【名探偵コナン】ベルモットの正体は敵？味方？真の目的を徹底考察

ベルモットは黒の組織の幹部で、コナンたちの敵にいますが、コナンがピンチの時には助けてくれる味方のような正体が謎の女性です。ベルモットのプロフィールや性格などの正体を紹介します。

正体の謎が多いベルモットは、シャロンというアカデミー賞を受賞した女優です。黒の組織の幹部でありながら、コナンや灰原哀の正体を知っています。黒の組織では、唯一コナンたちの正体を知っている人物ですが、ボスや他の仲間には秘密にしています。また、「千の顔を持つ魔女」と呼ばれるほど変装の達人です。

正体に謎が多いベルモットの性格は、一言では言い表せないほど秘密主義者です。女優のため、役柄に応じて性格や態度を変化させています。正体が分かりにくいベルモットですが、名言にもあるように秘密主義者で、黒の組織の中では自由に行動している事から自己中心的な面も持っています。

正体に謎が多いベルモットの初登場は、名探偵コナン24巻にてアメリカの人気女優「クリス・ヴィンヤード」として日本に来日しています。目的は、ホテルで行われる巨匠のお別れの会で行われる、ピスコの暗殺計画の手助けをするためです。また、ホテルに来ていたコナンや灰原哀を見て、しばらく日本にとどまるという内容を話しています。ベルモットは、この時点でコナンと灰原哀の正体に疑問を持っていたのでしょう。

名探偵コナンの作者は青山剛昌さん、1994年週刊少年サンデーにて連載を開始しました。現在も連載中の作品で、サンデー史上最長の連載期間です。1996年にテレビアニメ化されています。また、1997年から毎年4月に劇場版映画が公開されていて、大人から子供まで幅広いファンがいます。名探偵コナンの人気は日本国内にとどまらず、全世界からファンの多い作品です。

「高校生探偵」工藤新一は、幼馴染の毛利蘭と遊園地へ遊びに行った際に黒ずくめの正体が怪しい連中を発見しました。後を追いかけると、怪しげな取引が行われています。黒ずくめの男に頭を強打され気を失った際に怪しげな薬を飲まされました。目が覚めたら体が縮んで子供の姿になっています。新一は、「江戸川コナン」として蘭の家で居候をします。阿笠博士のさまざまな発明品で事件を解決しながら、組織の情報や正体を探っていきます。

ベルモットとシャロン、クリスは同一人物です。FBIのジョディは、シャロンの葬儀の際に、娘のクリスが発した言葉が、以前ベルモットやシャロンと同じだったため疑念を抱きました。捜査の結果、指紋が同一人物であることが正体が明らかになります。シャロンに娘がいたのかは謎で、娘は存在しない可能性もあります。

正体に謎が多いベルモットは黒の組織の幹部のため、コナンたちからは敵のような存在です。しかし、ベルモットは新一や蘭に助けられた経験やコナンのことを「銀の弾丸（シルバーブレット）」と呼んで組織を破壊してくれる存在だという描写もあります。

ベルモットは過去に新一と蘭に命を助けられました。新一がコナンになる1年前に蘭と一緒にニューヨークで、通り魔殺人を犯そうとして変装していたベルモットに出くわします。口封じのために蘭を殺そうとしますが、柵が壊れた際にベルモットは落下し落ちそうになるところを、新一と蘭に助けられました。その後は新一と蘭がピンチの時には味方のように助けてくれる存在です。

名探偵コナンで言われている「銀の弾丸（シルバーブレット）」とは、黒の組織に対して危険人物であると判断された相手に使われています。黒の組織のボスは赤井秀一を「銀の弾丸」と呼んでいますが、ベルモットはコナンの事を「銀の弾丸」と呼んでいます。コナンを危険人物としてではなく、組織を破壊してくれる存在として期待しているためです。

ベルモットと黒羽盗一は子弟の関係、工藤有希子とは親友のような関係です。黒羽盗一は、日本の天才マジシャンで初代怪盗キッドとして登場します。工藤有希子もベルモットの後から変装術を習いにきていて、交友関係が続いています。「ミステリートレイン編」で、ベルモットと工藤有希子は、楽しそうに会話をしていますが、工藤有希子に対して拳銃を突きつけている描写もありました。

ベルモットの正体である実年齢や若さなどの秘密はまだ明らかになっていません。FBI捜査官のジョディは幼少の頃に見たベルモットの顔は20年後に再会しても変わっていないと言っています。そのため、ベルモットは40歳ほどと推測できます。老けない理由は判明していませんが、コナンや灰原哀が飲んだ「APTX4869」をベルモットも飲んでいるのではないでしょうか。

