【キングダム】趙の武将を一覧にして紹介!滅亡するまでの流れも解説
キングダムには七つの国が中華の覇権を争う物語が描かれており、その中の一国である趙には三大天の李牧を始め個性的な武将が多く在籍しています。本記事ではキングダムに描かれている趙国の武将を一覧にして紹介し、滅亡までの流れも解説していきます。
目次
【キングダム】趙とは?
キングダムには春秋戦国時代末期に起きた争乱の世を背景にした作品であり、主人公が所属する秦国を追い詰める立場として趙国が立ちはだかりました。まずはキングダムに描かれている趙について概要をまとめ、同時にキングダムの作品概要とあらすじについておさらいしていきます。
趙とは?
趙はキングダムの世界にて中央部に位置している国です。首都を邯鄲に置いており秦とは長平の戦いの悲劇以来仇敵として冷めた関係を築いています。かつては軍の要となる三大天を敷いていたことで当時中華最強だった秦と渡り合ってきた過去を持ち、作中では新たに三大天に任命された李牧によって秦に滅亡の危機が訪れます。
キングダムの概要
キングダムは原泰久によって週刊ヤングジャンプに連載されている漫画作品です。古代中国に起きた戦国時代を舞台に主人公・信と始皇帝・政が中華統一を目指す物語が描かれており、2023年1月時点で累計発行部数9500万部を突破するほどの人気を博しています。その人気に伴いアニメ化や実写映画化といったメディアミックスも多数展開されています。
キングダムのあらすじ
戦災孤児として下僕生活を強いられていた信と漂は、天下の大将軍になって下僕とは無縁の生活を送ることを夢見て修行の日々に明け暮れるようになりました。そんなある日、秦の大臣から漂のみが認められ仕官を果たしました。しかし、1ヶ月後に漂は深手を負った状態で信の元に戻り大将軍の夢と地図を託して死んでしまいます。思いを受け取った信は地図に記された場所へ向かい、そこにいた秦王・嬴政との出会いによって戦乱の世に身を投じるようになります。
【キングダム】新旧趙三大天一覧
趙には最強の3人の大将軍を『三大天』と称し彼らの名を中華全土に轟かせていました。三大天の存在はキングダム作中でも大々的に描かれ、合従軍編などで読者に強い衝撃を与えました。ここではキングダムにおける趙国三大天を新旧合わせて紹介していきます。なお、本記事では2023年1月に刊行された原作漫画67巻までの内容を含んでいるため、ネタバレには注意してください。
趙三大天①廉頗
廉頗(れんぱ)は三大天だった男で、戦が己の全てと称するほどの戦好きです。李牧からは正面から当たれば勝てる人間は一人もいないと称されているほどの実力を兼ね備えており、直属の配下に『廉頗四天王』と呼ばれる4人の将軍を率いています。作中では趙を追い出された後に魏国の将軍として山陽に出陣し、実質的な総大将として蒙驁軍と戦った後に山陽喪失の責任として楚へ亡命しました。
趙三大天②藺相如
藺相如(りんしょうじょ)は三大天だった男で廉頗と刎頸(ふんけい)の交わりを交わし義兄弟の関係を築いています。作中では故人として扱われており、生前時は敵味方の全てを掌で転がして勝つ智将として評価され、足りていなかった武勇は藺家十傑と呼ばれる十将を配下にして担っていました。
趙三大天③趙奢
趙奢(ちょうしゃ)はかつて三大天だった大将軍です。作中では故人として名前が登場しているだけであり詳細は明かされていませんが、史実では徴税官として税金の取り締まりを行う官僚として国力増強に努めていました。
趙三大天④李牧
李牧(りぼく)は新三大天の一角を成す武将で中華で随一の知略を誇る名将です。馬陽の戦いにて王騎を討ち取った功績から趙の宰相となり、秦に訪れて同盟を締結する裏で合従軍を構成し秦を滅亡させる策を講じていました。合従軍編で敗北を喫してしまった後はその責任として邯鄲の地下牢に投獄され、解放後は郭開の召還を受けて宜安へ移りました。
