【銀魂】佐々木異三郎は見廻組の局長！過去や今井信女との関係も考察

『銀魂』に登場する佐々木異三郎とは、新選組と並ぶ特殊武装警察見廻組（とくしゅぶそうけいさつみまわりぐみ）の局長で、圧倒的強さを誇り、頭脳明晰で文武両道なキャラクターです。まずは、佐々木異三郎のプロフィールや『銀魂』の概要やあらすじを紹介していきます。

佐々木異三郎の詳しい情報は少なく、年齢不詳でプロフィールからも隙のない人物だという事が推測されます。

佐々木異三郎の好きなものは、携帯電話（二つ折り式）です。銀時に仕事の依頼を次々送る程携帯に依存しています。佐々木異三郎の嫌いなものは、メールを打つ事です。携帯に依存する前は、妻への返信を思い通りに返せず困り顔になっているシーンも見て取れます。

『銀魂』には、実在した人物をモデルにしているキャラクターが多数存在します。佐々木異三郎もその一人です。佐々木異三郎のモデルである『佐々木只三郎（ささきたださぶろう）』は幕末時代に京都の治安を見守っていた京都見廻組の隊士です。『銀魂』の佐々木異三郎同様見廻組の局長を務めていました。

『銀魂』は、2004年から『週刊少年ジャンプ』にて2018年まで連載された、空知英秋による漫画作品です。その後、完結編は『ジャンプGIGA』と『銀魂公式アプリ』にて連載されました。コミックス74巻までの国内累計発行部数は、5500万部を突破し、その他にもアニメ化、舞台化、映画化など多数のメディアで取り上げられています。

舞台は江戸時代末期、宇宙人・天人（あまんと）の襲来で攘夷戦争が勃発し、長きにわたる戦いが行われていました。天人の脅威によって、弱腰になった幕府が開国してから20年後、志村新八はある出来事がきっかけで坂田銀時と出会います。銀時のやる気のない外見とは裏腹に、心の奥底にある侍魂を垣間見た新八は惹かれ、彼の営む「万事屋」で働くことを決めました。その後、夜兎族の少女・神楽や巨大犬・定春とともに、江戸で起こる様々な騒動に巻き込まれていくのです。

『銀魂』には佐々木異三郎の部下である、特殊武装警察見廻組の女性隊士であり副長でもある今井信女が登場します。上司と部下である2人はどの様な関係なのか、佐々木異三郎の過去や、今井信女との関係についてまとめています。

『銀魂』の佐々木異三郎は過去に、ならず者を集め治安維持の為、新選組の元浪士組設立を発案します。佐々木異三郎は、当時浪仕組をまとめていた近藤勲に憧れていました。ある日、その代の将軍である徳川定定が一橋親子暗殺を子供たちに指示し、その責任を、浪士組に押し付けようと目論みます。当時、新婚であった佐々木異三郎の妻は身籠っていました。

子供たちが利用される事に不満を持った佐々木異三郎は、上司である松平栗虎と共に暗殺計画を阻止しようと計画します。そして、一橋親子に情報を流し、暗殺部隊を撃退しました。そのおかげで子供達の命を助ける事が出来ましたが、朧に計画が漏れ妻子は殺されてしまいました。

佐々木異三郎と今井信女は現在上司と部下の関係ですが、出会いは、過去に朧によって妻子を暗殺され、亡骸の傍にいた下手人と名乗る骸という名の少女を利用し、幕府に復讐しようと計画します。その少女が今井信女です。

骸が妻子を殺めたうちの一人だと思っていた佐々木異三郎は、骸を復讐の道具として引き抜きます。しかし、本当は骸が犯人では無いと佐々木異三郎は分かっていました。骸を表向きは道具として扱い、裏では娘の様に思っていたのです。その証拠に自分の子供に名付けたかった「信女」という名を骸に与え、今井信女と名乗らせました。

復讐計画が奈落に漏れ、佐々木異三郎は天導衆との戦いに敗れ瀕死状態になります。最後に今井信女に貴女を道具として利用していた事を明かします。しかし、妻子を守ってあげる事が出来なかったと伝えられ、出会った時に交わした「復習が終わり次第自分を斬って欲しい」と言う約束は破棄されました。佐々木異三郎はその後、黒縄島から脱出する今井信女と弟の鉄之助を庇い、奈落の船が放った砲弾に撃たれてしまい、船から落とされ暗闇の中へ消えました。

