【文スト】泉鏡花は幼くてかわいいヒロイン！異能力や中島敦との関係も

『文スト』には魅力的な女性キャラが多く登場しますが、中でも泉鏡花はかわいいと評判のキャラです。泉鏡花はかわいいだけでなく、他の異能者に負けないほどの強さも併せ持っています。本記事では、文ストの泉鏡花とはどのようなキャラか、能力や他キャラとの関係、過去や経歴などを詳しく解説します。まずは、泉鏡花の基本的なプロフィールや、文ストの作品情報をチェックしておきましょう。

『文スト』の泉鏡花は、1月4日生まれの14歳です。身長148cm、体重は40kgで、からり小柄な体型をしています。血液型はB型です。赤い着物を着た黒髪の美少女で、家事スキルが高く料理も上手です。好きなものはうさぎや豆腐で、作中では「橘堂」という名店の湯豆腐を好んで食べていました。嫌いなものは犬、雷、蝿です。

文ストの泉鏡花は、幼い頃からマフィアにいたため感情表現が乏しく、一般常識にも欠けています。初めて登場した際はほとんど表情がなく、無駄なセリフも一切喋りませんでした。しかし、本来の泉鏡花は、かわいいものや甘いものが大好きな普通の女の子です。人殺しも好きでやっているわけではなく、中島敦と初めて出会ったときは「もう殺したくない」と言っていました。臆病な面もあり、マフィア時代の上司だった芥川龍之介や、ボスの森鴎外のことを怖がっています。

文ストの泉鏡花のモデルは、明治から昭和にかけて活躍した小説家の泉鏡花です。文ストの泉鏡花とは違い、男性の小説家です。尾崎紅葉の小説を読んで衝撃を受け、尾崎紅葉の門下生となります。泉鏡花の文章は非常に美しいと評判で、実際の中島敦は泉鏡花のことを「言葉の魔術師」と評しています。泉鏡花の代表作には、『高野聖』や『夜叉ケ池』、『薄紅梅』などがあります。

文ストの略称で知られる『文豪ストレイドックス』は、ヤングエースで連載中の漫画です。実際の文豪をモデルにしたキャラが登場し、その作品にちなんだ異能という力でバトルを繰り広げます。文ストは、全国書店員が選んだおすすめコミック2014で、11位を獲得しています。シリーズの累計発行部数は、2022年2月時点で1,000万部を超しています。文ストは小説やアニメ、舞台や映画にもなりました。

孤児院を追放された中島敦は、川に流されていた太宰治を助けます。この出会いをきっかけに、中島敦は自分が「月下獣」という異能の持ち主だということを知ります。太宰治の勧めで武装探偵社に入った中島敦は、先輩社員たちに教わりながら仕事を覚えていきます。知らない間に70億の懸賞金を懸けられていた中島敦は、ポートマフィアや組合（ギルド）といった裏社会の人間から狙われることになるのでした。

文ストの泉鏡花の異能力は、「夜叉白雪」というものです。この異能は、夜叉白雪という異形を具現化して相手を攻撃するものです。相当な強さを持つ異能ですが、当初泉鏡花は夜叉白雪を制御できませんでした。夜叉白雪が発動するためには、泉鏡花が持つ携帯電話から指示を送る必要がありました。言い換えれば、携帯電話で指示さえすれば、誰の命令でも夜叉白雪は動いてしまうのです。

この特性を利用され、泉鏡花はポートマフィアの駒として使われていました。夜叉白雪の強さはポートマフィアの中でも群を抜いていて、芥川龍之介からは「殺戮の権化」と呼ばれているほどです。泉鏡花はその後ポートマフィアを抜け、武装探偵社に入社することになります。そして、泉鏡花は夜叉白雪を自分の意志で操れるようになり、さらに強さを増したのでした。

殺戮の権化といわれるほどの強さを誇る夜叉白雪は、もともと泉鏡花の異能ではありませんでした。夜叉白雪は、泉鏡花の母が持っていた異能だったのです。夜叉白雪は泉鏡花へと引き継がれましたが、この引き継ぎは不完全なものでした。そのため、当初の夜叉白雪は、携帯電話の声でしか制御できない状態となってしまったのです。

文ストの泉鏡花の強さのひとつは、本格的な暗殺術にあります。泉鏡花に暗殺術を教えたのは、中原中也の兄であるポール・ヴェルレエヌでした。ポール・ヴェルレエヌは、中原中也と同じく重力操作の異能を持つ人物です。ポール・ヴェルレエヌは、かつてはフランスの諜報員として活躍していました。異能を使って数多くの暗殺をこなしてきた彼は、いつしか「暗殺王」と呼ばれる存在になります。

暗殺王直々に暗殺術を伝授された泉鏡花は、ポートマフィアの暗殺者として成長します。泉鏡花は気配を完全に経ち、気配を悟られることなくターゲットに近づくことができます。また、ターゲットの顔や名前、建物の詳細な情報を一瞬で頭に入れられる記憶力もあります。それだけでなく、泉鏡花は鍵の解除や変装など、暗殺のためのあらゆる技術を身に付けているのです。こうした優れた暗殺術が、泉鏡花の本当の強さだといえるでしょう。