趙三大天⑤龐煖
龐煖(ほうけん)は新三大天の一角を成す将軍で『武神』と称され数多の武将から恐れられる大男です。山の中で修行を続けたことで圧倒的な武勇を手に入れており、その実力は当時最強と謳われていた王騎を討ち取るほど強力です。国の勝利や名声などに一切の興味がなく、合従軍編では王騎を討ち取っても満たされない理由を探しに戦場に立ち、鄴編では信との一騎打ちに敗れ首を討ち取られました。
【キングダム】趙の大将軍と将軍一覧
ここからは三大天を除く趙の大将軍と将軍を一覧にして紹介していきます。趙は秦にとって因縁の深い相手国であり、キングダム作中でも50人に及ぶ将軍が登場しています。キングダム作中に登場した趙の将軍について把握していきましょう。
キャラ①楽乗
楽乗(がくじょう)は趙の大将軍であり趙軍第二位大将軍に上り詰めた人物です。廉頗と二十年間共に戦った旧友の仲ですが、彼が魏国に渡った後に王命に従って彼の軍と戦い、数では圧倒していたものの単騎で突撃してきた廉頗を止められず降伏します。そこで廉頗との格の差を痛感し他国に現在は他国に亡命しています。
キャラ②扈輒
扈輒(こちょう)は邯鄲の守護神の異名を持つ大将軍です。過去に燕との戦いで猛威を振るったことで大将軍に任命され、夏満曰く顔に飾りのような物を指して痛みを感じて平衡を保っているとされています。鄴編では騰軍と対峙し列尾を死守しようとしましたが結果的に撤退を余儀なくされ、その後桓騎を討つために敵兵を拷問しますが本陣を急襲され死亡しました。
キャラ③趙忽
趙忽(ちょうこつ)は趙の将軍の一人です。趙の英傑と評されるほどの名将ですが、具体的な素性は一切明らかにされていません。史実では邯鄲攻略戦にて幽繆王の指示を受けて出陣しましたが戦死しました。
キャラ④司馬尚
司馬尚(しばしょう)は趙の将軍にして青歌城の城主です。李牧から三大天に推されるほどの名将ですが、本人が趙の中枢を嫌っているため青歌から動かず国の命令も全て無視しています。鄴編では燕軍が青歌に侵攻してきたことで出陣しオルド軍と共に燕国国境の城を2つ陥落させ燕軍を撤退させました。その後、邯鄲から追われていた李牧の要請を受けて彼を青歌に受け入れています。
キャラ⑤楽彰
楽彰(がくしょう)は司馬尚率いる青歌軍の将軍で、軍の第二将を務めています。宜安戦で飛信隊と楽華軍と戦い突破力の高い陣形・錐形の陣を用いて蒙恬に重症を負わせますが、援軍に来た李信と愛閃の攻撃によって重傷を負わされ撤退しました。
キャラ⑥上和龍
上和龍(じょうかりゅう)は青歌軍の将軍です。同じ青歌軍所属のジ・アガに対抗心を燃やしており、宜安戦では趙軍の包囲網から脱出しようとする飛信隊と楽華軍を楽彰と共に迎え撃ち岳雷を討ち取りました。その後は弓矢兄弟による反撃によって隙を見せ、そこにつけ込んだ李信の攻撃によって深手を負い撤退しました。
キャラ⑦豪座公
豪座公(ごうざこう)は青歌軍の上和龍軍副将を務めている将軍です。宜安戦にて上和龍と共に楽華軍と飛信隊に包囲し、信の首を取ろうと襲い掛かりましたが、羌礼の奇襲を防ぎきれず戦死しました。
キャラ⑧カン・サロ
カン・サロは青歌軍の将軍で、楽彰曰くカン・サロの強さは青歌軍最強とされています。始皇十四年の初頭に李牧によって狼孟城に派遣されると、国家存亡のためならと積極的に狼孟軍の増強に努めました。
キャラ⑨ジ・アガ
ジ・アガは青歌軍の将軍で、楽彰から『青歌一の剛将』と評されています。対秦北東部軍では狼孟軍副将として敵軍に突撃し、後軍を荒らし回って約15万の兵を退却させるという功績を残しました。また、過去に燕のオルド軍が攻めてきた時に単独で100人以上の兵を撃退したとされています。
キャラ⑩趙峩龍
