【ゴールデンカムイ】土方歳三の強さや目的を徹底解説!永倉新八との関係も
『ゴールデンカムイ』では、新撰組副長でお馴染みの「土方歳三(ひじかたとしぞう」がまだ生存しており、老人ではありますが凄腕の剣客として登場します。本記事はそんな土方歳三を中心に取り上げ、ゴールデンカムイのストーリーを更に深掘りできる内容となっています。
目次
【ゴールデンカムイ】土方歳三とは?
土方歳三のプロフィール
『ゴールデンカムイ』に登場する「土方歳三」とは、30年ほど前に起きた「函館戦争」で戦死したと思われていたところ、実は網走監獄に投獄され、その身を隠しひっそりと生きていました。土方も入れ墨を持つ脱獄囚のひとりであり、唯一「のっぺら坊」から金塊について詳細を聞かされている存在です。目的のためなら誰とでも手を組む一方で、敵に回せば容赦なく命を奪う恐ろしい人物であり、その銃や剣術の腕前は全く衰えることを知らず、圧倒的な強さを誇っています。
土方歳三のモデル
『ゴールデンカムイ』に登場する「土方歳三」のモデルは、江戸時代末期、京都にて治安維持活動を務めていたことで有名な浪士隊「新撰組」の副隊長を務めていた人物です。通称「鬼の副長」と呼ばれていたほど厳しい人物であり、指示命令等はほぼ全て土方歳三が務めていました。もちろん強さもトップクラスでありましたが、史実では戊辰戦争にて敗戦し、北海道へと移り渡り、最期は函館戦争で戦死したことになっています。享年35歳という若さでした。
ゴールデンカムイの概要
『ゴールデンカムイ』とは、「週刊ヤングジャンプ」にて連載された、漫画家「野田サトル」によって描かれるサバイバルバトル漫画です。舞台は日露戦争終結後の日本であり北海道を中心に物語は展開していきます。作中では当時のアイヌ文化が細かく丁寧に描かれていると話題になり、人気のきっかけとなりました。2014年8月から連載が開始されたゴールデンカムイは2022年4月、約7年の連載期間を経て堂々の完結を果たしています。
ゴールデンカムイのあらすじ
『ゴールデンカムイ』とは日露戦争終結直後、主人公の杉元佐一(すぎもとさいち)とアイヌ民族の少女アシㇼパの出会いから物語は始まります。金塊を奪ったことで網走監獄(あばしりかんごく)に投獄されている通称「のっぺら坊」が、金塊の隠し場所を同房の囚人たちの体に刺青で彫り、脱獄させました。杉元は幼馴染である梅子の病、目の治療費を必要としており、金塊の在処を探し出すため、各地に散らばった刺青の彫られた囚人を追いかけます。
【ゴールデンカムイ】土方歳三の強さや目的
土方歳三の強さや武器
『ゴールデンカムイ』に登場する「土方歳三」は杉元達と別の目的で金塊の在処を追っており、立ちはだかる強力な敵キャラクターです。そんな土方の強さは衰えることを知らず、一度戦闘が始まると人が変わったように猛威を振います。土方は名刀「和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)」を愛用しており、投獄中に没収されたその刀を銀行から奪い返すシーンが描かれました。これは実在の土方歳三も愛用していた刀であると、史実に残っています。
そしてもうひとつ、いつも手に持っているライフル銃があります。これは「ウィンチェスターライフルM1982」がモデルとなっており、別名「西部を征服した銃」と呼ばれるほどで、多くの西部劇にも登場している銃です。片手で持って片手で打てるほどのサイズ感という特徴もあり、土方歳三は「銃と刀の二刀流」という常識離れした戦闘スタイルでその強さを発揮していました。
土方歳三の若い頃
『ゴールデンカムイ』に登場する「土方歳三」の若い頃が描かれた際、イケメンすぎるということで話題になりました。元々史実に残る土方は、新撰組内においても一二を争う女性人気だったと言われており、凛々しい眉毛や鼻筋の通った端正な顔立ちは比較的忠実に再現されています。また作中にて杉元は「若かった土方にそっくりだ」と言われる描写も登場しました。
土方歳三の目的
『ゴールデンカムイ』に登場する「土方歳三」が金塊を狙う目的は「蝦夷共和国」の再建です。日露戦争に勝利した日本でしたが、まだロシアの存在は脅威でした。そこで蝦夷共和国を本州との間に挟むことで、ロシアとの緩衝材の役割を果たし、本州は国内発展に注力してほしいという願いがあったのです。財政的な理由で頓挫していたこの計画を遂行するためには、金塊が必要でした。土方の行動理念は若い頃から変わっておらず、常に国のために戦っているのです。
