【ヒロアカ】あらすじを全巻に渡って紹介！主要キャラのプロフィールも

本記事で紹介する『ヒロアカ』は、正式タイトルを『僕のヒーローアカデミア』といいますが、長いので『ヒロアカ』の愛称で親しまれています。「個性」と呼ばれる超人的な能力を持ったキャラがなりたい自分になる為、努力し続ける少年漫画です。各巻のあらすじを紹介する前に、『ヒロアカ』の作者や作品の概要についておさらいしておきましょう。

『ヒロアカ』の原作者は、漫画家の堀越耕平（ほりこし こうへい）先生です。出身は愛知県で、名古屋芸術大学在学中に『赤マルジャンプ』にて読切漫画『テンコ』を掲載させ、漫画家デビューをはたしました。2008年には、『ヒロアカ』の原点となる『僕のヒーロー』という読切漫画を『赤マルジャンプ』で発表します。その後も『週刊少年ジャンプ』にて読切や連載の漫画を掲載し、2014年に『ヒロアカ』の連載をスタートさせます。

『ヒロアカ』は、『週刊少年ジャンプ』で連載されている漫画が原作の作品です。原作者の堀越耕平先生は、アメリカンコミックに登場する個性的なヒーローたちからヒントを得て『ヒロアカ』のキャラデザインを行っています。2014年に連載をスタートすると、個性的なキャラと派手なバトル描写が人気となり、『週刊少年ジャンプ』を代表する名作となりました。

原作漫画の人気を受けて、2016年には『ヒロアカ』のテレビアニメ化もされました。2023年の時点で6期までが放送され、劇場版も3作品が上映される程人気のアニメとなっています。原作には存在しないキャラが登場するなど、アニメオリジナルの要素もありますが、概ね原作漫画を忠実にアニメ化しています。アニメ化以降、海外のファンも増え、原作漫画の発行部数も年々記録を伸ばしている状態です。

『ヒロアカ』の漫画は、2014年11月に1巻が発売され、定期的に単行本が発刊されています。物語の序盤から中盤にあたる1巻～20巻は、個性豊かで魅力的なキャラが大勢登場したり、ヒーローと敵（ヴィラン）の関係、雄英高校での授業風景などが描かれています。まずは、漫画1巻～20巻のあらすじをネタバレしていきます。

『ヒロアカ』のプロローグにあたる1巻では、主人公・緑谷出久が夢に向かって1歩を踏み出すきっかけが描かれています。高校受験を控えた中学3年生の緑谷出久は、人一倍正義感が強い性格ですが無個性で超人的な能力を何1つ持っていませんでした。それでも、No.1プロヒーローとして活躍するオールマイトに憧れて、将来はヒーローになりたいという夢を持っていました。そんなある日、街で事件に巻き込まれて敵（ヴィラン）に襲われたところをオールマイトに助けられます。

オールマイトと知り合い、正義感を認められたことで、緑谷出久はオールマイトから「ワン・フォー・オール」という個性を引き継ぎ、ヒーローになる為の活路を見出しました。オールマイトに直接指導してもらいながら、ヒーロー科の名門校・雄英高校へと進学します。雄英高校では、これから長い付き合いとなっていく個性豊かなクラスメイトたちとの出会いが描かれています。

『ヒロアカ』2巻では、雄英高校ヒーロー科での特別なカリキュラムが本格的にスタートします。戦闘訓練や救助訓練など、ヒーローになる為の授業が続き、生徒たちはそれぞれの持つ個性を活かして活躍していきます。幼馴染みで完璧主義者の爆豪勝己と緑谷出久との関係性やクラスメイトたちの持つ個性、魅力が丁寧に描かれました。また、2巻の後半では、救助訓練の授業中に突然敵の大群が襲ってくるという展開です。

