【ゴールデンカムイ】エノノカの人物像や声優まとめ!チカパシとの関係は?
『ゴールデンカムイ』樺太編から登場するアイヌ少女エノノカは、濃すぎる面々の中で一服の清涼剤とも呼べる存在です。そんなエノノカの人物像に迫ると共に、『ゴールデンカムイ』作中での活躍やアイヌ少年チカパシとの関係、さらに担当声優の情報についても詳しく紹介します。
目次
【ゴールデンカムイ】エノノカとは?
『ゴールデンカムイ』のかわいいアイヌ少女・エノノカとは一体どんなキャラクターなのでしょうか。彼女の能力や活躍について見る前に、ここではそのプロフィールと『ゴールデンカムイ』という作品について簡単に見ておきましょう。
エノノカのプロフィール
まずは、『ゴールデンカムイ』の登場人物であるエノノカのプロフィールを見ていきましょう。エノノカは、アイヌ民族のうち樺太アイヌに属する少女です。詳しい年齢は分かりませんが、チカパシと同年代なので、おそらく10歳くらいと思われます。 家族構成は祖父との二人暮らしで作中では触れられませんが、両親を事故で亡くしているとの設定があるようです。
祖父と時々行商に出て収入を得ており、連れ去られたアシㇼパを追う杉元一行とも、その帰り道で出会っています。 金塊争奪戦と直接の関係はありませんが、杉元たちの案内役として、樺太編では折に触れて登場しました。特に、同じアイヌの子供であるチカパシとのコンビは印象的で、作中には2人が大活躍する場面も用意されています。
ゴールデンカムイの概要
『ゴールデンカムイ』の原作は、野田サトルさんによる漫画作品で、2014年から2022年まで「週刊ヤングジャンプ」誌で連載されました。単行本は、全31巻が刊行されています。壮大なスケールで繰り広げられる冒険活劇で、ち密な考証や独特のセンスのギャグ、個性的な登場人物も特徴となっています。熱心なファンを多く獲得しているだけでなく、評価も非常に高く「マンガ大賞2016」大賞、「第51回日本漫画家協会賞」大賞など数々の賞に輝いています。
アニメ版『ゴールデンカムイ』は、2018年4月から第1期の放送が開始されました。2022年10月からは第4期が始まりましたが、諸事情によりいったん中断し、2023年4月から再開されることが決まっています。主要キャストは、主人公の杉元が小林親弘、ヒロインのアシㇼパが白石晴香、敵役となる鶴見中尉が大塚芳忠、土方歳三が中田譲治、などとなっています。
ゴールデンカムイのあらすじ
『ゴールデンカムイ』は、明治末期の北海道を主な舞台とする作品です。日露戦争帰りで「不死身の杉元」の異名を持つ杉元佐一(スギモトサイチ)元陸軍兵は、あるきっかけからアイヌの隠し金塊の情報を入手します。亡き戦友の家族のため、大金が必要な杉元は、アイヌの少女アシㇼパと共に金塊の行方を追う決心をします。そこから彼らは、金塊探しのヒントを体に彫られた「刺青の脱獄囚」たちや、最強の陸軍第七師団、元新選組副隊長・土方歳三らとの血みどろの金塊争奪戦に巻き込まれていく…というストーリーです。
【ゴールデンカムイ】エノノカの人物像やチカパシとの関係
『ゴールデンカムイ』に登場するかわいい樺太アイヌの少女・エノノカは、出番は限られますが強い印象を残すキャラクターです。ここではそんな彼女の優れた能力や、アイヌ少年チカパシとの関係について解説します。
エノノカの能力や商人としての才能
エノノカは、樺太に住む普通のアイヌの少女です。アシㇼパのような戦いの能力はありませんが、非凡な特徴を持っています。それは、性格がとても利発なことです。流ちょうな日本語を話しそろばんも達者など、幼い子供ながらしっかりした面が目立ちます。耳の遠い祖父を助け、家計を切り盛りしています。
