【ヒロアカ】黒霧とは？正体は白雲朧？個性や能力も合わせて解説

黒霧は、『ヒロアカ』に登場するヴィランの1人です。敵連合の幹部クラスの1人として連合をまとめる一方で、死柄木弔の補佐兼お目付け役として行動している様子がよく見られます。素顔など正体不明な点が多く、『ヒロアカ』のファンの間ではその正体を考察されているキャラです。

黒霧は、黒い霧に包まれた体が特徴的なキャラです。プロヒーローのように戦いに適したユニフォームらしいものは無く、喫茶店のマスターのような服装をしています。また、首周りに金属製のガードを装着しているのも目を引く特徴の1つです。

『ヒロアカ』は堀越耕平さんによる少年漫画で、2014年から「週刊少年ジャンプ」にて連載されています。連載当初から注目されており、2014年11月に発売された1巻は即完売となりました。また、アメリカやフランスでも人気が高く、2022年1月の時点でコミックスの全世界累計発行部数は6500万部を突破しています。

『ヒロアカ』の主人公・緑谷出久は、世界総人口の約8割が「個性」と呼ばれる超常能力を持つ超人社会で、能力を持たない「無個性」として育ちました。無個性を理由にヒーローになる夢を馬鹿にされていた緑谷出久ですが、プロヒーローのオールマイトとの出会いをきっかけに、ヒーローを目指して奮闘します。『ヒロアカ』は、雄英高校に入学した緑谷出久が敵連合が引き起こす事件に巻き込まれながらも、仲間とともに成長していく物語です。

プロフィールだけではなく素顔すら不明な黒霧の正体は、『ヒロアカ』ファンの間で考察の対象となっています。そんな中、『ヒロアカ』のアニメ5期で黒霧の正体が脳無であること、また肉体のベースとなっているのが白雲朧であることがわかりました。ここでは、黒霧の正体である白雲朧の過去を中心にその正体についてまとめています。

黒霧は、インターン編にてグラントリノと警察に逮捕されています。警察が個性を調べた結果、複数の個性を結合した特殊な脳無だとわかりました。同時に、その肉体のベースとなっていたのは雄英高校の生徒だった白雲朧だということも明らかになっています。白雲朧は雄英生の頃にインターン中の事故で亡くなっているのですが、その死体をオール・フォー・ワンが手に入れて脳無に改造して黒霧となりました。

白雲朧と相澤先生、プレゼント・マイクの3人は、雄英生時代の同級生であり親友です。『ヒロアカ』のアニメ5期では、卒業後に3人でヒーロー事務所を立ち上げる計画をするなど、仲が良い過去の様子が描かれていました。また、相澤先生が生徒に対し厳しく接するのは、白雲朧のような有望な生徒が若くして死なないようにするためだったことも、この過去編でわかりました。

親友2人の姿を見ても無反応だった黒霧ですが、声をかけられ続ける中で脳波が反応しました。それに気づいた相澤先生は、黒霧に雄英生時代の思い出話を次々としていきます。すると、黒い霧で覆われていた黒霧の顔付近に白雲朧の顔が浮かび上がり、「病院」と一言だけ伝えました。この言葉がきっかけで、ヒーローは死柄木弔の潜伏先を突き止めることができました。

ここでは、黒霧がどのようなキャラなのかを詳しく調べました。黒霧は派手な戦闘スタイルではありませんが、プロヒーローを相手にできるほどの個性を持っています。どのような個性なのか、また敵連合のストッパーでもある黒霧の性格や、今までの発言もまとめています。

黒霧の個性「ワープゲート」は、自身の体を黒い霧に変えてその霧をワープゲートにする個性です。一度に複数のゲートを作ることができ、敵連合の移動手段として用いられています。『ヒロアカ』に登場する個性の中でも特に強力な個性ですが、一方で肉体全てを霧にはできないため実体部分には接触攻撃が有効な点や、離れた場所にゲートを作る場合は正確な位置情報が必要な点など、デメリットもある個性です。

黒霧が戦った主なプロヒーローは、13号、オールマイト、シンリンカムイ、エッジショットです。13号との戦闘は特に優位に立っており、13号の背後にワープゲートを設置することで、13号が自身の個性「ブラックホール」で自滅しそうになっていました。一方、シンリンカムイやエッジショット他数名のプロヒーローとの戦闘では気絶させられてしまいました。グラントリノと警察に追い詰められていたこともあったため、黒霧は複数人を一度に相手する戦闘は苦手なようです。