『ヒロアカ』3巻では、敵連合によるUSJ襲撃事件のクライマックスが描かれています。オールマイトとプロヒーローである雄英高校の教師陣たちが敵の大群を制圧し、緑谷出久が所属する1年A組全員を救出するのでした。3巻の後半では、全国中継される程の注目度を誇る雄英高校体育祭が開催されます。体育祭は、各学年ごとに分れた会場で普通科やサポート科、経営科も交えて行われ、3巻は第1種目の障害物競走までが描かれています。

『ヒロアカ』4巻では、雄英高校体育祭の第2種目・騎馬戦と最終種目・トーナメント制の対戦の第1回戦が描かれています。第1種目は個人競技でしたが、第2種目はチーム戦ということで、互いの個性を活かし合いながらの戦いとなりました。騎馬戦で勝ち抜いた16人は、それぞれの想いを胸に最終種目に挑みます。轟焦凍の過去が明らかになったり、これまで目立っていなかったキャラが活躍したりと熱い展開が満載です。

『ヒロアカ』5巻では、雄英高校体育祭のクライマックスが描かれています。爆豪勝己と麗日お茶子、緑谷出久と轟焦凍というこれまでなかった組み合わせによる戦いが繰り広げられました。5巻の後半では、トーナメントの最中にクラス委員長を務める飯田天哉の兄でプロヒーローのインゲニウムが敵に襲われる事件が発生し、その後の物語に大きな影響を与える展開となります。

『ヒロアカ』6巻では、体育祭が終了し、雄英生たちはプロヒーローの下で実際の仕事を体験する職場体験へ向かいました。緑谷出久は、オールマイトの師匠であるグラントリノの下へ職場体験に行き、未だ扱いきれていない自身の個性の使い方をグラントリノから教わります。

一方、敵に重傷を負わされ、引退を余儀なくされたプロヒーロー・インゲニウムの弟である飯田天哉は、兄の仇を討つ為に保須市にあるノーマルヒーロー・マニュアルの事務所へ赴きました。そして、職場体験中にインゲニウムを再起不能にした敵・ステインと遭遇し戦闘となります。

『ヒロアカ』7巻では、ステインと戦う飯田天哉の下に緑谷出久と轟焦凍が助けに入り、なんとかステインを撃退することに成功します。飯田天哉は冷静さを欠いていたことや私情でクラスメイトを危険なことに巻き込んだことを反省し、2度と軽率な言動はしないと強く誓うのでした。

「ヒーロー殺し」として有名だったステインが逮捕されたという報道は、一般市民に安心感を与えますが、同時に敵側にも影響を与えました。ステインの考え方に同調する者たちが密かに集いはじめ、死柄木弔をリーダーとする敵連合が拡大していきます。

『ヒロアカ』8巻では、2人1組のペアを作って教師陣を相手に戦う1学期の期末試験が行われます。その後、夏休み中に行われる林間学校に向けての準備をする為、クラスメイトたちとショッピングモールに買い物に来た緑谷出久は、死柄木弔と接触します。「オールマイトのいない世界を実現させたい」と告げる死柄木弔に、緑谷出久はそれを阻止しようと決意を固めました。そして、個性を伸ばし可能性を広げるという目的である林間学校へ向かいます。

『ヒロアカ』9巻では、再び敵連合との直接対決となる林間学校編がスタートします。林間学校に参加した緑谷出久たちは、4人組のプロヒーローであるワイルド・ワイルド・プッシーキャッツの下で自身の個性を伸ばす為、限界に挑戦します。過酷な訓練を続ける彼らの前に、突然敵連合が襲来し、激しい戦闘となります。9巻では、これまで活躍の少なかった1年B組の生徒たちも活躍し、見所が非常に多いです。

『ヒロアカ』10巻では、敵連合に連れ去られた爆豪勝己の救出に向かう緑谷出久たちの活躍が描かれています。敵連合の狙いは、凄まじい戦闘力を持つ爆豪勝己を敵連合に引き入れることでした。力及ばず、敵に爆豪勝己を奪われ、クラスメイトたちもボロボロの状態となり林間学校は中止されます。

