【ゴールデンカムイ】チカパシはどのようなキャラ？名前の意味や魅力を紹介

杉元たちが金塊を求めて小樽のコタン村を訪れると、そこに暮らしている少年としてチカパシが登場しやんちゃな性格や悲壮的な過去で読者から注目を集めました。ここではチカパシのプロフィールから彼の人となりを解説していき、同時に『ゴールデンカムイ』の作品概要とあらすじについておさらいしていきます。

チカパシは小樽のコタン出身のアイヌの少年です。小学生相当の子どもで髪をひっつめて髷にし両耳に輪っかのピアスをつけているのが特徴的です。脈絡のない人に「トカプ（おっぱい）」と叫ぶようなやんちゃな性格をしていますが、家族は全員疱瘡で亡くなっており天涯孤独の身として日々を暮らしています。作中では谷垣のことを慕っており彼の口癖を真似することがあります。

ゴールデンカムイは野田サトルによって週刊ヤングジャンプに連載されていた漫画作品です。アイヌが遺した埋蔵金をかけて登場キャラクターが戦略・知略を巡らせるサバイバルバトル作品であり、歴史ロマンやギャグ要素、個性的過ぎるキャラクター設定などが話題になり2022年9月時点で累計2300万部を超える発行部数を記録しました。この人気に伴いアニメ化や実写映画化なども展開されています。

日露戦争から帰還した杉元佐一は幼馴染の梅子の眼病を治すため北海道で砂金を掘る生活をしていました。ある日、アイヌ秘蔵の埋蔵金があると知るとその在り処を示す24人の脱獄囚捜索を開始します。その最中でヒグマに襲われたところをアイヌの少女・アシリパに救われると、2人は共通の目的を持っていたことから協力することを決め、他に金塊を狙う敵組織たちと壮絶な戦いを繰り広げることになります。

ここからはゴールデンカムイにおけるチカパシの名前の意味や魅力についてまとめていきます。チカパシはアイヌ出身ということからその名前はアイヌ文化にちなんだものとして名付けられています。ここではその由来について解説し、ゴールデンカムイ作中で描かれたチカパシのかわいい魅力について紹介します。

アイヌ語で『チカプ』は鳥、陰茎の隠喩の意味があり、『アシ』は立つという意味があります。この2つを合わせて直訳すると『勃起』となりそれがチカパシの由来となっています。一見すれば単なる下ネタネームと思われがちですが、アイヌでは良すぎる名前を嫌う傾向がありあえて汚いものを名前につける文化があったそうで、チカパシという名も実例があります。

少年ながら狩猟に強い興味を持っており、ゴールデンカムイ作中では谷垣の狩りに同行するシーンが描かれ鹿の解体を手伝う様子が描かれました。また、エノノカがクズリに襲われた時は勇気を出して守ろうとしており、まともに扱えない銃を使おうともしていました。幼い子どもで実力はからっきしですが、それ以上にどんな脅威でも立ち向かおうとする精神的強さを持っていると言えます。

普段の言動は年相応にやんちゃなもので、何も考えず自分の思ったことを口に出す無邪気な性格をしています。また、性的なことに関する好奇心も強く「トカプ（おっぱい）」という言葉を口癖にしています。ただしその割には、谷垣とインカラマッのオチウ（性行為）を目撃した時はあまりの迫力に恐怖し泣き出していました。

チカパシは普段アホの子として見られがちですが、あるシーンでは勇敢な姿を見せており子どもながら頑張ろうとする姿がとてもかわいいと評判になりました。ここではそんなかわいい魅力が描かれた2つの名言・名シーンについて紹介していきます。

チカパシは谷垣とインカラマッと共にアシリパを探すことになり、その道中でインカラマッが銃を持った男に捕まってしまいました。その時の谷垣はインカラマッのことを信用しきっておらず助けるかどうか迷っていましたが、チカパシは上記のセリフを口にし真っ先に助けようとしました。未熟な子どもながら懸命に自分を奮い立たせ、そしてその行動が谷垣を感化させた名シーンです。

アシリパと再会を果たした杉元たちはエノノカたちと別れて北海道へ帰ることになりました。そこでチカパシはエノノカに呼び止められ、谷垣からもここに残るべきだと言われると、チカパシは猟銃を受けとりながら上記のセリフで谷垣に応えました。この瞬間からチカパシはひとりで立つこと、つまり大人になることを目標にしたのでした。

