【ゴールデンカムイ】牛山辰馬は土方一派の一人！能力やモデルを紹介

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬は、作中のキャラの中でも最強クラスの戦闘能力があり、女性や子供には紳士的な態度からファンから「チンポ先生」と呼ばれて愛されるキャラになっています。そんな『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬のプロフィールを紹介します。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬（うしやまたつうま）は、網走監獄に投獄されていた囚人の1人で、金塊の在り処を示す刺青を持った脱獄囚の1人でもあります。女好きで定期的に女性を抱かなければ性欲を抑えられずに暴走してしまいますが、その時以外は常識的な人物であり、女子供には紳士的な対応をしています。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬は、作中で網走監獄から脱獄後、同じ監獄にいた元新選組の副長・土方歳三から最初に戦力としてスカウトされています。そんな牛山辰馬が土方一派に加わった理由は、戦力や情報が揃った土方達と共に行動した方が、刺青を狙う相手から身を守りやすいというものでした。そのため、当初は金塊について具体的な使い道をあまり口にしていません。

『ゴールデンカムイ』は2014年から2022年にかけて『週刊ヤングジャンプ』に全314話が連載され、ヤングジャンプ・コミックスから単行本全31巻が刊行されている野田サトルの漫画です。冒険やサバイバル要素と共に北海道のアイヌ文化などの歴史的な要素も楽しめる作品になっており、漫画好き以外にも注目された作品でした。その人気から2018年からアニメが放送され、2022年には実写映画の製作が決定しています。

日露戦争帰りの元陸軍兵である杉元佐一は、北海道の地でアイヌが埋めたとされる金塊の噂を聞き、その金塊に父親が関わったアイヌ少女・アシㇼパと共に隠し場所のヒントとなる刺青の脱獄囚を探す度に出かけます。その過程で脱獄囚の一人である白石由竹や金塊を狙う鶴見中尉率いる第七師団、土方一派と衝突や協力を繰り返しながら、徐々に金塊の在り処へと近づいていきます。

『ゴールデンカムイ』では実在する人物をモデルにしているキャラが多数おり、牛山辰馬もモデルがいるキャラの1人になっています。そんな『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬の能力やモデル、チンポ先生と呼ばれる理由について紹介します。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬は柔道家であり、鍛錬を重ねたことで常人離れした身体能力を身に付けています。その強さから「不敗の牛山」という異名が付いており、作中でも直接的な戦闘ではほぼ不敗でした。同じく作中で最強クラスの戦闘力を誇る杉元佐一と互角に戦う、陸軍精鋭である第七師団相手でも1人で殲滅する、ヒグマや暴れ馬を身体1つであしらうなど、不敗の名に恥じない活躍を見せています。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬のモデルは、明治時代に実在した日本の柔道家・牛島辰熊（うしじまたつくま）です。柔道大会での圧倒的な強さや気性の粗さから「鬼の牛島」や「不敗の牛島」と称されており、この異名も「不敗の牛山」のモデルになっています。古流柔術として稽古を始めた柔道の道を志し、激しい稽古の末、天覧試合に出場するなど、当時における最強の柔道家と言われるほどでした。

また、史上最強の柔道家と言われる木村政彦（きむらまさひこ）の師範でもあり、「鬼の木村」の異名も師弟の間で受け継がれました。一方で、思想家としての一面があったことから当時の政治家である東條英機の暗殺計画に参加したことで、一度逮捕されています。そして、戦後にはGHQが武道を禁止したことから、柔道が廃れていかないように後のプロ柔道に繋がる活動をしていきます。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬のモデルである牛島辰熊は気性の粗い性格でしたが、牛山辰馬は性欲さえ満たされていれば、おおらかな性格であり、普段から紳士的に対応する女子供はもちろん、男性に対しても気持ちのいい対応をしています。ただし、戦闘時にはそのようなおおらかさは身を潜め、容赦なく攻撃しています。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬は、柔道で鍛錬する過程で身体の一部が硬くなっており、特におでこの四角いコブは五寸釘が刺さらないほどの強度を誇っています。つまり、おでこのコブは何か入れているわけではなく、自然にできたものになります。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬は、アシㇼパから「チンポ先生」という名前で慕われていますが、このチンポ先生は牛山辰馬の発言からアシㇼパが自分でつけたものになっています。この呼び方はファンの間でも広まっており、牛山辰馬を慕うための呼び方であることから、ファンも恥ずかしがらずにチンポ先生と呼んでいます。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬は作中では土方一派として行動していたので、杉元達と合流していない間の出番は限られていますが、登場時には様々な活躍を見せています。そんな『ゴールデンカムイ』の活躍や名言について紹介します。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬は作中で最終的に死亡してしまいますが、そこまでの生き様は非常にかっこいいと言われており、戦闘能力を活かした活躍を見せています。そんな『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬の活躍を見ていきましょう。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬は、柔道家として道場に通っていましたが、師範の妻に手を出します。その責任から師範と弟子達から制裁を加えられそうになりますが、返り討ちにして師範を殺してしまいました。その事件から網走監獄へ投獄され、後の刺青の囚人達と獄中生活していきます。そんな中、のっぺら坊によって金塊の在り処を刻まれ、土方によって脱獄を先導されました。