正体に謎の多いベルモットの真の目的は、黒の組織の目的である新薬の完成を阻止し組織の破壊をすることではないでしょうか。ベルモットは新薬を完成させるであろう灰原哀を殺そうとします。灰原哀を見つけた時の、残忍な喜びや「この世に存在してはならない」といった発言からも考察できます。また、過去に変身術の師である黒羽盗一が不老不死になれる宝石を求めた結果、黒の組織に殺されました。復習の目的もあるのではないでしょうか。

ベルモットとジンは、親密な関係ではないかとファンからは言われています。メールの内容やジンを誘っている描写もあります。男女の関係がありそうな2人ですが、ジンは本気で殺そうと考える事もありました。ベルモットも本気でジンの事を想っている様子はなく、本当の意味での恋人という関係ではない可能性もあります。

ラムは黒の組織の中でNo.2の存在です。ベルモットとラムが直接会っている描写はありませんが、ラムの命令には従っています。ラムからの命令で、工藤夫妻を調査するという任務をこなしています。

ベルモットとバーボンは組織の中では一緒に行動していることが多く、情報収集をしています。また、バーボンはベルモットの正体を知っています。正体をばらされたくないためか、バーボンに対してはあまり強気にはいかないようにしています。

ベルモットはキールのことを裏切者だと疑っています。キールは一度FBIに捕まってしまいました。捕まった際に、FBI捜査官の赤井秀一から目的のためにある提案をされ、条件を受けたキールは、黒の組織に潜入捜査をします。そのため、キールの事を裏切り者だと疑っているのです。

キャンティとコルンはベルモットの事を嫌っています。キャンティは初登場の時からベルモットが嫌いです。コルンは、仲の良かったカルバドスをベルモットが見殺しにしました。カルバドスのベルモットへの好意を利用して見殺しにしたことが許せないと作中で言っています。

ベルモットとあの方との関係は、まだ分かっていませんが、家族のような存在と考察できます。また、作中ではバーボンが「組織のみんなが知ったら驚く」と言っていることから、組織の中ではバーボンしかベルモットとあの方の関係を知っている人物はいないようです。ベルモットはあの方の娘か嫁ではとファンの間で推測されています。

「女は秘密を着飾って美しくなる」という名言は、ファンの間でも好評です。正体が謎の秘密主義者らしいベルモットの名言で、秘密を持っているほうが女性は美しいという意味に解釈できます。シャロンやベルモットの時も言っており、シャロンの葬儀の時に幼少のジョディに言った言葉です。

「喫茶ポアロ」で働いている梓に変装したベルモットが蘭に言った名言です。大切に思っている蘭に、事件現場に行かせたくないというベルモットの優しさから思わず出てしまった言葉です。

ジンの発言にベルモットが心の中で言った名言です。ジンは組織の中で言われているシルバーブレット（赤井秀一）1発では黒の組織に敵わないと言っています。ベルモットはもう1発シルバーブレットがいる、工藤新一（コナン）が黒の組織を破壊する存在だと思っている発言です。

ベルモットの声優「小山茉美」さんは、声優の他、女優やナレーターとしても活動しています。プロフィールを詳しく紹介します。

正体が謎の多いベルモットの声優である小山栞美（こやままみ）さんは、1975年「一休さん」の桔梗屋弥生役で声優デビューしました。高校卒業後には「劇団シアターウィークエンド」に所属し、舞台女優としても活動しています。

小山栞美さんは、名探偵コナンのベルモット以外に、「Drスランプあられちゃん」の則巻アラレ役や「あんみつ姫」のあんみつ姫役、「約束のネバーランド」のグランマ役、「ドラゴンボール」のランチ役など女性の声優を担当することが多いです。また、個性が強い役を演じているため、変装の達人であるベルモット役にピッタリの声優といえます。

ベルモットの変装した相手になりきるという、女優として活動していたからこそできる完璧な変装にファンも流石だと思っている方も多いようです。服装もおしゃれに着こなす部分も魅力の1つでしょう。

ベルモットが口癖のように言う「A secret makes woman woman」は、ファンの間でも大変人気の名言です。名言のように正体がまだ分からない、秘密を多くもっている美女に魅力を感じるでしょう。

ベルモットの正体不明な秘密の多いところも魅力ですが、コナンや蘭がピンチの時に助ける姿もファンの人気を掴む部分です。蘭に対して、娘のように大切にしている描写もありますが、たまに残忍な表情を見せるギャップがベルモットが好きになる理由でもあるのでしょう。

ベルモットの正体は未だに謎のままです。ただし、コナンの敵か味方かという部分は、味方に近いのではと考察できます。ベルモットの真の目的である組織の破壊を可能にしてくれる存在としてコナンの事を期待して「銀の弾丸」と呼んでいたり、蘭の事を大切に思っているところからは、本当の敵ではないようです。あの方「ボス」との関係や20年以上見た目が若く見える謎など、正体の分かっていない部分も多いですが、物語が進んでいくと謎が解けていくのでしょう。