【転スラ】ユウキの目的や正体を考察!黒幕説の真相は?死亡説についても
『転スラ』のユウキについて解説します。大人気ライトノベル『転生したらスライムだった件(転スラ)』で黒幕とされるユウキが目指す目的や、彼の正体についてまとめました。また、作中でユウキが死亡したのかについての真相や、彼の強さ・能力についても紹介します。
目次
【転スラ】ユウキとは?
「なろう系」の作品の中でも圧倒的な人気を誇る『転スラ』には、主人公リムルをはじめとした魅力的なキャラが多数登場します。その中には黒幕と言われるユウキも含まれますが、あまり詳しくない人にとってはどんなキャラかつかみにくいところでしょう。本記事ではユウキの正体や目的、強さなどについて解説していきますが、その前に大まかな基礎情報をお伝えしておきます。
ユウキのプロフィール
ユウキは『転スラ』に登場するキャラの1人で、種族は人間です。イングラシア王国において自由組合(冒険者の互助会)に所属しており、自由組合総帥(グランドマスター)の称号を得ています。シズの元弟子にあたり、マンガ好きの一面も持ちます。
転スラの概要
ユウキが登場する『転スラ』は、『転生したらスライムだった件』を正式なタイトルとするライトノベルで、作者の名義は伏瀬(ふせ)になります。当初web小説として発表されたプロットを大幅に改変したものが2014年から刊行(GCノベルズ)されており、さらにそれを原作とする漫画、漫画版を元とするアニメなど多ジャンルでの展開が行われています。
転スラのあらすじ
『転スラ』は「異世界ファンタジー」の系譜に属する作品で、主人公のサラリーマン・三上が殺されて異世界へ転生し、スライムとして新たな生を展開する姿が描かれます。転生後スライムの「リムル=テンペスト」となった三上は、次第に暴風竜ヴェルドラなどの仲間を増やしていき、やがて新たな町の建設に取り掛かります。リムルの勢力は増していきますが、それにつれて敵も妨害を画策しはじめる…というストーリーになっています。
【転スラ】ユウキの目的や正体・黒幕説を考察
ユウキは『転スラ』において、非常に重要な位置にいるキャラです。それは、彼に黒幕の噂が付きまとうことからも見て取れます。果たしてユウキの正体や目的は何なのか、そして黒幕説の真相についても解説します。
ユウキの正体は異世界召喚された日本人?
『転スラ』のユウキの本名は、神楽坂優樹(かぐらざかゆうき)といいます。名前から想像がつく通りもともとの正体は日本人で、魔王カザリームによって異世界に召喚された身の上になります。外見上の年齢は高校生くらいですが、肉体的に加齢しない特質を持つため、実年齢(おそらく20代後半~30代前半くらい)よりかなり若く見えます。
ユウキの目的
『転スラ』に登場するユウキの目的は、「世界征服」です。彼は元の世界において世の不条理さを強く意識するようになり、社会の破壊と改善のどちらを目指すかで揺れていました。そんな折異世界召喚されたことで、自身の手で未完成な世界を正しく導こうという考えに振れ、世界征服を目指すようになったのです。そして対外的には自由組合総帥の地位を得て善行に努める一方、影で秘密結社を操り、表裏双方で勢力拡大を図ったのでした。
ユウキは最後のラスボスで黒幕?
『転スラ』のユウキは物語の黒幕と言われていますが、実際のところどうなのでしょうか。その答えは、端的に言って「イエス」です。上で述べたように、ユウキは自由組合総帥として活動する一方で、犯罪組織「三巨頭」のリーダー、そして「中庸道化連」のボスとしての顔も持っています。作中のできごとを裏で操っていたのは彼であり、まさしく黒幕の立場にいるキャラなのです。
さらにWeb版の『転スラ』においては、ユウキがラスボスの立場も兼ねていました。では書籍版でもそうなるのかというと、これはまだわかりません。物語はまだ進行中であり、今後どのような展開になるかは予測不能となっています。
ユウキは死亡する?