網走監獄からの脱獄後、単独行動をしていた牛山辰馬は身を隠しつつ小樽の娼婦館に通っていました。そんな中、ある日に金塊を目的とする土方歳三が娼婦館にいた牛山辰馬を訪ね、戦力として勧誘しに来ます。一時は命を狙われたと思って反撃してきた牛山辰馬ですが、油紙に刺青を写せば殺し合う必要がないと知り、自分の身を守るために土方に同行することにします。

永倉新八も合流した土方一派は暫く小樽付近の隠れ家に潜伏していた牛山辰馬は鍛錬を続けていましたが、女性を抱けていないことから暴走気味になっていました。そんな牛山辰馬の性欲を発散させるため、土方は小樽の街に繰り出します。そんな中、遊郭から出て来た牛山辰馬は偶然、白石由竹と遭遇し、刺青を持っている相手として捕まえようとします。

白石由竹の妨害を物ともせず迫って来る牛山辰馬ですが、街中にいた第七師団に正体を隠しながら白石由竹が助けを求め、牛山辰馬は第七師団と交戦を始めます。圧倒的な力を倒していきますが、その時、土方が小樽に来たもう1つの目的である銀行への襲撃が始まります。本来は牛山辰馬も遊郭で待機してそこに駆け付ける予定ですが、計画はやや狂い、最終的に牛山辰馬は白石由竹を捕まえることなく撤収しました。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬が再登場したのは札幌世界ホテルであり、美女の女将を目的に来ていましたが、そこで偶然会った杉元佐一とお互いの正体を知らずに一戦交えて意気投合し、アシㇼパやキロランケを含めてカレーとお酒を食べに行きました。その後、ホテルに戻ると家永カノの計画が動き出しますが、牛山辰馬の暴走から計画が破綻し、最後にホテルは爆発して崩壊します。

札幌世界ホテルの一件で家永カノを助け出した牛山辰馬は、暫く家永カノの介抱をしていましたが、本格的に再登場したのは江戸貝弥作が絡んだ炭鉱での騒動で、中に閉じ込められた杉元佐一と白石由竹を助け出しました。その後、杉元一派と土方一派は尾形百之助を交えて暫く協力することになり、そこから杉元・尾形・アシㇼパと共に月形を目指していきます。

その過程でアイヌの村に立ち寄り、刺青の脱獄囚の1人である鈴川聖弘の罠にかけられそうになりますが、杉元達と共に返り討ちにして捉えます。また、同時期に村に来たヒグマも投げ飛ばして倒しており、その戦いぶりを村の女性達に感謝された牛山辰馬は「チンポ先生」と慕われました。そのせいで村に残りたくなってしまった牛山辰馬でしたが、仲間に引きずられて村を後にします。

網走監獄にいるのっぺら坊と会うために牛山辰馬も協力しており、杉元達が監獄内へ潜入する時は、待機組として谷垣やインカラマッと共にいました。その時、第七師団の駆逐艦の攻撃から塀が崩れ落ちて、谷垣やインカラマッが巻き込まれそうになりますが、牛山辰馬が割って入り、2人を救い出します。その後、2人の幸せを願いながら牛山辰馬は瓦礫の下敷きになりますが、それを跳ね除けて出てきました。

