【ヒロアカ】トゥワイスとホークスの関係性とは？更生できるのかについても

『ヒロアカ』に登場するトゥワイスとは、敵（ヴィラン）連合幹部の一人です。雄英高校が行った林間合宿へ襲撃する開闢行動隊（かいびゃくこうどうたい）から加入しました。黒と灰色を基調とした全身スーツを着用し、顔全体を覆うマスクを被っています。口数の多いトゥワイスは、一人で二人分の会話をするのが特徴で、肯定した言葉に対し否定するという支離滅裂なところがあります。

トゥワイスの個性は”二倍”で、一つのものを二つに増やすことができる能力です。対象物のイメージをしっかり行わないと、不完全となりゴミとなってしまいます。人間を増やす場合は、装備しているメジャーで細部まで計測することが重要です。人間の場合、人格や個性もコピーすることが可能ですが、ダメージが蓄積すると泥のように崩れてしまいます。イメージさえしっかりできていれば、離れた場所でも同時に二つまで増やすことができますが、二つ目は一つ目より脆い状態です。

『僕のヒーローアカデミア』は”ヒロアカ”の略称で親しまれている人気作品です。漫画家・堀越耕平によって描かれるヒーロー漫画は、週刊少年ジャンプで2014年から連載されており、アニメ化や映画など多くのメディア展開がされています。連載当初から注目されている本作品は、アメリカやフランスからも注目され、現地の漫画市場を牽引する存在です。

『ヒロアカ』の主人公・緑谷出久は、”個性”という様々な超常能力を持つ人々がいる世界に生まれながらも”無個性”であることが判明します。ヒーローになることが夢だった出久は、ある事件に巻き込まれたことがきっかけで憧れのヒーロー・オールマイトに出会い、彼の個性”OFA”の継承者に指名されました。辛い鍛錬を乗り越え、雄英高校ヒーロー科に入学した出久は、多くの試練に立ち向かいながらプロヒーローを目指していくことになるのです。

ここからは、敵連合のトゥワイスとヒーローのホークスの2人の関係について解説していきます。立場の違うトゥワイスとホークスが繋がりを持つまでの流れを追っていきましょう。

『ヒロアカ』に登場するウィングヒーロー・ホークスは、背中に赤く大きな翼が特徴な男性です。個性は”剛翼”で一枚一枚の羽根を自由自在に操ることができます。羽自体を武器にして戦うことも可能で、弾丸のように発射させたり、風切羽を刀のように操り二刀流で戦います。しかし、背中の羽が減ると飛行能力が低下する欠点があります。目聡く耳聡い性格で、上昇志向も無くマイペースなところがあるようです。

ヒーローのホークスは、二重スパイとして敵連合に潜入します。ある日、エンデヴァーとの会談中に脳無のハイエンドが襲撃し、苦戦するも撃破しました。しかし、その後ホークスは敵連合の荼毘と密会してハイエンドの手引きをしていたことが判明します。ところが、これはヒーロー公安委員会の指示で敵連合に潜入するために二重スパイとして画策していたのです。敵連合へ加入するために忠信を示すよう荼毘に求められたホークスは、ベストジーニストの死体を引き渡します。

敵連合に加入することを認められたホークスは、新たに結成された超常解放戦線へ参加します。しかし、リ・デストロ率いる異能解放軍の幹部・スケプティックによって、盗聴器や小型カメラを翼に付けられてしまい、常に監視されることになってしまいました。敵連合の情報を公安へ流すには暗号を使うしかなくなったホークスは、トゥワイスと出会うことになります。

トゥワイスと仲良くなったホークスは、超常解放戦線の構成員の詳細や重要な情報を聞き出していきます。利用されていることも気付かず、トゥワイスは解放思想についてわからないことをホークスに教えてもらったり、仲間のために尽力する姿を見て信頼し、仲間として認めていました。ホークスも、そんなトゥワイスに対し「気の良い奴」だと感じていたようです。

敵連合の幹部として活動していたトゥワイスですが、持ち前の明るさと優しい性格から、更生できるのではないかと言われていました。ここからは、そんなトゥワイスの死亡シーンを紹介します。

トゥワイスは敵連合に属していながらも、とても”いいやつ”です。異能解放軍との戦闘で仲間であるトガヒミコが瀕死の重傷に陥った時は、自身のトラウマを乗り越えて助け出しました。ホークスに対しても、ヒーローだからとは言え、仲間として信じてあげなければ可哀想だと感じたようです。このことからも、トゥワイスは仲間を信じ、困った時は身を挺して助ける情に厚い人物だということが窺えます。