入学以来、爆豪勝己と仲が良かった切島鋭児郎は、自分たちの力で爆豪勝己を救出しようと提案し、それに同調した緑谷出久、轟焦凍、八百万百は密かに動き始めました。そんな彼らを放っておけないクラス委員長の飯田天哉も監視役として同行し、敵のアジトと思われる場所へ潜入を試みます。

『ヒロアカ』11巻では、敵連合の黒幕であるオール・フォー・ワンとヒーローたちの全面対決が描かれています。敵連合が雄英高校の生徒を誘拐したという報道が全国に流れ、警察とプロヒーローが協力して敵連合の制圧に向かうことになりました。その中にはオールマイトの姿もあり、圧倒的な力を武器にオール・フォー・ワンと直接対決することになります。その隙に緑谷出久たちは爆豪勝己を救出し、目的を果たしました。

表ではオールマイトがオール・フォー・ワンを倒し、逮捕させることに成功します。しかし、この戦いで力を使いきってしまったオールマイトは、プロヒーローを引退してしまいます。

『ヒロアカ』12巻では、仮免試験の一次選考の様子が描かれています。爆豪勝己の誘拐事件を受けて、雄英高校は生徒の安全を守る為に全寮制を決め、生徒達は寮での生活をスタートさせました。そして、本来2年生で行うはずの仮免取得を1年生で行うことになり、緑谷出久たちは必殺技の習得に励みます。仮免試験では、初登場となる他校のヒーロー科所属キャラが多数登場し、物語を盛り上げます。

『ヒロアカ』13巻では、仮免試験の最終選考の様子が描かれています。1年A組は、全員が一次選考を突破して最終選考である救助演習に挑むことになりました。トラブル続きでろくな救助訓練ができていない1年A組は不利な状況でしたが、優れたチームワークでこなしていき、爆豪勝己と轟焦凍の2人を除く全員が仮免取得を達成します。仮免試験の晩、爆豪勝己は緑谷出久を寮の外に呼び出し、個性の話を始めます。

『ヒロアカ』14巻では、緑谷出久と爆豪勝己が対等のライバル関係を築く場面が描かれています。自分が敵連合に捕まったことがオールマイトを引退させた原因だと責任を感じていた爆豪勝己は、緑谷出久を呼び出します。緑谷出久は、一部の人間しか知らないオールマイトとの関係や個性の秘密を全て打ち明けました。オールマイトとの関係を知った爆豪勝己は、真剣勝負を挑み、互いにオールマイトを慕う気持ちをぶつけ合います。

2人の喧嘩があった翌日、ヒーローの仮免許を取得したヒーロー科にインターンの話が舞い込みました。インターン編では、雄英ビッグスリーと呼ばれる先輩たちや死穢八斎會など、魅力的な新キャラが次々と登場する見所満載の内容となっています。

『ヒロアカ』15巻では、クラスメイトたちのインターン先や死穢八斎會との接触など重要な要素が盛り込まれています。元オールマイトのサイドキックを務めていたプロヒーローであるサー・ナイトアイの事務所でインターンをすることになった緑谷出久は、先輩の通形ミリオと共に死穢八斎會と接触します。死穢八斎會は敵連合と協力して何やら悪事を働こうとしていることが判明し、サー・ナイトアイは有名なプロヒーローと協議することになりました。

15巻では、死穢八斎會編のキーキャラクターとなる壊理が登場する重要な話が収録されています。

『ヒロアカ』16巻では、死穢八斎會の事務所を舞台に本格的に戦いが始まります。雄英ビッグスリーである通形ミリオ、天喰環、波動ねじれが大いに活躍する魅力的な話が多いのが16巻です。また、緑谷出久のクラスメイトである切島鋭児郎の過去や漢気が描かれていて、熱い展開となります。

『ヒロアカ』17巻では、八斎會組長の孫娘である壊理をめぐって、死穢八斎會の若頭・オーバーホールとの直接対決が行われます。通形ミリオの個性がなくなったり、サー・ナイトアイが未来予知で全員が死ぬ未来を見るなど、絶望的な展開が続きます。しかし、緑谷出久は未来を捻じ曲げる覚悟で飛び出していき、激闘の末に壊理の奪還に成功するのでした。死穢八斎會編のクライマックスとなるのが17巻です。

