【銀魂】トッシーと土方十四郎の違いは？理由は呪い？トッシー大解剖！

『銀魂』にて登場した直後、世間から一気に注目を浴びて話題となったトッシーとは一体どういう人物なのか、どういう経緯で登場したのかなど、トッシーになった理由や誕生したきっかけに迫ります。

トッシーの正体は土方十四郎の別人格です。トッシーになってしまった理由は妖刀の呪いで、オタクな人格に魂を上書きされそうになってしまいます。トッシーの状態のときはオタクらしさ全開で、銀時や新八の名を呼ぶときは「坂田氏」「志村氏」のように「○○氏」とつけて呼んでいます。

土方十四郎は真選組副長で、隊士たちからは「鬼の副長」と呼ばれて恐れられています。生まれは5月5日で身長は177cm、体重は64kg、血液型はA型です。普段は自分にも他人にも厳しく、真選組の局中法度を遵守するよう徹底しています。しかし職権乱用することもあり、局中法度に「屯所内でマガジン以外の漫画を読んではいけない」などの私的な条文を設けることも多々あります。

『銀魂』は基本的に1話～2話程度で完結するギャグコメディ漫画で、主人公の自堕落な侍・坂田銀時、道場再建を目指す青年・志村新八、宇宙最強の戦闘民族・神楽の万事屋3人を中心とした日常を描いています。物語が続いてくると、徐々に長篇ストーリーが増えてきて、銀時の過去や物語の核心に迫っていきます。

『銀魂』は2006年から2018年に、アニメが第4期まで放送されています。また、 2010年 に『劇場版銀魂　新訳紅桜篇』、2013年に『劇場版銀魂　完結編　万事屋よ永遠なれ』、2021年に『銀魂　THE FINAL』がそれぞれ公開されました。さらには2017年に実写版『銀魂』、2018年には『銀魂2 掟は破るためにこそある』が公開されるなど、『銀魂』シリーズは世間から大きな人気を集めています。

同じ人物であるトッシとー土方十四郎にはどのような違いがあるのでしょうか。2人の違いを知るために、服装や性格を比較してみましょう。

トッシーは赤いハチマキにサングラスで、服は袖を引きちぎったデニム生地のベストという奇抜な恰好をしています。ハチマキやデニム生地のベストから一昔前のオタクのような斬新さがにじみ出ています。

一方で普段の土方十四郎は常に真選組の制服を着用しており、非常に厳格な様子が見て取れます。トッシーと土方十四郎を見比べてみると別人かと思うほどです。

トッシーは非常にビビりで、危ない橋は渡らず、全力で逃げるような性格です。そのため、普段からキョドキョドしており、常に肩ひじを抑えて自信なさげにしています。

対して土方十四郎は、真選組副長として己にも隊士たちにも厳しい姿勢で真選組を引っ張っています。危険なことから逃げようとするトッシーとは正反対です。

トッシーはオタクっぽい奇抜な恰好で、ビビりな性格をしています。一方で土方十四郎は常に真選組の制服を着用し、局中法度を重んじる真面目で厳格な性格で、2人は互いに正反対な性格をしています。妖刀の呪いが理由とはいえ、ここまで変わるものかと驚きます。

土方十四郎とは正反対な性格のトッシーはどのようにして生まれたのでしょうか。ここではトッシーになってしまった理由を探っていきます。

トッシーは、土方十四郎が呪いの刀「村麻妙(むらましゃ)」を握ったことが理由で生まれた人格です。「村麻妙」とは、土方が「柳生篇」で傷ついた刀の代わりに新たな刀を打ってもらっていた際、刀を打ち終えるまでの代用品として貰った刀でした。

「村麻妙」とは母親に切られたオタクの息子の魂が宿っている刀で、村麻妙を手にしたものにはオタクの怨霊の人格で魂ごと上書きしてしまう呪いを持っている恐ろしい妖刀です。 土方は「村麻妙」の呪いによってオタクな人格に魂を乗っ取られそうになりましたが、万事屋の3人のおかげで最終的に呪いに打ち勝ち、何とか自我を取り戻すことが出来ました。

トッシーになっている間は、厳格で「鬼の副長」と恐れられている土方十四郎の面影はなくなり、他人の前では挙動不審で小声でぶつぶつと喋り、2次元趣味や寺門通などのアイドルライブでオタ芸をしたり、極度のビビりで常に逃げ腰であるなど、全くの別人格となっています。

妖刀の呪いが理由でオタクになってしまったトッシーはいつ登場したのでしょうか。ここではトッシーの登場回について説明します。

トッシーが登場した回は意外と多くあります。まずトッシーが誕生した「真選組動乱篇」は、漫画では第158訓から第168訓で描かれています。そこでトッシーの出番は終わりかと思われましたが、 第239訓から第245訓の「寺門通OFC(オフィシャルファンクラブ)篇」で再登場をします。世間ではこの長篇ストーリーの方をトッシー篇としています。

