【文スト】夢野久作の異能力は精神操作?名言や声優を徹底解説
文ストに登場している夢野久作は自身の異能力を発動してヨコハマ市内にいる人間を狂わせた恐ろしいキャラクターとして描かれています。本記事では文ストに描かれている夢野久作の異能力や彼の正体、名言や声優などについて解説していきます。
目次
【文スト】夢野久作とは?
文スト作中にて探偵社と組合、マフィアの戦争が始まるとナオミと春野綺羅子は都市郊外へ避難しようと列車に乗りますが、そこに夢野久作も乗っていると綺羅子と衝突する場面で初登場しました。ここでは夢野久作のプロフィールやモデルをまとめ、文ストの作品概要とあらすじについてもおさらいしていきます。
夢野久作のプロフィール
- 年齢:13歳
- 身長:146cm
- 体重:38kg
- 血液型:AB型
- 誕生日:1月4日
- 好きなもの:自分、混沌、黒砂糖
- 嫌いなもの:自分、平和、社会、病院
- 異能力:ドグラ・マグラ
夢野久作(ゆめのきゅうさく)はポート・マフィアの構成員です。白と黒のツートンカラーの髪型にマフラー、片足だけの人形を持ち歩いている不気味な少年で、顔には常に狂気じみた笑みを浮かべています。元々『Q』という異名で座敷牢に閉じ込められていたのを森鴎外によって解放され、異能力『ドグラ・マグラ』による精神操作で綺羅子やヨコハマ市民を発狂させました。
夢野久作の性別
久作の見た目は半ズボンを履いた少年のようですが、彼の性別は明確に明かされていません。一人称は「僕」となっていますがアニメ版では女の子のような喋り方をすることがあり、身長も13歳で146cmとかなり小柄です。文スト原作者の朝霧先生もモデルが男性だから登場キャラも男性にするとは限らないと話しており、久作が男子ではない可能性を匂わせています。
夢野久作の実在モデル
元ネタは実在した夢野久作が執筆した小説『ドグラ・マグラ』と言われています。本作は日本探偵小説三大奇書に数えられる名作で、読むと発狂する小説として有名です。精神病患者を題材にした物語が記されていますが、その内容を要約することは不可能で読者の理解を遥かに超えた内容に困惑させられる場合があります。
文ストの概要
文ストこと文豪ストレイドッグスは朝霧カフカ原作、春河35作画によるヤングエースに連載されている漫画作品です。太宰治や芥川龍之介といった著名な文豪たちが異能力を持って戦うという奇天烈な設定が話題を呼び、文豪の能力やエピソードが実在モデルに忠実で面白いと評判になりました。2022年2月時点でシリーズ累計発行部数1000万部を突破しており、アニメ化や映画化といったメディアミックスも展開されています。
文ストのあらすじ
孤児院を追放された少年・中島敦は自殺しようと川を流れていた太宰治を助け、成り行きで治が所属していた異能集団・武装探偵社が追う人食い虎の捜索を手伝うことになりました。しかし、治はその人食い虎の正体が敦であることに気付きます。彼が孤児院を追放された理由に勘付くと、治は自身の異能力・人間失格を発動して敦を鎮静化します。自分の正体に気付けた敦はその異能力を利用して治と共に様々な事件を解決していきます。
【文スト】夢野久作の異能力は精神操作?正体は?
