂」
テレビアニメ版『転スラ』で、ヴィオレはまだ登場していません。ただしオリジナルストーリーである劇場版アニメ『転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』に初登場しています。そこでヴィオレの声を担当したのは、声優の富田美憂(とみたみゆ)さんです。
富田美憂のプロフィール
富田美憂さんは、1999年11月15日生まれ、埼玉県出身の女性声優です。所属事務所はアミューズで、声優として2015年にデビューしました。2019年には歌手としてもソロデビューしています。メイン級の少女キャラを担当することが多く、その中でも元気なキャラや強気で生意気なキャラ、さらには自堕落なキャラなど、様々な性格の少女を演じています。
富田美憂の主な出演作品
富田美憂さんの代表作としては、『アイカツスターズ!』の虹野ゆめ、『ガヴリールドロップアウト』のガヴリール、『ひなこのーと』の夏川くいな、『メイドインアビス』のリコ、『となりの吸血鬼さん』のソフィー・トワイライト、『ぼくたちは勉強ができない』の緒方理珠、『女子高生の無駄づかい』のヤマイ、『くまクマ熊ベアー』のシュリ、『かぐや様は告らせたい』の伊井野ミコ、『戦闘員、派遣します!』のキサラギ=アリス、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のチュアチュリー・パンランチなどを挙げられます。
【転スラ】ヴィオレに対する世間での評判や人気
ヴィオレ=ウルティマは、その強さも話題にあがりますが、それ以上にかわいいキャラとして大人気です。また、ヴィオレ=ウルティマ、ブラン=テスタロッサ、ジョーネ=カレラの悪魔3人娘は全員が、『転生したらスライムだった件』に登場するキャラの中でも屈指の人気キャラです。そのため『転スラ』ファンの間では、悪魔3人娘の中では特に誰が好きか、よく議論されています。
『転スラ』の原作を読んでいるファンは、ヴィオレ=ウルティマたちのアニメや漫画での登場を心待ちにしていました。そんな中、劇場版『転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』にヴィオレが登場するというサプライズに歓喜する声が多く見つかりました。
ファンから『転スラ』アニメに登場することが待望されていたヴィオレは、その声優を誰が担当するか、『転スラ』ファンの間で長らく議論されていました。結果、劇場版『転スラ』でヴィオレの声を富田美憂さんが担当することになると、ピッタリだという声や、解釈が一致していたなど、数多くの『転スラ』ファンが高い評価をしていました。
【転スラ】原初の紫(ヴィオレ)はウルティマの正体だった
原初の紫(ヴィオレ)は原初の七柱という『転スラ』でも屈指の強力な悪魔であり、リムルの配下であるウルティマの正体です。かわいい見た目からは想像できないほどに残虐非道でありながら、主であるリムルに対しては極めて従順で素直など、様々な魅力があります。そんなヴィオレ=ウルティマは『転スラ』ファンの間でも大人気であり、アニメや漫画などに早く登場するのを期待されていましたが、『転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』にサプライズ登場し、『転スラ』ファンを大いに喜ばせました。
この記事のライター
Otokita Toma
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