【進撃の巨人】ピクシス司令の最期を徹底解説！残した功績や名言も紹介

進撃の巨人では人間と巨人の戦いが描かれており、ピクシス司令が初めて作中に登場すると人類の最重要区防衛の全権を託された人物として紹介されました。ここではピクシス司令の人物像についてまとめていき、同時に『進撃の巨人』の作品概要とあらすじについておさらいしていきます。

ピクシスは駐屯兵団の司令官であり人類領土南部の最高責任者です。スキンヘッドと髭が特徴的な年配男性で、瞬発的な判断力と果断な指揮能力を備えた司令官らしい人物でありながら、飄々とした言動で「超絶美女の巨人になら喰われてもいい」と語るほどの変人でもあります。

ピクシスは生粋の酒好きとして知られており、実際に任務中にも水筒にお酒を入れて飲んでいる姿が描かれていました。ただし、王家の血を引くジークの脊髄液が混入する事件が発生すると、酒好きだったピクシスは脊髄液を飲んでしまったことで巨人化してしまいました。

普段は飄々とした言動を見せ、任務中でもお酒を飲んで居眠りをすることが日常茶飯事なピクシスですが、トロスト区奪還作戦の時に巨人化するエレンに反発していた兵士たちを諫め、エレンの存在がいかに作戦に必要なものかを語っては最終的に兵士全体を鼓舞してみせました。司令官としては優秀な能力が備わっており部下からも厚い信頼を向けられています。

進撃の巨人は諌山創によって週刊少年マガジンに連載されている漫画作品です。2009年より巨人と人間の戦いが描かれたダークファンタジー作品として連載が開始され、2022年9月に至るまで全世界で1億1000万部を超える発行部数を記録しています。原作漫画は2021年5月に完結しており、現在ではアニメ化や映画化などのメディアミックスで依然途絶えない盛り上がりを見せています。

巨人の脅威から身を守るため人類は高い城壁を築いて命脈を保っていました。本作の主人公エレンは城壁の内側にあるシガンシナ区で平穏な日々を送っていましたが、ある日突然超大型巨人が出現し壁を破壊してしまいます。エレンは町中に侵入した巨人から逃げてる途中で母親を失ってしまい巨人たちに強い憎しみを抱くようになると、すべての巨人を駆逐するため調査兵団に入団することを志しました。

ここからは進撃の巨人におけるピクシス司令の最期や功績・活躍などについてまとめていきます。進撃の巨人作中においてピクシスは人類を守るための権力者であり、彼の活躍シーンでは大局を操作することや人類を守るための決断を迫られるような重要な場面にいることが多いです。

トロスト区奪還作戦の地に赴いたピクシスは、そこでアルミンの提案した作戦が否定されている瞬間に立ち会います。その内容は巨人化するエレンで大岩を運び扉の穴を塞ぐというもので、多くの兵が憎き巨人を味方にすることに不満をぶつけていました。しかし、ピクシスはその作戦が名案なことに気付くと兵士たちにトロスト区を奪還することの重要性を説き、作戦を採用するだけでなく兵士たちの戦意も上げる働きをしました。

エルヴィン団長から王政打倒の協力依頼を持ちかけられたピクシスは、エルヴィンの考えに理解を示しつつも武力による革命は無意味だと主張し計画を企てました。無実の罪を着せられたエルヴィンを囮にしてフリッツ王を引き出すと、そこで巨人襲撃の誤報を伝令させ王政が保身のために行動する姿を人々の前で露わにさせました。こうして市民からの信頼を失った王政はクーデターに遭い兵団は血を流すことなく王政打倒を達成しました。

ヒストリアが女王に即位した後、ピクシスは新政権の首脳に任命され最高司令官となりました。その1ヶ月後、マーレ国を始めとした世界各国がパラディ島に攻め込もうとしている事実が発覚します。まさかの事態に首脳陣は混乱してしまいますが、その中でピクシスは民衆に真実を伝えないことは大義名分を失うことに繋がることを指摘し冷静に対処法を提案していきました。

