【名探偵コナン】中森青子は「まじっく快斗」のヒロイン！声優が変わった理由は？

『名探偵コナン』に登場する中森青子は、名探偵コナンが始まる前に『まじっく快斗』のヒロインとして存在していました。癖のある髪の毛が特徴的な、やや幼い顔つきのかわいらしい女の子です。詳しいプロフィールは不明ですが、誕生月は9月であることがわかっています。江古田高校の2年生で、初登場時は16歳でした。その後、誕生日を迎えて17歳になっています。

名探偵コナンの中森青子は、天然で明るい性格をしています。また、自分のことを「青子」と名前で呼ぶなど、やや子供っぽいところもあります。名探偵コナンのヒロインである蘭は空手が得意な武闘派な女の子ですが、中森青子はか弱い普通の女の子です。恋愛に関係することには鈍感で、かなり奥手だといえます。

まじっく快斗のヒロインの中森青子は、名探偵コナンのヒロインの毛利蘭と非常に似た顔をしています。髪型と髪色が少し違いますが、顔はほとんど同じといえます。名探偵コナンの作中でも、怪盗キッドが似ていると発言しています。作者の青山剛昌さんによれば、毛利蘭は中森青子をベースにして出来上がったキャラだということです。そのため、2人が似ているのは当然であるといえます。

まじっく快斗は、1987年に週刊少年サンデーに掲載されました。1988年まで連載されていましたが、青山剛昌さんの『YAIBA』の連載が始まると同時に連載は中断されます。その後、不定期掲載が続き、現在でも物語は未完のままです。まじっく快斗は、世界的な大泥棒である怪盗キッドが活躍する物語です。名探偵コナンと関係が深い作品で、怪盗キッドはたびたび名探偵コナンに登場しています。

名探偵コナンは、週刊少年サンデーで長年連載されている漫画です。1994年に連載が始まり、2014年には連載20周年を迎えました。1996年からはテレビアニメが始まり、翌年の1997年には劇場版第1弾が上映されました。名探偵コナンは世界的にも人気のある作品で、全世界の累計発行部数は2億7000万部を超しています。2001年には、第46回小学館漫画賞少年部門を受賞しました。作者は青山剛昌さんで、名探偵コナンの他に『YAIBA』や『まじっく快斗』などの漫画を描いています。

高校生探偵の工藤新一は、毛利蘭と遊園地に遊びに行った際、怪しげな取引現場を目撃しました。工藤新一は現場にいた黒ずくめの男に毒薬を飲まされ、気づくと子供の体になっていました。再び命を狙われないように、工藤新一は「江戸川コナン」という偽名を使って暮らし始めます。コナンは、黒ずくめの男たちの情報をつかむため、毛利探偵事務所に居候することになりました。コナンは事務所に舞い込む事件を解決しながら、黒ずくめの男たちの手がかりを探すのでした。

中森青子はまじっく快斗ではヒロインですが、名探偵コナンでは出番が少ないモブキャラです。そのため、当初は名探偵コナンに出演している声優が、持ち回りで中森青子の役を兼任していました。しかし、まじっく快斗がアニメになったことで、中森青子の出番も増えました。そこで、名探偵コナンの声優が兼任するという形はなくなり、中森青子専属の声優が演じることになりました。

名探偵コナンのアニメに中森青子が初めて登場したのは、アニメ76話の「コナンVS怪盗キッド」の回です。このときは、吉田歩美役の岩居由希子さんが中森青子の声を兼任しました。岩居由希子さんのかわいい声は、中森青子にもよく似合っていました。

中森青子の2人目の声優は、高山みなみさんです。高山みなみさんは、名探偵コナンでは主人公のコナンの声を担当しています。中森青子の声を聞いて、高山みなみさんが兼任していることに気づいた人も多いでしょう。高山みなみさんが中森青子役を担当したのは、名探偵コナン219話の「集められた名探偵！工藤新一VS怪盗キッド」の回です。

まじっく快斗は、名探偵コナンの枠で何度がアニメ化されたことがあります。そのときに中森青子の声を担当したのは、藤村歩さんでした。藤村歩さんは、『ハヤテのごとく！』の春風千桜や『会長はメイド様！』の鮎沢美咲、『HUNTER×HUNTER』のネフェルピトーなどを演じています。藤村あゆみさんは、2019年から無期限の休業期間に入っています。

怪盗キッドが名探偵コナンで人気キャラになったことにより、まじっく快斗は『まじっく快斗1412』というタイトルで単独アニメ化されました。まじっく快斗1412での中森青子役は、M・A・Oさんです。「M・A・O」という名前は声優で活動するときの名義で、女優として活動するときは「市道真央」の名前を使っています。M・A・Oさんは、『斉木楠雄のΨ難』の梨歩田依舞、『転生したらスライムだった件』のシオン、『うちの師匠はしっぽがない』のまめだなどを担当しています。