趙峩龍(ちょうがりゅう)は藺家十傑の一人です。知略で敵を討つことを好む智将で、鄴編では玉鳳隊に尭雲を突撃させ痛手を負わせました。しかしその後、捨て身で突撃してきた飛信隊に奇襲され、撤退を試みるも立て直しが不可能と判断し藺相如の遺言を託して戦死しました。
キャラ⑪馬呈
馬呈(ばてい)は紀彗軍の将軍で軍の中で随一の猛将とされています。紀彗とは幼馴染の関係で離眼の悲劇で育ての親である紀昌を失ったことを後悔しています。黒羊編では飛信隊と対峙し一進一退の攻防戦を繰り広げますが、その後桓騎軍が離眼に向かったことで撤退します。
キャラ⑫慶舎
慶舎(けいしゃ)は元李牧軍に所属していた将軍です。『沈黙の狩人』の異名を持っており、信とも渡り合えるほどの武勇と蜘蛛の巣のように策を張り巡らせる知略家の一面を持ち合わせており、李牧からも一目置かれている名将です。黒羊編では総大将として桓騎軍と飛信隊と対峙しますが、桓騎の奇策によって追い詰められ、撤退していたところを信によって討ち取られました。
キャラ⑬紀彗
紀彗(きすい)は離眼城及び灰城の城主であり、離眼軍を率いる将軍です。黒羊編で慶舎から副将に抜擢されたものの、桓騎の奇策によって離眼を廃棄し灰城へ撤退します。鄴編では李牧によって馬呈と共に召喚され麻鉱軍と対峙しましたが、蒙恬の策によって敗北し撤退しました。
キャラ⑭尭雲
尭雲(ぎょううん)は藺家十傑の一人であり、藺相如から教え込まれた知略で戦う本能型の猛将です。配下に精鋭軍『雷雲』とその中から選ばれた『十槍』を置いています。鄴編では3日目に飛信隊と交戦し河了貂の裏をかくことで戦局を優勢に進めていましたが決着には至らず、その後王賁を狙ったものの彼に敗北し戦死しました。
キャラ⑮虎白公
虎白公(こはくこう)は扈輒軍の側近『三公』の一人です。若輩な風貌を醸し出す男性で黒羊編では扈輒軍の中央軍を担当し桓騎軍と対峙しました。その戦いで扈輒が死亡してしまうと、赤麗にて秦軍に特攻し死のうとしましたが舜水樹に説得され正気に戻ります。
キャラ⑯岳白公
岳白公(がくはくこう)は扈輒側近『三公』の一人です。騎馬兵を吹き飛ばせるほどの怪力を誇る巨漢で、黒羊編にて扈輒軍の右翼を担当し桓騎左翼軍を圧倒しますが、その後合流した飛信隊の信との一騎打ちに敗れ首を討ち取られました。
キャラ⑰劉冬
劉冬(りゅうとう)は紀彗軍に所属する将軍で、紀彗とは幼馴染で軍随一の智将として知られています。黒羊戦では飛信隊と対峙し深夜に羌瘣の奇襲を受けたことで一時戦線を離脱し、怪我を治してから復帰し再び羌瘣と戦った結果戦死しました。
キャラ⑱公孫龍
公孫龍(こうそんりゅう)は『万能の公孫龍』の異名を持つ将軍です。左眼に傷痕が残っている隻眼が特徴的で、馬陽編では副将として登場しました。鄴編では李牧の伝令により舜水樹と指揮官を交代させられ、その後楊端和軍と戦いバジオウに右手を切り落とされました。史実では政治家及び思想家として、奇怪な学説を説いた人物として知られています。
キャラ⑲龍白公
龍白公(りゅうはくこう)は扈輒の側近『三公』の一人です。平陽の戦いにて雷土率いる桓騎右翼軍と対峙していましたが、途中で息子を攫われてしまい、救出のために動き出したところを雷土に討たれて戦死しました。
キャラ⑳竜布
竜布(りゅうふ)は扈輒軍の将軍で龍白の長兄にあたります。平陽の戦いにて龍白軍として桓騎右翼軍と対峙した時は、父を討った雷土を捕らえ『龍白公』の名を継ぎます。赤麗の戦いでは扈輒の仇を取るために桓騎本陣に特攻しますが、その前に立ちはだかった信との一騎打ちとなり敗死しました。
キャラ㉑夏満
夏満(かまん)は扈輒軍の将軍です。桓騎軍との戦いで戦況を扈輒に報告する役割を担っていましたが、桓騎軍の急襲によって包囲され、単騎で桓騎の元まで迫ったものの戦死しました。
キャラ㉒李白