阿寒湖に来ていた牛山辰馬は、女郎から精力剤を飲まされますが、これは刺青の脱獄囚の1人である関谷輪一郎が仕込んだ少量の毒であり、牛山辰馬は人質にされてしまいました。身体が麻痺した牛山辰馬は棺に入れて生き埋めにされていましたが、昏睡状態から目覚めると意識が曖昧なまま彷徨い始めました。そんな牛山辰馬は近くに住んでいたチヨタロウに拾われ、「オベンチョ」と名前を付けられ、暫く交流していました。

札幌麦酒工場に来た牛山辰馬は門倉とキラウシと共に行動しており、娼婦を狙うジャック・ザ・リッパーの討伐に熱意を燃やしていました。その過程で宇佐美と交戦しますが、目的と違うことから軽くあしらい、工場の外に出ます。そのタイミングでちょうどジャックと対面し、殺された娼婦の敵討ちとして頭を踏みつぶして勝利します。

金塊の在り処である五稜郭に到着した際には、牛山辰馬はアシㇼパだけでも権利書を持たせて逃がすことを提案するなど、気遣う姿を見せていました。その後、第七師団が攻め入ってきて、牛山辰馬は砲撃を指示する兵士を銃で狙撃して倒すなど、活躍を見せています。その後、五稜郭を脱出した後、牛山辰馬は近くにある列車を発見し、そこに乗り込むことを提案します。

列車に乗り込んだ牛山辰馬は、追いかけて来た第七師団を軽々と倒していき、月島基もタイマンで圧倒的にねじ伏せます。しかし、その月島基が持っていた手榴弾がアシㇼパの方に誤って飛んで行ってしまい、それを見た牛山辰馬は間に入ってアシㇼパを守りながら手榴弾を手で弾きます。左を吹き飛ばされ、致命傷を負った牛山辰馬ですが、アシㇼパの無事を確認し、最期は満足そうにして絶命しました。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬はどちらかといえば戦闘能力の高さが描かれていますが、その中でも印象的な名言が出てきています。そんな『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬の名言を見ていきましょう。

牛山辰馬の名言その1は「女将…」から始まる台詞です。札幌世界ホテルで、美人の未亡人女将がいると聞いてやって来た牛山辰馬が、家永カノの正体を知らずに会った際、壁が凹むレベルの壁ドンをしながら言いました。家永カノは同じ網走監獄にいた老人でありながらも全く気付いていませんでしたが、ホテルが爆発した際には家永カノを瓦礫の中から救出しています。

牛山辰馬の名言その2は「男を選ぶときは…」から始まる台詞です。札幌世界ホテルで杉元達と出会った後、カレーとお酒を楽しんでいた際、酔っ払いながらアシㇼパに向かって言いました。セクハラではなく、使い方が紳士的な男性を選ぶべきという持論であり、これをきっかけにアシㇼパからチンポ先生と言われるようになりました。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬は、土方やアシㇼパ以外のキャラとも様々な関係性を築いています。そんな『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬と他キャラの関係性を紹介します。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬と白石由竹の関係は同じ刺青の脱獄囚であり、網走監獄にいた時から知り合いの関係でした。その時にお互いの能力を把握しており、牛山辰馬が土方一派に加わった際も、脱獄王である白石由竹の能力を侮ってはいけないと感じていました。一方、白石由竹は最初に刺青を狙われたり、ホテルでは襲われたりと散々な目に遭っていますが、牛山辰馬の最期の行動を賞賛していました。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬と永倉新八の関係は、土方一派に初期から所属していた2人であり、作中で直接的に絡むシーンは少ないですが、共に行動している分には背中を任せて戦える存在でした。最初の方に女を抱きたい衝動を抑えられない牛山辰馬に永倉新八は呆れていましたが、土方から暴走した牛山辰馬なら永倉新八を襲いかねないと言われた時は、黙っていました。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬と家永カノの関係は、同じ刺青の脱獄囚ですが、家永カノの見た目が完全に変わっていたため、ホテルで再会した時は気付いていませんでした。しかし、そのホテルで家永カノを助けてから腐れ縁のようなものができており、共に行動する姿もよく描かれています。最終的に家永カノは第七師団からの襲撃でインカラマッと谷垣を逃がす際に撃たれて死亡しましたが、牛山辰馬の心には残っていました。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬と鯉登音之進は、メインキャラ同士でも絡みがほとんどなく、物語の終盤に五稜郭から列車内に移動した際、同じ空間にいました。その際、月島基は牛山辰馬を倒すべく決死の行動に出ようとしていましたが、鯉登音之進は月島基を止めるために間に入ります。この鯉登音之進の行動が牛山辰馬の最期を決定づけることになります。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬と鈴川聖弘の関係は、同じ刺青の脱獄囚であり、潜伏していたアイヌ村に牛山辰馬が偶然訪れた際には、命を狙われていました。しかし、杉元達も合流して作戦は失敗に終わり、逃げ出そうとした鈴川聖弘は牛山辰馬にのしかかられて捕らえられました。その後、鈴川聖弘は白石由竹を救出するために重要な役割を果たします。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬と月島基は、メインキャラながらも終盤まで大きな絡みはなく、直接対峙したのは五稜郭から離れた列車内でした。牛山辰馬は第七師団の兵隊では全く歯が立たず、月島基自身も1人で挑みますが、返り討ちにされます。そこで月島基は手榴弾を持って自爆特攻を仕掛けようとしますが、間に鯉登音之進が入ったことで手が滑り、手榴弾は近くいたアシㇼパの方へ飛んでいきました。

