【転スラ】魔王フレイの能力は？目的や出生の秘密についても調査

転スラ作中で十大魔王の存在が明かされると十人いる魔王の内の1人としてフレイが登場しました。有翼族の女王でもあるフレイは強大なスキルを持つキャラとして様々な場面で活躍しています。まずは転スラにおけるフレイのプロフィールをまとめ、転スラの作品概要とあらすじについておさらいしていきます。

フレイは有翼族を束ねる女王にして十大魔王の一角を担う魔王です。有翼族の特徴で大きな翼を背中から生やし、黄金色の瞳と白髪のセミロングの髪型を整えた容姿をしています。基本的に冷静かつ孤高を好む性格をしており、クレイマンの企みをおおよそ勘付いていたなど他の魔王と比べて頭脳派な一面を見せています。

転スラこと転生したらスライムだった件は伏瀬によってGCノベルズから刊行されている小説作品です。作者が小説投稿サイト・小説家になろうへ投稿していた作品を改稿したものが連載されており、緻密に練られた世界観や個性的なキャラクターなどが評価されました。また、アニメ化やゲーム化といったメディアミックスも多数展開されており、世界累計発行部数は4000万部を突破しました。

日本のサラリーマンとして生活していた三上悟ある日通り魔に刺され死亡してしまいます。しかし、死の間際に聞こえた声に答えると彼は異世界の洞窟でスライムとして転生を果たしました。その世界でリムル＝テンペストと名前を得た三上は、洞窟に封じられていたヴェルドラを始め異世界に生活する魔物を仲間にしつつ魔物が生きられる町作りを目的に行動を開始しました。

フレイは天空女王と呼ばれるだけあって空中での戦闘を得意としています。彼女の強さは同じ十大魔王であるミリムも苦手意識を感じるほどで、非常に厄介な強さを持つ魔王として目立っていました。実際にフレイが持つスキルや能力を知ることで彼女の強さを理解できることでしょう。ここでは転スラにおけるフレイの強さや能力についてまとめていきます。

フレイのエクストラスキルは『天眼球』で特定の範囲内に存在する対象の居場所を把握できる能力です。天眼球が対象にできない存在はなくたとえ魔王であっても居場所を特定することができます。また、人や物などの物体の他に魂といった視認できない存在を見ることもできます。天眼球の範囲内に入ってしまえばどんな人物でもフレイから隠れることはできません。

フレイのユニークスキルは『双克者（オナジモノ）』で自分が受けたダメージを相手に跳ね返す『反響反射（エコーリフレクション）』の権能を持っています。ダメージを受けなければ発動できないという欠点はありますが、双克者を持っているという情報によって相手は迂闊に攻撃できなくなるという抑制力になり戦いを有利に進められるようになります。

有翼族には魔力妨害というスキルが備わっています。魔力妨害とは相手が発動した飛行系魔法を妨害することができる能力で、魔法によって空に浮いた者や自力で飛べる者を飛べなくすることができます。この能力によってフレイは戦場の空すべてを実質的に支配することができます。カリュブディスの固有能力と同じスキルですがフレイの方が強力であり、範囲も半径50mまで届きます。

フレイの爪にはスキル無効化の能力が秘められており、爪に掴まれたり攻撃された人物はスキルと魔法を使用することができなくなります。爪のスキル無効化の能力は神話級の特殊能力であり、魔王の一角であるカリオンも脱出することができませんでした。

魔力妨害によって空を支配し天眼球によって敵の居場所を常に把握できるというスキルの組み合わせはとても強力で、フレイが天空女王と呼ばれるだけの実力があると言えます。しかし、自己進化によって魔王になったギィやミリムと比べると戦闘能力が劣っているため、転スラ最強とは呼べないでしょう。一方で頭脳においてはリムルを上回っているため決して侮れない存在であるとも言えます。

フレイが魔王の座から降りた後、双子の姉妹・ナジムに勝利したことで真なる魔王へ進化し更なる強さを手に入れました。覚醒進化したフレイは天空女王から『鳥神』になり、聖魔十二守護王となったクマラと対等以上の強さを手に入れました。

