【ゴールデンカムイ】鶴見中尉の本当の目的とは?過去やモデルを解説
ゴールデンカムイにて金塊争奪戦で存在感を発揮した鶴見中尉は本作のラスボス的存在として知られ、彼の持つ本当の目的や死亡していない疑惑などがファンの間で話題になりました。本記事ではゴールデンカムイに登場する鶴見中尉の目的や過去、モデルについてまとめていきます。
目次
【ゴールデンカムイ】鶴見中尉とは?
ゴールデンカムイは北海道を舞台に金塊を狙う狩猟者たちがサバイバルバトルを繰り広げる物語が描かれており、そこで鶴見中尉は第七師団の精鋭として登場し様々な活躍を残しました。ここではゴールデンカムイ作中における鶴見中尉の立ち位置や人柄をまとめ、同時にゴールデンカムイの作品概要とあらすじについておさらいしていきます。
鶴見中尉のプロフィール
- 本名:鶴見篤四郎(つるみとくしろう)
- 誕生日:12月25日
- 推定年齢:40歳
- 出身:新潟県
鶴見中尉は最強と謳われる日本軍第七師団に所属する陸軍中尉で、アイヌが遺した金塊を巡り杉本一派や土方一派と対立する存在です。額当てと両目周りの皮膚が欠損している見た目をしており、圧倒的なカリスマ性と狂気を兼ね備えた人柄をしています。
ゴールデンカムイの概要
ゴールデンカムイは野田サトルによって週刊ヤングジャンプに連載されていた漫画作品です。北海道を舞台にアイヌが遺した秘蔵の金塊を狩猟者同士が取り合うサバイバルバトルが描かれており、2022年9月時点でコミックス累計発行部数2300万部に及ぶ人気を博しました。この人気に伴い2018年4月にはテレビアニメ化、2022年4月には実写映画化がされました。
ゴールデンカムイのあらすじ
日露戦争終結後、元陸軍兵の杉本佐一は幼馴染の梅子の眼病の治療費を稼ぐために北海道で砂金を採って暮らしていましたが、アイヌが秘蔵していた金塊とその在り処を示す24人の脱獄囚の話を耳にします。千載一遇のチャンスに乗り込んだ杉本でしたが、途中でヒグマに襲われると偶然通りかかったアイヌの少女・アシリパに助けられ、彼女も埋蔵金を狙う人物であると手を組もうと持ち掛けられました。杉本はその話に乗り金塊を狙う狩猟者たちとの戦いに身を投じていくのでした。
【ゴールデンカムイ】鶴見中尉の本当の目的や過去
ここからはゴールデンカムイにおける鶴見中尉の本当の目的や過去についてまとめていきます。ゴールデンカムイ作中において鶴見中尉はサイコパスじみた言動で大きく目立っていますが、そのような人柄になった理由には脳に傷を負った過去が強く影響しています。
鶴見中尉の若い頃や過去
鶴見はかつて長谷川幸一という偽名を使い極東ロシアのウラジオストクでスパイ活動をしていました。ある日、皇帝暗殺の罪で逃避行していたソフィアたちが訪れると、彼らは渡日するため鶴見に日本語を教えてほしいと頼みましたが、後日ロシアの秘密警察が訪れることになります。正体を明かされるわけにはいかない鶴見は秘密警察を撃退しようとしましたが、その最中でソフィアが撃った銃弾で鶴見の妻子が死亡してしまいました。
鶴見中尉の本当の目的
公の目的は金塊を資金源に軍需産業を再興し国の繁栄と戦争で散った仲間たちへの報いとしていましたが、鶴見の過去が明かされると妻子を奪われた復讐のために金塊を求めているという疑惑が浮上しました。妻子の復讐のためではないと口にしながらもアシリパには感情的になったことがあり、個人的な復讐と部下たちに報いるという両方の目的を持っていた可能性が考えられます。
鶴見中尉が指の骨を持つ理由
鶴見は常に妻と子どもの指の骨を形見として持っています。2人の遺体を写真と共に収めた際に小指を切断して指の骨を手に入れており、作中では指の骨を大事に持ち歩いている姿が度々描写されています。肌身離さず指の骨を持っていることはウイルクやロシアの秘密警察を強く恨んでいることを表しているでしょう。本当の目的が復讐のためだった場合、当時感じた恨みを思い出すために指の骨を持っていたと考察できます。
鶴見中尉の最後は死亡した?
