【ヒロアカ】デクの必殺技まとめ！ワンフォーオールの覚醒についても

デクは、『ヒロアカ』の主人公である緑谷出久のあだ名です。幼なじみの爆豪勝己から蔑称として呼ばれていました。ある日、同級生の麗日お茶子から「頑張れって感じがする」と言われたことから、緑谷本人もこのあだ名をポジティブに解釈するようになりました。

デクは、緑色の癖毛とそばかす、大きな丸い目が特徴的なキャラです。様々なヒーローの情報をまとめた「ヒーロー分析ノート」を中学生の頃から持ち歩いていました。雄英高校に入学してからは、同級生たちの個性を分析している様子がたびたび描かれています。この分析したデータは相手との戦闘時に利用するだけではなく、自身の戦闘時にも参考にしています。

『ヒロアカ』は堀越耕平さんによる少年漫画です。「週刊少年ジャンプ」にて2014年から連載されており、2021年からは最終章が始まりました。また2016年からはアニメ化もされており、2022年までで通算6期制作されています。アニメオリジナルのストーリーもありますがほぼ原作通りの内容となっており、漫画・アニメともに人気が高い作品です。

『ヒロアカ』は、世界総人口の8割が「個性」と呼ばれる超人社会を舞台としています。主人公のデクは「無個性」として生まれますが、平和の象徴と言われるヒーロー・オールマイトとの出会いをきっかけに個性持ちになりました。譲渡された個性に悪戦苦闘するデクですが、様々な個性を持つ同級生たちとともに、訓練やヴィランとの戦闘のなかで成長していきます。

オールマイトは、ワンフォーオールによって威力が高まったパンチを攻撃の主力としていました。しかし、身体が発達途中であるデクにはオールマイトと同じ戦闘スタイルは負担となっています。そんななか、デクは自分に合った様々な必殺技を編み出しました。ここでは、デクが編み出した7つの必殺技がどのような強さなのか紹介します。

1つ目の必殺技であるデトロイトスマッシュは、パンチによる風圧だけでビル3階分の床を破壊してしまう強さを持つ、ストレートパンチです。デトロイトスマッシュはオールマイトが使用していたものと同じ技名で、デクのオールマイトへのリスペクトがこめられています。雄英高校での爆豪勝己との戦闘訓練の際に初めて使いました。このときはまだ身体が未熟だったため、個性を使った反動で腕がボロボロになってしまいました。

2つ目の必殺技であるデラウェアスマッシュは、ワンフォーオールによって指の力を増強した状態で放つデコピンのような技です。デコピンを直接相手に当てずにデコピンの衝撃で起こった風圧で攻撃するのですが、あまり強さはありません。また、デトロイトスマッシュほど身体への負担は無いのがこの技のメリットですが、力加減を間違うと中指が粉々に折れてしまう危険があります。

3つ目の必殺技であるデラウェアスマッシュ・エアフォースは、デラウェアスマッシュの応用技です。デラウェアスマッシュがデコピンによる風圧を利用しているのに対し、デラウェアスマッシュ・エアフォースは風圧よりもその強さがピンポイントで当たるように、空気砲のようになっています。また、サポート科のアイテムを使うことによって、より正確に狙ったところへ当てられるようになりました。

4つ目の必殺技であるマンチェスタースマッシュは、飛び上がった後に降下の勢いを利用して踵落としをする技です。デクは死穢八斎會の若頭であるオーバーホールとの戦闘で、オーバーホールを倒せる強さがある技のつもりでマンチェスタースマッシュを繰り出しました。残念ながら、この攻撃は避けられてしまっています。

5つ目の必殺技であるセントルイススマッシュは、上から下へ叩きつけるように相手を蹴る技です。マンチェスタースマッシュのほうが踵に全身の体重をかけられるため、より攻撃性が高いと言えます。セントルイススマッシュを使用した相手であるジェントル・クリミナルは、他のヴィランと比べると攻撃的な敵意は無かったためか、デクは今までの攻撃ほどの強さは出していないのではないか考えられます。

6つ目の必殺技であるフルカウルは、ワンフォーオールの反動による負担を解消するために編み出した技術です。オールマイトの師匠であるグラントリノとの訓練のなかで編み出されました。ワンフォーオールのエネルギーを全身に張り巡らせることで肉体を強化でき、デクはそのエネルギーを5%、8%と調節することで身体の負担を減らせるようになりました。一方で、出力を最大にすると身体への負担は命の危機につながるほどの威力となる恐れがあります。

