【進撃の巨人】制作会社がWIT STUDIOからMAPPAに変わった?理由は?
社会現象ともなった『進撃の巨人』ですが、実は制作会社が途中で変更となっていました。アニメ作品において大きな役割を果たす制作会社が途中で変わった理由とは一体なんだったのでしょうか。この記事ではアニメ『進撃の巨人』の制作会社が変わった理由について紹介します。
目次
【進撃の巨人】とは?
原作漫画、アニメ共に大ヒット作品となった『進撃の巨人』とは、どのような作品なのでしょうか。まずは『進撃の巨人』の作者、概要、あらすじを紹介します。
進撃の巨人の作者
『進撃の巨人』の作者は諌山創(いさやまはじめ)さんです。諌山創さんは1986年生まれ、大分県出身の漫画家です。専門学校九州デザイナー学院マンガ学科を卒業しています。実家は梅の栽培農家で、漫画家になることを父親から反対されていたそうですが、2014年には実家の梅を使用した梅酒に『進撃の巨人』のラベルを使用するなど、家業にも貢献しています。2018年には結婚を発表しています。
進撃の巨人の概要
『進撃の巨人』は2009年~2021年に「別冊少年マガジン」にて連載されていた漫画作品です。日本のみならず世界で人気を集める作品で、2022年9月時点での全世界累計発行部数は1億1,000万部を突破する大ヒット作品となりました。巨人と人間との戦いを描いたダークファンタジー作品ですが、政治や差別などの社会問題も含む、深い作品として年齢や性別問わず人気となった作品です。
進撃の巨人のあらすじ
突如現れた巨人によって、人類は滅亡の危機に瀕していました。人類は生き残りをかけて、巨大な三重の壁の中に居住区を作り、なんとか命を繋いでいました。主人公のエレンは、壁の外を調査する調査兵団に憧れを抱く少年でした。ある日、超大型巨人が壁を破ったことで大量の巨人が壁の中に入り込んで、人々を襲います。目の前で母親を巨人に食べられたエレンは、巨人を一人残らず駆逐することを誓います。
【進撃の巨人】制作会社は変更された?理由を考察
『進撃の巨人』のアニメ制作を請け負う制作会社は途中で変更されました。アニメ作品においてシーズンの変わり目に制作会社が変更することはありますが、『進撃の巨人』のような注目作品が、少し変わった時期で制作会社を変更したことに驚いた視聴者も多かったようです。制作会社が変更となった理由について考察しました。
アニメ制作会社の役割を解説
アニメ作品において、アニメ制作会社は大きな役割を担っています。しかしアニメ視聴者にはアニメ制作会社がどのような役割を果たしているのか知る機会はほとんどありません。ここからはアニメ制作会社の役割について解説します。
アニメ制作会社とは?
アニメ制作会社とは、アニメーションの実制作を業務とする会社のことです。アニメ制作会社は大きく分類すると元請け、グロス請け(下請け)、撮影を行う専用スタジオの3つに分けられます。アニメ制作会社の87%が東京都に拠点を構えています。地方にも多くのアニメ制作会社が拠点を置いており、有名どころとして「京都アニメーション」「ピーエーワークス」などが挙げられます。
アニメ制作会社の役割
アニメ制作会社の基本的な役割は、製作会社から依頼を受け、アニメを制作することです。元請け制作会社となると、企画から制作までを行うこととなります。グロス請け(下請け)となると元請け会社から依頼された演出~仕上げ、撮影までを行います。専門スタジオでは作画や撮影など専門の制作工程のみを請け負います。アニメ制作会社によって得意な分野があるなど、制作会社は作品製作において重要な役割を果たします。
アニメ制作会社が変更されると作品はかなり変わる?