文ストの泉鏡花と中島敦は、武装探偵社の寮で一緒に暮らしています。中島敦は泉鏡花のことをかわいい後輩として常に気にかけており、泉鏡花も中島敦には気を許しています。探偵社の中でも一緒に行動することが多いため、他の社員に比べて親密度が高くなるのも当然でしょう。ただ、2人に恋愛感情があるかどうかは、はっきりとわかっていません。泉鏡花のほうは中島敦を見て頬を染めたり、他の女の子と話しているときに面白くなさそうな表情を見せることがあります。

こういった様子を見ると、少なくともただの恩人以上の感情は持ち合わせているであろうと推察されます。一方の中島敦は、泉鏡花の対して恋愛感情はないように見えます。大事な存在であることに変わりありませんが、恋愛対象ではなく妹のような存在として見ているようです。現在の2人の関係は、兄妹のような関係にあるといえるでしょう。

文ストの尾崎紅葉は、泉鏡花がポートマフィアにいたときの同僚です。ポートマフィアの中では幹部という立場にあり、泉鏡花の夜叉白雪を凌ぐほどの強さを持っています。泉鏡花の過去の境遇や異能が自分と似ていたため、泉鏡花のことを可愛がります。泉鏡花も、姉貴分として尾崎紅葉を慕っていました。

一度は泉鏡花をポートマフィアへ連れ戻そうとしていた尾崎紅葉でしたが、最終的には泉鏡花の武装探偵社入りを認めています。マフィアへ戻そうとしたのも、泉鏡花を思ってのことでした。尾崎紅葉は泉鏡花が武装探偵社へ行ってからも気にかけており、後に「入社祝い」を贈っていました。

文ストのルーシー・モード・モンゴメリは、もとは組合のメンバーでした。しかし、中島敦の出生を知ることで、彼の説得に耳を傾けるようになります。最終的には組合を裏切り、中島敦救出に手を貸しました。居場所がなくなったモンゴメリは、武装探偵社と同じ建物にある喫茶店で働くようになりました。

中島敦に好意を寄せているモンゴメリは、中島敦と同棲している泉鏡花に対して嫉妬を感じています。一方の泉鏡花も、中島敦がモンゴメリと仲良く喋っていると面白くなさそうな様子を見せます。泉鏡花とモンゴメリは、中島敦をめぐって対立する、恋のライバル的存在だといえるでしょう。

文ストの与謝野晶子は、尾崎紅葉にも似た姉御肌の女性です。新たに武装探偵社に入った泉鏡花のことも、何かと気にかけてくれています。直接的に関わることは少ないですが、泉鏡花にとって頼れる存在だといえるでしょう。

文ストの泉鏡花は、自分の異能である夜叉白雪が両親を殺したと思っていました。幼い頃、目の前で夜叉白雪が両親を殺す姿を目撃してしまったからです。しかし、尾崎紅葉からの「入社祝い」により、泉鏡花は両親の死の真実を知ることになります。泉鏡花の両親は政府の諜報員として働いており、あるとき恨みを持つ異能者に襲われてしまいました。

そして、異能者の身体操作の術により、体を操られてしまったのです。父親は娘だけは守ろうと、夜叉白雪に自分を斬るよう命じます。母親は夜叉白雪に、泉鏡花を守るよう命令しました。両親は泉鏡花を守るため、自ら夜叉白雪に殺されることを選んだのです。両親の死の真実を知った泉鏡花は、ようやく夜叉白雪のことを心から受け入れることができました。

文ストの泉鏡花は、両親の死によって孤児となってしまいます。身寄りもなかった泉鏡花は、貧民街や裏路地を転々としながらなんとか命をつないでいました。その泉鏡花を拾ってくれたのが、ポートマフィアでした。ポートマフィアに拾われた泉鏡花は、衣食住の心配をせずに暮らせるようになります。その代わりに暗殺術を教え込まれ、暗殺者として成長することになりました。

文ストの泉鏡花が中島敦と初めて出会ったのは、ポートマフィアが起こした電車テロ事件でのことでした。泉鏡花はこの事件で、爆弾の死守を命じられていました。そして、それを邪魔しようとした中島敦と戦闘になったのです。中島敦は泉鏡花の携帯電話からの声に気づき、彼女の意志で動いているわけではないことに気づきます。そして、体に爆弾をつけたまま川へ飛び込もうとした泉鏡花を助け、武装探偵社に連れて行ったのでした。

その後、武装探偵社に身を寄せていた泉鏡花でしたが、尾崎紅葉や組合襲撃のいざこざの中行方不明となります。次に泉鏡花が姿を現したのは、中島敦がピンチに陥っていたときでした。探偵社に戻ろうと決意して中島敦と合流した泉鏡花でしたが、力を借りようとした警官に不審感を抱かれます。いまだに殺人犯として追われていた泉鏡花は、焦ってその警官を切りつけてしまいました。