最後の戦いで鶴見は暴走汽車に乗ったまま海に沈んでいき生死不明状態となっていましたが、ゴールデンカムイ単行本31巻にて加筆修正されていると生存していることが判明しました。加筆部分にダグラス・マッカーサーが登場しているとその背後に帽子をかぶった鶴見の姿を見つけられます。
【ゴールデンカムイ】鶴見中尉の人物像やモデル
ここからはゴールデンカムイにおける鶴見中尉の人物像やモデルについてまとめていきます。ゴールデンカムイは現実的な描写やキャラクター独自の思想が魅力的な作品であり、その中でも鶴見中尉の奇抜な人物像は多くの読者の目を惹きました。また、モデルと噂されている人物は実際の日露戦争で実在する日本人だと言われています。
鶴見中尉の性格
感情が昂ると額の傷口から脳漿が漏れ出したり平然と狂気じみた蛮行を行えたりと、鶴見の性格は非常に奇抜でサイコパスじみていると言えます。本人曰くカッとなりやすいところがあり、杉本の顔を串団子にする、二階堂の耳と鼻を削ぎその上で切腹させるという残虐な私刑を科そうとしたことがあります。
鶴見中尉と月島の関係
月島とは同じ第七師団に所属している仲間であり、月島は鶴見の右腕として存在しています。月島は父親を殺した罪で死刑囚になっていましたが、それを鶴見の力によって釈放されることになり以降彼に付き従うようになりました。日露戦争中に月島は鶴見に騙され思うがままに利用されてしまいますが、月島の目標が鶴見に尽くすことと定まっていました。
鶴見中尉と鯉登の関係
鯉登は第七師団の少尉であり鶴見の部下にあたる存在です。鯉登は16歳の時にロシア人に誘拐され、それを鶴見に助けられたことで彼を敬愛するようになりました。ただし、ロシア人による誘拐事件は鶴見が画策した自作自演で、鶴見に騙された月島に諭されたことで鯉登は鶴見を恨むことをやめ、中央政府に立ち向かい最終的に第七師団長にまで上り詰めました。
鶴見中尉のモデル
鶴見のモデルは日露戦争に従軍した将校・須見新一郎と考えられています。須見新一郎はノモンハン事件の歩兵第26連隊長に任命された兵士で、当時戦力が十分に整っていない中でソ連軍と戦うことに反対する意思を見せたことで非常時のみ招集される予備役にされました。また、日露戦争では二百三高地の攻略が無理だという考えを持っていましたが、上官の命令に背けなかったところが鶴見の立場と重なっています。
【ゴールデンカムイ】鶴見中尉の名言
ここからはゴールデンカムイにおける鶴見中尉の名言についてまとめていきます。奇抜で狂気的な人柄ばかりが目立っている鶴見中尉ですが、ゴールデンカムイ作中ではかっこいい名言を幾つか残しておりファンからは「人たらし」と言われ話題になりました。
鶴見中尉の名言①「たまに漏れ出すのです…」
たまに漏れ出すのです——変な汁が
出典: ciatr.jp
和田大尉が無断で部隊を動かしたことを知った鶴見は、そのことに憤りを感じ額から脳漿があふれ出てしまいます。上記のセリフは鶴見が脳漿を出してしまう人物であることを証明するセリフであり、その後鶴見は彼の人差し指を噛みちぎって月島に命令して射殺させました。
鶴見中尉の名言②「私はお前の死神だ…」
私はお前の死神だ。お前の寿命のロウソクは私がいつでも吹き消せるぞ
出典: ciatr.jp
第七師団の兵士たちが杉本を囲み今にも射殺される瞬間にて、鶴見は上空に発砲しながら部下たちの行動を抑制しました。杉本は『不死身の杉本』という異名がついていますが、それを知った上で鶴見は上記のセリフを堂々と話していきました。このワンシーンで鶴見の存在感がとても大きなものになったと言えるでしょう。
