【ヒロアカ】志村転弧は死柄木弔の本名!壮絶な過去から手の正体まで
『ヒロアカ』に登場する志村転弧(しむらてんこ)は、敵連合のリーダーである死柄木弔の本名です。この記事では、そんな志村転弧の運命を変えてしまった壮絶な過去や彼が身に着けている手の正体について解説すると共に、アニメ『ヒロアカ』で志村転弧役を演じた声優を紹介します。
目次
【ヒロアカ】志村転弧は死柄木弔の本当の名前
『ヒロアカ』に登場した志村転弧とは、敵(ヴィラン)連合のリーダーとしてヒーロー社会を脅かす死柄木弔の本当の名前です。そんな志村転弧の人物像に迫ると共に『ヒロアカ』の作品について紹介します。
志村転弧(死柄木弔)のプロフィール
- 名前:志村転弧(偽名:死柄木弔)
- 誕生日:4月4日
- 年齢:20歳
- 身長:175cm
- 血液型:AB型
『ヒロアカ』初登場時の志村転弧(死柄木弔)は、無造作に伸びた白髪に病的な痩身で、顔や体に7対14本の人の手を模した装飾を身に着けているのが特徴の青年です。後に、この手は顔を覆う1本だけへと変わりました。気怠そうな物言いで冷たい性格をしており、苛立つと首をかきむしる癖があります。犯罪をゲームとして面白がる節があり、相手の嫌がることを楽しむなどの幼稚さもうかがえます。そして、ヒーローに対して強い憎しみを抱き、平和の象徴と言われたオールマイトには「社会のごみ」と表現していました。
志村転弧(死柄木弔)の個性
『ヒロアカ』に登場する志村転弧(死柄木弔)の個性は「崩壊」です。5本の指で触れたものを崩壊させてしまいます。転弧の指が接触した部分から少しずつひび割れていき、最終的には粉々に崩れていく恐ろしい個性です。この個性は、直接触れたものにのみ効果がありませんでしたが、異能解放軍との戦いの際、転弧が抱えていた過去の因縁と向き合うことで真の能力が現れ、触れたものに接触する物体全てに伝播し、無差別に効果が作用します。
志村転弧(死柄木弔)の元ネタ
『ヒロアカ』に登場する志村転弧には元ネタが存在しています。それが『ヒロアカ』の作者である堀越耕平のデビュー作『テンコ』です。作者本人も『ヒロアカ』コミックス23巻のキャラ紹介ページで、主人公・テンコをモデルにしていることを公言していました。『テンコ』は、赤マルジャンプ2007SUMMERにのみ掲載された読切漫画で、現在は読むことができない幻の作品と呼ばれています。
ヒロアカの概要
『僕のヒーローアカデミア』(略称・ヒロアカ)は、2014年から週刊少年ジャンプ(集英社)で連載されている漫画作品です。赤マルジャンプ2008WINTERで掲載された読切漫画『僕のヒーロー』を基に構成されました。アニメ化や映画化、舞台化など、多くのメディアミックスが展開されている大人気作品です。
ヒロアカのあらすじ
『ヒロアカ』の主人公・緑谷出久は、世界総人口の約8割が超常能力「個性」を持つ超人社会に生まれながらも、無個性と診断されてしまいます。平和の象徴と謳われるヒーロー・オールマイトに憧れていた出久は、無個性でも彼のようになりたいと夢を諦めずにいました。そんな時、とある事件がきっかけでオールマイトと出会った出久は、彼の個性である「ワン・フォー・オール(OFA)」の継承者に選ばれます。ヒーローの登竜門「雄英高校」に入学した出久は、個性的な仲間たちと共に、ヒーローを目指すことになるのです。
【ヒロアカ】志村転弧の過去や手の正体
『ヒロアカ』の志村転弧が死柄木弔へと名前を変え、敵連合のリーダーとして暗躍しているのには、過去に起きた出来事がきっかけとなっていました。ここからは、そんな志村転弧の過去や、彼の顔や体に身に着けている「手」の正体に迫ります。
志村転弧の壮絶な過去
志村転弧が育った環境は、彼にとって幸せではありませんでした。それは、転弧の父親の生い立ちが関係していたのです。志村転弧の人生を大きく変化させてしまった壮絶な過去について解説していきます。
過去①ヒーローになることを夢見ていた