李白(りはく)はかつて扈輒軍に所属していた将軍で『守備の李白』の異名を持っていました。過去に燕との戦いで8千の寡兵だけで5万の軍を撤退させた実績を持っており、守戦の達人と称されています。馬陽編では蒙武軍と対峙し防衛網を蒙武に突破されてしまいましたが、合従軍編では堅実な守りで飛信隊を終始翻弄しました。
キャラ㉓岳嬰
岳嬰(がくえい)は慶舎軍の将軍です。気性が荒い猛将で横暴な性格ながら慶舎には人一倍心酔しています。黒羊編では雷土軍と対峙し、慶舎の遺体を見た時は味方を死傷させるほど怒り狂いました。鄴編では李牧に従軍し朱海平原で趙軍左翼に置かれましたが、9日目に信の首を取りに行ったところを返り討ちに遭い戦死しました。
キャラ㉔紀章
紀章(きしょう)は扈輒軍の参謀です。平陽の戦いでは影丘で本陣の指揮を執っています。岳白公が信によって討たれた報せを聞いて戦況を立て直そうとしましたが、亜花錦に奇襲され戦死しました。
キャラ㉕許与
許与(きょよ)は扈輒所属の将軍です。桓騎軍との戦いで扈輒軍の騎馬隊を率いて戦っていました。史実に許与の名前は記されておらず、キングダム作中でも限られたコマにのみ描かれています。
キャラ㉖馮忌
馮忌(ふうき)は趙荘軍に所属する将軍で『頭脳の馮忌』の異名を持っています。彼の知略は中華に名が轟いているほどで、特に長距離での戦いを得意としています。馬陽編では趙右軍を指揮し秦軍を追い詰めましたが、王騎の本当の狙いに気付くことができず干央に阻まれた隙を信に突かれて死亡しました。
キャラ㉗趙括
趙括(ちょうかつ)は趙の大将軍で旧三大天の一人・趙奢の息子です。長平の戦いにて廉頗の後任として出陣しましたが、王騎によって死亡しました。史実では長平の戦いで白起に討ち取られています。
キャラ㉘渉孟
渉孟(しょうもう)は『破壊の渉孟』の異名を持つ将軍です。鱗坊に危険と言わしめるほどの武力を持っており、自身が三大天になることを目指しています。秦六将のことは実力は認めているものの過去の遺物と見下しており、馬陽の戦いで王騎と一騎打ちを挑んだものの一太刀で敗北しました。作中ではかませ犬のような扱いでしたが、『戦国七雄人物録』には王翦や桓騎と並ぶ大将軍だったとされています。
キャラ㉙金毛
金毛(きんもう)は慶舎軍の将軍です。黒羊戦にて慶舎を失ってしまうと心が折れかかり、それを紀彗の説得によって奮い立つと継戦を懇願する紀彗を総大将に立てました。鄴編では朱海平原の中央軍の一角を担い、飛信隊の河了貂を討つために奇襲を仕掛けるも蒼兄弟に阻止され戦死しました。
キャラ㉚舜水樹
舜水樹(しゅんすいじゅ)は李牧軍の副官を務めている将軍です。李牧からは軍略に長けた智将として信頼を置かれています。鄴編では李牧の命令で橑陽軍総大将となって楊端和軍を追い詰めましたが、9日目に別動隊の猿手族によって橑陽を失い撤退します。
キャラ㉛青華雲
青華雲(せいかうん)は中華十弓に数えられる弓の名将です。詳細な戦闘描写などは描かれていませんが、飛信隊の河了貂が強く警戒しており中華の中でも指折りの実力者として描かれています。
キャラ㉜雷伯
雷伯(らいはく)は李牧軍所属の将軍です。鄴編にて李牧仕込みの戦術で王翦本軍を迎え撃ちましたが、王翦に戦術の穴をつかれ苦戦を強いられました。退却後は邯鄲に連行された李牧に代わって鄴包囲の指揮を執りましたが、鄴を完全に奪われてしまい扈輒に従って撤退しました。
キャラ㉝共伯
共伯(こうはく)は李牧軍の将軍です。鄴編にて朱海平原の15日目に田里弥と倉央軍と対峙し、李牧から仕込まれた戦術を利用して二軍を圧倒していきます。しかしその後、本陣に迫ってきた糸凌と一騎打ちとなり、敗死しました。
キャラ㉞馬南慈
馬南慈(ばなんじ)は李牧軍の副官を務めている将軍で『雁門の鬼人』の異名を持つ猛将です。鄴編では朱海平原で趙軍右翼の一角を担い、王翦軍本陣の側面を突いて王翦を追い詰めましたが、救援に駆け付けた王賁と蒙恬によって阻止され蒙恬に右目を斬られました。