夢野久作の異能力は文スト登場キャラクターの誰もが忌み嫌っている精神操作系で、彼の使い方も相まって文スト作中で強烈なインパクトを残しています。ここでは文ストにおける夢野久作の異能力についてまとめ、彼の正体についても解説していきます。
夢野久作の異能力「ドグラ・マグラ」の強さ
久作の異能力は『ドグラ・マグラ』で自分を傷つけた相手を呪う効果を持っています。発動条件は持っている人形を破壊することで、対象となる相手の手形には痣が浮かび上がります。1度精神を冒されると幻覚によって発狂してしまい、敵味方問わず人間を襲うようになってしまいます。なお、これを止められるのは太宰治の『人間失格』のみです。
夢野久作の恐ろしい本性
一見すると幼い子どものようで可愛らしく思える久作ですが、その正体はポート・マフィア所属の構成員です。周囲からは『Q』とあだ名で呼ばれており、マフィアの連中からも恐れられるほどの残忍な本性を秘めています。
ポートマフィアの構成員になった経緯
久作がマフィアの構成員になった理由は森鴎外に引き取られたからです。幼少の頃から異能力に目覚めていた久作でしたが、その能力を鴎外が気に入ったことでマフィアに勧誘されました。加入時期は明らかにされていませんが、中原中也が加入した頃には既に構成員になっています。
座敷牢に幽閉されていた理由
久作の異能力は仲間であっても傷つけてしまう恐ろしいもので、実際に久作1人のために何人もの犠牲者が出てしまう事件が起きました。その狂気を封じるために久作は治によって座敷牢に閉じ込められました。なお、その事件をきっかけに久作は仲間からも嫌われるようになり、中也であっても「餓鬼を見てると死んだ部下の死体袋が目の前をちらつく」と卑しく語っています。
【文スト】夢野久作の名言
ここからは文ストにおける夢野久作の名言についてまとめていきます。文ストに登場しているどんなキャラクターよりも不気味で残忍な人柄をしている久作は、常人には理解できない狂気的なセリフで読者を魅了しています。
夢野久作の名言①「太宰さんを壊す楽しみが…」
太宰さんを壊す楽しみが残っているもの☆
出典: anime-drama.jp
久作は敦にドグラ・マグラの呪いをかけてナオミと綺羅子を襲わせます。その場は駆けつけてきた治の人間失格によって治まりましたが、敦が自己嫌悪に陥ってしまうと久作はそれを見て「壊れやすいんだ」と感想をこぼし、続けて治に向けて上記のセリフを嬉々として話しました。かつて治に閉じ込められた時に抱いた憎悪が露見した恐怖心を煽る名言です。
夢野久作の名言②「やっぱ外って…」
やっぱ外っていいなあ!みんな楽しそう……ふふ、誰で遊ぼうかな
出典: anime-drama.jp
座敷牢から解放されて久しぶりに外に出られた久作は、浮かれ気分で上記のセリフを口にしました。久作にとって生きている人間は人形と同程度の存在であり、人形を破壊して異能力を発動するように人間を躊躇なく傷つけようとする狂人ぶりが表現されました。
夢野久作の名言③「こんな力欲しいと…」
こんな力欲しいと思ったことなんて一度もない
出典: anime-drama.jp
久作が組合に捕まるとジョン・スタインベックの能力『怒りの葡萄』によって樹木と神経を繋げられ、横浜焼却作戦に利用されてしまいます。苦痛に耐えようとしていた久作でしたが、ついに根負けしてしまうと泣き言を吐くように上記のセリフを口にしました。恐ろしい人格を持っていた久作でしたが、彼も望まない異能力によって人生を狂わされた様子が窺えた名言です。
【文スト】夢野久作の声優
文ストは2016年からアニメ化が公開されており第4シーズンが制作されるほどの人気を博しています。それほどの人気作になった理由には原作の面白さに加えて、個性的なキャラクターの魅力をより引き立たせている声優の存在が欠かせないでしょう。ここではアニメ版文ストにて夢野久作を演じた声優についてまとめていきます。
夢野久作の声優は「工藤晴香」
夢野久作を演じた声優は工藤晴香(くどうはるか)さんです。雑誌の読者モデルだったという異色の経歴を持つ女性声優で、現在は声優業の他にガールズバンド『Roselia』のギター担当としても活動しています。
工藤晴香のプロフィール
- 性別:女性
- 出生地:大阪府
- 生年月日:1989年3月16日
- 血液型:O型
- 身長:151cm