『ヒロアカ』18巻では、死穢八斎會編が終結します。激闘を終え、壊理の救出と死穢八斎會の壊滅に成功します。しかし、通形ミリオの個性やサー・ナイトアイの死など、失ったものも多く、暗い状況は続きました。事件の収束と共に徐々に日常を取り戻し、今度は仮免試験で不合格となった爆豪勝己と轟焦凍が仮免講習に向かいます。

『ヒロアカ』19巻では、雄英高校文化祭にむけて準備する様子が描かれています。しばらくシリアスな展開が続いていましたが、19巻は明るく賑やかな普段の1年A組の日常が戻ってきました。文化祭ではバンド演奏とダンスを披露することになり、楽器演奏の得意な耳郎響香やダンス経験者の芦戸三奈が中心となって活躍します。

『ヒロアカ』20巻では、雄英高校文化祭が開催されます。しかし、密かに学校内に侵入していた敵のジェントルが騒ぎを起こそうと画策し、それを緑谷出久が1人で阻止しようと奮闘しました。文化祭では、1年A組の生徒がそれぞれの個性を活かしつつ、魅力的な演奏とパフォーマンスで観客の目を惹き付けます。辛いことばかりで、笑うことを忘れていた壊理も、1年A組の発表を見て笑顔を取り戻していくのでした。

20巻は、文化祭の様子や人気キャラであるホークスの登場など、魅力的な展開が満載です。

漫画20巻までは、シリアスな展開もありましたが、クラスメイト同士で協力し合って困難に立ち向かっていく緑谷出久の姿が多く描かれていました。平和な学園生活の様子も見られ、王道の少年漫画といった印象があります。しかし、漫画21からは、ヒーローたちと敵連合による全面対決が始まり、シリアスな展開が非常に多くなります。ここからは、漫画21巻～39巻のあらすじをネタバレしていきます。

『ヒロアカ』21巻は、敵連合によって街に放たれた脳無をホークスとエンデヴァーが倒していくところからスタートします。戦う2人の前に、敵連合の1人である荼毘が現れホークスが極秘任務の為に敵連合と繋がっていることが明らかとなります。一方で、緑谷出久は夢の中でワン･フォー･オールの後継者たちと出会い、オール･フォー･ワンとの因縁や個性の継承について知ることになりました。その後、A組とB組による合同戦闘訓練が開催されることになります。

『ヒロアカ』22巻では、A組とB組の合同戦闘訓練が中心となっていて、これまで活躍の少なかったB組のメンバーが多く登場します。普通科に所属する心操人使もヒーロー科への編入を希望して合同戦闘訓練に参加し、目覚ましい活躍を見せました。白熱する合同戦闘訓練で、ヒーロー候補生たちの魅力を存分に堪能できるのが22巻最大の魅力です。

『ヒロアカ』23巻では、ワン・フォー・オールの秘密について知った緑谷出久が、歴代の継承者たちから想いを託されます。合同戦闘訓練を終えて、A組とB組は互いの反省点を話し合いながら徐々に交流の場を増やしていきました。一方で、敵連合の解体を目的に活動する異能解放軍の登場や死柄木弔の過去が明かされるなど、今後の展開に繋がっていくエピソードも多く描かれています。

『ヒロアカ』24巻では、敵連合と異能解放軍の戦いが中心となります。死柄木弔の失われていた記憶が明らかになったり、トガヒミコの個性が進化して他人の個性までもが使えるようになるなど、見所が満載です。シリアスな展開が続き、緑谷出久たちの出番は少なめとなっています。

『ヒロアカ』25巻では、失われていた記憶を思い出した死柄木弔が遂に覚醒します。優勢に立っていた異能解放軍でしたが、死柄木弔の覚醒によって形勢逆転し、敗北を喫してしまいました。その後は敵連合の傘下に異能解放軍が入り、国内の犯罪件数が加速していきます。一方、インターン先がなくなってしまった緑谷出久は、轟焦凍にエンデヴァー事務所を紹介され、爆豪勝己と共に新たなインターン先とします。

