【文スト】エリスは謎の美少女！正体や異能力といった強さも解説

文ストにて森鴎外と共にエリスが登場するとかわいい見た目から瞬く間に読者の人気を集め、明かされていった正体設定は多くの人に衝撃を与えました。ここではエリスの正体についてまとめ、文ストの作品概要とあらすじについても説明していきます。

エリスの正体は森鴎外の異能力『ヰタ・セクスアリス』で造られた異能生命体です。鴎外に対する反抗的な態度は予め彼が施した設定です。他にもエリスには飛行能力や戦闘能力が設定されており、福沢諭吉との戦いでは幾つもの巨大注射器で迎え討っています。また、外見をある程度可変できるようで文スト原作では幼女の姿と看護師になった少女の姿に変わっており、小説版では二十前後の大人の姿を見せています。

エリスの名前は森鴎外の小説『舞姫』の登場人物から来ています。舞姫は森鴎外が実際に経験した恋愛を元に作られた小説で、主人公が留学先で出会った美少女・エリスと恋に落ちたものの、当時日本に浸透していた国際結婚への偏見などに阻まれてしまい最期は別れてしまう内容が綴られています。

文ストこと文豪ストレイドッグスは朝霧カフカと春川35によってヤングエースに連載されている漫画作品です。著名な日本人作家がペンネームなどを冠した異能力を用いて戦うバトル漫画で、飛び抜けた設定と秀逸なバトル描写が話題を呼びました。2022年2月時点で累計発行部数1000万部を突破しており、アニメ化や映画化といったメディアミックスも展開されています。

孤児院を追い出された中島敦は偶然、入水自殺を試みて鶴見川を流れていた太宰治を助けます。太宰は自身が所属している異能集団・武装探偵社を敦に紹介すると、人食い虎の捜索に協力してもらうようお願いします。ただしその虎の正体こそ敦であり、敦は自分も知らない内に異能力・月下獣を会得していると太宰は人間失格を発動し彼を鎮めます。自身の正体に気付けた敦はその後の太宰の誘いもあり武装探偵社の一員として数々の凶悪事件に立ち向かっていくことになります。

エリスは森鴎外と常に行動を共にしている可憐な少女で、その見た目からはマスコット的な可愛さを感じられます。そんな彼女にも文スト特有の異能力が備わっており戦闘シーンでは強いギャップを披露しました。ここでは文ストにおけるエリスの強さや設定についてまとめていきます。

異能生命体であるエリスですが、泉鏡花の夜叉白雪や尾崎紅葉の金色夜叉とは違い自分の意思を持って行動しています。決して鴎外に従順というわけではないため、時に彼の傍から消えて困らせたりわがままを言うことがあります。また、エリスが召喚されるシーンは描かれておらず常に実態として存在しているという特徴があります。

エリスは1度福沢諭吉の攻撃によってバラバラにされてしまいました。鴎外との別れ際には「向こうで待ってるね」と遺言を残しており呆気なくも悲劇的な別れが描かれました。ただし、鴎外によってエリスはすぐに復活し文スト作中に再登場しました。鴎外が生きている限りエリスは何度でも生き返れると考えられます。

時に鴎外に対して辛辣な言葉を使うことがあるエリスですが、そんな毒舌キャラになったのは鴎外が設定したからです。鴎外に反抗的な言動はどれも施された設定から生じたもので、エリス本人はそのことに「嫌だ」と明かしています。なお、劇場版文スト『Dead Apple』で鴎外の異能力が離れた時には彼のことを溺愛するかわいい様子が描かれていました。

エリスの見た目は12年経って変わっていませんが、それより昔の14年前、鴎外が衛生士官として従軍していた頃のエリスは見た目が違い、十代後半の少女の見た目になっていました。口調や性格が変わっており、とても冷静で落ち着いた雰囲気を漂わせた淑女でした。

エリスの身長は明確に描かれていませんが、鴎外が175cmで彼の肩に届きそうなほどの背丈であることから140～145cm程度と推察されます。なお、エリスの能力によって見た目を変えることができ、その際に身長が変化するため明確な身長を定めることは難しいかもしれません。

鴎外は文スト作中で「私の守備範囲は12歳以下だよ」と衝撃の告白をしていました。エリスの年齢は明かされていないものの、鴎外が溺愛してやまない存在であることからエリスの年齢は12歳以下に設定されている可能性が高いでしょう。ただし、エリスは外見を変えることができますが、その能力が見た目ではなく年齢を変えていると解釈することもできそうです。

ここからは文ストにおけるエリスの名言や登場シーンについてまとめていきます。文スト登場キャラクターの中でもエリスは際立った可愛さを持った美少女で、鴎外を振り回すような言動と彼との信頼関係を描いた名言はとてもかわいいと評判です。また、登場シーンからはエリスの活躍を紹介しその強さに迫ります。