敵連合の幹部だったトゥワイスは更生できると言われていたようです。ヒーロー達が超常解放戦線のアジトに突入した時、トゥワイスはホークスに裏切られていたと気付きます。自分がホークスを信じ切っていたばかりに仲間達を危険にさらしてしまったと後悔するトゥワイスに、「良い人だから戦いたくない」と告げ、更生できると説得しました。

しかし、ホークスの言葉をきっぱりと拒否したトゥワイスは、自身のコピーを無限に増やす技”サッドマンズパレード”を発動させて抵抗します。孤独だった自身を受け入れてくれた敵連合を裏切り、更生する選択肢など初めから無かったのです。

トゥワイスは、ヒーローのホークスに殺されて死亡します。コミックス27巻第266話、荼毘の乱入によって難を逃れたトゥワイスでしたが、ホークスの猛追で回り込まれ、刃が迫ってきました。その時、トゥワイスは自身のコピーを作り、ヒーローに確保されていたトガとコンプレスを救出します。一緒に地下へ逃げようと言うコンプレスに、もう増やすことができないと告げました。そして、2人に自分の所為で危険にさらしてしまったことを謝り、ホークスにやられたと話します。

トガの前に来たトゥワイスは、以前借りたハンカチで傷付いたトガの顔を拭い「ごめん、最期まで本当に」と言いました。そんなトゥワイスをトガは優しく抱き締め「助けてくれてありがとう」と告げると、「死ねよ、ホークス」と心の中で呟き、これより最高の人生なんてあるのかと、幸せを感じながら溶けて消えていったのです。

ここからは、アニメ『ヒロアカ』でトゥワイスとホークスの声を担当した声優について紹介します。トゥワイスとホークスが対峙するシーンはファン達の胸を締め付け、涙を誘いました。

アニメ『ヒロアカ』でトゥワイスの声を担当したのは声優の遠藤大智です。トゥワイスの一人で二人分の会話をするシーンや、命が尽きる最後まで敵連合の一員として、仲間を守り抜いたシーンを見事に演じていました。

遠藤大智は、1981年2月3日生まれで東京都出身の声優で、賢プロダクションに所属しています。学生時代はバスケットボールに自主映画制作に夢中でしたが、卒業後は両親の経営する飲食店を継ぎました。その店で声優の内海賢二と出会ったことがきっかけで声優を志し、2006年にデビューを果たします。

遠藤大智の主な出演作品は、『テニスの王子様』鬼十次郎、『バキ 大擂台賽編』陳海王、『ガンダムビルドファイターズ』ナイト・バルト、『パリピ孔明』スティーブ・キドなど、他にも多くの吹き替えにも出演しています。

アニメ『ヒロアカ』でホークスの声を担当したのは声優の中村悠一です。トゥワイスとの対峙で更生を促すシーンでは、立場は違えど信頼し合った仲間としての複雑な心情を繊細に演じていました。

中村悠一は、1980年2月20日生まれで香川県出身の声優・ナレーターです。高校卒業後、声優になるために上京し、代々木アニメーション学院に入学しました。2001年に声優デビューを果たした後、数多くの作品に出演し、2008年に最優秀男性声優賞、2022年の第16回声優アワードでは助演男優賞を受賞するなど、人気声優として活躍しています。

中村悠一の主な出演作品は、『呪術廻戦』五条悟、『ワールドトリガー』迅悠一、『Dr.STONE』獅子王司、『おそ松さん』松野カラ松、『おおきく振りかぶって』阿部隆也、『ハイキュー!!』黒尾鉄朗など、多くの人気作品の主要キャラを担当しています。

『ヒロアカ』に登場するトゥワイスとホークスについて、世間での評判はどのようになっているのか調べたところ、トゥワイスの死に大きなショックを受けている声が多くありました。トゥワイスとホークスには仲間として一緒に戦ってほしいと言う願いもあったようです。

コミックスで読む以上に、アニメ『ヒロアカ』で描かれたトゥワイスとホークスの最後のやり取りに悲しさを感じた声もありました。信頼し合ったトゥワイスとホークスの関係が崩れていく様子は、ファン達の心をも切なくさせたようです。

トゥワイスを本名で呼びながら更生を促すホークスの姿が辛かったと感想を述べている人もいました。孤独だった自分に居場所を与えてくれた敵連合を大切にしていたトゥワイスは、最後までその思いを貫きます。その姿に色々考えさせられたと感じたようです。

『ヒロアカ』に登場するトゥワイスとホークスの関係は悲しいものでした。仲間となったホークスを信頼していたトゥワイスは結果、その当人に殺され命を落とすこととなってしまいます。違う形で出会っていれば、トゥワイスとホークスは気の合う仲間として良い関係を築いていたのでしょうか。トゥワイスを殺したホークスの心情について今後描かれていくのか、『ヒロアカ』の物語の展開に注目しましょう。