【ヒロアカ】轟冷の人物像まとめ！個性や声優について詳しく解説

轟冷は焦凍と密接な関係にある人物で、彼の過去回想にて初登場を果たすとそこから轟家の関係が描かれる際に度々登場するようになります。ここではヒロアカに登場する轟冷の人物像をプロフィールからまとめていき、同時に『ヒロアカ』の作品概要とあらすじについておさらいしていきます。

轟冷（とどろきれい）はエンデヴァーこと轟炎司の妻であり、焦凍たちの母親に当たる人物です。白いロングヘアーが特徴的な女性で焦凍の持つ氷を操る個性を有しています。個性やNo.1にこだわっていた轟炎司とは違いおしとやかで他者を思いやれる優しい性格をしていますが、主体性に欠ける一面もあり作中の時間軸では精神病院に入院していました。

ヒロアカ及び僕のヒーローアカデミアは堀越耕平によって週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。主人公が師匠から能力を授かり学園生活を通してヒーローを目指す物語が描かれており、人を助けるために動くヒーロー像や個性がぶつかり合うバトル描写が人気を博しています。2022年1月時点で全国累計発行部数4500万部を突破しており、同年10月の現在も連載が続いています。

世界総人口約8割が超常能力・個性を持つようになった超人社会では、個性を悪用し犯罪を犯すヴィランを取り締まるヒーローが新時代の職業として注目されていました。緑谷出久はNo.1ヒーローのオールマイトに憧れ将来の夢は彼のようなヒーローと語っていましたが、無個性と診断され早々にその夢は潰えたかと思われました。そんな時にオールマイト本人との出会いが彼の運命を変えると、最高のヒーローになるための物語が幕を開けます。

轟家の母親として登場した轟冷ですがヒロアカ作中ではあまり登場する機会が少ないため、具体的な素性が掴みづらく一部の読者からは謎めいた人物と言われています。ここではヒロアカ作中で小出しにされていた轟冷の情報をまとめ、彼女の人物像や個性・現在について解説していきます。

冷の個性は氷を操る能力で、手から氷を生み出すことも可能です。個性の影響からか冷本人の体質は暑いのが苦手となっています。個性の発動シーンが限られていることから具体的な強さや応用の幅は不明ですが、この個性が遺伝したことにより焦凍に同じ個性が宿りました。

轟炎司と結婚したきっかけは恋愛によるものではなく炎司にとって都合の良い個性を持っていたからでした。当時から炎司はNo.2ヒーローとして名が知れており、その名声とお金に丸め込まれた冷の両親は経済的援助を条件に冷との婚約を許可しました。個性のために結婚することとなったわけですが、冷自身も結婚に否定はしておらず自分の意思で受け入れたとされています。

炎司は生まれた子どもをオールマイトを超えるヒーローに育てるため過酷な特訓を課していました。焦凍の頃も同じようにしていたことに、冷は長男の燈矢の面影を重ねるようになります。そんなある日、ふとしたことで錯乱した冷はやかんの熱湯を焦凍に浴びせ火傷を負わせてしまいました。

以前から精神的に消耗していた冷でしたが、焦凍に火傷を負わせてしまったことで心に深い傷を負ってしまい、それ以降精神病院で入院生活をするようになりました。入院してからは10年もの間焦凍と連絡を取ることができず、長女の冬美に診てもらいながら回復に努めるようになります。

ヒロアカ作中で初めて冷の存在が明かされると、本編の時間軸では精神病院に入院中であることが判明しました。そこから物語が進行していくと彼女の状態に変化が現れるようになり、焦凍や炎司との関係も発展していきました。

入院してから10年以上の間焦凍と連絡を絶っていた冷ですが、焦凍の方から見舞いに来てくれるようになるとその交流を通じて冷の精神も安定するようになりました。そこから見舞いや手紙を通じて2人が交流するようになり、仮免試験編では焦凍から手紙を貰ったことを嬉しそうに話す冷が描かれました。

炎司は家族に内緒で冷の見舞いに訪れたことがあると、病室に彼女の好きなリンドウの花が置かれていました。直接の面会はしていないものの、過去の過ちを償おうとしている姿勢を冷も感じ取るようになりました。そして超常解放戦線との激闘で炎司が心身ともに疲弊しきってしまうと、入院中の彼の元に冷が直接訪れ十数年ぶりに彼と言葉を交わすのでした。

ここからはアニメ版ヒロアカにて轟冷を演じている声優についてまとめていきます。アニメ作品としても人気を集めているヒロアカですが、雄英体育祭にて轟焦凍の過去回想が公開されるとそこで轟冷も登場し、声優の演技によってより緊迫感の増した回想シーンが演出されました。

