【ドラゴンボール】チチは孫悟空の妻！二人の馴れ初めや担当声優を調査

『ドラゴンボール』のチチは、孫悟空の幼なじみともいえるかわいい少女です。誕生日はエイジ737年11月5日生まれで、初登場時は12歳でした。その後、物語とともに成長し、最終回では47歳になっています。子供の頃の身長は156cm、体重は40kgです。成人した後は、身長163cm、体重50kgになりました。血液型はAB型、戦闘力は130です。

子供の頃はビキニ風の戦闘服と、トサカつきのヘルメットを着用していました。ヘルメットのトサカは取り外すことができ、ブーメランのように投げて相手を攻撃できます。また、ヘルメットには額の部分に丸い穴のようなものがあり、そこからビームを放つこともできます。成長後は青いチャイナ服姿になり、さらに大人になった後は民族風の衣装を着るようになりました。

ドラゴンボールのチチには、牛魔王という父親がいます。牛魔王は亀仙人の弟子で、亀仙人や鶴仙人たちと並んで世界でも名の知れた武道家でした。牛魔王は「悪魔の帝王」と呼ばれて周囲の人間に恐れられていましたが、亀仙人に諌められたことで改心し、徐々に温和な性格になっていきます。

ドラゴンボールは、鳥山明さん原作のバトル漫画です。集英社の週刊少年ジャンプで、1984年から1995年まで連載されていました。テレビアニメは1986年に始まり、途中で『ドラゴンボールZ』と名前を変えて1996年まで放送されます。アニメはその後も、『ドラゴンボールGT』、『ドラゴンボール改』、『ドラゴンボール超』と続きました。ドラゴンボールは海外での人気も高く、日本漫画の代表的存在です。

山奥で1人で暮らしていた孫悟空は、ドラゴンボールという何でも願いが叶う球を探していたブルマと出会います。孫悟空はブルマとともにドラゴンボール探しの旅に出かけ、さまざまな敵と戦います。ブルマとの旅で世界の広さを知った孫悟空は、さらなる強さを求めて亀仙人のもとで修行を行います。その後、ピッコロ大魔王を倒して大きく成長した孫悟空は、次々にやってくる強敵から地球を守るのでした。

ドラゴンボールのチチは、孫悟空と結婚して夫婦となりました。孫悟空はドラゴンボールの主人公で、ドラゴンボール探しの旅の途中にチチと出会います。孫悟空は戦闘民族のサイヤ人であるためか、常に強さを追い求めています。一般常識に疎く、結婚が何かもわかっていませんでした。孫悟空は意味もわからずチチと結婚の約束をしてしまい、その約束を果たすためにチチと結婚しました。

ドラゴンボールのチチと孫悟空が夫婦であることは知っていても、2人の馴れ初めは知らないという人もいるのではないでしょうか？ここでは、2人の出会いから結婚式まで、チチと孫悟空の詳細な馴れ初めを解説します。

ドラゴンボールの孫悟空は、ブルマとドラゴンボール探しの旅をしている途中でチチと出会います。当時、チチはフライパン山の火を消すため、亀仙人を探していました。その道中に孫悟空と出会い、一緒に亀仙人のもとへ向かうことになります。小さい頃の孫悟空は人の男女の区別がつかず、股を叩いて性別を把握していました。大事なところを蹴られたチチは、孫悟空に嫁ぐしかないと思い込みます。

そして、チチは孫悟空に、「大きくなったら嫁にもらいに来てくれ」とお願いしました。孫悟空は「嫁」が食べ物だと勘違いし、「くれるならもらいに行く」と答えます。チチはそれを了承の言葉だと捉え、孫悟空と結婚する日をずっと待ち続けていました。しかし、孫悟空は結婚の意味がわかっておらず、この約束もすっかり忘れてしまいます。いつまで経っても迎えに来ない孫悟空にしびれを切らしたチチは、孫悟空に会うために天下一武道会へと出場しました。

結婚の約束をしたとチチが思い込んでから7年後、2人は天下一武道会で再会します。チチはかわいい笑顔で孫悟空に話しかけますが、「誰だ」と言われて不機嫌になってしまいました。その後、チチは決勝戦で孫悟空と対戦することになり、怒りのままに悟空に向かっていきます。自分に勝ったら正体を教えてやるというチチの言葉を受け、孫悟空はチチを場外へ吹き飛ばして勝利しました。試合に負けたチチは、自分が牛魔王の娘であることを孫悟空に明かします。

小さい頃のチチの姿しか知らない孫悟空は、成長したチチに驚きを隠せませんでした。続いて、結婚の約束をしたことを聞かされ、孫悟空はヤムチャやクリリンに結婚の意味を尋ねます。結婚の意味を初めて知った孫悟空は、嫁を食べ物だと思っていたとチチに打ち明けます。その言葉にがっかりしたチチでしたが、孫悟空は約束したからには仕方ないと、あっさり結婚を受け入れます。そして、武道会場で「結婚すっか」と軽くプロポーズをし、2人は夫婦となりました。