ここからはゴールデンカムイにおけるチカパシと谷垣やエノノカの関係についてまとめていきます。チカパシにとって縁が深いキャラクターは谷垣とエノノカであり、ゴールデンカムイ本編中にて彼らとの出会いがチカパシをやんちゃな子どもから覚悟を持った男へと成長させました。

チカパシは初めて出会った谷垣に懐くと、谷垣がアシリパを取り戻すために旅立つことを知りインカラマッと共についていくことにしました。3人は家族のフリをして旅をすることにしますが、途中で起きたトラブルを3人で解決していったことで次第に谷垣とインカラマッは惹かれ合い、相思相愛になっていたことを見抜いたチカパシは「本当の家族になれば？」と2人の背中を押しました。

樺太に渡ったチカパシはそこでアイヌの少女・エノノカと出会い、一行はエノノカと祖父を雇って樺太を旅することを決めました。途中立ち寄ったロシア人の村でエノノカの犬が盗まれてしまうと、そこでチカパシはエノノカと協力し谷垣の猟銃を使って犬を取り戻しました。その後クズリに襲われてしまったものの谷垣に助けられ、エノノカは守ってくれたチカパシにホホチリという髪飾りを贈りました。

樺太でチカパシはアイヌ犬リュウと出会います。リュウは元々二瓶鉄造が飼っていた猟犬で、彼が死亡した後はアシリパのフチのコタンで保護されていましたが谷垣が受け継いだ二瓶の猟銃の匂いを辿って樺太までやってきたのでした。リュウは犬ぞりとしての能力が評価されると最終的にリーダー的立場である先頭犬に昇進しました。

アシリパと無事再会できたことで杉元たちは北海道へ帰ることになり、チカパシも共に行こうとしました。しかしエノノカがチカパシを呼び止めようとすると、谷垣はチカパシに「ここに残って、エノノカたちと本当の家族になりなさい」と告げ猟銃を譲りました。チカパシはその言葉を受けてエノノカの元へ戻り樺太で過ごしていくことを決めました。

ここからはアニメ版ゴールデンカムイにてチカパシの声を担当している声優についてまとめていきます。小さな子どもでかわいい魅力が詰まったチカパシは、アニメ版でもやんちゃな言動がしっかり再現され、声も原作のイメージに合った声優が抜擢されました。

チカパシを演じた声優は渡辺明乃（わたなべあけの）さんです。大沢事務所所属の女性声優であり、アニメやゲームを中心に様々な作品に出演しています。自分のことを僕と呼ぶ世にも珍しい僕っ娘で、スーパーロボット大戦シリーズやファイアーエムブレムシリーズの熱狂的ファンでもあります。

これまでゴールデンカムイに登場するチカパシの名前の意味やかわいい魅力などについてまとめてきましたが、彼の存在や活躍シーンを見たゴールデンカムイファンからは様々な反響が寄せられています。ここではチカパシに対する世間での評判や人気について、実際に寄せられているコメントを参照しながらまとめていきます。

多くのゴールデンカムイファンはチカパシのことをかわいいと評しており、背丈の小さい見た目ややんちゃな性格に好印象を抱いているようでした。無邪気で純粋な人柄は嫌味を感じさせず、多くの読者が気に入るのも納得できるでしょう。

チカパシのエピソードに涙を流したという人がかなりいました。チカパシは谷垣との旅を通じて成長していったわけですが、最後に大人びたセリフと共に逞しい姿を見せた瞬間は思わず感動してしまう名シーンです。

チカパシが好きな人の中には谷垣とのコンビで推しているという人がいました。作中では家族のフリをしていましたが、実際にチカパシと谷垣の関係は兄弟のようなものであり、2人が仲睦まじいやり取りをする様子に誰もが微笑ましさを感じているようでした。

ゴールデンカムイに登場するチカパシはやんちゃで可愛げのある少年ですが、谷垣との旅を通じて大人に近づいたかっこいいキャラクターでした。名前の由来などから読者にとってもインパクトがあったキャラクターだったことでしょう。もしもチカパシの活躍を確認できていないという人は、ぜひゴールデンカムイ本編をチェックしてみてください。