【ゴールデンカムイ】スチェンカ回が面白い?ロシアの伝統競技を解説
『ゴールデンカムイ』のスチェンカ回はキャラの魅力が最大限に引き出され、最高に面白いと話題になりました。この記事では『ゴールデンカムイ』で注目された、ロシアの伝統競技であるスチェンカを解説すると共に、スチェンカ回で活躍した登場キャラについて紹介します。
目次
【ゴールデンカムイ】スチェンカ回とは?
『ゴールデンカムイ』のスチェンカ回とは、熱い男たちによる汗と笑いの伝説回として、連載を終えた今でも面白いと人気になっているストーリーです。そんなスチェンカ回について解説する前に、スチェンカ回が描かれている話数や『ゴールデンカムイ』の作品とあらすじを紹介していきます。
スチェンカ回とは?何話?
『ゴールデンカムイ』のスチェンカ回は、コミックス15巻143話から146話、アニメでは第3期25話から26話で描かれています。男たちの鍛え上げられた肉体美は、読者やアニメ視聴者の視線を釘付けにしました。
ゴールデンカムイの概要
『ゴールデンカムイ』は、2014年から2022年まで週刊ヤングジャンプ(集英社)で連載されていた、野田サトルによる漫画作品です。2022年9月時点でコミックスシリーズ累計2300万部を突破している本作は、明治末期の北海道・樺太を舞台としており、個性的なキャラによる痛快なサバイバルバトルが人気となっています。2018年にはアニメ化もされ、2022年11月からは第4期が絶賛放送中です。
ゴールデンカムイのあらすじ
『ゴールデンカムイ』の主人公・杉元佐一は、北海道で砂金採りをしていたところ、ある男からアイヌが隠した金塊の話を聞きました。金塊の在りかは、網走監獄の囚人たちに彫られた刺青が示していると言う内容に対し、でたらめな話だと思っていた杉元でしたが、その話をした男が刺青の囚人だと知ります。その後、アイヌの少女・アシㇼパと出会った杉元は、幼馴染・梅子の眼病を治す為、2人で刺青の囚人を捜索する旅へと出るのです。
【ゴールデンカムイ】スチェンカ回が面白い?内容を解説
『ゴールデンカムイ』のスチェンカ回は、一度その面白さに触れたら忘れられないと人気のエピソードになっています。ここからは、そんなスチェンカ回の内容を9つの見どころに分けて解説していきます。
スチェンカ回の内容①ロシア人とのケンカ
杉元たちは、網走で行方がわからなくなったアシㇼパの情報を集める為、ロシア人がいる村に立ち寄ります。村唯一の酒場で話を聞きますが、日露戦争終結後とあって、日本軍人に対する態度はとても悪質でした。そこへ、酔っ払いのロシア人がケンカ腰でやって来た為、杉元が殴り飛ばしてしまいます。
その酔っ払いはスチェンカに出場する予定でしたが、杉元に殴られて負傷してしまい、出られなくなってしまいました。その男に大金を賭けていた酒場の主人は怒り、杉元たちの犬ぞりの犬を奪うと、返してほしかったらスチェンカに出場しろと脅します。
スチェンカ回の内容②刺青囚人も出場する
酒場の主人の脅しを無視して、犬たちを取り戻そうとしましたが「キロランケたちが北海道から来た刺青の男を探しに来ていた」と言う話に動きを止めます。続けて、「その刺青の男がスチェンカに出るかもしれない」と聞いた杉元たちは、刺青囚人の情報を得る為、スチェンカ出場を決意しました。その刺青囚人は、強い男にしか興味がないらしく、スチェンカで勝って刺青囚人をおびき寄せる方法しかないと杉元たちは判断したのです。
スチェンカ回の内容③他のメンバーを巻き込む杉元
スチェンカに出場する事を決めた杉元は、「やるしかねえのか、俺たちで」と他のメンバーをさりげなく巻き込みます。全ての原因は杉元にあった為、他のメンバーは出場する気は毛頭ありません。酒場の主人も、怪我をして出られなくなったロシア人の代わりに、杉元だけが出ればいいと言っています。しかし、酒場の主人から「日本人だけではロシア人に勝てない」と言われ、鯉登や月島、谷垣の闘志に火を付けました。この時のドキュメンタリー番組のような演出が面白いと話題になります。
スチェンカ回の内容④ロシア人を圧倒する杉元たち
意を決し、スチェンカの場に立った杉元たちは、筋骨隆々のロシア人チームと戦います。巨体なロシア人と比べ、小柄な体格の杉元たちは圧倒的に不利な状況になると誰しもが思っていました。しかし、壁のような肉体のロシア人たちを、杉元たちは次々と倒し、見事に勝利します。
スチェンカ回の内容⑤最強の岩息
凄まじい強さでロシア人を倒す杉元たちによって、刺青囚人が姿を現します。岩息舞治(がんそくまいはる)というその刺青囚人は、人生のほとんどを監獄で過ごしました。暴力で自己を表現していた岩息は、網走監獄から脱獄した後、逃亡先のロシアでスチェンカと出会います。周囲から理解されなかった岩息は、スチェンカに出場し、初めて歓声を浴びました。自身を肯定してくれたスチェンカで見せる岩息の力は最強です。殴り合いだけなら牛山に勝った事がある岩息に、杉元たちは歯が立ちません。