- 事務所:エースクルー・エンタテインメント
- デビュー時期:2005年(花本はぐみ『ハチミツとクローバー』)
工藤晴香の主な出演作品
- 上乃木ハルカ(ノエイン もうひとりの君へ)
- ポンズ(HUNTER×HUNTER)
- 平賀源内(戦国コレクション)
- 伊東守(新世界より)
- セツナ(キャプテン・アース)
【文スト】夢野久作と他キャラの関係
文ストにおいて久作の存在感はとても歪なものとして描かれており、彼の狂気に影響を受けたキャラクターも少なくありません。ここでは文ストにおける夢野久作と他キャラクターの関係についてまとめ、久作が誰に影響を与えたのかを明らかにしていきます。
夢野久作と太宰治の関係
治とは彼が15歳の頃に出会っており、その内容は小説版文ストにて描かれています。当時5歳の子どもだった久作はマフィアの首領になったばかりの鴎外と治によって育てられていましたが、生まれた頃から狂人な人格を持っていた久作は突然本性を表してマフィアのメンバーを混沌に陥れました。これを受けて治は人間失格を使って久作を閉じ込めます。
夢野久作と中島敦の関係
敦がナオミと綺羅子を駅で待っていると、2人と共に列車から久作が現れ彼と戦闘になりました。久作はわざと敦にぶつかって袖の下に仕込んでいた鉄線で自分を傷つけると、それを理由に敦に呪いをかけ精神崩壊を引き起こしました。発狂してしまった敦はナオミと綺羅子を傷つけてしまい、治の能力で正気に戻った後も自己嫌悪に陥ってしまいます。それを見た久作は治の相棒の割には大したことなかったというように失望する様子を見せました。
夢野久作と森鴎外の関係
久作がマフィアに入ったきっかけになった人物が鴎外です。マフィアの首領になったばかりの鴎外は異能を使う子どもの噂を聞いて彼を引き取りました。当時はどんな異能力を使うのか判明しておらず、人間失格を持つ治に管理を任せていました。久作は鴎外に対しては従順な様子を見せており、座敷牢から解放された後に彼からの言いつけを守っていました。
夢野久作とハワード・フィリップス・ラヴクラフトの関係
鴎外の言いつけによって無関係な人間を傷つけられなくなった久作は、組合の一員であるラヴクラフトで遊ぼうとしました。しかしラブクラフトに呪いは利かず、逆に彼の能力によって久作が恐怖に陥りました。ラヴクラフトの正体はクトゥルフ神話の作者そのもので、治の人間失格も効果がなかったことから人間ではないことが明らかにされました。
【文スト】夢野久作に対する世間での評判や人気
文ストに登場する久作がいかに恐ろしい存在かまとめてきましたが、文ストファンたちはそんな彼に対してどのような印象を抱いているのでしょうか?ここでは文ストに登場する夢野久作に対する評判や人気について、実際に寄せられているコメントを紹介しながら内容をまとめていきます。
多くの文ストファンは久作が精神操作の異能力を持っている不気味な存在と認識しているようで、狂人な人柄が好きというコメントや異能力の効果がお気に入りという意見が散見されました。作中では様々なキャラクターから嫌われている久作ですが、ファンの間では飛び抜けた本性に人気が集まっています。
久作の性別について気にしている人が意外に多く、性別がどちらなのか考察している意見などが見受けられました。多くの人は彼を男性と予想しているそうですが、中性的な容姿と判別できない言動によって断定できていない状態です。
文ストに描かれている久作の魅力に取りつかれた人が、実在する夢野久作の作品に興味を持つこともあるそうです。こういった影響力を持っているところが、文ストという作品の大きな魅力と言えるでしょう。
【文スト】夢野久作の異能力は恐ろしいものだった
夢野久作の正体はポート・マフィアの一員であり、所持している異能力『ドグラ・マグラ』は相手を発狂させて誰彼構わず襲うようになってしまう恐ろしいものでした。奇抜なキャラクターが多い文ストですが、その中でも久作は恐怖を体現した存在として目立っていたことでしょう。
この記事のライター
zeile
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この記事へのコメント
夢野久作の本をちゃんと読んだことはないけど割といい本やと思う あと太宰治さんの斜陽を読んだけどあらゆる言葉に「お」がついてて面白かったからおすすめします!!!