ザックレーの死を受けてピクシスは余計な血が流れることを恐れて彼の死亡事実を不問にし、イェーガー派につくことを決断しました。しかし、イェレナが振る舞ったワインの中にジークの脊髄液が入っているとピクシスはそれを飲んでしまい、反マーレ派に投獄された時にジークの『叫び』が発動して無垢の巨人に変えられてしまいました。ピクシスの最期はアルミンにうなじを切られており、「お休みください」とアルミンに言われながら死亡しました。

ここからは進撃の巨人におけるピクシス司令の名言についてまとめていきます。普段はつかみどころがなく任務中でもお酒を飲むような態度をしているピクシスですが、彼の持つ思想や理念は人類のために徹底されたものであり作中のセリフでも正しい決断を下すために思考しているカッコイイ名言が多く残されています。

トロスト区奪還作戦にてエレンの巨人化を利用した作戦を発表したピクシスは、成功率の低い作戦に逃亡する兵士も出てくる中、4年前のウォール・マリア奪還作戦での出来事を引き合いに出しながら懸命に兵士たちを説得していました。人類が滅ぶのは巨人に食われた時ではなく人間同士で殺し合った時だと明確に話し、トロスト区を奪還することの大切さを知った兵士たちは上記のセリフを受けて立ち向かう気力を取り戻しました。

扉を封鎖するエレンを援護するため大勢の兵士を囮にして巨人を誘導する作戦が行われると、そこで2割の兵士が死亡してしまいます。その報告を部下から聞いたピクシスは「失ったわけじゃない」と切り出し自分の責任で彼らを死なせたとはっきり語りました。続けて上記のセリフを語っていることから、ピクシスがいかに司令官として重たいものを背負っているのかが分かる瞬間でした。

エレンとジークが裏で繋がっている疑惑が生まれると、ピクシスは義勇兵の中心人物であるイェレナに聴取をかけました。イェレナはエレンと接触したことを素直に話し白々しさを見せず自説を語り続けましたが、そこでピクシスは上記のセリフを口にしイェレナへの警戒心を見せました。年配なピクシスであるからこそ飛び出た老獪でカッコイイ名言です。

ここからはアニメ版進撃の巨人にてピクシス司令の声を担当している声優についてまとめていきます。司令官として多大な功績を残し最終的に死亡してしまうピクシスというキャラクターを演じたのは、ピクシスに負けず劣らずの年配で数えきれないほどの作品に出演してきたベテラン声優です。

ピクシス司令を演じた声優は田中正彦（たなかまさひこ）さんです。1970年代から活動し続けているベテランでありテレビアニメの声優はもちろん、洋画や海外ドラマの吹き替えやナレーション、俳優としてドラマや舞台に出演したこともある経験豊富な声優です。

これまで進撃の巨人に登場するピクシス司令の人物像や功績、最期の死亡シーンなどについてまとめてきましたが、彼の存在に対し進撃の巨人ファンたちはどのような印象を抱いているのでしょうか？ここではピクシス司令に対する世間での評判や人気について、実際に寄せられているコメントを参照しながらまとめていきます。

進撃の巨人ファンからはピクシスは優秀な司令官として活躍していた印象が強く人気がありました。老獪なキャラクターが好きな人からは特に好まれている傾向にあり、ビジュアルを気に入っている人や性格が好きな人など様々な面で好かれていました。

ピクシスの死亡シーンは多くの読者にインパクトを与えていたようで、悲しみを訴える声が多く寄せられていました。好きだったキャラが死亡してしまうのはやはり心が痛くなってしまうもので、ピクシスの場合は巨人化させられてしまったという流れも相まって苦しくなった人が多いことでしょう。

本記事でも紹介したピクシスの名言は実生活でも応用できる思想や技術が詰まっており人気がありました。進撃の巨人には数多くの名言が生まれていますが、その中でもピクシスの名言は聡明でカッコイイものが多いと評判でした。

進撃の巨人において最高司令官の立場にいたピクシスは多大な功績や活躍を残していましたが、その最期はワインを飲んだことによって巨人化してしまいアルミンにうなじを切られてしまうという、切ないながらも呆気ない終わり方でした。もしもピクシス司令の活躍を忘れていたという人はぜひ進撃の巨人本編を見返してみてください。