土方歳三の最期や死亡シーン
『ゴールデンカムイ』に登場する「土方歳三」の最後は、物語終盤において金塊の在処と判明した五稜郭にて訪れます。逃亡のために乗り込んだ列車は、敵側である第七師団の援軍が乗車する列車でした。突然のピンチに見舞われ、土方は鯉登少尉と戦うことになるのですが、覚醒した鯉登渾身の一撃が土方の頭部に入り、これが致命傷となってしまいます。駆けつけた永倉に看取られ、最期は「悔しいなぁ…」とこぼし死亡してしまいました。
【ゴールデンカムイ】土方歳三と永倉新八や他キャラとの関係
土方歳三と永倉新八の関係
『ゴールデンカムイ』に登場する「永倉新八」は土方歳三と同じく、かつて新撰組二番隊隊長を務め、隊内最強の剣士と言われるほど凄腕の持ち主です。2人は当時から仲が良く、新撰組を脱退した永倉も細く生き永らえており、北海道の小樽で隠居生活を送っていました。しかしそれは表の顔であり、実は裏で土方と繋がっていたのです。土方の考えに賛同した永倉は、活動資金の援助や、アジト、武器の提供しており、時には一派の一員として戦闘にも参加しています。
土方歳三と犬童四郎助典獄の関係
『ゴールデンカムイ』に登場する「犬童四郎助」は、典獄と呼ばれる言わば監獄のトップを務め、土方に対して非常に強い恨みを持っている人物です。土方が30年間処刑されずに幽閉されていたのは、犬童の存在が理由であり、精神的に屈服させることが狙いでした。犬童の兄は函館戦争で土方に殺されていたのです。しかし最期にはそれ以外の理由も明らかになり、旧幕府軍人の殉教者ぶりに従うことしか出来ない自分含む農民という、いびつな関係が怖くてたまらなかったのでした。
土方歳三とのっぺら坊の関係
『ゴールデンカムイ』に登場する「のっぺら坊」とは、囚人達に金塊の在処の刺青を彫り脱獄させた人物です。別名ウイルクと呼ばれており、物語中盤で杉元と共に旅をするアシㇼパの父であることが判明します。土方とは網走監獄で出会っており、まさに土方の体にも刺青が彫られているのです。またのっぺら坊は民族の独立を目指していたため、土方の目的とおおむね同じであることから、お互い協力関係にありました。最期は財宝の詳細を娘に伝えようとした際に、銃撃されてしまいます。
土方歳三と牛山辰馬の関係
『ゴールデンカムイ』に登場する「牛山辰馬」も、網走監獄に投獄されていた刺青囚人のひとりです。腕っぷしに自信のある柔道家で、10年間無敗の記録を保持しており、熊を素手で投げ飛ばすことができるという規格外の強さをを誇っています。土方の考えに賛同し土方一派として行動することになりますが、最初の動機は「その方が自分の身を守りやすい」という安易な考えからでした。最期はアシㇼパを爆弾から守って死亡します。
土方歳三と家永カノの関係
『ゴールデンカムイ』に登場する「家永カノ」も、刺青囚人のひとりです。札幌のホテルで女将を務める容姿端麗の美女に見えますが、正体は60歳を越える男性です。元々は優秀な外科医であり、同物同治(どうもつどうち)という独自の美容法で宿泊客を殺害し、その美貌を保っていました。偶然宿泊客として訪れた牛山が一目惚れしてしまい、一時期だけ土方一派として行動しています。連続殺人犯の最期は、谷垣らを助けようとして死亡しました。
土方歳三と門倉利運の関係
『ゴールデンカムイ』に登場する「門倉利運」は網走監獄の看守部長です。仕事にやる気が無く、犬童からも役立たずと罵倒されています。しかし門倉の正体は土方一派が送り込んでいた内通者であり、土方に対する深い忠誠心を持っていました。門倉の父が旧幕府軍として、土方と共に戦っていたことが主な理由です。また門倉は物語終盤で、囚人達が脱獄するなか、のっぺら坊が極秘で刺青を彫った超重要人物であることが発覚します。
【ゴールデンカムイ】土方歳三の名言
土方歳三の名言①「生き残りたくば…」
生き残りたくば死人になれ
『ゴールデンカムイ』に登場する「土方歳三」のこちらの名言は、原作第21話で描かれます。土方は、戦で大事なことは命を捨てる覚悟があるかどうかであると考えていました。生きようとして中途半端な選択をしてしまう方が逆に危険であり、もはや死んでいるかのように、何も恐れず前へ進むことが、結果的に勝利へと繋がるということです。まさに杉元が「不死身の杉元」と言われる所以は、これに徹しているからであります。
土方歳三の名言②「皆殺しだ…」
皆殺しだッ!!ひとりもここから逃すなッ!!