フレイはミステリアスな性格をしており、転スラ登場キャラクターの中でも何を考えているのか分かりづらいキャラクターとして知られています。そんな彼女には天狗と争った過去が秘められており、転スラ作中で明かした目的は意外なものでした。ここでは転スラにおけるフレイの目的や出生の秘密についてまとめていきます。

フレイは双子の妹として生まれました。姉のナジムは生まれつき生殖能力を持っていなかったため女王候補から外され、必然的にフレイが女王候補に選ばれました。有翼族には新しい女王を誕生させるためには先代女王を倒さなければならない掟が制定されており、フレイもその掟に従って母親と戦い勝利しました。晴れてフレイは女王になりましたがこの出来事がきっかけで孤高な性格に変わりました。

フレイは自分以外の種族が空中を支配することを嫌っていました。有翼族の他には天狗族などが空で生活していましたが、その中でも死と再生を繰り返す魔物・カリュブディスの存在に頭を悩ませていました。それを知ったクレイマンによってカリュブディスの討伐に成功し、再び復活した後もクレイマンの策略とミリムの協力によってカリュブディスを完全に滅亡させました。

ワルプルギス編にてフレイは突然十大魔王から脱退することを明かしました。理由として自分が魔王として弱すぎると話しており、覚醒したクレイマンと戦ったら負けるだろうと説明しました。魔王引退後はミリムの配下につくことになり、頭脳面で劣る彼女の参謀及び世話係として機能するようになります。

十大魔王のカリオンとは500年前に魔王に就任した同期の関係です。ミリムが首都を襲撃した時にカリオンはミリムに敗れますが、その後フレイが首都襲撃が策略であることを明かすとフレイと共に死んだふりをしました。やがてクレイマンとの勝負にリムルが王手をかけたところでネタバラシをしました。

フレイは転スラにおけるサブキャラクターではありますが、転スラストーリーの中で登場している場面が比較的多く様々な活躍を残しています。転スラ作中に描かれたフレイの活躍シーンを知ることで、フレイの人物像や転スラストーリーを補完することができることでしょう。ここでは転スラにおけるフレイの活躍シーンについてまとめていきます。

ミリムたちと共にジュラの大森林にて新しい魔物を生み出したフレイでしたが、他の魔王が興奮する中彼女だけは有翼族の巫女が預言したカリュブディスに悩みを抱いていました。その件をクレイマンが知るとカリュブディス討伐の話を持ち掛けられ、クレイマンの策略によってカリュブディスを討伐することに成功します。これによってフレイはクレイマンに貸しを1つ作ることになりました。

ミリムはよくフレイの居城を訪れているとフレイに友達になってほしいと頼まれ、約束を守ってくれたら信用すると話しクレイマンへの対応策を相談しました。そうしてクレイマンがミリムを支配する協力をフレイに求めますが、ミリムは予め決めていた作戦に従って支配されたフリをし、カリオンの助けもあってフレイはクレイマンを出し抜くことに成功しました。

クレイマンの死後フレイはカリオンと共に魔王の座から降りることを表明しミリムの配下になりました。そうしてミリムの領土でリムルが新都・摩天楼を建造する計画があることを知るとフレイはその計画に心を奪われました。それまで魔導王朝サリオンの首都を狙っていたフレイでしたが、摩天楼計画によってその興味もなくなりました。

テンペスト開国祭の開催が決定するとフレイは前夜祭から登場しました。そこでリムルと出会うとリムルの影響によってミリムが人の意見を聞くようになったことを報告し、彼女が成長するきっかけを与えてくれたことに感謝を伝えました。

テンペスト開国祭が終わりを迎えた頃、留守番していたはずのミリムはテンペストで何か面白いことをやっていることに勘付き地下迷宮で擬似魂を使って遊んでいました。国をほったらかしにして遊んでいたミリムに気付いたフレイは彼女を強引に捕まえ国へ連れ帰りました。国に戻ってからはミリムに領地運営に関する知識を教えました。

ミリムと共に傀儡国ジスターヴ遺跡に向かうと、そこでガイアと再会ししばらくテンペストに滞在することが決まります。そうと知るとミリムは約束を破って再び地下迷宮で遊んでしまい、またしてもフレイは有無を言わさずミリムを国へ連れ帰りました。