鶴見中尉の名言③「それが死んでいった…」
それが死んでいった戦友たちへの、せめてもの餞である
出典: ciatr.jp
谷垣の過去回想にて、鶴見は金塊を狙う目的を上記のセリフにして明かしました。それまで部下たちの心理を誘導し巧妙な操作によって地位を確立させた鶴見でしたが、形見にしている指の骨などを通じて本当の目的が何だったのかと読者に考えさせた名シーンです。
【ゴールデンカムイ】鶴見中尉の声優
ここからはアニメ版ゴールデンカムイにて鶴見中尉の声を担当した声優についてまとめていきます。ゴールデンカムイの中でも屈指の狂人キャラでありながら悲劇的な過去を抱えていた鶴見中尉は、声優界のベテランによってより腹の底が知れないキャラクターに成り変わりました。
鶴見中尉の声優は「大塚芳忠」
鶴見中尉を演じた声優は大塚芳忠(おおつかほうちゅう)さんです。クレイジーボックス所属のベテラン男性声優であり、第11回声優アワードにて助演男優賞の受賞経験があります。声種はバリトンで男前な声質をしていることから洋画の吹き替えや報道番組のナレーションを担当することも多いです。
大塚芳忠のプロフィール
- 性別:男性
- 出身地:岡山県津山市
- 生年月日:1954年5月19日
- 血液型:A型
- 身長:173cm
- 事務所:クレイジーボックス
- デビュー時期:1980年代
大塚芳忠の主な出演作品
- 仙道彰(スラムダンク)
- 自来也(NARUTO)
- ゼファー(ONEPIECE)
- ジェイソン・ベック(THEビッグオー)
- マカオ(クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険)
【ゴールデンカムイ】鶴見中尉に対する世間での評判や人気
これまでゴールデンカムイに登場する鶴見中尉の目的や過去、モデルなどについてまとめてきましたが、ゴールデンカムイを愛読しているファンからはどういった印象を抱かれているのでしょうか?ここでは鶴見中尉に対する世間での評判や人気について実際のコメントを参照しながらまとめていきます。
鶴見中尉は読者から悪役として人気が高く、狡猾で醜い性格と個人的なことで感情を露わにする人間らしさが両立していて好きだと語られていました。鶴見中尉の人柄はゴールデンカムイにおいても唯一性が高く、他のキャラクターとは一線を超えている雰囲気が魅力的に映っているようです。
鶴見中尉は狂気的で加虐的思考を持っていますが、上官としてはカリスマ性や能力が高く尊敬できるのでは、という意見が寄せられていました。実際ゴールデンカムイの大物悪役として活躍していたこともあり、人柄に目を瞑ればかなり優秀な上官であると言えるでしょう。
最終巻にて加筆された鶴見中尉の生存シーンですが、これに対してファンから賛否両論の意見が寄せられていました。鶴見が好きだった人たちは生きていたことに喜んでいますが、それまでの悪行と劇的なシーンを最後に消えたままの方がカタルシスを感じられて良かったとも言われています。
【ゴールデンカムイ】鶴見中尉には本当の目的があった
鶴見中尉は家族を失った過去を持っており、2人の指の骨を所持し続けていたことから公言している目的とは別の目的が隠されていそうでした。奇抜的な言動と全貌が明かされないところが鶴見の魅力と言えるでしょう。もしも鶴見中尉の活躍を知らないという人はぜひゴールデンカムイをチェックしてみてください。
この記事のライター
zeile
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