アニメ『銀魂』では「真選組動乱篇」が第101話から第105話で放送されています。その中でもトッシーが活躍している回は第102話「オタクは話好き」です。この回ではテレビでオタク百人を集めて討論する番組に、寺門通ファンの志村新八の他にトッシーの姿もありました。二人は同じ寺門通ファンとして激しい討論を繰り広げます。物語は伊東鴨太郎の暗躍により、真選組内が不穏な空気に包まれている中、突然オタクたちによる討論会が始まります。

討論会は「朝まで生討論」という番組名で始まります。これは「朝まで生テレビ」という有名な討論番組のパロディで、シリアスな中にもしっかりとパロディを入れてくるあたりに銀魂らしさを感じます。そして討論会では新八が「アイドルオタクからしてみたら2次元の女の子に恋をしているのが理解できない」と発言したのに対して、トッシーが「アイドルだって結婚できるわけじゃないから結局同じ」と反論します。

それに対して新八は「アイドルは実在しているから100％不可能なわけじゃない」と不毛な討論をし、最終的には乱闘騒ぎになってしまいます。そうして討論が終わりますが、その後、トッシーが万事屋に訪れ、トッシーになってしまった理由が妖刀「村麻妙」の呪いだと判明します。 そこでほぼトッシーに乗っ取られそうになっていた土方は「頼む、俺の真撰組を、俺たちの真撰組を守ってくれ…」と万事屋に依頼し、完全にトッシーになってしまうのでした。 

その後、真選組の実権を握ろうとする伊東鴨太郎と近藤たちの戦いの場に向かった万事屋と土方でしたが、土方は「村麻妙」の呪いが理由で、完全にトッシーになっていたため、逃げ腰になっていました。そんなトッシーに対して銀時が「てめーが人にもの頼むタマか。てめーが真撰組他人に押しつけてくたばるタマか」「くたばるなら大事なもんの傍らで剣振り回してくたばりやがれ！！それがてめぇだろーが！！」 と?責します。

それを聞いたトッシーは「俺は…真撰組副長土方十四郎だァァ！！」と自分の護るべきものを思い出し、土方十四郎という人格を取り戻します。そうして謀反を起こした伊東鴨太郎との決戦に挑むのでした。「真選組動乱篇」では土方がトッシーになってしまったことで、これまで語られなかった土方の真選組に対する本音を聞くことができます。

また、その後トッシーが再登場する「寺門通OFC篇」はアニメでは第157話から第163話にかけて放送されています。この回は、志村新八率いる寺門通親衛隊とトッシー率いる通選組が寺門通オフィシャルファンクラブ会員No.1の座をかけて勝敗を競います。実は「真選組動乱篇」でいなくなったと思われていたトッシーになった理由でもあるオタクの怨念は土方の中で生き続けていたのです。 

土方は、無意識で美少女戦士のDVDを見ていたり、見知らむオタクとオヴァンゲリオンについて語り合っていたりと、度々トッシーになっていました。そこで、トッシーを抑えきるのには限界があると悟った土方はトッシーになった理由であるオタクの怨念を成仏させるために、トッシーになり切って寺門通OFC争奪戦に挑みます。トッシーと新八はお互いに邪魔しあいながらも白熱した戦いを繰り広げます。そして最終的に決着がつかなかったため、殴り合いへと発展します。

すると土方の中にいるオタクの怨念であるトッシーが「もういいよ十四郎。最後くらい僕にやらせてくれ…」と語りかけてきます。土方はトッシーに変わり、新八と殴り合いを続け、新八が見事勝利します。トッシーは「こうしてただひとつの事に熱中したかっただけなのかもしれない。仲間と共に全力を尽くして、戦いたかったのかもしれない。ライバルと共に…。」と新八との戦いを振り返ります。

そして「新八氏、最後の最後に君のようなライバルに会えて良かった。ありがとう…。ありがとう、皆。ありがとう、十四郎…」と言って成仏します。その後土方はトッシーの墓に寺門通OFC会員番号1番の会員証を供えるのでした。

『銀魂』の「真選組動乱篇」で誕生し、その後「寺門通OFC篇」で再登場したトッシーは世間でも人気が高く、ついには作中でのトッシーの名(迷)言をプリントしたトッシーTシャツも販売されました。

