【転スラ】聖魔十二守護王の強さ順ランキング！誕生の経緯とは？

国内外でヒットしている『転生したらスライムだった件（転スラ）』の大きな魅力となっているのが、主人公を取り巻くユニークなキャラクターたちです。その中で「聖魔十二守護王」と呼ばれる面々は、そのすぐれた強さ・戦闘能力などでとりわけ多くのファンの目を引いています。彼らの詳しいスキルなどについて見る前に、まずは基礎情報や誕生の経緯について説明しておきましょう。

『転生したらスライムだった件（転スラ）』に登場する「聖魔十二守護王」とは、リムルの配下としてテンペスト常備軍の最高幹部を務める12名を指します。東の帝国兵の魂約100万名分とギィから入手した30万名分を使って、魔王種を持つ配下にそれぞれ1人あたり10万個の魂を与えて覚醒進化させた存在になります。すべて覚醒魔王となっているだけでなく、一部は神性まで宿しています。

『転スラ』において聖魔十二守護王の結成が果たされたのは、書籍版の第14巻です。70万におよぶ東の帝国軍の撃退後、その祝賀会で勝利の褒美と共にユウキの侵略への準備も兼ね、能力の全体的な底上げをはかる意図で前述の覚醒進化が施されました。彼らは1人1人リムルから「王」の名を授与され、全員で「聖魔十二守護王」と呼ばれるようになります。これが誕生の経緯です。

個々が戦闘能力に秀でた聖魔十二守護王が登場する『転スラ』の正式なタイトルは、『転生したらスライムだった件』です。本作は、作者の伏瀬（ふせ）にとってデビュー作にあたります。原型となったのは2013年から小説投稿サイトで発表されていた同名の作品で、それに大幅に加筆修正する形で翌年から商業小説として刊行されるようになりました。漫画化やアニメ化、ゲーム化も果たすなど幅広い人気を得ています。

『転生したらスライムだった件（転スラ）』は、「異世界ファンタジー」のジャンルに属する作品です。主人公の三上は現実世界で通り魔に殺されてしまいますが、異世界においてスライムとしての転生を果たします。最弱ながら新しい生と「リムル＝テンペスト」の名を得た三上は、次第に仲間や配下を増やし、立ちふさがる敵と戦って勢力を拡大していくことになるのでした。

上では『転生したらスライムだった件（転スラ）』の聖魔十二守護王の誕生の経緯などについて見ましたが、聖魔十二守護王と言えば、それぞれが突出した強さや戦闘能力を持つことで知られます。ここからは彼らの強さを順位付けし、ランキングの形で紹介するとともに、個々のスキルについても解説していきます。

『転スラ』の聖魔十二守護王の強さランキング、12位はクマラ（九魔羅）です。何本もの尾を持つ妖狐で、リムルに名付けられたことで九尾への進化を果たしました。戦闘においては八尾を合体させた合成獣形態で最高の力を発揮し、覚醒進化を経て広範囲の重力操作を可能とするスキルを得ています。やや経験不足ながら、スペックだけ見れば上位に入るメンバーです。

『転スラ』の聖魔十二守護王強さランキング、11位は「天龍王」ガビルです。戦闘時の得物は父親譲りの水渦槍（ボルテクス・スピア）で、リムルの名付けにより龍神族へ進化にした後、「調子者（ミダスモノ）」や「竜戦士化（ドラゴンボディ）」といったスキルを獲得しています。さらに覚醒進化後、それらのスキルはさらなる強化を遂げました。

『転スラ』聖魔十二守護王の強さランキングで10位となったのは、「冥霊王」アダルマンです。多数の魔法を能力として行使する魔法使いタイプで、かなりの実力者になります。死者を自軍へ取り込める能力「不死者軍団創造」のほか、シュナとの闘いなどを経て得たエクストラスキルの「聖魔反転」も多大な効果を持ちます。さらに覚醒進化後は、「魔道之書（ネクロノミコン）」を得てより力が増しました。

強さランキングで9位となった聖魔十二守護王は、ウルティマです。「残虐王」の称号を得ている彼女のスキルは、リムルからの魂の贈与で発現した「死毒之王（サマエル）」、死した魂に苦しみを与える「呪怨狂滅罪」、背中に形状変化する翼を生やす「翼」などとなっています。また、究極能力や拳闘技術の組み合わせによる必殺技「死毒崩拳」も、戦闘において大きな効力を発揮します。

「闘神王」シオンが強さランキングの8位に入りました。彼女は戦闘時、「剛力丸」という大太刀による力業で敵を倒す点を特徴とします。その戦闘能力は、単体戦であればベニマルをも上回ると言われるほどの強さを誇ります。また彼女はユニークスキル「料理人（サバクモノ）」を得ていますが、これは現実の有り様に対し自分の望む結果を上書きできるという能力になります。