7つ目の必殺技であるフルカウル・シュートスタイルは、フルカウルを使う対象を腕ではなく脚にした技です。フルカウルで負担が抑えられていましたが、デクの腕はドクターストップがかかってしまうほどボロボロになっていました。そんななか、サポート科の発目明の既成概念に捉われない発想から、パンチの強さにこだわらずに脚を主力とするスタイルを思いつきました。

デクのワンフォーオールが覚醒したのは、A組とB組の合同訓練中でした。突然ワンフォーオールが暴走して制御不能となってしまったデクを、A組の同級生たちはいつものようにデクが突然強くなったと思っています。そんな中、異変を察した麗日お茶子と心操人使がデクの暴走を止めました。ここでは、デクが受け継いだ個性・ワンフォーオールについてまとめました。

デクは、世界でわずか2割しかいない無個性として生まれました。ワンフォーオールは、平和の象徴と呼ばれているオールマイトから受け継いだ個性です。ワンフォーオールは純粋な身体能力の強化が特徴的な個性ですが、持ち主はこの個性に耐えられる肉体が不可欠となっています。デクは、物語の当初は肉体が未熟なったために何度もボロボロになっていました。

ワンフォーオールは長い歳月をかけて受け継がれてきた個性です。初代の誕生は、世界中が個性の発現によってパニックになっていた超常黎明期でした。その後オールマイトを含む7人が継承していき、デクはワンフォーオールの9代目の継承者となりました。

ワンフォーオールの初代とオール・フォー・ワンは兄弟です。兄であるオール・フォー・ワンは、他人の個性を奪い、その奪った個性を別の人に与えることができる個性を持っていました。あるとき、虚弱体質で無個性な弟にオール・フォー・ワンは「力をストックする」個性を与えます。実は無個性だと思われていた弟は「個性を与える」個性を持っており、この2つの個性が混ざったことで継承できる個性・ワンフォーオールが誕生しました。

ワンフォーオールの継承方法は、ワンフォーオールを持っている人物のDNAを取り込むだけです。しかし、ただDNAを取り込めば継承できるわけではなく、持ち主が渡したいと思った相手のみが継承できます。そのため無理やり奪われる可能性は低いのですが、ワンフォーオールが強力な個性なためこの譲渡方法は機密事項となっています。なお、デクはオールマイトの髪の毛を飲み込んで継承しました。

デクは、後述する個性「黒鞭」の持ち主でありワンフォーオールの歴代継承者の1人でもある万縄大悟郎から、これから6つの個性が発現すると言われました。単体での攻撃力はあまり無い個性もありますが、ワンフォーオールが持つ能力を増強させる力と継承されてきた様々な個性を組み合わせることで、デクは今までとは違う強さを手に入れていきます。

歴代の個性持ちの継承者は早死にしている点から、ワンフォーオールに適応できるのはオールマイトやデクのような無個性だけだと考えられています。一方で世界人口の無個性の割合は減少しており、今後デクを継ぐようなヒーロー志望の無個性が現れる可能性は低いのではないかと『ヒロアカ』の作中で描かれていました。

『ヒロアカ』が最終章に突入してから、長い間『ヒロアカ』ファンの間で考察されていたワンフォーオールの6つ目の個性が明らかになりました。ここでは、デクによって引き出されたワンフォーオールの6つの個性について、その個性の持ち主や個性の特徴・強さを中心にまとめました。

1つ目の個性は「黒鞭」です。「黒鞭」はワンフォーオールの5代目の継承者・万縄大悟郎（ばんじょうだいごろう）の個性です。黒い鞭状のエネルギーを出し、対象を捕まえることができます。元々の持ち主である万縄自身も「良い個性」と言っているように、敵の捕縛や空中機動、遠距離攻撃など攻守ともに使える強さのある個性です。

2つ目の個性は「浮遊」です。「浮遊」はワンフォーオールの7代目の継承者であり、オールマイトの師匠でもある志村菜奈の個性です。本来は自身を浮かせることができる個性でしたが、ワンフォーオールの個性によって強化されて他人や物体も浮かせることができるようになりました。デクは、「浮遊」単体ではなく「黒鞭」やエアフォースと併用しています。

3つ目の個性は「危機感知」です。「危機感知」はワンフォーオールの4代目の継承者・四ノ森避影（しのもりひかげ）の個性です。危機が迫っているときに頭痛などの負荷が警鐘として現れる個性ですが、相手に敵意が無い場合は発動しません。「危機感知」は「危機回避」とも呼ばれています。