その手榴弾からアシㇼパを守るために牛山辰馬は身を挺して防ぎますが、それが致命傷となって牛山辰馬が死亡してしまいます。そのため、月島基の行動が間接的に牛山辰馬の死因になっていたのです。

アニメ『ゴールデンカムイ』でも牛山辰馬は存分に能力を発揮する姿が描かれており、声が付いたことで漫画でのシーンがより迫力あるものになっています。そんなアニメにおける牛山辰馬の声優について紹介します。

アニメ『ゴールデンカムイ』で牛山辰馬の声を演じたのは乃村健次さんです。乃村さんは低音ボイスが特徴であり、巨漢キャラも数多く演じていますが、その中でも牛山辰馬は元囚人としての荒々しさと女性に対する紳士ぶりを感じさせる声で演じています。

乃村健次さんは岡山県出身で、1970年7月23日生まれの声優です。高校の時に見た海外のテレビドラマの影響から吹き替えとしての声優を知り、大学のために上京後、親には秘密にしながら声優としての知識を学び始めます。そして、1990年代から声優としての活動を始め、吹き替えやアニメへの出演を果たしていきます。

乃村健次さんの主な出演作品としては、『げんしけん』の久我山光紀、『アイシールド21』の大田原誠、『クロスゲーム』の赤石修、『戦場のヴァルキュリア』のラルゴ・ポッテル、『SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors』の曹操ガンダム、『ヨルムンガンド』のワイリ、『Fate/Apocrypha』の獅子劫界離、『グラゼニ』の迫田、『名探偵コナン』のアンドレ・キャメル（2代目）などがあります。

ここでは『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬について世間での評判や人気を紹介します。初めこそ女好きの恐ろしい巨漢に見えるキャラですが、土方一派やアシㇼパと関係性を見て好きになった人は多く、ファンからもチンポ先生と慕われる存在になっています。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬について、言動や活躍がかっこいいという意見が多数見られました。味方として付いてくれている時は非常に頼もしい存在であり、戦闘では無類の強さを誇っていることから、そこにかっこよさや安心感を覚える人は少なくないようです。また、アシㇼパを始めとした仲間に対しては優しさを見せており、紳士的な一面もかっこいいと言われています。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬について、アシㇼパとの関係性が一番好きだと言う感想も多く見られました。お嬢・チンポ先生と呼んでお互いに尊敬し合う関係は、杉元とは似ているようで違った雰囲気があり、最強クラスの能力を持つ牛山辰馬でもアシㇼパには振り回される姿が好きという人は多いようです。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬の最期については、悲しいと思う人やかっこいいと感じる人など、人によって様々な感想を抱いていました。アシㇼパを守り切って満足そうに事切れる様子は、最期まで牛山辰馬らしいと言われており、そこで家永カノとの関係も見えるなど、悲しいながらも良いシーンだと考える人が多いようです。

『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬は、実在した柔道家の牛島辰熊をモデルとしており、「不敗の牛山」などの異名もそこから取られています。また、作中の発言からアシㇼパからチンポ先生という名前で慕われており、最期はアシㇼパを守りながら亡くなっています。そんな牛山辰馬の活躍を原作漫画やアニメで確認してみてください。