アニメ制作会社が変更されると、作品がかなり変わる場合があります。アニメ制作会社に所属するアニメーターは異なるため、制作会社が変わることで作画やストーリー構成が大きく変わることもあります。監督やプロデューサーはそのままというパターンもあるので、大きく変わらないこともありますが、作品の見せ方であったり、描写が制作会社によって大きく変わるということはよくあるとされています。
進撃の巨人の制作会社はFinal Seasonで変更された
アニメ『進撃の巨人』の制作会社はFinal SeasonでWIT STUDIOからMAPPAに変更されました。この時期での制作会社の変更はファンの間にも衝撃が走りました。なぜFinal Seasonでの制作会社変更となったのでしょうか。その変更理由について紹介します。
進撃の巨人の制作会社の変更理由
アニメも大ヒットとなり、続編を待ちわびているファンにとっても制作会社の変更は不安と疑問で溢れていました。作品においてもラストスパートとなり、重要な回が続くFinal Seasonでの制作会社変更の理由としては、2つの理由が考えられています。
理由①原作の完結と同時期にするため
理由の一つ目は、原作の完結と同時期にするためと考えられています。『進撃の巨人』は連載が2009年に開始、アニメ放送は2013年から開始しています。順調に原作を追う形でアニメ化されてきましたが、WIT STUDIOにはここまで長期の制作を担当した実績が無く、原作の完結と同時期に進めることが困難となり、実績とスタミナのあるMAPPAへ制作会社が変更となったとされています。
理由②WIT STUDIOの他の案件と重なるため
理由の2つ目としては、WIT STUDIOの他の案件と重なるためと言われています。元々、WIT STUDIOはグロス請け(下請け)の多い会社で、『進撃の巨人』以外にも多くの案件を抱えていたと考えられています。特に同時期に抱えていたとされるNetflixオリジナル作品の案件は、完全パッケージでの納品が求められる為、制作が厳しい状況であったのではと予想されています。
【進撃の巨人】制作会社のWIT STUDIOとMAPPAを比較
大ヒット作品となった『進撃の巨人』を制作した2つの会社、WIT STUDIOとMAPPAとはどのような制作会社なのでしょうか。『進撃の巨人』シリーズの途中で交代することとなった2つの制作会社を比較してみました。
WIT STUDIOとは?
『進撃の巨人』のSeason1~Season3までを担当したWIT STUDIOは、株式会社IGポートの子会社として2012年に設立しました。東京都武蔵野市に本社を構え、2021年2月の時点で従業員130名を抱えています。代表取締役社長を務めるのは『戦国BASARA』『PSYCHO-PASS サイコパス』などの作品を手掛ける和田丈嗣さんです。『進撃の巨人』では『Newtype×マチ★アソビ アニメアワード2013』において、作品賞(TV部門)・スタジオ賞など計7冠を達成する偉業を成し遂げています。
MAPPAとは?
『進撃の巨人』のFinalSeason以降を担当しているMAPPAは、2011年に設立したアニメ制作会社です。設立者は有名アニメプロデューサーの丸山正雄さんで、現在は大塚学さんが代表取締役を務めています。本社は東京都杉並区、従業員は2023年4月時点で360名を抱えています。外部のクリエイターや専門スタジオに積極的に発注を行っており、様々なタイプの作品に柔軟に対応できる強みが特徴です。
進撃の巨人のWIT STUDIOとMAPPAの作画を比較
どちらの作画も細かい描写と迫力のある動きが魅力的です。両社を比較すると、アクションシーンなどに関してはWIT STUDIOの方に定評があるようです。『進撃の巨人』において巨人と戦うアクションシーンは見どころの一つであり、重要なポイントとされています。大して、キャラデザや背景などはMAPPAの方が優れているようです。
【進撃の巨人】アニメ声優一覧
アニメ『進撃の巨人』には、有名声優が数多く出演しています。『進撃の巨人』はアクションシーンだけでなく、複雑なストーリー展開が多くあり、声優たちの演技が光る場面が多く登場します。そんな『進撃の巨人』に登場する魅力溢れる主要キャラの声優を紹介します。
声優①エレン・イェーガー役/梶裕貴
