【キングダム】媧燐(かりん)の史実での活躍とは？過去や強さも考察

『キングダム』の媧燐（かりん）は楚の大将軍で、合従軍では第二軍を率いていました。大男並みの体格をした男まさりの女性です。『キングダム』には女性の武将はあまりいないので、媧燐の存在はとても華やかです。しかし性格に問題があり、非常にクセのある人物です。

『キングダム』の媧燐は「戦いの天才」と呼ばれており、意表を突いた戦術が得意です。また勝つためには手段は選びません。知力だけではなくパワーもあり、部下を蹴って首をへし折ったこともあります。身長にはコンプレックスがあり、そのことに触れると即斬首を命じます。そんな過激な媧燐ですが、度胸もありカリスマ性もあります。『キングダム』の媧燐は、知力と強さを兼ね備えた最強の武将です。

『キングダム』は2006年より「週刊ヤングジャンプ」にて連載が開始され、現在も続いています。作者は原泰久で、中国を舞台に描いた壮大な歴史漫画です。第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞も受賞しました。『キングダム』はテレビアニメ化もされ、ますます人気作品になりました。また実写映画も公開されており、こちらも大ヒットとなりました。

戦争孤児の『キングダム』の主人公の信は、天下の大将軍になるために親友の漂と共に鍛錬に励んでいました。ある日漂は、王宮へ行くことになりました。信は喜んで送り出しますが、一ヶ月後に致命傷を負った漂が信の前に現れます。漂は信に地図を託して死亡してしまいます。漂は秦王の身代わりとして殺されたのです。信が地図が示した場所に着くと、漂と生き写しの秦王・嬴政がいました。信は悲しみを乗り越え、 嬴政と共に中華統一を目指します。

『キングダム』には女性の武将も登場します。では楚の武将である媧燐は、史実には実在したのでしょうか。ここからは媧燐の活躍と強さや実力、また弟と生き別れになった過去について紹介していきます。

『キングダム』には、主役の信や嬴政など、多くのキャラが史実に実在しています。しかし媧燐は史実には見当たらないため、『キングダム』のオリジナルキャラということになります。そのため史実で活躍した記しなどもありません。作者は汗明（かんめい）と臨武君（りんぶくん）という大柄なキャラの間に、もう一人大きな女性を誕生させようと思ったそうです。それが『キングダム』の媧燐になります。

『キングダム』の媧燐は、過去に戦争孤児になっています。その時に唯一の家族である弟を、荒野をさまよって探しました。しかし弟は見つかっておらず、誰なのかも分かりません。もしかしたら敵国にいる可能性もあります。媧燐は今でもこの過去に胸を痛めているようです。

『キングダム』の媧燐は、知力と強さを持ちながらも性格に難があります。すぐに「殺す」と言い、気に食わないことがあると、部下に八つ当たりしたり蹴飛ばしたりとやりたい放題です。しかし高身長を気にする女性らしい一面もあります。そんな過激でクセのある媧燐ですが、合従軍戦では天才ぶりを発揮し、中華に知れ渡る将軍となりました。

『キングダム』の媧燐は戦いにおいても相当な強さですが、やはり戦略が素晴らしいです。媧燐が活躍し、実力が発揮されたのが合従軍の戦いです。媧燐は象を使って、戦場を混乱させました。初めて見る象に秦軍は動揺しました。そして媧燐は、別の場所で汗明と一騎打ちをしていた蒙武に刺客を送ります。一騎打ちには他者が手を出してはいけないという暗黙のルールも、媧燐には通じません。しかし媧燐の本当の目的は、秦軍の中心である函谷関（かんこくかん）を攻略することでした。しかしこれは王翦に阻止されてしまいました。後一歩のところまで秦軍を追い詰めた媧燐は、やはり戦いの天才と呼ばれるに相応しい武将です。

『キングダム』の項羽（こうよく）は、楚の千人将です。お調子者ですが仲間思いで、冷静に状況判断することができます。鍛治師の「念」が宿ると言われる妖刀の「莫耶刀（ばくやとう）」を使い、将軍クラスの武将と戦っても引けを取らない剣の使い手でもあります。この項羽は背が高く大柄なため、母親が媧燐ではないかと推測されています。

『キングダム』の媧偃（かえん）は、史実には登場しないオリジナルキャラクターです。媧偃は媧燐を「姉上」と呼んでいて、「媧」という姓も共通しています。しかし媧偃と媧燐は血のつながりはなさそうです。李園（りえん）に弟を探した過去の話をされた時、媧燐は激しく怒っています。媧偃が生き別れた弟だった場合、もう出会えているのでこのような反応はしないはずです。このことから媧偃は、媧偃の生き別れた弟ではないと推測できます。

