【ゴールデンカムイ】家永カノの中身は老人?美貌の獲得方法や死亡シーンも
家永カノは、『ゴールデンカムイ』の作中でホテルの女将として登場します。若くて美しい女性の姿をしていますが、その正体は物語の軸となる脱獄囚の1人です。本記事では、『ゴールデンカムイ』に登場する家永カノの正体や若さの秘密、そして死亡シーンについて紹介します。
目次
【ゴールデンカムイ】家永カノとは?
『ゴールデンカムイ』に登場する家永カノは、主人公の杉元佐一一行が札幌で訪れたホテルの女将です。しかし、その正体は杉本佐一達が追っている刺青人皮を持つ脱獄囚の1人で、男性の老人となっています。まずは、家永カノのプロフィールを紹介すると共に『ゴールデンカムイ』の概要と大まかなストーリーについておさらいしましょう。
家永カノのプロフィール
- 名前:家永 カノ(いえなが かの)
- 誕生日:5月16日
- 所属:脱獄囚(元外科医)
- 出身地:三河国
- 好きな食べ物:肉料理
- 嫌いな食べ物:海老
家永カノは、『ゴールデンカムイ』に登場する刺青人皮を持つ脱獄囚で男性です。「同物同治(どうぶつどうち)」の思想を信じていて、人を殺しては体の一部を食べて現在の若さと美貌を保っています。本名は「家永 親宣(いえなが ちかのぶ)」といい、天才外科医と評される老人です。作中でも、重傷を負ったキャラの治療を行い命を救う活躍をしています。
ゴールデンカムイの概要
家永カノが登場する『ゴールデンカムイ』は、漫画家・野田サトル先生原作の青年漫画です。明治末期の北海道を舞台に、アイヌが持っていたという巨大な金塊の争奪戦を描いた作品となっています。2014年8月から2022年4月まで『週刊ヤングジャンプ』で連載されていました。激しいサバイバルバトルとして人気があり、2016年には「マンガ大賞」を受賞しています。
ゴールデンカムイのあらすじ
日露戦争を生き抜いた元陸軍人の主人公・杉元佐一は、故郷にいる眼病を患った幼馴染みの治療費を獲得する為に北海道の山奥で砂金採りをしていました。そんな時、偶然出会った男から、アイヌが隠したとされる金塊があり、その隠し場所を記した刺青を持つ囚人が全員脱獄していることを知ります。金塊を手に入れれば、幼馴染みを助けられると考えた杉本佐一は、刺青人皮の脱獄囚を探す旅に出るのでした。
【ゴールデンカムイ】家永カノは老人?人物像を紹介
『ゴールデンカムイ』の作中で、妖艶な雰囲気を醸し出す妙齢の女性として登場する家永カノ。しかし、その正体は刺青人皮の脱獄囚であり、女装をしていますが、れっきとした男性です。ここからは、家永カノの正体や能力、登場キャラとの関係について解説していきます。
家永カノの正体は老人?