ドラゴンボールの原作ではチチと孫悟空の新婚生活は描かれませんでしたが、アニメでは天下一武道会で結婚した後のストーリーが放送されました。天下一武道会で結婚したチチと孫悟空は、牛魔王へ報告するためにチチの実家へと戻ります。結婚式の準備が行われていた牛魔王の城でしたが、フライパン山から火が噴き出し牛魔王が城の中に取り残されてしまいました。亀仙人が持っている芭蕉扇なら火が消せると聞いたチチと孫悟空は、急いで亀仙人のもとへ向かいます。

しかし、亀仙人はすでに芭蕉扇を捨てていました。2人は占いババに力を借りて芭蕉扇を探し回りますが、なかなか見つかりません。そして、芭蕉扇を探している最中、歯っかけばあさんという人物に出会いました。歯っかけばあさんは「花嫁修業」という名目で、チチに家事を手伝わせました。その家事の途中、歯っかけばあさんの使っていたチリトリが芭蕉扇であることにチチが気づきます。やっと芭蕉扇を手に入れた2人は、急いで牛魔王の城に戻りました。

ようやく火を消し止められると思ったチチと孫悟空でしたが、芭蕉扇でも城の火は消えませんでした。そこで、改めて占いババに占ってもらい、2人は五行山へ向かうことになります。そこにはあの世とこの世をつなぐ八卦炉があり、その火を消せばフライパン山の火も消えるはずでした。孫悟空は八卦炉の管理人である太上老君のもとへたどり着き、そこの門番をしていた祖父の孫悟飯と再会しました。

八卦炉の火は消せないと言われてしまったチチと孫悟空でしたが、芭蕉扇を見た太上老君は別の方法を思いつきます。現在のフライパン山の火は、傷んだ八卦炉の底から漏れた火が原因でした。そのため、八卦炉を修理すれば、フライパン山の火も消すことができるというのです。八卦炉の修理には芭蕉扇の他に、火食い鳥の卵のカケラと蜂の蜜が必要でした。

芭蕉扇を探す途中で偶然これらを手に入れていた孫悟空は、太上老君と協力して八卦炉の修理をしました。これでようやくフライパン山の火は消え、チチと孫悟空の結婚式が執り行われることになりました。結婚式ではチチはかわいいウェディングドレスを着て、白いタキシードを着た孫悟空に抱きつきます。結婚式のシーンでは、孫悟空が照れている珍しい姿を見ることができます。こうして2人は正式に夫婦となり、一緒に暮らし始めるのでした。

ドラゴンボールのチチ役の声優は、荘真由美さんと渡辺菜生子さんです。どちらの声優も、チチのかわいさと強さを上手に表現していました。ここでは、アニメ版のドラゴンボールのチチを演じた、2人の声優について解説します。

ドラゴンボールのチチの初代声優は、荘真由美さんです。荘真由美さんの生年月日は1965年2月5日で、出身地は東京都練馬区大泉学園町です。青二塾の東京校に入学し、1984年に『コアラボーリコッキィ』のミミー役で声優デビューしました。以前は青二プロダクションに所属していましたが、現在はケッケコーポレーションの取締役や、松濤アクターズギムナジウム声優部門の主任講師として活動しています。声優業からは完全に引退し、新人声優の育成に携わっています。

荘真由美さんは、『美味しんぼ』の栗田ゆう子や『キテレツ大百科』の野々花みよ子などを担当していました。野々花みよ子役は、その後本多知恵子さんに引き継がれました。その他には、『ハイスクール奇面組』の一堂霧や『めぞん一刻』の音無郁子なども演じています。

ドラゴンボールのチチの2代目声優は、渡辺菜生子さんです。渡辺菜生子さんの生年月日は1959年11月21日で、出身地は東京都杉並区です。日本大学芸術学部演劇科を卒業後、テアトル・エコー附属養成所を経て青二プロダクションの所属となります。1982年に、『The・かぼちゃワイン』の女子生徒役で声優デビューしました。趣味はスパ巡りとバーゲン。芸術鑑賞です。

声優の渡辺菜生子さんは、『とんがり帽子のメモル』のメモル役で初主演を果たしました。その後は、『リトル・エル・シドの冒険』のルイや『かりあげクン』の鈴木ヒサエなどを担当しました。他にも『ちびまる子ちゃん』のたまちゃん、『トラップ一家物語』のアガーテ・フォン・トラップなどを演じています。ドラゴンボールではチチだけでなく、プーアル役も担当しています。

孫悟空と結婚した頃はかわいい女性だったチチですが、子供が生まれるとガラリと態度が変わってしまいます。チチは教育ママへと変貌し、孫悟飯を学者にするためにひたすら勉強やお稽古ごとをやらせていました。チチが教育ママになってしまった背景には、まったく仕事をしない孫悟空への不満もあったと推察されます。

