【ゴールデンカムイ】不死身の杉元が死なない理由は？モデルになったのは？

ゴールデンカムイは秘蔵の金塊をめぐって登場キャラクターたちが争い合うサバイバルバトルが描かれており、その主人公である杉元は不死身の杉元という異名を持つ最強クラスのキャラクターとして存在しています。ここではゴールデンカムイに登場する杉元の基本プロフィールをまとめ、同時に作品概要とあらすじについておさらいしていきます。

杉元は一攫千金を狙う砂金採りでゴールデンカムイの主人公です。顔に残った大きな傷跡と軍服姿がトレードマークであり、義理堅く人情に厚い、その上好奇心旺盛で天然気味な性格をしています。かつて日露戦争に従軍した軍人でありそこで鬼神のごとき活躍をしたことから不死身の杉元という異名がつけられました。

ゴールデンカムイは野田サトルによって週刊ヤングジャンプに連載されている漫画作品です。明治末期の北海道を舞台にアイヌが遺した金塊をめぐるサバイバルバトルが描かれており、実在するアイヌ文化や目まぐるしく変化する策略バトル、こだわりを感じさせるグルメ描写などが話題を呼びました。2022年9月時点で累計発行部数は2300万部を突破しており、アニメ化や実写映画化といったメディアミックスも展開しています。

日露戦争から帰還した杉元は砂金採りとして生活をしていましたが、ある日アイヌの埋蔵金の話を耳にしその在り処を示す脱獄囚を探し始めます。その途中でヒグマに襲われるとアシリパという少女に助けられ、彼女も埋蔵金を狙う人物であると杉元とコンビを組むことを決めます。そうして杉本は他に金塊を狙う人物と対峙し彼らと知略を巡らせた戦いを繰り広げることになります。

ここからはゴールデンカムイにおきえる不死身の杉元が死なない理由についてまとめていきます。ゴールデンカムイは他のバトル漫画と比べ登場キャラクターがとても強く、モブキャラであってもナイフで刺された後に反撃してくるほどの耐久力を持っています。そんな世界で杉元が死なない理由は主に4つあります。

杉元は鬼神と呼んでも差し支えないほどの戦闘力を持っており、その強さは一個分隊並みの人数を1人で殲滅できてしまうほどです。天才柔道家である牛山にも「こんなに強いやつは初めてだぜ」と太鼓判を押されており、射撃に苦手意識があるものの近接戦闘の強さは抜き出ているとされています。

杉元は生きることへの執着が強いからか、常人離れしたタフさと回復力を持っています。実際に銃で撃たれたり剣で刺されてもすぐに完治するほどの回復力があり、脳の一部が飛散しても一ヶ月足らずで復活するという化け物じみた生命力をしています。

戦闘力の高さからつけられた異名ですが、敵の集団やヒグマを前にした時に杉元自身が「俺は不死身の杉元だ‼」と自称することがあります。日露戦争に身を投じていた杉元はそれを生き抜いたことや不死身と評価されたことに自信を持っているため、戦闘が起こっても物怖じせず脅威に立ち向かえるのかもしれません。

作品の設定とは異なりますが、作者が杉元を死なせたくなかったということも考えられるかもしれません。ゴールデンカムイのようなリアル描写が多い作品では主人公の死亡描写が描かれることも珍しくないため、それを回避するために杉元を最強クラスのキャラクターに設定づけたと推察できます。

ここからはゴールデンカムイにおける不死身の杉元のモデルや目的についてまとめていきます。サブカルチャーとして親しまれているゴールデンカムイですが、日露戦争やアイヌ文化といった実在するモデルを基に作品が作られており、不死身の杉本にもモデルが存在するのではと読者の間で話題になりました。

杉元のモデルは舩坂弘（ふなさかひろし）軍曹と考えられています。舩坂軍曹は大日本帝国陸軍の軍人でマリアナ・パラオ諸島戦線などで大きな活躍を残しています。舩坂軍曹は杉本と同じ『不死身の分隊長』という異名を持っており、実際に軍医が自決用の手榴弾を渡して去ってしまうほどの重症を負った時も数キロメートルを這って陣地に戻り、翌日には歩けるほどに回復したという逸話を残しています。

杉元には同じ故郷にいた想い人の梅子がおり、彼女の眼病を治療するために埋蔵金を狙っていました。病気を治すためにはアメリカの医者に診てもらうしか方法がなく、莫大な金銭を用意する必要があったことから杉元は北海道で砂金を掘る生活をしていたのでした。