若くて美しい姿をした家永カノですが、実際には60歳を過ぎた老人で、本名は家永親宣です。家永カノの正体を見抜いたのは、白石由竹で、口元にあるホクロで刺青の脱獄囚だと気付きました。家永カノが信じている同物同治による方法で、現在の若い見た目を保っています。
家永カノの性別
一時的ではありますが、牛島辰馬や白石由竹を魅了する程の若さと美貌を持っている家永カノですが、その正体は男性です。治したい部分と同じ部分を食べるという治療法である「同物同治」の思想によって、女性らしい顔と体付きを手に入れたとされています。『ゴールデンカムイ』の作中でも、服を脱いだ姿はしっかり男性の体として描かれています。
家永カノの性格
ホテルの女将として初登場した家永カノは、丁寧な言葉遣いで育ちの良い女性を演じていました。正体が脱獄囚の老人であることが判明しても、その口調や雰囲気を変えないことから、完璧主義者であると推測できます。また、自分の欲望の為ならば、殺人や人体の一部を食べることに罪悪感すら感じないという凶悪性も持ち合わせています。
家永カノの能力や強さ
屈強な体付きの男性キャラが大勢登場する『ゴールデンカムイ』ですが、家永カノはその中でも細身のキャラとして描かれています。元々外科医であり、60歳を超える老人であることから、銃や剣を持って戦うことはありません。代わりに、医者としての知識や技術は豊富で、瀕死の重傷を負った仲間の治療を行っています。戦闘には向きませんが、同物同治の思い込みだけで美貌を保つ能力は、作中でも特殊な能力とされています。
家永カノと牛山の関係
土方一派である牛山辰馬は、札幌で家永カノが女将を務めているホテルに客として現れます。女好きの牛山辰馬は、家永カノを女性と思い込んでアプローチし、ホテルの崩壊後は瓦礫の下から救い出す活躍を見せました。その後、正体を知った上で、救い出した家永カノを土方一派に引き入れて行動を共にします。
家永カノは杉元を救った?
網走監獄で杉元佐一が頭を撃たれて瀕死になった際、命を救ったのが家永カノです。外科医であり、自分の理想的な体を手に入れる為に何人もの体を解剖してきた家永カノは、人体について非常に詳しい人物でした。その知識と技術を活かし、杉元佐一の脳手術を行い助けています。その際、欲望を抑えられず、杉元佐一の脳の一部をつまみ食いもしています。
家永カノのモデル
『ゴールデンカムイ』には、実在する人物をモデルにしたキャラが多数登場します。その中で、家永カノのモデルに関して、作者の野田サトル先生は明確に明かしていません。しかし、ファンの間では、1800年代にアメリカに実在した連続殺人鬼であるH・H・ホームズではないかと考察されています。所有しているホテルで宿泊客を何人も殺害したという点が似ているようです。
【ゴールデンカムイ】家永カノの美貌の獲得方法や最後
『ゴールデンカムイ』の登場キャラの中で、美しい女性として描かれている家永カノ。言われなければ、60歳を過ぎた老人であるとは誰も思わない若さと美貌を兼ね備えています。家永カノの美貌の獲得方法とは一体どのようなものなのでしょうか。ここからは、家永カノの美貌の獲得方法と美しさや若さにこだわる理由、そして死亡シーンについて紹介します。
家永カノは同物同治で美しさを手に入れる
家永カノは、古来中国で発案された「同物同治(どうぶつどうち)」の思想を信じています。これは、「体の一部に不調が現れた際、食材となる動物の同じ部位を食べると治る」という思想です。家永カノは、美しさと若さを手に入れる為に殺人を繰り返し、遺体の一部を食べて理想の体に近づけていきます。同物同治は思い込みの治療法なのですが、家永カノはこの思想を信じ込んでいる為、それを現実のものとしているのです。
家永カノが美しさや若さに執着する理由
家永カノが美しさや若さに執着する理由は、実の母親を理想の女性だと思っているからです。かつて、自分の母親が妊婦となった際、家永カノはこれこそが女性の完璧な姿だと感じました。出産後、生まれたばかりの子を聖母のように抱く母の姿を想像し期待していましたが、母親は不慮の事故で流産してしまいます。完璧と思っていた母親の姿が一瞬で消え去ってしまったという出来事が、家永カノを美しさと若さに執着させたのでした。
家永カノは最終的に死亡した?