キャラ㉟傅抵
傅抵(ふてい)は李牧軍の三千人将でカイネに一方的な好意を抱いています。合従軍編では蕞の戦いに参戦し田有と竜川を圧倒しましたが、信に苦戦を強いられ復活した竜川に城壁から落とされました。鄴編では李牧と共に秦軍を迎撃し、王翦の目前まで迫りましたが王賁と蒙恬に阻まれました。
キャラ㊱甲鬼央
甲鬼央(こうきおう)は趙の水軍大将です。水上での戦いを心得ている趙軍随一の将軍です。水上から鄴に物資を運ぼうとした秦軍の作戦を李牧が看破すると、甲鬼央に指示を出し、水軍青忠を待ち伏せして船を壊滅させました。
キャラ㊲孫青
孫青(そんせい)は合従軍に従軍した武将です。孫青の姿は作中に描かれていませんが、蕞攻めの時に李牧西軍として出陣し、最終的に山の民によって討ち取られました。
キャラ㊳趙雷
趙雷(ちょうらい)は趙の武将で故人です。当時王騎軍に所属していた摎が倒した大将の一人としてその名が記されました。
キャラ㊴万極
万極(まんごく)は『特攻の万極』の異名を持つ将軍です。長平の戦いで父と兄を生き埋めにされたことを深く根に持っており、趙の武将の中でも一際秦国を憎んでいます。合従軍編では長平の戦いで犠牲になった兵士の遺族や遺児たちで構成された軍を指揮し、信との一騎打ちに敗れて戦死しました。
キャラ㊵岳印
岳印(がくいん)は離眼軍に所属していた将軍です。趙軍中央の武将に引けを取らない猛将として知られています。前離眼城城主である紀昌の側近でしたが、紀昌が敵軍の降伏を受け入れた際に火刑に処され死亡しました。
キャラ㊶赫公
赫公(かくこう)は離眼軍に所属していた将軍です。岳印同様、趙軍中央の武将に引けを取らない屈強な猛将だったとされています。当時離眼城城主だった紀昌が降伏を受け入れたことで、紀昌と共に火あぶりにされ死亡しました。
キャラ㊷唐寒
唐寒(とうかん)は暗何城城主だった将軍です。私利私欲のために圧政を敷いて支配していた悪官で、地域の覇権をかけた旦虎の戦いに参戦した時は、離眼城の紀彗を5倍の兵力差でなぎ倒そうとしましたが単身で切り込んできた紀彗に討ち取られました。
キャラ㊸晋成常
晋成常(しんせいじょう)は李牧軍の将軍です。老将で合従軍編では李牧軍副将を務めました。蕞の戦いに敗れた際に李牧を撤退させるよう諭しており、晋成常はその後、バジオウによって首を討ち取られました。
キャラ㊹海剛
海剛(かいごう)は紀彗軍に所属する将軍です。黒羊の戦いで黒桜軍と対峙しており、元野盗ならではの奇策に翻弄されました。その時海剛は敵軍の策略に感心する様子を見せました。
キャラ㊺唐釣
唐釣(とうきん)は唐寒の息子であり暗何城の城主です。臆病な性格であることから旦虎の戦いに出陣していませんでしたが、父の仇を取るために離眼軍が疲弊したところをつけ込み、城の民全員を人質に取ります。その後、降伏を表明した紀昌と側近の岳印、赫公らを火あぶりにして殺害しました。
キャラ㊻眛広
眛広(まいこう)は趙国の将軍です。屯留城に侵攻した際に出征していた成蟜軍と対峙しました。その裏では蒲鶮や秦軍の龍羽と繋がっており、計画的に壁率いる討伐軍を強襲しましたが、飛信隊に圧倒され撤退しました。
キャラ㊼袁環
袁環(えんかん)は宜安城の将軍です。李牧の指示を受けて宜安戦に参戦しており、戦が始まる前に李牧に対して兵たちに言葉をかけてほしいと進言しました。戦いの中では城の手前で発生していた森林火災に気付くも、桓騎の奇策に翻弄されました。
キャラ㊽晋利間
晋利間(しんりかん)は鄴編にて西壁の守りを担った将軍です。王翦軍が侵攻してくると近隣の城から住民が押し寄せてきましたが、難民の数が城の許容範囲を超えているため彼らの受け入れを拒否しようと李牧に進言しましたが却下されました。
キャラ㊾黒要