黒霧は、基本的に敵味方どちらに対しても丁寧な口調で話しています。冷静沈着な性格で、予想していなかった事態が起きても冷静に対処します。しかし、怒ると口調は荒々しくなり、USJ襲撃事件では応援を呼ぼうとする飯田天哉に「生意気だぞメガネ」「消えろ」など物騒な言葉を言っていました。

黒霧のモデルとなっている人物は明らかになっていません。『ヒロアカ』のファンの間では首周りに金属製のガードを付けている点から、『STARWARS』のキャラをモデルにしているのではないかと言われています。『ヒロアカ』の作者である堀越耕平さんは『スパイダーマン』などのアメコミが好きだそうで、その点からアメコミに限らず洋画からアイデアを得ているのではないかと考えられます。また、堀越耕平さんは『STARWARS』のポスターを描いていたこともありました。

ここでは、黒霧の名言をまとめています。紹介する2つの名言は、どちらも『ヒロアカ』のアニメ1期で描かれたUSJ襲撃事件でのセリフです。淡々とした物言いばかりで、黒霧の冷静沈着な性格がよく伝わります。

これはUSJ襲撃事件にて、1年A組の生徒たちの前に現れた黒霧が自己紹介と共に言ったセリフです。丁寧な口調で宣言された敵意を前にひるんでいる生徒たちを、黒霧はワープゲートで様々な場所に散らします。敵連合が襲撃した目的はオールマイトではなく、ヒーローの卵である生徒たちを戦闘不能にするためでした。

これは、13号との戦闘時に黒霧が言ったセリフです。13号の個性「ブラックホール」を向けられた黒霧は、自身を霧化させ「ブラックホール」を受け止めると、13号の背後にワープゲートを作って13号を自滅させました。黒霧が頭脳戦を得意とする様子がうかがえるシーンです。

黒霧は過去編で肉体の持ち主である白雲朧が描かれたことで、その正体が複数の個性を持つ特殊な脳無だということが明らかになりました。そんな黒霧を演じているのは、声優の藤原貴弘さんです。ここでは、藤原孝弘さんのプロフィールや出演作品をまとめました。

メディアフォースに所属していた藤原貴弘さんですが、2014年に賢プロダクションに移籍しています。賢プロダクションのプロフィール欄では、声や風体から悪役を超えて悪人と思われることもある、と記載がありました。

藤原貴弘さんは、筋トレや料理、テレビゲームなどが趣味で、寝食を忘れるほどテレビゲームに没頭することもあるそうです。またインドア派のようで、家から出ないようにしているとのことでした。

藤原貴弘さんは、低い声が似合う筋骨隆々なキャラをよく演じています。また、その中でも特に、メインキャラや物語の重要人物のサポートを担うキャラの声を多く担当しています。なお、『ヒロアカ』では、黒霧の他に任侠ヒーロー・フォースカインドの声優も担当していました。

白雲朧をベースとした脳無が正体だったと明かされた黒霧について、『ヒロアカ』のファンがどのように考えているのかを調べました。ここではその中でも、黒霧の過去や、名前の由来、個性について言及しているファンの声をまとめています。

こちらの方は、黒霧のベースとなっている白雲朧の過去編について言及しています。プロヒーロー・ホークスのファンにとっても、この過去編は涙無しには見られない辛いエピソードだったようです。『ヒロアカ』は、今回の黒霧の過去に限らず、様々な登場キャラの過去を描いているのも特徴的な作品です。

こちらの方は、黒霧の名前の由来について考察していました。『ヒロアカ』のキャラは、個性や身体的な特徴、または性格に関連した名前がつけられています。その点に注目して黒霧の名前の由来を考えた際に、黒霧の正体である脳無が由来となっているのはないかと考えられています。

こちらの方は、黒霧の個性について言及しています。この方が指摘しているように、黒霧の個性「ワープゲート」は移動手段としてだけではなく攻撃としても使われていました。この方以外にも、一番欲しい個性は「ワープゲート」だと言っている『ヒロアカ』ファンが多数いました。

黒霧は、『ヒロアカ』最大の敵集団である敵連合のストッパーであり、死柄木弔のお目付け役でもあります。そんな黒霧の正体は、複数の個性を持つ特殊な脳無であり、肉体のベースとなっていたのは、雄英生の白雲朧でした。また、白雲朧は、1年A組の担任である相澤先生とプロヒーローのプレゼント・マイクの親友だということも明らかになっています。移動手段だけでなく攻撃としても強力な個性「ワープゲート」の使い手・黒霧に、ぜひ注目してみてください。