特に商人としての才覚・能力に優れ、屈強な兵士を相手に手際よくガイド役の商談をまとめる様は、杉元からも強く感心されています。その姿は、どこまでも能天気なチカパシとは好対照です。さらにエノノカは、杉元一行との別れの際も、涙ぐみつつ報酬はしっかり数える姿を見せています。それを見た杉元は、「ホントにしっかりした子だなぁ」と改めて感心しています。
エノノカとチカパシの出会いや関係
エノノカと良きパートナーとなるのが、杉元一行にくっついてきた孤児チカパシです。エノノカと杉元一行が出会ったのは、エノノカがうっかり入り込んでしまった森の中でした。そこで危機に陥ったエノノカは、チカパシの献身で難を逃れます。そこから2人は、同年代ということもあって、急速に仲良くなっていくのでした。
さらにどちらも家族をなくしている身の上も、お互いに親近感を抱かせる要因になります。身寄りのないチカパシと、両親のいないエノノカは、冒険を通じてきずなを深めていきます。子供同士なので恋愛感情などは描かれませんが、お互い好意を抱いているのはしっかり伝わってきます。そしてそのきずなは、後述するようにチカパシにある決断をさせるのでした。
エノノカの名前の由来
「エノノカ」という名前は、「コケモモ(アイヌ語で“フレップ”)」を意味しています。アイヌの命名法は、成長につれて見えてくるその子の特徴や、印象的な出来事で表すというのが習わしです。エノノカの場合、昔コケモモを食べ過ぎて全部吐いてしまったという出来事にちなんで付けられました。 ちなみにその際、杉元からは「ほかに名付けるきっかけ無かったのかい?」と穏やかにつっこまれています。
【ゴールデンカムイ】エノノカの声優
アニメ『ゴールデンカムイ』でかわいいアイヌ少女・エノノカ役を演じているのは一体誰なのでしょうか。ここでは、第3期初登場のエノノカの担当声優とそのプロフィールなどについて紹介します。
エノノカの声優は「市ノ瀬加那」
アニメ『ゴールデンカムイ』でかわいいアイヌ少女・エノノカを演じているのは、女性声優の市ノ瀬加那さんです。市ノ瀬さんは、『ゴールデンカムイ』の舞台である北海道の出身で、声優デビューは2016年になります。エノノカ役を担当するようになったのは、前述のように2020年からで、24歳の時点でした。子供らしい純粋さの一方で、芯の強さを感じさせる演技を見せています。
市ノ瀬加那のプロフィール
『ゴールデンカムイ』でエノノカを演じる市ノ瀬加那さんの誕生日は、1996年12月20日です。星座はいて座で、出身は北海道帯広市になります。2015年のシグマ・セブン公開オーディションに合格後、同事務所に所属します。2016年に『アイカツスターズ!』の生徒役でデビューしました。2019年には、テレビアニメ『Fairy gone フェアリーゴーン』で初の主役を演じ、2021年3月には第15回声優アワードで新人女優賞を受賞するなど、活躍を見せています。
市ノ瀬加那の主な出演作品
市ノ瀬加那さんの、『ゴールデンカムイ』以外の出演作についても見ておきましょう。初期の代表作としては、2018年の『ダーリン・イン・ザ・フランキス』イチゴ役が挙げられます。2019年には、上でも触れた『Fairy gone フェアリーゴーン』で主役のマーリヤ・ノエルを演じました。同年の『キャロル&チューズデイ』ではチューズデイを、『Dr.STONE』では 小川杠 を演じています。さらに2022年からの『機動戦士ガンダム 水星の魔女』では、主人公スレッタ・マーキュリー役を務めています。
【ゴールデンカムイ】エノノカの登場シーンや活躍
エノノカの登場シーンは、『ゴールデンカムイ』の中ではそれほど多いわけではありません。しかし、随所で能力を発揮して活躍を見せたり、かわいい一面をのぞかせます。彼女の作中での活躍ぶりについて、4つのシーンごとに見てみましょう。
登場シーン①杉元一行と出会う