中森青子の家族として登場したことがあるキャラは、警視庁捜査2課の中森銀三です。中森銀三は中森青子の父親で、警視庁での階級は警部です。怪盗キッドの予告があればどこからでも飛んできますが、いつも怪盗キッドに逃げられています。中森青子の母親は名探偵コナンにもまじっく快斗にも登場したことがなく、存在しているかどうかはっきりしません。中森青子の家族に関しては、いまだに謎な部分が多いです。

名探偵コナンでも活躍している怪盗キッドの正体は、高校生の黒羽快斗です。黒羽快斗と中森青子は、幼なじみの関係にあります。家族のように仲良く育ってきた2人は、高校生になっても一緒に行動することが多いです。黒羽快斗は中森青子に恋心を抱いていますが、中森青子のほうは黒羽快斗への恋心にはっきりと気づいていないようです。

黒羽快斗と家族のように仲が良い中森青子ですが、快斗が怪盗キッドであることには気づいていません。中森青子は、幼い頃から父親の中森銀三が怪盗キッドを追っている姿を見てきました。そのため、怪盗キッドに良い印象は持っておらず、怪盗キッドのことを嫌っています。

まじっく快斗に登場する桃井恵子は、中森青子の親友です。中森青子と黒羽快斗の関係を茶化したり、個性的なクラスメイトにツッコミを入れたりしています。怪盗キッドを嫌っている中森青子とは違い、桃井恵子は怪盗キッドに好意を持っています。中森青子と桃井恵子の関係は、名探偵コナンの毛利蘭と鈴木園子の関係に非常に似ています。

江古田高校の修学旅行では、中森青子の入浴シーンが見られます。入浴シーンでは、珍しく髪の毛をアップしている中森青子の姿を見ることができます。露天風呂で中森青子は、友達から黒羽快斗との関係を根掘り葉掘り聞かれます。青春時代の甘酸っぱい気持ちが味わえる、ほのぼのとしたシーンでした。

怪盗キッドが珍しく失敗をした際、中森青子は満面の笑みでジンジャエールで乾杯しました。あまりの嬉しさに、中森青子は「完敗にカンパイ」とおやじギャグを言っていました。怪盗キッドの失敗にはしゃぐ、子供っぽい中森青子のかわいいシーンです。

高校の教室で、中森青子が黒羽快斗の体温を測るシーンがあります。中森青子は黒羽快斗の額に自分の額を当て、直接体温を確かめていました。まるで恋人同士のような姿ですが、中森青子は照れもせずに自然な様子でした。恋人ではなくても、2人の距離がいかに近いかがわかるシーンです。

怪盗キッドの正体が黒羽快斗だと知らない中森青子ですが、黒羽快斗が怪盗キッドではないかと疑ったことがあります。その疑いが晴れない中、中森青子は黒羽快斗と一緒にバイクに乗ることになりました。怪盗キッドが腹部にケガを負っていることを知っていた中森青子は、黒羽快斗に強くつかまることをためらいます。

黒羽快斗からしっかりつかまるよう注意された中森青子は、覚悟を決めて黒羽快斗の腹部を強くつかみました。しかし、黒羽快斗は痛がる様子もなく、平然としていました。中森青子はその様子を見て、黒羽快斗が怪盗キッドではないかという疑わなくなりました。やせ我慢をして痛みをこらえた黒羽快斗に、ハラハラした読者も多かったでしょう。

中森青子はまじっく快斗のヒロインですが、名探偵コナンにはあまり登場しません。そのため、名探偵コナンで中森青子の出番が少ないことを嘆く声が上がっていました。劇場版アニメには怪盗キッドが多く登場するため、中森青子も出てほしいと願う声もありました。

まじっく快斗のヒロインである中森青子は、かわいいと評判のキャラです。見た目はもちろん、「純粋な性格がかわいい」というコメントが多く見られました。中森青子の素直で無邪気な性格はファンから人気で、「天使のようだ」と評している人もいました。

中森青子と黒羽快斗はお互い子供っぽく、よく小学生のような口喧嘩をしています。そういった2人の関係が好きだという人が多く、ほほえましいという感想が上がっていました。また、怪盗キッドのときはクールでキザな黒羽快斗が、中森青子の前でだけ子供っぽくなるのが好きだという感想もありました。

名探偵コナンに登場する中森青子の声優や家族、黒羽快斗との関係などをまとめました。中森青子はまじっく快斗のヒロインで、何回か名探偵コナンにも登場したことがあります。何度か声優が変わりましたが、現在ではM・A・Oさんが中森青子の声優を担当しています。名探偵コナンでの活躍は少ない中森青子ですが、またの登場を期待して待ちましょう。