エリスがかわいいと言われる理由は、外見の可愛さだけではなく、エリスが語る名言にもその魅力が詰まっているからでしょう。ここからはエリスの名言の中でも特に「かわいい！」と文ストファンから評判の名言を3つ紹介します。

エリスがモンゴメリの異空間に閉じ込められてしまった時、鴎外はエリスを見つけられず深く絶望してしまいます。連れ去られたエリスは敦と谷崎の活躍によって救われ2人は無事再会を果たしますが、その場面でエリスは上記のように意地悪なセリフを飛ばしました。鴎外は「酷いよ！」と反応したものの、結局それが自身の設定によるものであると「かわいいから許す！」と再会を喜ぶのでした。

文スト5巻より三社戦争が本格化した時、鴎外は洋菓子を大量に食べているエリスに対して「食べすぎは宜しくないよ」と忠告しますがエリスは上記のセリフですぐに切り返しました。その上リンタロウが買ってきたドレスを着てあげてもいいと思わせぶりな態度を取ると、鴎外はあっさりそれを聞き届けてお代わりをあげるのでした。

文スト外伝の『太宰治と黒の時代』にて、織田作之助が鴎外の執務室に入ると鴎外がエリスに洋服を着せようとする光景が広がっていました。その服はエリスにとって不服で、それを必死に着させようとする鴎外に上記のように言って部屋中を逃げ回っていました。

文スト4巻の14話にてエリスは初登場を果たします。芥川が敦の誘拐に失敗して大けがを負っていると、鴎外が現れ芥川の副官である樋口一葉に問い詰めました。鴎外の隣にエリスはしっかりついており、その場面でセリフはなかったもののかわいい素振りを見せてミステリアスな魅力を放っていました。

モンゴメリが敦と谷崎を襲撃した時、その近くにいたエリスは深淵の赤毛のアンの異空間に巻き添えを受ける形で閉じ込められてしまいます。それを敦と谷崎によって元の世界に連れ戻してもらいます。アニメ版ではこの瞬間が初登場シーンとなっており、鴎外にツンとした態度を取りました。

鴎外が福沢と戦うことになると、そこでエリスは戦闘形態として看護師姿に変身しました。衣装だけでなく肉体も幼女から十代半ばの少女に変わり、複数生み出した注射器を投げつけたり、注射器のサイズを大きくさせて武器として使ったりといった攻撃を仕掛け侮れない強さを披露しました。また、文スト作中では暗殺に長けた鴎外との連携も描かれています。

ここからはアニメ版文ストにてエリスの声を担当している声優についてまとめていきます。文ストは2016年からアニメ化が公開され、2023年1月には第4シリーズが公開されるほどの人気を博しています。鴎外の相棒的存在として活躍したエリスは、アニメ版では以下の人気声優によって演じられました。

エリスを演じた声優は雨宮天（あまみやそら）さんです。『一週間フレンズ。』の藤宮香織や『七つの大罪』のエリザベスなど、数々の作品でヒロインを演じている女性声優として人気があります。2014年からはアーティストとしてデビューを果たしており、ライブ中は一曲歌いきるまでドヤ顔をしていることから『ドヤ宮さん』と言われ親しまれています。

文ストに描かれたエリスの言動や活躍に対して、ファンからはどのようなコメントが寄せられているのでしょうか？ここでは文ストにおけるエリスの評判や人気を明らかにするために、実際にSNSに投稿されているコメントを参照して内容をまとめていきます。

文ストファンの間でエリスはかわいいキャラクターと思われており、一部の人はエリスの魅力にメロメロのようでした。人気の理由はかわいい見た目や鴎外に対する反抗的な態度、看護師姿が良いという意見など様々なものがありました。

エリスのファン人気は相当高く、その証拠に多くのファンアートが寄せられていました。エリスや文ストをきっかけにファンアートを初めて描いたという人も見受けられ、本作の登場キャラがどれも魅力的であることが窺えます。

エリスの存在が今後の物語及び異能力の正体に関する鍵になると考察している人がいました。エリスの正体は異能生命体と説明されてはいますが、夜叉白雪と金色夜叉と違う理由などについては描かれていないため、そういったところに何かしらの伏線が隠されているのかもしれません。

エリスの正体は森鴎外が生み出した異能生命体で、その存在や性格は鴎外が設定したものでした。エリスの反抗的な態度は生意気ながらもかわいいところがあり、読者にも人気がありました。福沢諭吉に敗れた時は衝撃的でしたが、現在は復活しているため今後の文ストでも再びその存在感を放ってくれることでしょう。