志村転弧は、ヒーローに憧れを抱く純粋で優しい少年でした。ところが、ヒーローになりたいと夢見ていた転弧は無個性だったのです。それに加え、ヒーローを忌み嫌う転弧の父親から、ヒーローの話題やヒーローごっこで遊ぶことを禁じられており、その約束を破ると激怒されるという厳しい環境の中で暮らしていました。そのストレスから全身が痒くなってしまいますが、それでもヒーローになりたい夢を諦めなかったのです。
過去②志村菜奈は祖母だった
志村転弧には、志村菜奈という祖母がいました。志村菜奈はOFAの7代目継承者であり、オールマイトの師匠です。志村菜奈は結婚しており、夫と息子の弧太朗がいましたが、何者かによって夫が殺害されてしまいます。最愛の息子も命を狙われると感じた菜奈は、我が子を里子に出す苦渋の決断をしました。この志村菜奈の息子・弧太朗が転弧の父親です。精力的にヒーローとして活動していた菜奈でしたが、オール・フォー・ワンとの戦いで命を落としてしまいます。
その後、両親との別れを乗り越えた息子の弧太朗は成長し、結婚して娘と息子をもうけます。弧太朗自身、母・菜奈が息子の命を守る為に里子に出したことは理解していました。しかし、彼の心の奥には幼くして愛する両親を失ったという深い傷を残していたのです。「母は他人を救うことを選び、息子である自分を捨てた」という気持ちが拭えないまま、家庭を持った弧太朗は、転弧がヒーローに憧れることを禁じました。
過去③個性で家族を崩壊させてしまう
ヒーローの話をすると父から暴力を振るわれ、それを止めようとしない家族に不信感を抱いていた転弧の心がとうとう壊れてしまう時がやってきます。転弧の姉・華がいつも泣いている弟を可哀想に思い、父の書斎に連れて行き古い写真を見せました。そこには、少年時代の父と祖母の志村菜奈の姿があり、自分の祖母がヒーローだったと知った転弧は喜びます。しかし、勝手に書斎に入ったことを知った父は激怒し、転弧に暴力を振るってしまうのです。
日が沈んだ頃、ペットの犬・モンちゃんを抱きながら泣いていた転弧は、ずっと心に抱いていた「家族なんて嫌いだ」という気持ちを言葉にしてしまいます。その時、突然変異によって発現した「崩壊」の個性によって、自分が触れたもの全てが崩れ去っていったのです。モンちゃんや姉、母が次々とバラバラに崩れていくなか、初めは何が起きたかわからず、激しく動揺しましたが、父の言葉によって理解した転弧はこの時、明らかな殺意を持って父の顔に触れ崩壊させたのです。この時の転弧は湧き上がる喜びを感じていました。
過去④オール・フォー・ワンとの出会い
家族を崩壊させ、居場所を失った志村転弧は街をさまよっていました。そんな転弧に手を差し伸べたのがオール・フォー・ワン(AFO)です。オール・フォー・ワンは転弧の先生となり、ヒーロー社会を憎み、感情の赴くままに行動するよう育てます。志村転弧に「死柄木弔」と新しい名前を与えたのもオール・フォー・ワンでした。
志村転弧の手の正体
志村転弧が新たな名前「死柄木弔」を与えられた時、彼の顔や体に手の装飾を身に着けることになります。その手の正体は、転弧の個性によって犠牲となった家族の残骸だったのです。オール・フォー・ワンと出会った時の転弧は、精神的なダメージが大きく、記憶のほとんどを失っていました。そんな転弧に家族の手を肌身離さず身に着けるよう告げます。
転弧が体を痒がるのは、自分自身では制御できない破壊衝動が、行き場のない苛立ちとして現れているとオール・フォー・ワンは分析していました。その為、家族の手を身に着けさせることで、転弧の心の奥底に宿る負の感情を刺激し、破壊衝動へ向かわせるよう仕向けたのです。結果、転弧は破壊する快感を得る時だけ、痒みを感じなくなりました。
【ヒロアカ】志村転弧とグラントリノやオールマイトの関係
オール・フォー・ワンから「死柄木弔」の名前を与えられた志村転弧は、ヒーローに対する激しい憎悪を持ち、敵連合のリーダーへと成長していきました。ここからは、そんな志村転弧と他キャラの関係について解説します。
志村転弧とグラントリノの関係