主人公のエレン・イェーガー役を担当したのは、梶裕貴さんです。梶裕貴さんは1985年生まれ、東京都出身の声優です。現在の所属はヴィムス所属です。2004年に声優デビューを果たすと、数々の作品にて主役を務め、有名声優へと駆け上がりました。声優関連の賞を数々受賞した功績も残しています。これまでに『PSYCHO-PASS サイコパス』の慎導灼役、『あひるの空』の車谷空役などを担当しています。
声優②ミカサ・アッカーマン役/石川由依
主人公エレンの幼馴染で、エレンを傍で守り続けてきた少女ミカサ・アッカーマンを担当したのは声優の石川由依さんです。石川由依さんは1989年生まれ、兵庫県出身で、現在の所属はmitt managementです。幼少期より劇団に所属し、声優活動は2002年から開始しています。数々の有名作品に出演しており、2021年には「第15回声優アワード」にて主演女優賞を受賞した功績を残しています。
声優③アルミン・アルレルト役/井上麻里奈
エレン、ミカサの幼馴染で、気弱な性格ではあるが頭の切れるキャラであるアルミン・アルレルト役を担当したのは、声優の井上麻里奈さんです。井上麻里奈さんは1985年生まれ、東京都出身です。現在の所属は青二プロダクションです。2,000人が応募したオーディションにてグランプリを受賞し、2004年より声優活動を開始しています。これまでに『図書館戦争』『スマイルプリキュア!』などに出演しています。
声優④コニー・スプリンガー役/下野紘
エレンと同期の第104期訓練兵団であり、調査兵団の仲間であるコニー・スプリンガー役を担当したのは、声優の下野紘さんです。下野紘さんは1980年生まれ、東京都出身の声優です。現在の所属はアイムエンタープライズです。2001年より声優活動を開始、2016年からは音楽活動も開始し数々のキャラクターソングを担当しています。これまでに『鬼滅の刃』の我妻善逸役や、『ACCA13区監察課』のジーン・オータス役を務めています。
声優⑤ヒストリア・レイス役/三上枝織
エレンと同期の第104期訓練兵であり、後に重要な役どころとなるヒストリア・レイス役を担当したのは、声優の三上枝織さんです。三上枝織さんは1989年生まれ、青森県出身です。現在の所属は青二プロダクションです。2008年より声優活動を開始し、2012年には「第6回声優アワード」で新人女優賞を受賞しています。これまでに『けものフレンズ』や『ましろのおと』などの作品に出演しています。
声優⑥ジャン・キルシュタイン役/谷山紀章
第104期訓練兵で、エレンとは犬猿の仲であったジャン・キルシュタイン役を担当したのは、声優の谷山紀章さんです。谷山紀章さんは1975年生まれ、山口県出身の声優です。現在の所属は賢プロダクションです。1996年より声優活動を開始し数々の作品に出演しています。歌唱力にも定評があり、自身の音楽ユニットで男性声優初となる武道館ライブを行うなどの偉業を残しています。
【進撃の巨人】制作会社に対する世間での評判や人気
『進撃の巨人』ファンの中には、途中でアニメ制作会社が変更となったことを残念に感じているファンもいました。原作がある作品の場合、ファンの目も厳しくなる傾向にある為、制作会社の変更を受け入れられないという感想もあったようです。
アニメ『進撃の巨人』は総合的によくできているという声があがっていました。制作会社が変更となっても、クオリティが変わることなく制作されており、アニメで完結まで観れることを楽しみにしているファンが多くいるようです。
『進撃の巨人』FinalSeasonからの制作を担当しているMAPPAに関し、最近の活躍が目立つという声があがっていました。『進撃の巨人』以外にも、話題作を数多く担当していることから、注目度の上がっている制作会社として取り上げられることが増えています。制作会社としても質が高く、評価されているようです。
【進撃の巨人】制作会社はWIT STUDIOからMAPPAに変わった
アニメ『進撃の巨人』の制作会社は、Season1~Season3までをWIT STUDIOが担当し、FinalSeason以降はMAPPAが担当しています。それぞれの制作会社の特徴がアニメに生かされており、人気作品として注目され続けています。2023年秋には完結編が放送予定です。今後も『進撃の巨人』に注目していきましょう。
この記事のライター
yonekao
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