『転スラ』の聖魔十二守護王の中で強さが7番目となったのは、「破壊王」カレラです。戦闘における魔力は、リムル配下の悪魔族の中で最大を誇ります。有するスキルとしては、人工ブラックホールを生み出す「重力崩壊（グラビティーコラプス）」、アルティメットスキルの「死滅之王」、究極の魔法と呼ばれる「終末崩縮消滅波（アビスアナイアレーション）」などがあります。また、必殺の剣技「朧・百花繚乱」も有力な能力の1つです。

聖魔十二守護王の強さランキングで6位となったのは、「守征王」ゲルドです。特徴的な戦闘能力としては、妖気で接触した対象の精神体と物質体を同時に腐らせたり、第二軍団の猪人族と共に集団的防御力を発揮するといったものがあります。さらに仲間のダメージを身に受ける「守護者（マモルモノ）」などのユニークスキルを持ち、覚醒進化後は「美食之王（ベルゼバブ）」というこれら能力の合一と強化を果たした究極贈与も得ています。

5位にはランガ（嵐牙）がランクインしました。作中では誰かとのコンビによる戦闘場面が多く描かれるものの、単独での強さも相当のものがあります。放電竜巻を発生させる「黒雷嵐（デスストーム）」、魔狼形態で超音速衝撃波を放つ「風魔狼演舞（ダンス・ウィズ・ウルブス）」などの攻撃を用います。保有するユニークスキルは一族の統率による連撃「魔狼王」で、覚醒後に天候まで支配する「 星風之王（ハストゥール）」を得ました。

4位の「虐殺王」テスタロッサが戦闘において得意とするのは、精密な魔力操作になります。エネルギー量で自身をはるかに凌ぐ相手とも渡り合え、強制的に遺伝子配列を組み替える能力を使う彼女の危険さは、ディアブロにも匹敵すると言われるほどです。さらにさまざまな経験を経た結果、究極能力「死界之王（ベリアル）」を身に付けるに至っています。

『転スラ』の聖魔十二守護王の強さをランキングで紹介していますが、4位のテスタロッサまで終わりました。続いては3位から1位までの発表に移りますが、上の強者を抑えて戦闘能力でトップ3に入ったのは、以下の顔ぶれになります。

『転スラ』の聖魔十二守護王の中で3番目の強さを誇るのは、「幽幻王」ゼギオンです。戦闘スタイルは近接戦闘特化型で、迷宮の戦士としての力量はヴェルドラに次ぐとされています。刻印をきざんだ相手の心核を破壊できる「夢の終わり（ドリームエンド）」という技を使うほか、覚醒進化を経て獲得した神話級の外骨格と究極能力「幻想之王（メフィスト）」を持ちます。

続いて聖魔十二守護王の中で強さ2位となったのは、ベニマルです。リムル配下における三頂点の一角をなすベニマルは、戦闘において「紅蓮」の名を持つ刀による剣術を得意とします。限定空間を焼き尽くす技「黒熱炎（ヘルフレア）」を使うほか、勝敗の帰趨を高精度で読み解くユニークスキル「大元帥（スベルモノ）」を持ちます。また、光と熱を加速させる「陽炎之王（アマテラス）」も覚醒後に会得しました。

『転スラ』の聖魔十二守護王の中で最高の強さを持つのは、「魔神王」ディアブロです。やはり三頂点の一角であるディアブロは、リムルに似た思考系能力「大賢人（モトムモノ）」と、屈服した相手を無理やり付き従わせる「誘惑者（オトスモノ）」というユニークスキルを持ちます。覚醒進化を経た後は、魔素量で魔粘性精神体当時のリムルと並ぶまでになり、「誘惑者」も「誘惑之王（アザゼル）」という究極能力へ進化しています。

『転生したらスライムだった件（転スラ）』の聖魔十二守護王について、その誕生に至るいきさつや強さに基づくランキングなどを見てきました。ここからは、メンバーそれぞれが持つ特徴について解説していきましょう。

ベニマル（紅丸）は、赫怒王（フレアロード）の称号を持つ聖魔十二守護王メンバーです。すでに壊滅した大鬼族（オーガ）の里の族長の息子という出自を持ち、リムルの名付けを経て深紅の髪と瞳、高身長の美男子に変貌を遂げました。侍大将の地位を与えられており、リムルからは右腕として強く信頼されています。性格は闘争心に富むものの、恋愛関係については奥手です。

『転スラ』の聖魔十二守護王について紹介していますが、ゲルドは「守征王（バリアロード）」の称号を持つメンバーです。元々はジュラの森に侵攻したオーク族の生き残りでしたが、リムルから「ゲルド」の名を与えられて猪人王に進化し、さらに魂の譲渡で聖魔十二守護王となりました。真面目で義理堅い性格の一方で、物事の説明を順序立てて行うのは苦手とします。

聖魔十二守護王メンバーで「天龍王（ドラグロード）」の称号を得ているガビルは、リザードマン族の首領の息子として誕生したという出自の持ち主です。褒めると調子に乗ってしまう性格ですが、任務に対する責任感は旺盛です。また、指揮能力の高さや的確な戦術判断も周囲から評価されています。