4つ目の個性は「煙幕」です。「煙幕」はワンフォーオールの6代目の継承者・煙（えん）の個性です。煙とは万縄大悟郎が呼んでいた名前で、ヒーロー名なのか本名なのかは明らかになっていません。身体から煙を出すことができる個性です。この個性は発動しても身体への負担はあまり無いようですが、出した煙はコントロールができないため戦闘時に大活躍するような強さではありません。

5つ目の個性は「発勁（はっけい）」です。「発勁」はワンフォーオールの3代目の継承者の個性です。3代目の名前は明らかになっていません。この個性は、一定の動作を繰り返すことで運動エネルギーを溜め込むことができます。デクは、スクワットを繰り返すことで跳躍力を高めていました。ワンフォーオールによる強化や黒鞭と組み合わせることで、全盛期のオールマイトに近い強さを出したこともあります。

6つ目の個性は「変速」です。「変速」はワンフォーオールの2代目の継承者の個性です。本名や素性など明らかになっていないことが多い2代目ですが、『ヒロアカ』ではオール・フォー・ワンと直接対決をした様子が描かれていました。「変速」はギアチェンジをして物体の速度を段階的に操作できる個性です。音を置き去りにすると言われる強さがある個性ですが、一方で、個性の能力を出し切る場合は使用時間が5分間に制限されてしまいます。

デクはワンフォーオールの個性にただ頼るだけではなく、様々な戦闘経験を重ねるなかで自分に合った強さを手に入れています。ここではデクの今までの戦闘のなかから、デクが特に活躍している攻撃シーンを3つ紹介します。

1つ目の活躍シーンは、雄英体育祭の決勝2回戦・轟焦凍との戦いです。このときのデクはワンフォーオールの力を5%しか制御できない状態でした。一方で、轟焦凍は炎と氷、2つの個性を使えるにも関わらず氷のみで戦おうとします。そんな轟焦凍に、「全力でかかってこい」とデクは挑発しました。結果、デクは両腕をボロボロにして負けてしまいますが、轟焦凍は炎の個性を使うことで父親からのしがらみから解放されていました。現在ほどの強さはありませんが、誰よりも全力なデクが見られるシーンです。

2つ目のデクの活躍シーンは、林間合宿編でのマスキュラーとの戦いです。「血狂い」の異名を持つヴィラン・マスキュラーの個性は「筋肉増強」で、筋力を強化します。指名手配されている凶悪犯との戦いであり、かつ背後で5歳児の出水洸太を守りながらの戦いにデクは苦戦していました。あまりの敵の強さに、デクは命を投げ出す覚悟で最大出力の「100万%デラウェア・デトロイトスマッシュ」で攻撃して勝ちました。

3つ目のデクの活躍シーンは、死穢八斎會の若頭・オーバーホールとの戦いです。攻撃の強さは増していますがデクは動きが単調なために攻撃を読まれてしまい、必殺技のマンチェスタースマッシュも避けられてしまいました。そんな中、保護対象の壊理（えり）の個性「巻き戻し」がデクに対して発動します。この個性によってデクの傷は治り、ワンフォーオール・フルカウルを100%で出せたことでオーバーホールに勝ちました。

ここでは、デクの必殺技について『ヒロアカ』のファンはどのように感じているのかをまとめました。ファンのコメントを見てみると、デクの強さの理由はどんなケガになっても諦めなかったり、ボロボロになりながらも自分に合う戦闘スタイルを考え続ける精神の強さも関係しているのではないかと考えられます。

こちらの方は、『ヒロアカ』アニメファンのようです。デクは、腕が折れても諦めずに戦い続ける強い精神力の持ち主です。ドクターストップがかかるほど身体に鞭打つ戦い方をするデクに、『ヒロアカ』ファンは目を離せません。

こちらの『ヒロアカ』ファンの方は、ヒーローオタクであるデクが意外にも必殺技で頭を悩ませていた点に言及しています。腕を酷使してしまったデクは、負担にならない攻撃方法で悩んでいました。そんなときサポート科の発目明との出会いをきっかけに、脚を攻撃の主力とする方法を思いついていました。

デトロイトスマッシュは、デクが尊敬しているヒーロー・オールマイトの必殺技でもあります。デクがヒーローを目指したきっかけでもあるオールマイトの必殺技は、デクにとって思い入れのある技なのではないかと考えられます。

デクの強さの主力である7つの必殺技を見てみましたが、どれも威力が高い技ばかりでした。また、ワンフォーオールや秘められた6つの個性もデクの必殺技で活躍しています。『ヒロアカ』を見る際は、ぜひデクのかっこいい必殺技やその強さに注目してみてください。