『転スラ』において黒幕のポジションにいるのがユウキであると述べましたが、彼の最終的な運命についても気になるところです。ユウキは死亡するという話が巷でささやかれていますが、それについての真偽も確かめてみましょう。
ユウキはweb版では死亡する?
『転スラ』のweb版では、上記のようにユウキがラスボス役を務めます。目的を世界の破壊に切り替えて決戦に臨んだユウキは、リムルを別世界へ飛ばそうとするも失敗、逆にリムルのスキルの前に敗北します。そして生きたままずっと囚われ続ける…というのがweb版の結末です。つまり、こちらではユウキは死亡しないということになります。なお、そうしたユウキを憐れんだシズは、彼と共に囚われるという選択をしています。
ユウキは書籍版では死亡する?
書籍版のユウキはどうかというと、web版の顛末とは大きく異なっています。中庸道化連とともにミカエルの支配を受けたユウキですが、その裏をかいて支配を脱します。しかし、仲間だったフットマンが敵のジャヒルに乗っ取られたことに気づけず、その腕で腹を貫かれるという大ダメージを負います。そしてジャヒルの放った炎によって消えてしまいました。この描写から、今のところ書籍版においてユウキは死亡したものとみなされています。
【転スラ】ユウキの強さや能力
ユウキの正体や目的、web版と書籍版での死亡の有無などについて紹介しましたが、続いては彼の強さや能力に焦点を当てて考察していきましょう。果たしてユウキの強さは、リムルと比べてどの程度のものなのでしょうか。
ユウキの強さはリムル並み?
『転スラ』における最重要キャラの1人と言っても良いユウキは、強さもかなりのものとなっています。web版ではラスボスとしてリムルと対峙し、最終的に負けるとはいえ互角の戦いを繰り広げていることからもわかるように、リムルに並ぶ実力の持ち主と見て間違いありません。書籍版においても、2人の実力は伯仲しているという描かれ方がされています。
ユウキの能力やスキル
リムルに比肩しうるほどの強さを持つ『転スラ』のユウキですが、具体的にはどういった能力を保有しているのでしょうか。ユウキが持つスキルは召喚後に会得したものですが、それらは以下のような内容になります。
能力やスキル①創造者(ツクルモノ)
1つ目は、彼が最初に身に付けた「創造者(ツクルモノ)」です。こちらの内容は、読んで字のごとくユニークスキルを生み出せるというものになります。能力としてはほとんど反則級ですが、作中ユウキはこの力により、後述する「封殺能力(アンチスキル)」というスキルを編み出しました。
能力やスキル②能力封殺(アンチスキル)
『転スラ』の黒幕に位置するユウキの能力、2つ目は「能力封殺(アンチスキル)」です。前述したように「創造者(ツクルモノ)」の能力から得たスキルで、名称の通り、攻撃か防御かを問わずすべての能力・魔法を無効化できる効力を持ちます。ユウキの意思で発動する能力のため、自身にプラスとなるスキルなどはそのまま効果を受けることができます。
能力やスキル③強欲之王(アモン)
正体は日本人という『転スラ』のユウキの能力、3つ目は「強欲之王(アモン)」です。こちらは、転生者マリアベルから「強欲者(グリード)」の能力を奪いさらにそれを進化させたものになります。どんな内容かというと、接触した相手からエネルギーを奪ったり、感情の刺激により記憶を書き換えるなどの影響を及ぼすといったものになります。
【転スラ】ユウキの活躍シーン
正体や目的、強さや能力といった点について紹介してきた『転スラ』の黒幕ユウキですが、続いては作中での活躍ぶりに焦点を移してみましょう。『転スラ』においてユウキが見せた主な動きは、以下のようなものになります。
ユウキの活躍シーン①王都生活編