「星狼王（スターロード）」の称号を持つ聖魔十二守護王メンバーのランガは、元は牙狼族の長の息子として誕生したという出自を持ちます。リムルの最側近であり、前述のように高い戦闘能力を持つものの、忠誠心が強すぎてリムルの言葉にしっぽを振ってしまうなどペット的な描写が多いという特徴を持ちます。

『転スラ』の聖魔十二守護王のメンバー紹介、続いては「虐殺王（キラーロード）」のテスタロッサですが、彼女は「原初の白（ブラン）」と呼ばれる悪魔族です。白い髪と赤い瞳を持つ美女で、頭の回転が早く物腰も優雅ながら、相手を見下しがちな側面があります。性格は見た目に比して残虐かつ好戦的となっています。

自身を「ボク」と呼ぶ「残虐王（ペインロード）」のウルティマは、「原初の紫（ヴィオレ）」とあだ名される悪魔です。一見したところ快活な少女のようですが、実際は悪魔にふさわしく冷酷かつ残虐で、かなり陰湿な性格をしています。同じ聖魔十二守護王のカレラとは、さまざまなことで衝突する関係にあります。

続いて特徴を紹介する聖魔十二守護王のメンバーは、「破滅王（メナスロード）」のカレラです。彼女も「原初の七悪魔」の一柱で、「原初の黄（ジョーヌ）」の異名を持ちます。金髪碧眼の容姿で明朗快活ながら、性格は傲岸不遜で交渉は通じません。暴れることをとにかく好み、その暴走ぶりによって周囲からは危険人物認定されています。

聖魔十二守護王の中で「幻獣王（キメラロード）」の称号を得ているクマラは、元は「九頭獣（ナインテール）」という希少種族として誕生した狐の亜人になります。廓言葉で話すのが特徴の美少女で、狡猾でプライドの高い性格をしています。

『転スラ』における聖魔十二守護王の特徴紹介、続いては「幽幻王（ミストロード）」のゼギオンです。元は体長50㎝程度の蟲型魔獣だったのが、後に人型へと変化を遂げました。リムルへの強い忠誠心を持つ、ストイックな武人キャラとなっています。また、闘争心の強さの半面平和を愛する点も特徴です。

髑髏の姿が特徴的な「冥霊王（ゲヘナロード）」のアダルマンは、アンデッド族の上級種である「不死の王（ワイトキング）」の魔人です。元々敬虔なルミナス教信者で、その根本は今でも変わっていません。実はおしゃべり好きという意外な一面を持つ一方で、作中では人格者の顔も覗かせています。

「闘神王（ウォーロード）」のシオン（紫苑）は、紫の髪と豊かな胸、そして額の黒い角が特徴の大鬼族（オーガ）です。一応リムルの秘書役ですが、知的な見た目に反して短絡的思考の持ち主であるため、問題をすべて力で解決しようとする困った傾向が見られます。また料理好きでありながら、腕前は壊滅的（何を作ってもドロドロになる）という一面も持ちます。

『転スラ』の聖魔十二守護王メンバーの特徴を紹介してきましたが、最後は「魔神王（デモンロード）」ことディアブロです。彼も最古の悪魔族の一柱で、かつては「原初の黒（ノワール）」の名で呼ばれました。強さに執着しないという珍しい悪魔で、性格は計算高く冷酷ですが、気まぐれで野心は持ちません。リムルに対しては、召喚される前から興味を抱いていました。

『転生したらスライムだった件（転スラ）』の聖魔十二守護王についてさまざまな角度から考察していますが、誕生の経緯や強さ、特徴について見た後は、その評判について探ってみましょう。X上の聖魔十二守護王についての投稿を紹介しますが、やはりかなり好意的な意見が多いもようです。代表的な3つを取り上げてみました。

こちらは「名前からして聖魔十二守護王が好き」という意見です。特にアダルマンがお気に入りのもようで、さらなる活躍への要望で締めくくっています。見た目を裏切る話し好きというギャップがツボだったのかもしれません。

『転生したらスライムだった件（転スラ）』の聖魔十二守護王の評判について紹介しています。続いての意見は、「聖魔十二守護王を早くアニメで見たいが、まだ先になりそうなので待つしかない」というものです。アニメ『転スラ』は現在2期まで放送済みで、3期が2024年春に放送予定となっています。確かに、彼らの動く雄姿を見るにはもう少し時間がかかりそうです。

『転生したらスライムだった件（転スラ）』の聖魔十二守護王に対する意見、最後はランガに関するものです。前述のようにランガはペットぶりに注目が集まりがちなものの、戦闘能力も抜群の頼もしい聖魔十二守護王メンバーです。この方のように、そうした点をしっかり評価している方も多いと思われます。

『転生したらスライムだった件（転スラ）』の聖魔十二守護王について紹介してきました。このように聖魔十二守護王は、各自膨大な数の魂を得て覚醒進化したという誕生経緯を持つ、リムル配下のトップ12名です。それぞれが高い戦闘能力を持つとともに、キャラ的にもユニークな特徴が盛りだくさんとなっています。アニメ版での登場はまだ先になりそうですが、これからの活躍がさらに楽しみなところです。