【ヒロアカ】死柄木弔の覚醒した個性が強すぎる？強さや能力を紹介

死柄木弔は敵連合（ヴィランれんごう）のリーダーとして登場しました。幼い頃は他の子と同じようにヒーローに憧れる素直な心を持っていましたが、オールフォーワンの企みによりヴィランとなる道を歩んできました。始めは未熟な部分も多かった死柄木弔ですが、数々の経験を経て覚醒し今や作中最強のヴィランとなっています。ヒロアカの裏の主人公とも言え、デクがヒーローとして成長していくのと対をなすように、死柄木弔もヴィランとして着実に力をつけているのです。

痩せた体とぼさぼさの髪、落ち窪んだ目とカサカサの唇という外見で、さらには全身に「人の手」を装着し不気味な雰囲気をまとっています。見た目とは裏腹に意外とおしゃべり好きで、戦闘中に解説役に回ったり冗談を飛ばしてみたりと饒舌な一面もあります。もともとは水色の髪色でしたが、覚醒後は完全な白髪となりました。

ヒロアカは堀越耕平先生によって2014年から週刊少年ジャンプで連載されています。堀越先生の過去の読み切りマンガ「僕のヒーロー」から設定や世界観が引き継がれており、2015年の「次にくるマンガ大賞」では1位に選ばれ、連載当初から高い人気を誇っていました。アニメや映画、舞台など様々なメディアミックスが展開され、2022年1月時点ではコミックスの全世界累計発行部数が6500万部を突破するなど、ジャンプを代表する看板連載となっています。

世界中のほどんどの人が何らかの個性を持つ超人社会において、「無個性」だった緑谷出久がひょんなことからNo.1ヒーローのオールマイトと出会い、個性を譲渡され「最高のヒーロー」を目指す物語です。ヒーロー社会を壊そうとする敵、オールフォーワンと死柄木弔を阻止するため、個性豊かな「個性」を持ったヒーローやその卵たちが傷つき成長しながら死闘を繰り広げる、王道少年漫画です。

死柄木弔の個性「崩壊」は触れただけで対象を崩壊させられるという強い個性でした。ただでさえ厄介な個性を持っていたにもかかわらず、覚醒を経てさらに力を増しています。ここでは覚醒に至る経緯や、その強さを解説していきます。

ギガントマキアを屈服させるため、死柄木弔たち敵連合は寝る暇もなく戦い続けていました。圧倒的なパワーと巨体で暴れ回るギガントマキアとの1月半にも及ぶ戦いで疲労困憊の中、追い打ちをかけるように異能解放軍との戦いとなります。朦朧とする意識の中でついに死柄木弔は覚醒の兆しを見せました。「5本指で触れる」ことが発動条件だった「崩壊」は、実は「触れたものから伝播して全てを崩壊させる」が本来の力だったことが明らかになりました。

ストッパーが外れ本来の力が発揮できるようになった死柄木弔ですが、肉体の方はそれに耐えられず、力を使い過ぎると体がボロボロになってしまうため、ドクターから肉体改造手術を受けることになりました。この手術は地獄のような苦しみを乗り越えた後、肉体強化だけでなくオールフォーワンのすべての力を受け継ぐことができるというものです。これによって個性の覚醒が完全なものになるだけでなく、最強の力を手に入れることになりました。

師匠であるオールフォーワンの全てを受け継いだ死柄木弔は、まさに最強のヴィランとなりました。「崩壊」は触れた物に連なる全てに伝播するようになり、地面に立っているだけで崩壊させられてしまいます。さらにオールフォーワンがストックしていた沢山の個性のおかげで、様々な技を繰り出せるようになりました。ヒーローたちに「もはや誰も敵わないのではないか」という絶望感を抱かせるほど最強の存在となったのです。

これまで個性の発動条件が「5本指で触れる」だったのは、死柄木弔が無意識に個性をセーブしていたからです。幼少期に自分の個性で家族を皆殺しにしてしまった記憶を閉じ込め、知らず知らずのうちに罪悪感と破壊衝動の狭間で苦しんでいた死柄木弔は、無意識に個性を抑え込んでいたのです。しかし、リ・デストロとの戦いの中腕を潰され、強烈な痛みと共に過去の記憶を思い出します。家族が崩れゆく姿を見て本当は快感を感じていたのだと認めた瞬間、ストッパーが外れました。

本来であれば、手術後に4か月かけて100％の状態で覚醒する予定だった死柄木弔ですが、ヒーローたちの活躍により75％という中途半端な状態で強制的に目覚めさせられました。それにもかかわらず、その強さは圧倒的で今や作中最強のヴィランとなっています。肉体改造手術を経て、どのような個性や技を手に入れたのか解説していきます。

死柄木弔が手術前から元々持っていた個性は「崩壊」です。本当の力を抑えていた頃は「5本の指で触れた物を崩壊させる」個性だと思われており、能力はオンオフが効かなかったため、死柄木弔自身も物を2本指で摘まむように持つ癖がありました。しかし、覚醒を経て「連なるものすべてを破壊する」破壊の権化となりました。