『ヒロアカ』26巻では、緑谷出久、爆豪勝己、轟焦凍の3人がエンデヴァーの指導を受けて力を伸ばしていきます。また、轟家が抱えていた問題も少しずつ解決に向けて動き出しました。さらに並行して、敵連合による超常解放戦線の計画が進行していき、遂には計画が実行されて多くのヒーローを巻き込む大きな戦いへと発展していきます。

『ヒロアカ』27巻では、遂に超常解放戦線が開始されます。これまで二重スパイとして暗躍していたホークスの活躍により、超常解放戦線の情報をいち早くつかむことに成功したヒーローたちは、団結して計画を阻止しようと動き出します。オール・フォー・ワンの主治医で、脳無の開発者でもある殻木球大とプロヒーローのミルコが激しい戦いを繰り広げる熱い展開が描かれています。また、ホークスと敵連合のトゥワイスとの激闘シーンも非常に魅力的です。

『ヒロアカ』28巻では、超常解放戦線の状況がヒートアップしていきます。覚醒した死柄木弔の力は以前よりも強力になっていて、街を次々と破壊していきました。プロヒーローたちは一般人の救助や避難を誘導しつつ、敵連合と戦い、仮免許を持つ緑谷出久たちもそれに加勢します。そして、暴走を繰り返す死柄木弔を止める為、一時的に個性を消す個性を持つイレイザーヘッドが立ち上がります。

『ヒロアカ』29巻では、あちこちでヒーローと敵による激しい戦闘が繰り広げられます。イレイザーヘッドに個性を封じられているにもかかわらず、なおも暴走をやめない死柄木弔に対して、緑谷出久は仲間と共に立ち向かいます。29巻は、イレイザーヘッドが個性を守る為に自らの足を犠牲にしたり、爆豪勝己が緑谷出久を助ける為に飛び出すなど、衝撃的なシーンが多いのが特徴です。

『ヒロアカ』30巻では、長く続いた超常解放戦線が終結していく様子が描かれています。たくさんのヒーローたちが傷つき、倒れていった超常解放戦線も終盤となります。敵連合に所属する荼毘の正体が轟焦凍の実の兄であることが明かされるシーンでは、読者の多くも衝撃を受けたようです。死穢八斎會編で個性を失っていた通形ミリオの個性が復活し、加勢にきたことで超常解放戦線は一気に終結へ向かって行きます。

『ヒロアカ』31巻では、超常解放戦線後のヒーローたちの様子が描かれています。荼毘の正体が轟家の長男である燈矢だと明かされ、エンデヴァーはショックを受けましたが、正面から向き合う決意を固めました。多くのヒーローが復帰に向かって行く中、超常解放戦線の混乱に乗じて、逮捕されていたオール・フォー・ワンが刑務所を脱獄してしまい、今後の展開が心配されます。さらに、緑谷出久がワン・フォー・オールの後継者たちと話し合い、死柄木弔を止める為に雄英高校を去っていきました。

『ヒロアカ』32巻では、緑谷出久が日常を取り戻す為に必死で戦う場面が多く描かれました。超常解放戦線の中、オール・フォー・ワンが仲間と共に脱獄し、緑谷出久を捕らえようと暗躍を始めます。緑谷出久はオール・フォー・ワンと共に脱獄した元公安直属ヒーローであるレディ・ナガンと激しい戦いを繰り広げました。32巻はワン・フォー・オールの歴代の後継者たちが持つ個性が判明していく重要な巻となっています。

『ヒロアカ』33巻では、緑谷出久とクラスメイトの強い絆が感じられるエピソードが中心となっています。仲間を危険に巻き込まない為に雄英高校を去った緑谷出久でしたが、クラスメイトたちは彼を心の底から心配していました。そして、どのような時でも仲間であることを緑谷出久に伝え、協力し合おうと手を差し伸べます。33巻は、1年A組の団結力がいかに強いものであるかがよく判る印象的な巻です。