『転スラ』におけるユウキの活躍、まずは王都生活編ですが、ここにおいてユウキはリムルと出会います。最初シズの姿となったリムルに蹴りを放つなど険悪ムードが漂いますが、誤解を解いたのちは漫画やアニメの話題で打ち解けました。そして、自由学園の子供たちをリムルに託します。
ユウキの活躍シーン②魔王誕生編
黒幕として破格の強さを持つユウキの活躍、続いては「魔王誕生編」です。ユウキはクレイマンとともにカザリームを覚醒魔王にしようとするも失敗、次にクレイマンを覚醒させようとしますが、こちらも計画を止めざるを得なくなります。そして「魔王達の宴(ワルブルギス)」を開催する企みを実行に移しますが、クレイマンの思いがけない行動でやはり失敗する流れとなりました。
ユウキの活躍シーン③聖魔対立編
『転スラ』の黒幕で元日本人が正体であるユウキの活躍紹介を続けます。「聖魔対立編」でユウキは、命を落としたクレイマンについて嘆きます。そして、情報収集が甘かった点を悔やむのでした。ここにおいてすべての作戦を一旦止め、力を蓄える方針へと転換しますが、1つだけリムルに向けた仕掛けをほどこします。
ユウキの活躍シーン④領土掌握編
書籍版『転スラ』において死亡を遂げたとみられるユウキの活躍について紹介しています。「領土掌握編」でのユウキは、ファルムス王国内乱についての知らせを受けたのち、その報告をしたダムラダが東の帝国へ帰るのを見送ります。そして、ダムラダの仕事を中庸道化連に任すことにしたのでした。
ユウキの活躍シーン⑤魔都開国編
「魔都開国編」におけるユウキは、マサユキを動かしテンペストへ向かわせます。一方リムルはユウキの元へ現れ、彼をテンペスト開国祭へ招待しました。ユウキはその反省会で、自由組合総帥としての提案をいくつか行います。しかし、自身の裏の顔がリムルに感づかれたことを察し、リムルと正面切ってぶつかるのは避けるべきとの判断を下します。
ユウキの活躍シーン⑥魔人暗躍編
「魔人暗躍編」でユウキは、リムルがアムラタ遺跡の調査に向かったタイミングで仕掛けます。シオンに勝利するも、この時点での強さはリムルにかなわず敗北、しかし計略で難を逃れます。そしてマリアベルから「強欲者」を奪い、彼女に罪をなすりつけたのち、活動拠点を東へ移動させることを決めるのでした。
ユウキの活躍シーン⑦勇者覚醒編
「勇者覚醒編」でユウキは、魔王レオンとリムルが一戦を交えるよう計画し、東の帝国へ移動します。そしてグランベルとの取引でルミナスのもとから決戦兵器「最強の勇者」クロノアを盗み出し、解放させたのち東の帝国へと逃亡しました。
ユウキの活躍シーン⑧戦争前夜編
東の帝国へ逃げようとしたユウキの前にギィが現れ、双方が衝突します。結果はギィの圧勝でしたが、ユウキは弁舌を用いて難を逃れました。その後究極能力の「強欲之王(マモン)」を手に入れ、さらに東の帝国において一年足らずで混成軍団の軍団長の地位も手中に収めます。
ユウキの活躍シーン⑨帝国侵攻編
『転スラ』の黒幕・ユウキの活躍について紹介しています。「帝国侵攻編」では、ユウキのもとにガドラから次のような情報がもたらされました。すなわち、ユウキらの動きが監視されていること、ガドラを襲撃したのがダムラダであることなどです。これによりユウキは、ダムラダの正体が帝国のスパイとの疑惑を持ち始めます。
ユウキの活躍シーン⑩竜魔激突編
疑惑をかけられたダムラダは事実を明かし、受け入れられます。さらにクーデターを進言し、ユウキはそれに向け動きだしました。しかし計画は失敗、逃走するユウキの前にヴェルグリンドとルドラが現れます。闘いの結果、ユウキはルドラによる精神支配を受けてしまうのでした。
ユウキの活躍シーン⑪深淵解放編
『転スラ』の「深淵解放編」でのユウキは、精神支配を受けた状態でドワルゴン東部防衛線に姿を見せます。そしてラプラスと対峙し、ヴェガとの共闘によってこれを押し戻しました。その後ユウキは、妖魔王ファルドウェイらの撤退に合わせて天星宮へと進路を取りました。