「超再生」は手術後に目覚めてから初めて見せた個性です。エンデヴァーの技から繰り出される業火は、耐性のない人間が動けるような温度ではないにもかかわらず死柄木弔はものすごいスピードで反撃していました。灼けたそばから再生していたのです。筋肉が見えるほどに灼けてしまった顔面の皮膚がジリジリと再生している様子が描写されています。

「鋲突（びょうとつ）」とは、体から黒いトゲのような物を出す個性です。突き刺して攻撃に使用する他、背中から出した鋲突をクモの足のようにし、自分を支えるためにも使っていました。死柄木弔はこの鋲突で出久に攻撃しようとしましたが、爆豪が飛び出してデクを守り、身代わりに串刺しにされてしまいました。

「電磁波操作」は電波を放ち、ヒーローたちが付けているインカムを破壊したり、眠っていた脳無に指示を与えて目覚めさせるために使用していました。

「空気放出」は、手の平に空いた小さな穴から空気を放出する個性です。圧縮し勢いよく放出することで空気砲のような使い方ができる他、その推進力で猛スピードでの移動が可能となります。「電波」の個性と併せて使うことで、急速に移動しながらヒーローたちのインカムを破壊するという技をやってのけました。

手術後の戦闘で2番目に見せた個性がこの「サーチ」です。見た人の居場所や弱点がわかります。戦いながら「何か満ち足りない」と感じ、ワンフォーオールを手に入れなければならないと考えた死柄木弔は、はるか遠くに煌めく幾つかの光を見つけ、その中でひときわ強く輝くのがワンフォーオールを持つ出久であると確信しました。この光の正体は、遠くで戦っているA組の面々です。「サーチ」はラグドールから奪った個性なので、情報が引き継がれていたのです。

覚醒を経て最強の強さを手に入れた死柄木弔は、最終決戦を目前にしてアニメ版でも出番が多くなっています。そんな彼に命を吹き込んでいる声優は誰なのでしょうか。ここでは、死柄木弔の不気味さを引き立てる声優のプロフィールやほかに演じたキャラクター、世間からの評判やその人気の秘密を解説していきます。

死柄木弔に声を当てているのは人気声優の「内山昂輝」（うちやまこうき）さんです。子役時代から声優活動をしており、芸歴が長いベテラン声優です。少し影のある少年や青年を演じることが多く、抑揚のあまりない話し方でも内に秘めた強い意志を感じさせる演技が上手いと定評があります。

子役の頃から劇団ひまわりに属してドラマの出演や吹き替えをしており、中学生の時に「キングダムハーツ2」のロクサス役に抜擢されたことで一躍注目を浴びました。マイペースで落ち着いた性格をしており、若者らしからぬ言動が目立つそうです。世の中に出ている写真も満面の笑みで映っているものは少なく、どこかポーカーフェイス気味な表情が多いです。前向きな発言が少なくネガティブなので声優仲間からよく心配されていましたが、最近は最早いじられキャラが定着しています。

内山昂輝さんは、少し影のあるような物静かなキャラクターを多く演じています。しかし、どのキャラクターも無気力というわけではなく、実は熱い気持ちを秘めている場合が多いので、死柄木弔にも当てはまる特徴となっています。

ここでは世間の死柄木弔に対する評判や人気などの反応をまとめていきます。特に、覚醒後の死柄木弔に対しての反応を見てみましょう。

覚醒後の死柄木弔は強すぎるという意見が多かったです。ただでさえ強い個性をさらに伸ばし、手術を経て最強のヴィランとなった死柄木弔に絶望感すら抱く人も多いようです。

覚醒後の死柄木弔のことをかっこいいと思う人も多かったです。圧倒的な強さと幼少期のころの悲しい生い立ちにギャップを感じて、そこに魅力を感じている人や、覚醒後の勢いのあるバトルのかっこよさが人気のようです。

死柄木弔が覚醒したことを「成長」と捉え、主人公デクの成長と重ねている人もいました。初めから圧倒的強者だったわけではなく、デクたちの成長に呼応するように強くなっていく死柄木弔が魅力的なようです。

ヒロアカのヴィランであり、作中最強の個性や技を持つ死柄木弔はギガントマキアやリ・デストロとの戦いの中で覚醒しました。個性のストッパーが外れたことで「崩壊」は最強の個性となり、連なるものをすべて崩壊させるその個性に、ヒーローたちは大苦戦を強いられます。

さらにドクターから肉体改造手術を受けた死柄木弔は、オールフォーワンの全てを受け継ぐことになりました。ヒーローたちの活躍により75％という中途半端な状態での目覚めとなりましたが、それでも本来の「崩壊」のみならず「超再生」や「鋲突」などの新たな個性を手に入れ、その強さはとどまるところを知りません。今や最強となった死柄木弔と緑谷出久の関係がどのような結末となるのか、今後の展開を楽しみに待ちましょう。