『ヒロアカ』34巻では、ついに雄英高校に潜む内通者の正体が明かされます。漫画前半では、「新秩序」というチート級の個性を持つアメリカNo.1ヒーローのスターアンドストライプがオールマイトの呼びかけに応じて日本に駆け付け、死柄木弔と戦いました。さらに、これまで敵連合が雄英高校やオールマイトの情報を掴む為に潜ませていた内通者が緑谷出久のクラスメイト・青山優雅であることが判明します。

『ヒロアカ』35巻では、遂に最終決戦が始まります。敵連合のスパイであった青山優雅ですが、勇気を出してクラスメイトたちと協力することを決意しオール・フォー・ワンと決別しました。そして、最終決戦が始まると、これまで活躍の機会が少なかった物間寧人や心操人使らが個性を活かして活躍します。

『ヒロアカ』36巻では、主要キャラたちが激しい戦いを次々と繰り広げていきます。轟焦凍と荼毘による兄弟対決や死柄木弔に挑む爆豪勝己やビッグスリーの面々、オール・フォー・ワンと戦うエンデヴァーとホークスといった名シーンだらけの内容となっています。特に、爆豪勝己が心臓を突かれるシーンは、多くの読者に衝撃を与えました。

『ヒロアカ』37巻では、緑谷出久が再び死柄木弔と直接対決をします。変わり果てた姿の爆豪勝己を目にした緑谷出久は怒りを露わにして、死柄木弔に勝負を挑みました。口田甲司や障子目蔵といった1年A組のメンバーが大いに活躍したり、黒霧が復活するなど、戦況が目まぐるしく変化していきます。

『ヒロアカ』38巻では、37巻同様にヒーローと敵連合が入り乱れ、乱戦となりました。超常解放戦線以後、傷つき倒れていたキャラたちが次々と復活して再登場していきます。ヒーローたちが集結していくことで、少しずつ優勢になっていく緑谷出久たちですが、オール・フォー・ワンは反撃に撃って出ました。38巻の最後には、オールマイトが無個性にもかかわらず、オール・フォー・ワンの前に立ち、「私が来た」と言い放ちます。

『ヒロアカ』39巻では、白熱するヒーロー対敵の最終決戦がさらにヒートアップします。荼毘をめぐる轟家の問題にもようやく終止符が打たれました。一方で、麗日お茶子とトガヒミコの直接対決の様子やオールマイトが再びオール・フォー・ワンと対峙するシーンなど、手に汗握る展開が盛りだくさんとなっています。

『ヒロアカ』の人気の理由は、個性豊かで魅力的なキャラが多く登場する点です。扱う個性によっては人間離れした姿をしているキャラもいて、超人キャラ同士が激しく戦う様子が漫画やアニメでは迫力満点に描かれています。特にアニメ版は、人気声優も多く起用されていることもあり、非常に人気です。ここからは、物語を盛り上げる主要キャラ7人のプロフィールや魅力を紹介します。

緑谷出久は、『ヒロアカ』の主人公です。幼い頃からオールマイトに憧れていて、ヒーローになる夢を持っていましたが、元々は個性を持たない無個性の少年でした。人一倍正義感が強く、ヒーローになる素質を見込まれて、オールマイトから「ワン・フォー・オール」の個性を引き継ぎ、雄英高校に進学します。物語の序盤では、自分の個性を制御しきれずに無茶をして怪我の絶えない戦い方をしていましたが、徐々に個性の使い方を覚え賢い戦い方を身に付けていきます。

爆豪勝己は、緑谷出久の幼馴染みでオールマイトを越えるトップヒーローのなることを目標にしているストイックな少年です。言動は粗暴でクラスメイトの名前もろくに覚えない不良のような性格ですが、友達思いな一面もあります。頭が良く運動神経も抜群で、大抵のことは何でもできてしまう天才肌です。個性である「爆破」は、手の汗腺からニトロのような物質を出して爆発させるというもので、攻撃だけでなく移動にも利用しています。