戦場戻りの杉元ですが、基本的に温厚な性格をしており義理堅く人情深い人柄をしています。他者からは優しすぎると言われ心配されるほどの人格者ですが、敵を前にすると軍人時代の血を呼び覚まし躊躇なく敵を殺そうとする冷酷さを露わにします。また、時折乙女な部分を見せることがあり、ヒグマの子の面倒を見ると言ったり恋バナに興味津々だったりと可愛らしい一面もあります。

最後の戦いで杉本は生死不明状態となってしまいましたが、最終回では生存している姿を見せました。最後まで生き残った杉元は当初の目的である梅子の治療費を渡すために東京へ向かい、実際に治療費を手渡しして再び北海道へ戻りました。

ここからはゴールデンカムイにおける不死身の杉元と他キャラの関係についてまとめていきます。杉本はゴールデンカムイの主人公であるため多くのキャラクターを関わりを持っていますが、ここでは特に関係性が深い3人のキャラクターを抜粋して紹介していきます。

梅ちゃんこと梅子は杉本にとって初恋の相手です。2人は元々相思相愛の仲でしたが結核で家族を失った杉元は自身も感染している可能性を考慮し単身で故郷を離れたものの、その間に梅子は寅次の元へ嫁いでしまいました。杉本は2人を思って潔く身を引きますが、日露戦争にて寅次が自分を庇って死亡してしまったため彼の意志を継いで梅子の眼病を治すために砂金を掘る生活を始めるのでした。

菊田特務総長は杉本が陸軍第一師団に入るきっかけを生み出した人物です。当てもなくフラフラしていた杉元を拾った菊田は彼に食事や衣服を与え、花沢のお見合い替え玉作戦を杉元に託し無事成功させます。その後、軍に入れば食いっぱぐれることはないと杉元のことを誘い彼に弟の形見である軍帽をプレゼントしました。

アシリパとはヒグマに襲われたところを助けられたことで知り合い、互いにアイヌの埋蔵金を狙っているという共通目的から一緒に行動するようになります。杉本は彼女のことを「アシリパさん」と年下ながらさん付けで呼んでおり、アイヌ民族の文化に強い興味を示したことで関係性はすぐに深まりました。

ここからはアニメ版ゴールデンカムイにて不死身の杉元の声を担当している声優についてまとめていきます。ゴールデンカムイはアニメ作品としても高い人気を誇っており、登場キャラクターそれぞれに豪華な声優が当てられたことで声優ファンからも注目されました。

杉元佐一を演じている声優は小林親弘（こばやしちかひろ）さんです。ハイバリトンの声種で洋画の吹き替えなどに定評がある男性声優で、ベテラン声優の大塚明夫から太鼓判を押されるほどの演技力を持っています。ゴールデンカムイで杉本佐一を演じたことは本人の中で人生の分岐点と語っており「自分にとっての金塊はこの作品」と残しています。

これまで不死身の杉元が死なない理由やモデルなどについてまとめてきましたが、不死身の杉元が最後まで死ななかったことにゴールデンカムイファンからは様々な反響が寄せられました。ここでは不死身の杉元に対する世間での評判や人気について、実際に寄せられているコメントを参照しながらまとめていきます。

物語序盤から不死身の杉元と自称したことで読者の間ではその印象が強く根付いていたそうで、多くの読者は最後に死亡するのではと身構えていたそうです。結局最後まで杉元が不死身であると良い意味で期待を裏切られたと語られていました。

異常なまでの耐久力と回復力を持っていた杉元でしたが、作中でその常人離れした能力について説明されることはありませんでした。そのことについて逆に驚いてしまった人が多くいたそうで、そもそも杉元が人間ではなく化け物だったと噂されるほどその話題が波及していました。

「俺は不死身の杉元だ‼」というセリフはゴールデンカムイの代名詞的存在となっているそうで、その名言を気に入っている人は普段の生活で危機的状況に陥るとふとそのセリフを思い出すそうです。絶望的な状況になっても杉元のセリフを思い出せば脱する方法を見つけられるかもしれません。

ゴールデンカムイに登場する不死身の杉元はその異名に相応しい戦闘力とタフネス、回復力を持ち合わせ常人離れした強さを持ったキャラクターでした。脳が吹き飛んでも死亡しないとなれば老衰以外に死ぬ方法がないかもしれません。不死身の杉元の活躍を知らないという人はぜひゴールデンカムイ本編をチェックしてみてください。