ユウキの活躍シーン⑫野望終焉編
「野望終焉編」においてユウキは、「黄金郷」へ攻め入った際自身の人格を取り戻します。さらに中庸道化連も正気に戻そうとしますが、フットマンの肉体が魔導大帝ジャヒルに奪われたことでピンチに陥ります。圧倒的な能力を持つジャヒルの前になすすべがないユウキらは、放たれた爆炎によって消滅してしまうのでした。
【転スラ】ユウキの声優
『転スラ』の黒幕としてさまざまな策謀を巡らせてきたユウキについて、正体や強さ、死亡したのかどうかなどを紹介しています。ここでは視点をアニメ版『転スラ』に転じ、ユウキ役の声優情報について紹介していきましょう。アニメ版でユウキを演じているのは、こちらの人物になります。
ユウキの声優は「花江夏樹」
アニメ版『転スラ』でユウキ役を担当しているのは、花江夏樹(はなえなつき)です。花江氏は声優のほかに歌手や動画配信など、幅広いジャンルで活動しています。中性的な透き通った声質が特徴ですが、どっしりした低音での演技もこなせる高い実力の持ち主となっています。
花江夏樹のプロフィール
アニメ版『転スラ』でユウキを演じる花江夏樹は、神奈川県出身の現在31歳で、誕生日は1991年6月26日になります。身長は172㎝、事務所はアクロスエンタテインメントに在籍しています。声優デビューは2011年で、『ゴールデン☆キッズ』の俊太役でした。2014年には数々の作品で主だった役柄を獲得し、一躍知名度を上げます。第9回声優アワード新人男優賞や第11回声優アワードパーソナリティ賞を受賞するなど、受賞歴も多数となっています。
花江夏樹の主な出演作品
花江夏樹の『転スラ』ユウキ役以外の主な出演作品は、『東京喰種トーキョーグール』(金木研/佐々木琲世)、『鬼滅の刃』(竈門炭治郎)、『四月は君の嘘』(有馬公生)、『ダイヤのA』(小湊春市)などとなっています。
【転スラ】ユウキに対する世間での評判や人気
『転スラ』のユウキについて、正体が日本人であることや物語の黒幕であること、世界征服を目的とすることなどを紹介してきましたが、ここで彼の評判についてもお伝えしておきましょう。果たしてユウキは世間からどういう目で見られているのか、Xでの意見から探ってみました。
こちらは「ユウキは野心や野望を持ち、軸が定まっているから好き」という意見です。個人的な支配欲ではなく、一種の義憤に駆られて世界征服を目指している点がユウキというキャラの特徴ですが、そうしたところに魅力を感じる人は多いもようです。
続いてこちらは、「ユウキに飢えてきている」という方のツイートです。アニメから入ったものと見えて、小説に手を出すかはたまた漫画か、と迷っているもようです。声優の力もあるかもしれませんが、やはりそもそもキャラとしてそれほどの魅力があるということなのでしょう。
最後は「ユウキが死んだのはやばいのでは」と心配する意見です。前述のようにweb版ではラスボスとしてリムルと対峙したユウキですが、書籍版では死亡を遂げたかに見えます。これについて困惑しているファンは、おそらくかなりいるものと思われます。
【転スラ】ユウキの目的は世界征服だった
『転スラ』のユウキについて解説しました。以上のようにユウキの正体は元日本人で、物語内ではさまざまな策謀をめぐらす黒幕という立ち位置を占めています。強さも能力も相当のものですが、web版とは違い書籍版では死亡してしまったかに見えます。とはいえ復活の目がないわけではなさそうなので、その点も含め今後の展開が楽しみなところです。
この記事のライター
だいじろう
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