『ゴールデンカムイ』でのエノノカの初登場は、樺太編の序盤です。キロランケ一味に連れ去られたアシㇼパを連れ戻すため、樺太に上陸した杉元一行は、アシㇼパらしい少女の後を追って危険な森へ踏み込みます。しかしそこにいたのは、家に帰る途中のアイヌ少女・エノノカでした。と、そこへクマをも恐れぬ猛獣のクズリが来襲し、一行は苦戦しつつもこれを撃退します。その中で、前述のようにチカパシは、エノノカの窮地を救う活躍を見せました。
登場シーン②鯉登少尉の提案に乗る
少女がアシㇼパではなかったことで落胆する杉元ですが、エノノカはアシㇼパのことを知っていました。アシㇼパたちはエノノカの家を訪れ、「北へ向かう」と告げていたのです。情報を得て勇気づけられはしたものの、樺太を旅するには運搬手段などが必要になります。そこで一行のリーダー・鯉登少尉は、エノノカに犬ぞりの手配とガイドを掛け合います。エノノカは見事な商人の能力を発揮して値段交渉を行い、最後はがっちりと握手をかわします。
登場シーン③リーダーの犬が盗まれる
犬ぞりの手配が整い、アシㇼパ探索を再開した杉元たちですが、その直後に事件が発生します。聞き込みで立ち寄った酒場で騒ぎを起こし、それが元で犬ぞりのリーダー犬が盗まれてしまったのです。犬は樺太アイヌにとって家族のような存在で、エノノカは当然放っておけません。
犯人の男らは、犬の身柄と引き換えに、「スチェンカ」という賭け格闘イベントに出るよう杉元らに求めます。「刺青の脱獄囚」の出場がにおわされたこともあり、やむを得ずその要求に従う一方で、エノノカとチカパシは協力して犬の救出を決行します。2人はあの手この手を使いつつ、最後は見事に作戦を成功させるのでした。
登場シーン④杉元一行との別れ
『ゴールデンカムイ』樺太編のクライマックスで、杉元はようやくアシㇼパと再会します。主人公コンビの復活で、一行は晴れて北海道へ帰還することとなりました。しかし、それはエノノカにとっては、寂しい別れにほかなりません。特にチカパシとの別れは、エノノカにはつらいものです。落ちこむ彼女の姿を見て心を動かされたチカパシは、杉元や谷垣たちから離れ、家族としてエノノカのもとに留まる決心をします。こうして、『ゴールデンカムイ』でのエノノカの出番は幕を閉じます。
【ゴールデンカムイ】エノノカに対する世間での評判や人気
『ゴールデンカムイ』の商魂たくましい能力を持つ樺太アイヌ少女・エノノカは、ファンや視聴者からどのように見られているのでしょうか。ここでは彼女に対する世間の評判や、人気ぶりについて見ていきましょう。
まずは「エノノカかわいい」という、ストレートな感想からです。『ゴールデンカムイ』には、エノノカやチカパシ以外にも何人かの子供が登場しますが、皆個性的でそれぞれのかわいらしさを持つのが楽しいところです。
上でも触れたように、杉元たちとの別れの際、エノノカは泣きながらお札を数える姿を見せました。この何とも言えないいじらしさに心をつかまれた人は多いようで、上のツイートからもそうした気持ちが伝わってきます。
屈強で癖の強い男女が暴れまわる『ゴールデンカムイ』の世界にあって、子供たちのかわいい姿は心を和ませてくれるものがあります。エノノカはまさにそうした役割のキャラクターで、一服の清涼剤として彼女を見ている人は多いようです。
【ゴールデンカムイ】エノノカはかわいい樺太アイヌの少女だった
『ゴールデンカムイ』のアイヌ少女・エノノカについて紹介してきました。エノノカは子供らしく素直で純粋な一方、家計をあずかる身として抜け目ない商才も発揮する女の子です。この辺は一筋縄ではいかない『ゴールデンカムイ』の他の面々と同じく、ただかわいいだけではないたくましさを感じさせます。チカパシとのほっこりする関係性もまた、人気を集める魅力の1つのようです。
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だいじろう
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