オンライン飲み会や銀魂仲間と合う際に着れば盛り上がる事間違いなしの「トッシー好き」にはたまらない商品です。

ここでは個性抜群のトッシーを演じられる声優や実写版の俳優を紹介します。

トッシーの声優は中井和哉です。数々の人気キャラクターを演じられている中井和哉のプロフィールや出演作品を見ていきましょう。

中井和哉は声優事務所である青二プロダクションに所属している男性声優です。出身は兵庫県神戸市で、生まれは1967年11月25日、身長は169㎝、血液型はA型です。趣味はドライブで、特技は測量やアーチェリーだと語っています。声優としてこれまで数多くのキャラクターを演じており、2011年には第5回声優アワードで「助演男優賞」を受賞しています。役柄については剣士や侍といった刀を使うキャラクターが多い傾向にあります。

中井和哉の主な出演作品は、『機動新世紀ガンダムX (ウィッツ・スー役)』『ONE　PIECE(ロロノア・ゾロ役)』『サムライチャンプルー(ムゲン役)』『テガミバチ(ジギー・ペッパー役)』『青の祓魔師(勝呂竜士役)』『血界戦線(ザップ・レンフロ役)』『ゴッドイーター(ソーマ・シックザール役)』『ジョーカーゲーム(福本役)』『妖怪アパートの幽雅な日常(深瀬明役)』『戦国BASARA(伊達政宗役)』『炎炎ノ消防隊(秋樽桜備役)』などがあります。

トッシーの実写版の俳優は、様々なドラマや映画で活躍中の柳楽優弥です。

柳楽優弥は芸能事務所であるスターダストプロモーションに所属している男性俳優です。柳楽優弥の主な出演作品は『ゆとりですがなにか』『おんな城主直虎』『太陽の子』『ピンクとグレー』『響₋HIBIKI₋』『今日から俺は‼』などがあります。

土方役の柳楽優弥が恰好いい、はまり役との声が多かったです。柳楽優弥の真面目で堅実そうな顔立ちが、土方十四郎のと似通っている部分があるため、土方十四郎役に適役だったのかもしれません。

柳楽優弥のギャグパートの演技も好評です。土方十四郎は真面目な人物ですが意外とギャグシーンが多く、大変な役どころですが、柳楽優弥はそれらも完璧にこなしています。

土方十四郎役に抜擢された柳楽優弥ですが、彼は土方十四郎が妖刀「村麻妙」によってオタクな人格が出ているトッシーも演じられており、世間から注目を集めています。

実写版トッシーに対して「完成度高い」「オタクらしさが前面に出ている」など、トッシー公開でツイッターが非常に既に盛り上がっていました。

マネージャーの話によると、柳楽優弥は土方十四郎でいる時よりもトッシーでいる時の方がしっくり来ていたそうです。確かに真選組として規律を重んじ、町の安全を守る土方十四郎よりも、オタクなトッシーの方が確かに共感はできそうです。

トッシーを演じる柳楽優弥のあまりの怪演ぶりに、思わず主人公である坂田銀時を演じる小栗旬も「強烈過ぎる！」と称賛しています。柳楽優弥はトッシーになり切って、台本にないアドリブを連発し、そのたびに現場が笑いに包まれていたそうです。

トッシーが初登場する「真選組動乱篇」が好きな人が多いです。「真選組動乱篇」では真選組がどういう組織なのか、近藤、土方、沖田がそれぞれ真選組にどんな思いを抱いているかが語られるので、真選組が好きな方にはたまらない話となっています。また、トッシーという人格が初登場したということもあり、土方の普段とのギャップに惹かれたという方も多いようです。

根っからのオタク気質であるトッシーに共感する人も多いです。トッシーは見た目や言動が完全にオタクらしさ満開なので、『銀魂』のアニメを見ている人にとって共感しやすいキャラクターとなっています。

ここではもしもトッシーが○○だったらを想像し、それぞれお笑い芸人、アパレル勤務、アイドルだったらどうなるかを紹介します。

もしもトッシーがお笑い芸人だったら、人前で挙動不審になってしまい上手くネタが出来なさそうです。トッシーは声が小さく、ビビりな性格なため、人前で自分が考えた芸を披露するのは難しそうです。ただ、オタク関連の話では饒舌になるので、それに関連したネタは堂々と披露することができてお客さんにもウケそうです。

もしもトッシーがアパレル勤務だったら、接客をするのが難しそうです。ビビりなトッシーは、自分からお客さんに話しかけて接客しそうにありません。しかし、トッシー自身が相当なオタクということもあるため、お店には同じオタク仲間が集まりそうです。

トッシーがアイドルだったら、案外上手くいきそうです。トッシーは寺門通ファンでオタ芸などもこなせることからダンスなどもこなせそうですし、体は土方十四郎なので、オタクらしい恰好を辞めてアイドル衣装を着れば普通に人気が出そうです。

トッシーは、土方十四郎が妖刀の呪いでオタクになった時の人格でした。普段の硬派な土方十四郎も恰好いいですが、トッシー篇では土方十四郎の貴重な姿が見られるので、まだ視聴したことが無い方は是非ご覧ください。