仲間の双翼からテンペストの論功式の報せを受けると驚いたフレイはカリオンに相談してみることにしました。しかし、カリオンは覚醒進化よりもアルビスの結婚話に食いついてしまいいきなりフレイに告白しました。フレイはカリオンの告白を嫌に思いませんでしたが、結局恋人関係にはなれないと判断しミリムに覗き見されていたこともあって話を流しました。

ミリム陣営の援軍としてドワルゴン東部防衛戦に送られたフレイは、そこで敵軍だった双子の姉・ナジムと対峙しました。望まずともナジムと戦闘が始まると、フレイは同種族からの攻撃を無効化する能力によってナジムの攻撃を完全に遮断し、ナジムの渾身の一撃を双克者によってダメージを跳ね返して勝利しました。また、ナジムに勝利したことでフレイは大量の魂を手に入れ覚醒進化を果たしました。

真なる魔王へ覚醒進化したフレイはテンペストの地下迷宮でその力を試しました。地下迷宮ではアダルマンとアピトに圧勝し、聖魔十二守護王のクマラとは3日間かけて激闘を繰り広げ最終的に勝利してみせました。

王都騒乱編が始まると蟲魔王ゼラヌス率いる蟲魔族と魔獣・インセクトの襲撃が始まりました。フレイは王都を守るために十二蟲将・トルンと戦います。トルンはカナブンの蟲魔族で変幻自在な飛行によってフレイを翻弄しました。しかし、調子に乗って「遅い」と煽ったことでフレイは怒りを募らせ、トルンの攻撃を誘導して彼の配下である蟲を殲滅し爪で掴んで権能を封じ最後に魔核を破壊して勝利しました。

転スラは小説家になろうに投稿されてから根強い人気を誇り2018年に初めてアニメ化を果たしました。転スラはアニメ作品としても高い人気があり2021年1月に第2期が制作され、更に2024年春には第3期の公開も決定しています。小説原作である転スラが映像化されキャラクターの声を声優が演じているところはアニメならではの魅力でしょう。ここではアニメ版転スラにてフレイを担当した声優についてまとめていきます。

フレイを演じた声優は大原さやかです。メゾソプラノの声種が魅力的な女性声優で大人の女性を始め少年や少女など様々な役柄を演じています。数々の作品で主演を担当している実力派声優で、20013年には第7回声優アワードにて助演女優賞を受賞しました。アニメ作品以外にCMのナレーションやラジオパーソナリティ、駅構内のアナウンスなど幅広い分野で活躍しています。

これまで転スラこと転生したらスライムだった件に登場するフレイの能力や強さ、目的などについてまとめてきましたが、魔王からミリムの手下になったフレイの活躍を転スラファンはどのように思っているのでしょうか。ここではフレイに対する世間での評判や人気について、転スラファンが投稿したコメントを参照し内容をまとめていきます。

転スラには魅力的なキャラクターが多く登場していますが、その中でフレイのことが1番好きというファンが多くいました。ミステリアスで頭脳派なフレイは大人な女性の魅力があり、ミリムなど可愛さで人気を集めているキャラとは違ったファン層から人気を集めています。

フレイが好きなファンの中にはミリムとのやり取りがお気に入りという意見が多く寄せられていました。やんちゃなミリムと落ち着いているフレイの組み合わせは傍から見れば親子のようなやり取りをしており、仲睦まじい関係にほっこりとした気持ちを感じることができるでしょう。

アニメ版にてフレイを担当した大原さやかの演技が良かったという意見も寄せられていました。大原さやかは大人の女性の演技に定評があり、フレイのキャラとセリフがとてもマッチしていると評判です。

転スラに登場するフレイは十大魔王に数えられていた女王で空を支配する能力が強力でした。目的だったカリュブディスの討伐やミリムの配下になってからの活躍、カリオンとの関係などフレイに魅力を感じたファンは多くいたことでしょう。もしもフレイの活躍やミリムとの関係を知らなかったという人はぜひ転スラ本編をチェックしてみてください。