黒要(こくよう)は作中で故人として扱われている武将です。過去に王騎軍との戦いに副将として参戦し、王騎軍に所属していた摎によって討ち取られました。史実では楚の公子嬰斉に女性関係で恨みを抱かれ、彼に殺害されました。
キャラ㊿紀昌
紀昌(きしょう)は元離眼城の城主で故人として扱われています。紀彗の実の父にあたり、戦上手で民思いの名君として知られていました。旦虎の戦いにて暗何城城主の唐寒を討ち取りましたが、その戦いで疲弊したところを唐釣に狙われてしまい、最終的に人質に取られた民を救うために降伏し火刑で処刑されました。
【キングダム】趙のその他キャラ一覧
ここからは趙の将軍よりも下の階級に存在するその他のキャラを一覧にして紹介していきます。キングダム作中では戦の大将や副将として登場している趙の将軍の他にも、大将の傘下として活躍しているキャラクターや小さな手柄のみを残した武将などが登場しています。
キャラ①カイネ
カイネは李牧軍三千人将兼側近の女性武将です。李牧に心服しており常に彼と行動を共にしています。合従軍編では李牧軍として参戦し馬陽の戦いにて仲良くなった河了貂を気遣う姿が描かれました。鄴編では李牧と共に秦軍を迎撃しますが鄴を完全に奪取された事で撤退します。その後は青歌に向かい五千人将に昇格して宜安戦に参戦しました。
キャラ②フーオン
フーオンは青歌軍の五千人将です。得物は曲刀で宜安戦に参戦すると楽華隊の陸仙と交戦し彼を追い詰める活躍を見せました。しかしその後、飛信隊の羌礼が加勢に入ると彼女に斬られ撤退しました。
キャラ③趙荘
趙荘(ちょうそう)は馬陽の戦いで龐煖に代わって全軍の指揮した軍師です。蒙武軍を滅亡まで追い詰めたものの、援軍として現れた王騎軍の騰によって討ち取られてしまいます。その死の間際、趙荘は王騎の最期を見届けられなかったことが無念だと言い残します。
キャラ④魏加
魏加(ぎか)は李牧軍の将校で『中華十弓』の一人に数えられる弓の名将です。馬陽の戦いに参戦しており、自身の名声を上げるため一騎打ちをしていた王騎に汚名覚悟で一矢報い彼に傷を負わせました。その後、激昂した信に討たれ死亡します。
キャラ⑤斉明
斉明(せいめい)は趙荘軍の副官を務めた武将です。馬陽の戦いに参戦しており、龐煖が王騎を討った後に王騎とその軍が逃げていくと、それを追いかけ首を持ち帰るべきだと李牧に訴えましたが、無意味な殺生を嫌う李牧の指示によって却下されました。
キャラ⑥馬風慈
馬風慈(ばふうじ)は李牧軍の五千人将です。李牧の下で戦えることを夢見ていた青年で、宜安戦に骨珉伯と共に参戦します。戦いの中ではゼノウと対峙しており、ゼノウの怪力によって剣を折られると傷を負った状態で一時撤退しました。
キャラ⑦剛乱
剛乱(ごうらん)は趙荘軍の千人将です。重装騎兵隊を統率している武将で、馬陽の戦いにて李白に出陣してほしいと進言し承諾されたことで参戦しましたが、蒙武軍と対峙すると蒙武の圧倒的な武力に呆気なく敗死しました。
【キングダム】趙の戦いや滅亡の流れを考察
ここからはキングダムに描かれている趙の戦いや滅亡までの流れについてまとめていきます。趙は秦の隣国ということもあり作中で何度も秦と戦を繰り広げてきました。実際に作中で描かれた戦を大まかに解説し、史実で描かれている滅亡までの経緯を紹介していきます。
考察①馬陽の戦い
馬陽の戦いは趙軍が秦に侵攻したところから始まり、趙軍は龐煖を、秦軍は王騎を総大将として衝突しました。信が飛信隊という名を王騎から授かったのはこの戦いでの出来事です。秦軍は王騎の策によって戦いを有利に進めていましたが、その裏で糸を引いていた李牧と龐煖の圧倒的な武勇によって王騎が討ち取られ、王騎の死をもって戦は終幕しました。
考察②合従軍戦