網走監獄での襲撃事件以来、家永カノは第七師団に身柄を確保されて軍医のように働きます。そんな中、網走監獄で負傷したアイヌの女占い師・インカラマッを治療している際に、インカラマッが妊娠していることが発覚しました。妊婦となったインカラマッの姿を、かつて理想を抱いていた母親の姿と重ねた家永カノは、インカラマッの出産を手伝う覚悟をします。
この時、インカラマッは第七師団所属の谷垣源次郎の人質となっていました。そして、谷垣源次郎がインカラマッを連れて逃げようとした際、第七師団の軍曹・月島基に気付かれ銃を向けられます。家永カノは、妊婦であるインカラマッを助けたい一心で、身を挺して銃弾を受けました。これが死因となり、家永カノは死亡します。
【ゴールデンカムイ】家永カノの声優
『ゴールデンカムイ』に登場する家永カノは、細身で妖艶な雰囲気が特徴のキャラです。その正体は男性で60歳を過ぎた老人ですが、丁寧で落ち着いた口調と美しい見た目で正体を悟られないようにしています。ここからは、『ゴールデンカムイ』のアニメ版で家永カノの声を演じた声優について紹介していきます。
家永カノの声優は「大原さやか」
『ゴールデンカムイ』のアニメ版で、家永カノの声を演じた声優は、大原さやかさんです。大原さやかさんは、落ち着いた優しい声が特徴の声優で、主に大人の女性や天然な少女役を多く演じています。見た目は女性ですが、男性の老人役というのは、大原さやかさんにとって初めて演じるキャラとなります。
大原さやかのプロフィール
- 名前:大原 さやか(おおはら さやか)
- 生年月日:1975年12月6日
- 血液型:B型
- 所属事務所:東京俳優生活協同組合
大原さやかさんは、中学生の頃から声優という職業に興味を持ち始め、舞台女優を経験した後に声優デビューを果たしました。大学生の頃には管弦楽団に入っていたことがあり、チェロの演奏を特技としています。落ち着いた聴き取りやすい声として、店内アナウンスや音声案内、さらに関東の駅構内で流れる自動放送なども担当しています。
大原さやかの主な出演作品
- 『xxxHOLiC』壱原侑子
- 『ARIA』アリシア・フローレンス
- 『うみねこのなく頃に』ベアトリーチェ
- 『テイルズ オブ リバース』ヒルダ・ランブリング
落ち着いた優しい声が特徴の大原さやかさん。妖艶な大人の女性役や穏やかな性格の少女役を演じることが多いです。聴き取りやすい女性の声として、様々なテレビ番組でナレーションとしても活躍しています。
【ゴールデンカムイ】家永カノに対する世間での評判や人気
様々な作品で、女性らしい容姿や女装する男性キャラは人気を博しています。『ゴールデンカムイ』に登場する家永カノも元々男性で女装をしているという設定のキャラですが、年齢が60歳以上という点で注目を集めています。ここまで高齢で女装しているキャラは他の作品にはほとんどいない為、家永カノは特異な存在とファンは感じているようです。
家永カノの容姿は全て思い込みで手に入れたものです。同物同治の思想を信じ、思い込みだけで現在の容姿を手に入れているという点には多くの読者が驚いています。
正体や若さの秘密で読者を驚かせた家永カノですが、その死亡シーンは特に衝撃を与えました。妊娠、出産することが女性の完璧な姿と捉えていた家永カノにとって、妊婦であるインカラマッを庇って死亡するシーンは感動的なものでした。そして、腹部を撃たれて死亡した家永カノの体から流れ出た血は、まるで妊娠した女性のように見えます。死亡して、初めて理想の姿となった家永カノの姿は美して悲しいとの意見が挙がっています。
【ゴールデンカムイ】家永カノの正体は美に執着する老人だった
『ゴールデンカムイ』に登場する家永カノは、妙齢の女性の姿をしていますが、その容態は60歳を超える男性の老人だと判明しました。妊娠した母親こそが理想の女性像だと信じ、その美しさを体現しようとした結果、現在の家永カノを作り出しています。そして、理想の女性像となった妊婦にインカラマッを守って死亡してしまうシーンはとても感動的です。是非、『ゴールデンカムイ』の原作漫画で家永カノの活躍を堪能してみて下さい。
この記事のライター
ルキナ
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