麗日お茶子は、『ヒロアカ』のメインヒロインです。大きな目とショートボブの茶髪が特徴的で、非常に明るい性格の女子生徒として活躍します。雄英高校の入試で緑谷出久に救われて以来、彼のことを意識していきました。会社を経営する両親の為にプロヒーローになろうとしている親孝行な少女で、人を笑顔にするヒーローを目指しています。個性である「無重力（ゼログラビティ）」は、指先の肉球で触れたものを無重力化させる能力ですが、許容量を超えるとめまいや吐き気を催してしまいます。

飯田天哉は、1年A組のクラス委員長を務める真面目な男子です。学科ではクラス2位の成績を修め、実技でも常に好成績を出す秀才として活躍します。性格は少々堅物で融通が利かないこともありますが、仲間思いで優しくクラスメイトから頼りにされています。父と兄がプロヒーローであり、自分もそれに続こうと切磋琢磨する努力家です。個性である「エンジン」は、脚部に付いているエンジンで爆速を生み出し、超スピードで移動や攻撃を可能とします。

轟焦凍は、雄英高校に推薦で入学した優等生です。目や髪の色が左右で違うのが特徴的で、左目の周辺に火傷の跡があります。No.2のプロヒーロー・エンデヴァーの息子であり、個性である「半冷半燃」は、炎の個性を持つ父親と氷の個性を持つ母親から引き継がれたものです。クールで口数は少ないですが、仲間思いで優しい一面があり、少々天然の性格をしています。

オールマイトは、『ヒロアカ』の作中で最も有名で人気があるNo.1プロヒーローです。超人的なパワーを持ち、どんな時でも笑顔で人々を安心させることから「平和の象徴」と称されています。物語の冒頭で緑谷出久と出会い、無個性でありながら人を助けようと飛び出す正義感の強さに可能性を見出して自身の個性「ワン・フォー・オール」を託しました。緑谷出久を雄英高校に入学させるサポートを行った他、入学後も進路の相談に乗るなど世話を焼いています。

死柄木弔は、犯罪者集団「敵連合」のリーダー格である青年です。物語序盤では、オールマイトを倒すことに執着していましたが、後に緑谷出久の戦い方に興味を持つようになり、最大のライバルとして活躍します。狡猾で残忍な性格をしており、個性を使った戦いをゲーム感覚で楽しんでいるサイコパスでもあります。個性である「崩壊」は、5本の指で触れたものを粉々にしてしまうというもので、本人の意思に関係なく発動していまう恐ろしい能力です。

『ヒロアカ』は、連載している『週刊少年ジャンプ』の中でも特に人気が高い漫画の1つです。個性的なキャラや派手なアクションが数多く登場し、アニメ化を機にさらに人気が高まりました。その背景には、読者を惹き付ける3つの魅力があるとされています。ここからは、『ヒロアカ』が面白いと評価される魅力について紹介します。

『ヒロアカ』が面白いとされる1つ目の魅力は、熱い名言がたくさん登場する点です。プロヒーローを志す少年少女の活躍を描く『ヒロアカ』には、読者が感動する印象深いセリフが数多く登場します。仲間を思いやり助け合おうとするセリフや理想の自分を目指そうと覚悟するセリフには、多くの読者が胸を打たれています。前向きになれる名言が多いのも『ヒロアカ』の特徴の1つで、漫画やアニメで『ヒロアカ』を見て元気をもらっている人も多いようです。

『ヒロアカ』が面白いとされる2つ目の魅力は、主人公の成長が丁寧に描かれている点です。『ヒロアカ』の主人公である緑谷出久は、正義感は人一倍強いのに個性を持たない無個性の少年でした。そんな彼に個性を与えたのは、憧れのヒーロー・オールマイトです。これまでどれだけ願っても得ることができなかった個性を憧れの人物から引き継いだ緑谷出久は、プロヒーローになるという夢を必ず叶えると誓っています。