スチェンカ回の内容⑥正気を失った杉元
岩息の猛攻に歓声が沸き上がる中、殴られ続けていた杉元に異変が起こります。突然、ルール違反となっている蹴り技をして、仲間や観客を殴り飛ばし始めたのです。それに大興奮した男たちは大乱闘を始めてしまいます。そこに、岩息に殴られ過ぎて正気を失った杉元が刃物を持って暴れ出した為、岩息や観客は一斉に逃げ出しました。
スチェンカ回の内容⑦ロシア式蒸し風呂バーニャ
暴走状態となった杉元から外へ逃げ出した岩息は、凶暴な肉食動物のクズリに襲われてしまいます。岩息を追う谷垣や月島、鯉登は、刺青が食われてしまう事を懸念し、すぐさま彼を助けて近くにあった小屋へと逃げ込みます。その逃げ込んだ小屋はロシア式蒸し風呂「バーニャ」で、室内は非常に熱くなっていました。あまりの熱さから外へ出ようとしますが、外ではクズリが待ち構えています。考えあぐねた谷垣たちは「バーニャ!!」とポーズを決め、自慢の裸体を披露するのでした。
「バーニャ」は、世界一熱い蒸し風呂として有名です。谷垣たちの目的が自身の刺青だと気付いた岩息は、白樺の葉を束ねた「ヴェニク」で3人を次々と叩き、外へ追い出そうとします。しかし、谷垣たちも負けじと岩息をヴェニクで叩き返しました。ところが岩息は、3人からのヴェニクの応酬に快感を覚え、もっと叩くよう要求します。この異様な状況に月島は「俺は何をやっているのか」と冷静になりますが、それ以上にバーニャの熱さにやられ、その手を止める事はできませんでした。
スチェンカ回の内容⑧クズリを仕留めたチカパシ
男たちが馬鹿げた振る舞いをしている間に、チカパシとイルルクは連れ去られた犬たちを救出し、杉元と出会いました。しかし、杉元の異変に気付き、その場から逃げたチカパシはクズリと遭遇してしまいます。追って来た杉元がクズリと対峙している間に谷垣の銃を構えますが、襲って来るクズリに慌ててしまいます。そこへ谷垣が駆け付け、彼の助けによってチカパシは一撃でクズリを倒す事に成功したのです。
スチェンカ回の内容⑨正気に戻った杉元
クズリを倒したものの、暴走状態の杉元をどうするか緊張が走ります。すると、岩息が「ケリをつけたい」と、杉元の前に立ちはだかったのです。杉元の拳が、別の「何か」へ怒りをぶつけていると岩息は悟ります。杉元は正気を失った中、寅次や梅子、そしてアシㇼパへの思いを巡らせていました。自身の無力さに怒りを抱いてきた杉元に対し、岩息は「許してやりなさい」と彼の拳を受け止めます。
杉元の悲しみが込められた拳を岩息が受け止めた瞬間、地面が割れてしまいます。バーニャの小屋の周りは湖となっており、杉元たちはその凍った湖の上で戦っていたのです。氷が割れると共に、杉元や岩息、2人の仲裁に入ろうとした谷垣たちは湖へと落下してしまいます。凍てつく程の冷たい水に浸かった杉元は、ようやく正気に戻りました。
スチェンカ回の内容⑩アシㇼパの情報を入手
熱い拳で互いの気持ちをぶつけ合った杉元たちは、岩息を捕えず逃がす事に決めます。岩息は去り際に、白石と一緒に行動していたアシㇼパの話をしました。「杉元はきっと生きている」と笑顔で語るアシㇼパの話を、杉元は安心したような穏やかな表情で聞いていたのです。
【ゴールデンカムイ】スチェンカ回の魅力やロシアの伝統競技を解説
『ゴールデンカムイ』で杉元たちが活躍したスチェンカ回は、読者やアニメ視聴者の目を釘付けにしました。ここからは、そんなスチェンカ回の魅力やロシアの伝統競技について解説します。
スチェンカ回の魅力
『ゴールデンカムイ』のスチェンカ回は、熱い男たちの激しい殴り合いや、蒸し風呂「バーニャ」で惜しげもなく己の肉体美を披露するシーンなど、面白い見どころが多くありました。その中で、スチェンカ回の面白さを際立てている魅力について解説します。
魅力①負けず嫌いの谷垣たち
『ゴールデンカムイ』のスチェンカ回の魅力その1は、負けず嫌いの谷垣たちのシーンです。杉元だけがスチェンカに出場すれば済む話だった為、谷垣たちは参加する気など一切ありませんでした。しかし、酒場の主人の余計な一言が谷垣たちの闘志を呼び起こしてしまいます。日露戦争で勝利を収めた谷垣たちは、大日本帝国陸軍軍人としての誇りを持っていました。
酒場の主人に「日本人だけでは勝てない」と鼻で笑われた谷垣たちは、プライドを傷付けたロシア人を許す事ができなかったのです。目付きが鋭くなり、負けず嫌いな性格を隠さずに堂々とした谷垣たちの姿を見る事ができます。
魅力②初登場した囚人
『ゴールデンカムイ』のスチェンカ回の魅力その2は、初登場した囚人・岩息舞治です。『ゴールデンカムイ』に登場する刺青囚人は変態が多いのが特徴ですが、岩息も紛れもない変態です。乙女のような振る舞いを見せながら、屈強な肉体で「暴力だけが自己表現だ」と言う岩息のキャラが、スチェンカ回を大いに盛り上げているとファンの間で評判になっています。
スチェンカは実在するロシアの伝統競技?