轟冷を演じている声優は根谷美智子（ねやみちこ）さんです。『鋼の錬金術師』のリザ・ホークアイや『シャーマンキング』の道潤役などで知られている声優であり、低い地声の持ち主でありながら明朗活発な少女や穏やかな学生キャラなど、幅広い役を演じられる声優としても知られています。

轟家は家族をテーマにしたエピソードがヒロアカ作中の随所に描かれており、それらをまとめ合わせることで轟冷及び轟家の家族関係を把握することができます。ここではヒロアカにおける轟冷の家族についてまとめていきます。なお、ここでは燈矢及びヒロアカ本編に関する重大なネタバレが含まれているため、閲覧する際はご注意ください。

轟炎司はエンデヴァーというヒーロー名で活動しているプロヒーローで、轟冷の夫に当たります。炎司は長年No.2ヒーローの位置に存在し続けていましたが、No.1ヒーローのオールマイトを越えられない壁と痛感するようになります。それでも超えたいという執念が芽生えると都合の良い個性を持った冷と結婚しオールマイトを超えるヒーローとして焦凍を生み出しました。

轟燈矢は轟家第一子の長男でヒロアカ作中では故人として扱われています。幼い頃から炎司に厳しく鍛えられていましたが、燈矢本人は炎司の意思を尊重し父の目的を成し遂げようとしていました。しかし、轟家に焦凍が現れたことにより努力を否定されたと思い込むようになり、家を出て行った際に山火事に遭って死亡したとされていました。しかし、エンデヴァーの前に荼毘というヴィランが登場すると、彼こそが死んだはずの轟燈矢だと明かされました。

轟冬美は轟家第二子の長女です。実の母親である冷が入院してからは冬美が焦凍たちの母親代わりとして家を切り盛りするようになります。他人を恨まない優しさと窮屈な生活に耐えられる忍耐強さは母親譲りであり、家族が崩壊してお互いに離ればなれになった時でも家族を繋ぎとめようとし、再び家族の関係を回復させようとする意思を見せていました。

轟夏雄は轟家第三子の次男です。夏雄は生まれた頃から失敗作と見なされ父親から放置されるという過去を持っており、見向きもされなかったことから父親のことを心から憎んでいます。インターン編のハイエンドとの戦い以降、炎司が家族と縒りを戻そうとしますが夏雄はそれを都合のいい考えと話しており、家族の中でも父親に強い反抗心を見せています。

轟焦凍は轟家第四子の三男です。炎と氷の両方を操る個性を持って生まれた焦凍は、炎司にとって最高傑作となり幼い頃から過酷な特訓を強要されてきました。冷は焦凍と燈矢の姿を重ねるようになると錯乱して焦凍にお湯をこぼしてしまいますが、これがきっかけで精神病院に冷が入院すると焦凍は母親を狂わせた原因が父親にあると考えるようになり、父親を完全否定することに固執するようになりました。

これまで轟冷の人物像や個性、現在の状態などについてまとめてきましたが、ヒロアカを愛しているファンからはどのような印象を抱かれているのでしょうか？ここでは轟冷に対する世間での評判や人気について、実際に寄せられているコメントを参照しながらまとめていきます。

ヒロアカファンの多くは焦凍の過去回想に登場した人物という印象を持っており、そこで彼女が焦凍にかけたセリフ「なりたい自分になっていいんだよ」が記憶に残っているという意見が多く寄せられていました。このセリフは焦凍が吹っ切れるきっかけになったセリフでもあり、焦凍の覚醒シーンと併せて覚えているという人が多いでしょう。

ヒロアカ作中では精神病にかかった状態で登場していましたが、物語が進んでいくにつれて状態が回復していくとその事実に驚く人がいました。精神病から回復するのは相当難しいイメージがありますが、焦凍の勇気ある行動が冷の運命を変えたのかもしれません。

縒りを戻そうとする轟家ですが、ファンの間で唯一の心残りとなっているのが燈矢の死です。焦凍や他の兄弟が両親を許す展開になったとしても燈矢の存在が消えるはずもなく、簡単に家族が元通りになることは難しいと予想されています。このことから轟家の結末がどのようなものになるのか期待している人が多いようです。

轟冷は心優しい性格で長い間苦労に耐えられる忍耐強いキャラクターでしたが、その性格であったが故に轟炎司のやり方に限界を感じてしまい精神が病んでしまった可哀そうな母親でした。現在は精神面が回復に向かっていることから今後のヒロアカで再び登場するかもしれませんので、これからの動向もしっかりチェックしておきましょう。