チチと孫悟空の1人目の息子は、孫悟飯です。孫悟空の祖父である孫悟飯から名前をもらい、同じ名前をつけられました。小さい頃は臆病で泣き虫な子供でしたが、潜在能力は大きく怒ると凄まじいパワーを発揮します。孫悟飯はピッコロに鍛えられたことで逞しくなり、強い戦士として成長しました。しかし、勉強も辞めずに続け、教育ママのチチの願い通り学者になりました。

ドラゴンボールの孫悟天は、チチと孫悟空の2人目の息子です。孫悟飯が子供の頃は教育ママ一直線のチチでしたが、孫悟天に関しては伸び伸びと育てています。そのため、孫悟天は無邪気で、トランクスと悪さをするような子供らしい子供に成長しました。チチは孫悟天には自ら武術を教えるなど、教育ママだった頃とはまったく違った子育てをしています。

孫悟飯が生まれてからのチチは教育ママとなり、孫悟空にはまったく関心がないように見えました。しかし、孫悟空が心臓病にかかったときは親身に看護したり、孫悟空が死んだときは泣いて悲しむ姿も見せていました。孫悟空が1日だけ生き返ると知ったときは、「エステに行っておけばよかった」と浮かれてはしゃぐ姿を見せています。

こういった描写からも、チチの孫悟空への愛情は幼い頃から変わっていないといえるでしょう。孫悟空も死ぬ寸前にチチのことを気にかけるなど、チチを大事に思っていることがわかります。

ドラゴンボールのチチは、牛魔王から武術を教わっていました。そのため、天下一武道会の決勝に進むほどの強さがあります。亀仙人の戦闘力が139であることを考えると、戦闘力130のチチは亀仙人とほとんど変わりない強さだということがわかります。ドラゴンボールのゲームでは、「気功スラッガー」や「超気功スラッガー」という技も使っています。

チチは自分のことを「おら」と言うなど、かなりなまりが激しいキャラです。チチの方言はかわいいと評判で、純情な少女のイメージがさらに強調されていました。実家から離れて暮らしている時間のほうが長いチチですが、喋り方はずっと変わらずになまったままでした。

教育ママになったことで読者から嫌われたこともあるチチは、作者にとっても苦手なキャラであるようです。作者の鳥山明さんはあるインタビューで、チチが苦手なキャラだと明かしています。鳥山明さんは苦手なチチを孫悟空の妻とすることで、嫌でも描かなければならない状況に自分を追い込んだそうです。

こちらの名言は、チチが孫悟空と初めて出会ったときのセリフです。心がきれいなら筋斗雲に乗れると言われたチチは、水洗便所に例えて自分の心のきれいさを主張しました。独特な例え方に、思わず笑ってしまった読者も多いでしょう。

教育ママとして孫悟飯の修行に反対していたチチでしたが、地球の危機に初めて修行を許可します。そのときに孫悟空に言ったセリフが、こちらの名言です。このセリフからは、チチの懐の深さや母親としての強さを感じることができます。

ある日チチは、孫悟飯のクラスメイトのビーデルと一緒に食事をすることになります。チチはビーデルが金持ちの娘だと知ったとたん、孫悟飯に向かって非常に気の早い質問をしました。このセリフには、孫悟飯もたまらず吹き出してしまいます。チチの強かな一面がよくわかる名言でした。

教育ママとなったチチは息子一筋で、孫悟空には冷たく当たるような描写が多くなりました。孫悟空への愛情がなくなったかと思われたチチですが、セル編で孫悟空が死亡した際には悲しみに泣き崩れます。ほんのわずかなシーンですが、読者にはチチの孫悟空への思いが十分に伝わったようです。

ドラゴンボールのチチは、かわいいと人気のキャラです。特に幼少期や、教育ママになる前の青年期のチチがかわいいといわれています。ブルマもドラゴンボールのヒロインとして人気ですが、ブルマよりもかわいいという声も多く見られました。

ドラゴンボールのチチは、強さと親としての愛を兼ね備えた自立した女性だというコメントがありました。チチは孫悟空と離れている期間が長く、2人の子供を女手ひとつで育てました。この事実だけ見ても、十分チチの強さがわかるでしょう。また、戦うことしか頭にない孫悟空のことを、一途に思い続けた強さも持っています。

ドラゴンボールのチチのプロフィールや孫悟空との馴れ初め、アニメの声優などをまとめました。ドラゴンボールのチチは小さい頃から孫悟空のことが大好きで、何年も孫悟空を待ち続けた一途な女性です。教育ママとなってからは孫悟空に冷たく当たるようになりますが、孫悟空が好きな気持ちに変わりはありません。家庭を立派に守り続けたチチは、かわいいだけでなく強さも兼ね備えた素晴らしい女性だといえるでしょう。