秦はいずれ中華統一を果たしますが、そうなると楚の将軍の媧燐もどこかの場面で倒されるはずです。史実には実在しないため、『キングダム』の媧燐の最後は分かりません。また媧燐が死亡する場合、どのように死亡するのか考察していきます。

『キングダム』の媧燐は過去に弟と生き別れになっており、弟の行方は分かっていません。もしも媧燐の弟が敵国にいたら、媧燐と戦う可能性もあります。媧燐は頭も切れ、強さもありますが、弟には本気で戦うことはできないかもしれません。弟を倒せる強さを持ちながらも、弟に倒されることがあるかもしれません。

『キングダム』に登場する中華十弓（ちゅうかじゅっきゅう）とは、全土から弓が得意な者を集めて腕比べをし、その時の上位十人の事を指します。この中華十弓は、史実には存在しません。中華十弓は楚にも秦にもいます。知力と強さを兼ね備えている媧燐を倒すには、中華十弓が遠方から倒すしかないのではと言われています。

楚の現在の王は、王家の血筋ではありません。媧燐はそのことを知っています。この事実を知っている媧燐は、王家に狙われるかもしれません。また媧燐は戦いの天才ですが、戦場ではやりたい放題してきました。それ故、王に謀反を疑われたり、部下に裏切られることがあるかもしれません。

『キングダム』の媧燐は、戦場で倒すのは難しいでしょう。媧燐ほどの人物は正面から倒すのは困難です。そのため、 刺客を送り込まれて殺される可能性もあります。刺客と言えば、秦の羌瘣（きょうかい）がいた暗殺集団・蚩尤（しゆう）が思い浮かびます。もしかしたら蚩尤に狙われる展開もあるかもしれません。

『キングダム』の媧燐は男勝りの将軍で、奇抜な戦略を立てます。女性ながらその強さは男性にも引けを取りません。しかし身長の事を気にしたり、女性らしい一面もあります。強くて過激な媧燐を演じている声優を紹介していきます。

アニメの『キングダム』で媧燐を演じたのは、田中敦子さんです。田中さんは働きながらダンスのレッスンを受け、所属した舞踏団で月に一度、ステージ活動を行っていました。声優になったきっかけは、舞踏団で声の仕事をしている方の紹介で東京アナウンスアカデミー（現在は東京アナウンス・声優アカデミー）へ通い、声優を志望したからです。『キングダム』の媧燐役について、男っぽさを意識して臨んだと話しています。

『キングダム』の媧燐は華やかで、クセのあるキャラです。過激な性格で、好き嫌いが分かれるキャラかもしれません。ここからは『キングダム』の媧燐について世間ではどう思っているのかまとめてみました。

『キングダム』の媧燐は、インパクトのあるキャラです。大柄でドSで、いつも堂々としています。媧燐の部下になったら大変そうですが、自信たっぷりでカリスマ性がある媧燐は頼もしい武将です。高身長を気にするところも媧燐の魅力の一つです。

『キングダム』の媧燐の部下は、八つ当たりされたり蹴られたりと大変そうですが、はっきりした性格なので、見ていて気持ちがいいキャラです。女性ですが男性にも負けない実力を持ち、戦場では奇抜な戦略で秦軍を混乱させました。

『キングダム』の媧燐は過激な性格で、怒らせたらただでは済みません。特に副官のバミュウは、媧燐から最も被害を受けています。しかし媧燐がバミュウを気に掛けることもあり、二人の関係は悪くはなさそうです。

『キングダム』の媧燐は函谷関の攻略を、あと一歩のところで王翦に阻止されてしまいます。この時の媧燐の顔芸が話題になっています。いくら悔しいとはいえ、媧燐がこんな表情をするとは驚きです。しかし王翦に阻止されたとはいえ、媧燐の戦略は見事でした。

『キングダム』の媧燐は頭も切れ、男性にも引けを取らない実力の持ち主です。奇抜な戦略で戦場をかき乱し、秦軍を窮地に追い込みます。また弟と生き別れた過去があり、生き別れた弟は誰なのか気になるファンも多いようです。媧燐は史実には実在しないため、今後どのような道を歩むのか分かりませんが、作中の媧燐の活躍に注目しておきましょう。