『銀魂』の登場人物の中でもクールな見た目の佐々木異三郎は、多数の名言を残しています。ここからは佐々木異三郎の名言について一部紹介します。

妻子の暗殺事件があって直ぐ、今井信女にドーナツを差し出した時に言った名言です。当時から今井信女が妻子を暗殺していない事を分かっていながらも、悟られない様に振舞っていました。そんな時に今井信女の好物であるドーナツを差し出し、優しい言葉を掛ける姿は、佐々木異三郎の優しい人柄がうかがえる名言です。

佐々木異三郎は死の間際最後に今井信女に言った名言です。共に生活をした今井信女に対し、娘の様に想う心が芽生えました。そして、最後に人との関りを避ける今井信女に対し、父親として貴女を想っている事を伝えました。このシーンは佐々木異三郎の父性を感じる場面です。

浪士組の様子を陰から密かにうかがっていた佐々木異三郎が、隊士の山崎退に見つかり因縁をつけられ、その状況を土方十四郎に止められた際に言った名言です。佐々木異三郎は、治安維持の為、浪士組を立ち上げます。浪士組は、真選組のメンバーが警察組織に入る前の隊の名前です。佐々木異三郎は、近藤勲の侍像に憧れと対抗心を抱いていました。その近藤が、まとまりのなかった浪士たちを短期間で団結させたことに敬服したシーンとなっています。

『銀魂』の特殊武装警察見廻組局長である佐々木異三郎は、見た目に反してとてもオチャメな一面が特徴的なキャラクターです。しかし、最後は父親らしい姿を見せる魅力もあります。ここからはアニメ『銀魂』にて、佐々木異三郎の声優について解説します。

アニメ『銀魂』で佐々木異三郎を演じているのは、アニメ、ゲーム、吹替などの多数の作品に出演している声優の森川智之さんです。ここからは森川智之さんのプロフィールや、出演作品を紹介します。

森川智之（もりかわとしゆき）さんは、1967年1月26日東京都産まれ、神奈川県川崎市出身です。長い間アーツビジョンに所属し、退所後はアクセルワンを建ち上げました。幼い頃はスポーツが苦手でしたが、小学生高学年から鍛える事に夢中になり、中学生時代にはテニス部に所属しながらスポーツジムに通っていました。その後、日本体育大学荏原高等学校に入学します。大学生時は、体育教師になる夢を目指していました。

スポーツ推薦で入学していましたが、夏の合宿中に頸椎を損傷し、部活を辞め友達に「大きな声でしゃべる特徴がある」と言われ、声の仕事を勧められます。最初はアナウンサーを目指しますが、声優に興味を惹かれ転向しました。受講しながら発声の講師を任され、約5年間続けました。声優としてのデビュー作は外国人向けの日本語教材のナレーションで、アニメは『ダッシュ四駆郎』の加藤隼役です。

森川智之さんは、キアヌ・リーブスやトム・クルーズなど、誰もが知っているハリウッド俳優の吹替も担当しています。主役枠や悪役枠どちらも演じる事が出来る姿には多数のファンが魅了されています。

『銀魂』に登場する佐々木異三郎は、登場時のインパクトが強いですが、最後には父性愛を見せてくれる一面もあったりと非常に魅力のあるキャラクターです。それ程の佐々木異三郎に対し世間での評判や人気を紹介していきます。

『銀魂』の悪役キャラと言えば、佐々木異三郎と言われていますが、今井信女を想う優しい父親の様な関係や、江戸の治安を守る姿には、悪役だとしても愛される様相のあるキャラクターだといった意見がありました。

森川智之さんを『銀魂』の佐々木異三郎を知った事をきっかけに、声優森川智之さんに興味を持ったというファンの声もありました。

『銀魂』の特殊武装警察見廻組として活躍していた佐々木異三郎には、局長らしく部下を指揮し、父親の様に振る舞う姿に、佐々木異三郎の魅力を感じます。最後には隊員や今井信女をおいて死んでしまった彼に、亡くなった妻子と共にいて欲しいという声もありました。

『銀魂』の真選組篇では、佐々木異三郎の長年の想いであった幕府への復讐を実行した場面でもあります。『銀魂』の真選組篇が人気な理由には、佐々木異三郎の存在も理由の一つだと推測されます。

『銀魂』の中で佐々木異三郎は見廻組局長として活躍し、エリートらしい姿を見かけますが、実は妻子を幕府によって殺されてしまった悲しい過去がありました。しかし、見た目に反して、メールではギャル語で返したり、携帯電話依存症だったりとギャップのある部分は彼の魅力の一つです。佐々木異三郎の生き様や最後が描かれている『銀魂』をぜひチェックしてみてください。