出典: animemanga33.com
『ゴールデンカムイ』に登場する「土方歳三」のこちらの名言は、原作第21話で描かれます。渋川一味を仲間に引き入れようとした土方でしたが、交渉は決裂してしまいました。そこでとった最終手段は強行突破であり、刀と銃の二刀流を構えて戦闘を開始します。結果、一瞬のうちに殲滅してしまい、血気盛んな土方の圧倒的な強さが窺えるシーンでした。
土方歳三の名言③「この時代に老いぼれを…」
この時代に老いぼれを見たら「生き残り」と思え
出典: reajoy.net
『ゴールデンカムイ』に登場する「土方歳三」のこちらの名言は、原作第55話にて描かれます。用心棒として売り込みに行ったのですが、外見だけで判断されたところで出たセリフです。命を賭けた数々の修羅場をくぐり抜けてきた土方だからこそ言えるセリフであり、深みを感じます。外見だけで人を判断してはいけないという、教訓めいたメッセージも感じられる名言でした。
【ゴールデンカムイ】土方歳三に対する世間での評判や人気
『ゴールデンカムイ』に登場する「土方歳三」について、その強さの理由や金塊を狙う目的、さらにその最後の迎え方などを見てきました。ここではそんな土方歳三が世間で、どのように評価されているのでしょうか。その人気ぶりについて紹介していきます。
『ゴールデンカムイ』に登場する「土方歳三」という人物は、新撰組でもあることから多数の作品に登場したり、パロディー作品も数多く存在します。そんな中でもゴールデンカムイの土方歳三が、一番かっこいく描かれており、一番好きであるという意見が非常に多く見られました。戦い方や生き様、死亡する最後のシーンまで、全てにかっこいい要素が盛り込まれていると絶賛されています。
『ゴールデンカムイ』に登場する「土方歳三」のこちらの名言も人気があるようです。原作第12話にて描かれておりますが、土方の良さでもある、年を重ねても忘れずに少年心を持っている姿が窺え、土方ファンにはたまらない非常に人気のシーンでした。
『ゴールデンカムイ』に登場する「土方歳三」は最終的に死んでしまいますが、最期の最期までかっこいいという意見も多数見られました。死に際まで武士道を貫く土方の姿が描かれており、自分の愛刀を杉元に託すシーンはファンの間で非常に人気が高いようです。
【ゴールデンカムイ】土方歳三は強いキャラだった
『ゴールデンカムイ』に登場する「土方歳三」は幕府に仕える新撰組としての役目を全うしつつも、その想いは絶やさずに燃え続けており、想いの強さが肉体や容姿を維持させ、剣や銃の腕にもより磨きが掛かっているようでした。想いはあと一歩のところで届かず、悔しい最期を迎えることになりますが「死に場所が欲しかった」土方は、いずれこうなることを予想していたのかもしれません。こんな魅力ある人物、土方歳三が登場するゴールデンカムイ本編を、是非この機会にチェックしてみてください。
この記事のライター
うら
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