夢を叶える為、緑谷出久は誰よりも努力し、少しずつワン・フォー・オールを使いこなしていきます。時には挫折を味わうこともありますが、仲間と協力して乗り越えていく姿に感動する読者が非常に多いです。

『ヒロアカ』が面白いとされる3つ目の魅力は、ヒーローたちの弱さも丁寧に描いている点です。あらゆる危険から人々を守るヒーローたちですが、彼らも1人の人間であり、様々なトラウマや弱点を持っています。『ヒロアカ』では、登場キャラの過去をクローズアップして、それぞれが抱えているトラウマや事情を回想シーンで丁寧に描いているのです。キャラの過去を知ることで読者はキャラに感情移入でき、よりストーリーを楽しむ為の工夫がされています。

漫画だけでなく、テレビアニメも大人気である『ヒロアカ』は、2023年3月の時点で6期までが放送されました。物語のクライマックスとなる7期の制作も決定し、視聴者の注目度はさらに上がっています。ここからは、アニメ7期の放送時期や内容について概要を紹介していきます。

6期では、主人公・緑谷出久の苦悩や葛藤、クラスメイトたちとの人間ドラマを中心に描かれ、大好評の内に最終回を迎えます。しかし、その最終回の最後にアニメ7期の制作が決定したとのCMが流れ、ファンに大きな期待を与えました。7期の制作決定を伝える動画では、「ひとりじゃない、みんなで勝つんだ」という熱いセリフを緑谷出久が発し、仲間と協力して敵に立ち向かおうと決意を新たにする姿が描かれています。

『ヒロアカ』のアニメ7期の放送日については、2023年11月時点では明かされていない為不明です。6期の最終回が2023年3月であった為、同年での7期放送はないと推測されます。これまで、『ヒロアカ』のアニメは1年から1年半ごとに新シリーズを放送している為、ファンの間では2024年4月前後が放送日だと予想されているようです。しかし、7期は物語のクライマックスにあたる部分であり、制作に時間がかかる可能性もあります。

『ヒロアカ』のアニメ7期の放送日については、2023年11月時点では明かされていない為不明です。6期の最終回が2023年3月であった為、同年での7期放送はないと推測されます。これまで、『ヒロアカ』のアニメは1年から1年半ごとに新シリーズを放送している為、ファンの間では2024年4月前後が放送日だと予想されているようです。しかし、7期は物語のクライマックスにあたる部分であり、制作に時間がかかる可能性もあります。

『ヒロアカ』は、個性を持たない主人公が憧れのヒーローから個性を引き継いで最高のヒーローになっていく物語です。1話と2話では、主人公の緑谷出久がヒーローを目指すきっかけやそのスタートラインに立つまでが描かれています。少年漫画の王道のようなプロローグですが、感動的なシーンが多く、序盤にして泣いてしまう視聴者が多いようです。

ヒーローたちが悪に立ち向かい人々を救うという王道ストーリーである『ヒロアカ』ですが、人気となっている理由の1つに、個性的な見た目と特徴を持っているキャラクターが大勢登場することが挙げられています。キャラの外見や個性は物語に大きな影響を与えていて、日本を舞台にしている作品ですが、どこかSFのようなファンタジー要素も含まれているところが高く評価されています。

『ヒロアカ』は、キャラクターデザインも秀逸で作画も迫力がある為、多くの読者から人気があります。それに加えて、感動できるストーリー展開が非常に魅力的で、原作者の堀越耕平先生に尊敬の眼差しを向けるファンが大勢いました。

『週刊少年ジャンプ』に連載されている漫画の中でも、『ヒロアカ』はあらすじが面白い漫画だと話題となっていました。派手なバトルと熱い人間ドラマが魅力的な作品で、年齢性別に関係なく愛される作品のようです。アニメもほぼ原作通りに進んでいるので、是非、漫画とアニメの両方で『ヒロアカ』のストーリーを堪能してみてください。