グラントリノは志村菜奈のプロヒーロー時のバディです。志村菜奈の盟友であり、良き理解者だったグラントリノは、彼女が息子を里子に出すことを決めた時、陰ながら見守り支えていたのでした。「自分に何かあっても息子に関わらないで」と約束していたグラントリノは、菜奈の孫を守れず、敵連合のリーダーにさせてしまったと深く後悔するのです。
志村転弧とオールマイトの関係
オールマイトは志村菜奈の弟子であり、OFAの8代目継承者です。オールマイトもグラントリノと同様、志村転弧が死柄木弔だという事実を知りませんでした。オール・フォー・ワンとの戦いの際、死柄木弔の正体を聞かされたオールマイトは絶望します。そんな志村転弧は倒すべき敵ではありますが、敬愛する師匠の孫でもある為、心の中では気にかけています。
志村転弧とリ・デストロの関係
志村転弧(死柄木弔)は、敵連合の解体を目論む異能解放軍最高指導者のリ・デストロと泥花市街線の再臨祭で戦います。しかし、デストロの意志を見出した転弧は、異能解放軍を敵連合に合体させ「超常解放戦線」となり、最高指導者となりました。
【ヒロアカ】志村転弧の声優
ヒーローに憧れていた志村転弧は、壮絶な出来事をきっかけにヒーローを憎む悪しきヴィランへと変貌してしまいました。ここからは、アニメ『ヒロアカ』で死柄木弔の幼少期となる、志村転弧の声を担当した声優について紹介します。
志村転弧の声優は「関根有咲」
アニメ『ヒロアカ』で志村転弧役を演じたのは、声優の関根有咲(せきねありさ)です。志村転弧の弱くも心優しい性格から、凄惨な出来事によってヒーローを憎む人物へと変わっていく姿を見事に演じていました。他にも、雄英高校ヒーロー科2年の不和真綿(ふわまわた)や『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールドヒーローズミッション』のロディ・ソウル(幼少期)の声も担当しています。
関根有咲のプロフィール
関根有咲は、11月1日生まれで群馬県出身の声優です。斎賀みつきの声を聞いた時に、彼女の様なクールな少年になりたいと思ったのが声優を目指すきっかけとなりました。現在、青二プロダクションに所属しています。
関根有咲の主な出演作品
声優・関根有咲の主な出演作品は『ミュークルドリーミー』安西健太、『デジモンゴーストゲーム』宇田川アオイ、『ワールドトリガー』藤丸のの、『ゴールデンカムイ』寅次(子供時代)など、少年から少女まで幅広い役を演じています。
【ヒロアカ】志村転弧に対する世間での評判や人気
『ヒロアカ』に登場する死柄木弔としてではなく、志村転弧としてデクによって救われるように願う声が多くありました。志村転弧の人生は、オール・フォー・ワンとの出会いによって大きく歪んでしまいました。そんな彼をデクの勇気と優しさで浄化してほしいと祈っている人もいます。
志村転弧は、OFAの10代目継承者になるのではないかと考察している人もいます。『ヒロアカ』に登場する一部のヴィランが、かつてヒーローに憧れを抱いていたということもあり、志村転弧もヒーローになる可能性が浮上したと独自に考えている声もありました。
志村転弧と死柄木弔は同じであっても、中身は別の道を歩むかもしれないと考えている人もいました。ヒーローに憧れていた志村転弧と決別して、死柄木弔の名前を得た彼は、ヴィランとして命を全うするつもりなのではないかと考察しています。
【ヒロアカ】志村転弧は死柄木弔の本名だった
『ヒロアカ』に登場した志村転弧は、敵連合のリーダー・死柄木弔の本名でした。純粋な気持ちでヒーローに憧れていた無個性の転弧は、父・弧太朗にその思いを踏みにじられていたのです。そして、突然変異によって発動した「崩壊」の個性によって、家族を殺してしまった転弧は心の奥底に深い傷を負ってしまいます。そんな転弧はオール・フォー・ワンと出会い、死柄木弔の名前を与えられました。オール・フォー・ワンとの出会いで歪んだ運命へと突き進む志村転弧の今後の動向に注目です。
この記事のライター
rymamimo
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