そこで泉鏡花はギルドのボスから「君に人助けは向いてない」と言われ、さらに軍警に逮捕されます。希望を失った泉鏡花は、絶望の中小型無人機に拘束されていました。しかし、太宰治の言葉で自分に打ち勝ち、夜叉白雪を制御できるようになります。その力でヨコハマの町を救った泉鏡花は、そこで初めて武装探偵社の正式な社員となったのでした。

文ストはアニメや舞台にもなり、大きな話題となりました。文ストのアニメでは、声優の諸星すみれさんが泉鏡花の声を担当しました。舞台で泉鏡花を演じたのは、女優の桑江咲菜さんです。ここでは、声優の諸星すみれさんと女優の桑江咲菜さんのプロフィールや、過去に出演した主な作品を紹介します。

声優の諸星すみれさんは、1999年4月23日生まれのA型です。神奈川県出身で、劇団ひまわりに所属しています。3歳の頃に劇団ひまわりに入団して以来、子役として活躍してきました。2009年からは声優業をメインに活動していますが、女優としてドラマや舞台にも出演しています。2019年には『本好きの下剋上 支所になるためには手段を選んでいられません』のOP主題歌を担当し、歌手としてもデビューしました。

諸星すみれさんがこれまでに声優として出演した、主な作品と担当キャラを紹介します。諸星すみれさんは、『アイカツ！』シリーズの星宮いちご役で知られており、かわいく澄んだ声が人気を集めています。その後は、『東京喰種トーキョーグール』の笛口雛実や『ハイキュー!!』シリーズの谷地仁花、『プリパラ』のウサチャ、『アイカツスターズ！』の如月ツバサなど、数々の人気キャラを演じています。

女優の桑江咲菜さんは、1992年5月6日生まれの０型です。出身地は千葉県で、所属事務所はJJプロモーションです。もともとは、アイドルグループの「パワーエイジ」のメンバーとして活動していました。パワーエイジは2009年に解散し、その後ソロで活動を再開します。ソロ活動開始時は朝倉咲という名前を使っていましたが、2013年から以前の桑江咲菜名義に戻しています。

身長143cm、体重36kgと小柄な体型であるため、実年齢より幼い役を担当することもありました。2020年に一般男性と結婚し、現在では一児の母となっています。趣味はスポーツ、ぬいぐるみ集め、ダンス、器械体操、アクションなどです。特技はお弁当作りで、キャラ弁を作るのが得意だということです。

桑江咲菜さんは、スーパー戦隊シリーズや『牙狼』シリーズなど、戦隊モノに出演することが多いです。その他のテレビドラマでは、『猿ロック』や『相棒』に出演したこともあります。映画では、『口裂け女』（田村夏樹）や『携帯彼氏』（斎藤久美）、『珍遊記』（房子）などに出演しています。

文ストの泉鏡花には、「かわいい」という感想が多く寄せられていました。「かわいすぎて泣ける」といったコメントや、「天使」というコメントも見られました。泉鏡花は序盤は無表情なキャラでしたが、徐々に表情が豊かになっていきます。感情表現をするようになってからの、泉鏡花のさまざまな表情もかわいいと評判でした。

文ストの泉鏡花には、かわいいだけでなく「強くて好き」という感想もありました。かわいい顔をしながら実は強いというキャラ設定に、魅力を感じる人が大勢いるようです。「かわいい」という感想が多い泉鏡花ですが、それと同じくらい「強くてかっこいい」という感想もありました。

実際の小説家の泉鏡花は男ですが、文ストの泉鏡花はかわいい女性キャラです。そのことに違和感を抱く人もおり、史実通りキャラも男にしてほしかったという声が上がっていました。文ストの泉鏡花を初めて見て、女だったことにびっくりしたという人も大勢いました。一方で、かわいい泉鏡花を見て、女で良かったという感想を抱いた人もいたようです。

文ストの泉鏡花の過去回は、大きな反響を呼びました。両親が泉鏡花を庇って死亡したという事実に、涙が止まらなくなったファンも多いようです。過去の真相を知れて良かったというコメントや、過去が辛かった分幸せになってほしいというコメントがありました。

文ストの泉鏡花役を担当している、声優の諸星すみれさんに対する感想もありました。諸星すみれさんは他の作品にも多く出演している人気声優で、ファンも大勢います。そのため、泉鏡花の声が諸星すみれさんだと知って喜ぶ人や、諸星すみれさんが出演するから文ストを観るという人もいました。また、声優の諸星すみれさんの声が泉鏡花によく合うというコメントや、もっと声優の諸星すみれさんの声が聞きたいというコメントもありました。

文ストの泉鏡花の強さや過去、他のキャラとの関係やアニメでの声優などをまとめました。文ストの泉鏡花は、かわいいだけでなく強くてかっこいいヒロインです。心を押し殺して生きてきた泉鏡花は、中島敦との出会いで徐々に本来の自分を取り戻していきます。今後の2人の関係にも注目しながら、文ストの原作やアニメを楽しみましょう。