李牧が秦を除く六国で合従軍を結成し秦を滅亡へ追いやろうとしました。戦いは秦の国門・函谷関にて行われ、他国の大将を相手に秦軍は桓騎や王翦たちの活躍によって函谷関を死守しました。その裏で李牧が自ら軍を率いて咸陽に迫っていると、大王自らが出陣し両軍は蕞で衝突します。李牧の策に苦しめられる秦軍でしたが、7日間の死闘の末援軍の楊端和軍が到着し秦が勝利を収めました。
考察③黒羊丘の戦い
楚を攻めていた秦は楚から趙へ侵攻対象を変更し、趙の黒羊丘にて慶舎軍4万と紀彗軍3万とぶつかりました。秦軍は桓騎軍と飛信隊によって黒羊丘の制圧に向かい、序盤は桓騎の独断かつ横暴な戦略に激怒する信でしたが、日を追うごとに桓騎の策が影響を及ぼしていき信が慶舎の首を取ることに成功します。その後も戦は続いたものの、桓騎の策によって敵軍は離眼城に戻らざるを得ない状況に追い込まれ黒羊丘から撤退しました。
考察④鄴攻め
難攻不落の要地・鄴にて楊端和、桓騎、王翦の三軍で趙軍と衝突すると、楊端和軍は橑陽で舜水樹たちと戦い、桓騎軍は部隊を分けて城の包囲に、朱海平原では王翦軍が李牧軍と全面戦争を繰り広げました。途中、兵糧庫が燃やされたことで兵糧攻め合戦にもつれましたが、秦軍が意外なルートで兵糧を確保することに成功し、その後王翦軍として参戦していた飛信隊、玉鳳隊、楽華隊の活躍によって秦が勝利しました。
考察⑤邯鄲大攻略戦
秦が六大将軍を復活させると、王翦、楊端和、桓騎の三軍で趙の前線・侵攻しました。桓騎軍は影丘にて扈輒軍と激突し序盤は苦戦を強いられたものの奇策で勝利します。その後、邯鄲の喉元にある平陽と武城を陥落させた秦軍でしたが、その先に李牧による長城が築かれていると、秦軍は侵攻ルートを変更し戦場が宜安に移り変わりました。
考察⑥趙の滅亡の理由
史実に描かれている趙の滅亡理由は干ばつと地震です。干ばつの影響で作物が育たなくなった趙は食糧難に陥り軍力を立て直すことができず滅亡したとされています。当時の人々は自然災害を天の意志と考えており、趙が滅亡したのは天に見放されたからと考えていたそうです。また、当時天災と秦軍両方を戦っていた李牧でしたが、趙国大臣の郭開の嘘によって解任され処刑されてしまいます。
【キングダム】趙に対する世間での評判や人気
これまで趙の三大天や将軍、作中に描かれた戦いや滅亡などについてまとめてきましたが、キングダムを愛読しているファンから彼らはどのような印象を抱かれているのでしょうか?ここではキングダムファンが思う趙の武将たちについて、実際にSNSに寄せられているコメントを参照しながらまとめていきます。
SNS上では趙国が好きと語るコメントが多く寄せられており、それぞれ好きな武将について語っていました。李牧や廉頗といった作中で大きな見せ場があったキャラクターは人気が高く、藺相如や舜水樹といったその他の武将たちの名前も見受けられました。
趙の武将は秦の侵攻を受けて戦死していくキャラクターがとても多く、それについて嘆いているコメントが見受けられました。好きな武将に愛着を持っている時、その武将が死亡してしまうと悲しい思いをしてしまいつい平和を願ってしまうのも無理はないでしょう。
キングダム最新刊ではいよいよ史実で趙が滅亡する寸前のところまで話が進んでおり、今後の趙の展開を気にしている人が多くいました。これまで大きな存在感を放っていた趙でしたが、龐煖が討ち取られ秦軍も総攻撃を仕掛けていることから物語も佳境に差し掛かっていることは確かでしょう。
【キングダム】趙には様々な武将があった
趙には数多くの武将が存在しており、キングダム作中にてそれぞれの活躍や生き様を残していました。李牧や龐煖など、名立たる名将が秦国に立ちはだかる展開は読者に興奮を与えたことでしょう。キングダムにおける趙国が最終的に滅亡するのか、実際に滅亡する場合はどのような最期を迎えるのか期待しておきましょう。
この記事のライター
zeile
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