スチェンカはロシアに実在する伝統競技として有名です。ロシアの祭りである「マースレニツァ」の中で、伝統競技であるスチェンカが行われています。「マースレニツァ」とは、主に東スラヴ諸国で行われる東方正教会の伝統的な祭りの一つです。この祭りでは、5種類のアグレッシブな競技が催され、その中の一つにスチェンカがあります。男たちはその5種類のいずれかの競技に参加し、自身の勇敢さを披露するのです。
スチェンカは壁対壁を意味する、「スチェンカ・ナ・スチェンク」という競技で、5種類の競技の中で1番激しい伝統競技と言われています。この競技では6人〜100人の男たちが2列になって対面し、1年で最も猛烈な戦いで自身の男らしさを試して祝う伝統競技なのです。
【ゴールデンカムイ】スチェンカ回に登場する主なキャラ
『ゴールデンカムイ』で1番面白いと言われているスチェンカ回で、肉体美を披露し、物語を彩った主な登場キャラについて紹介します。
登場キャラ①杉元佐一
スチェンカ回に登場する主なキャラ1人目は杉元佐一です。本作の主人公でもある杉元は、致命傷になる程の大怪我を負っても翌日には治ってしまっている事から、「不死身の杉元」と呼ばれています。基本は温厚で優しい性格で、子供や年寄りを大切にする好青年ですが、時折見せる天然さがかわいいと評判です。
登場キャラ②谷垣源次郎
スチェンカ回に登場する主なキャラ2人目は谷垣源次郎です。秋田県でマタギとして育った過去を持つ谷垣は、分厚い胸板に胸毛が生えているのが特徴で「セクシーマタギ」と呼ばれています。真面目で義理堅い性格な為、杉元から信頼されています。
登場キャラ③鯉登音之進
スチェンカ回に登場する主なキャラ3人目は鯉登音之進(こいとおとのしん)です。薩摩出身の鯉登は、裕福な家庭で育ったお坊ちゃんで、世間知らずな為か騙されやすく危なっかしい一面を持っています。鶴見中尉を崇拝し、彼のブロマイドを胸ポケットに忍ばせ、事あるごとに取り出しては眺めています。
登場キャラ④月島基
スチェンカ回に登場する主なキャラ4人目は月島基(つきしまはじめ)です。鶴見中尉の側近である月島は、真面目な性格で命令には忠実に従いますが、時には大胆な行動を見せる事があります。ロシア語が堪能で、アシㇼパたちの情報を得る際には通訳として活躍しています。
【ゴールデンカムイ】スチェンカ回に対する世間での評判や人気
『ゴールデンカムイ』のスチェンカ回に対する世間での評価を調べてみたところ、男たちの熱い戦いが美しかったと言う声が多数ありました。引き締まった肉体の男たちが、激しくぶつかり合う姿に見とれていた様子がうかがえます。
『ゴールデンカムイ』のスチェンカ回は非常に面白い内容となっている為、何度でも見れると言う意見が多くありました。ファンにとって強烈な印象を残した内容になっています。
『ゴールデンカムイ』のスチェンカ回は最高に面白いと言う声が大多数を占めていました。杉元、谷垣、鯉登、月島の4人が活躍するスチェンカ回は、今も伝説として語り継がれています。
【ゴールデンカムイ】スチェンカ回は面白いと話題だった
『ゴールデンカムイ』のスチェンカ回は、読者やアニメ視聴者から面白いと話題になった回です。スチェンカに出場するまでのやり取りや、杉元の暴走、岩息の乙女チックさがファンの目を釘付けにし、大きな反響を呼びました。特に、蒸し風呂のバーニャで見せる谷垣たちの肉体美も、スチェンカ回の見どころです。『ゴールデンカムイ』のスチェンカ回は、本作の魅力の1つとして今でもファンから愛されています。
この記事のライター
rymamimo
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