【リゼロ】パックは謎の多い精霊！正体は？終焉の獣といわれる理由も

「パック」は、リゼロに登場するキャラクターの中でもマスコット的な存在です。エミリアのお供をしているかわいい人工精霊で、その猫のような姿には主人公のスバルも癒されています。しかしその正体は、未だに明らかにされていません。

リゼロのパックは、グレーの毛並をしたモフモフの猫のような姿をしています。のんびりとした口調で話す癒し系のキャラクターで、リゼロではマスコット的な存在となっていますが、実はエミリア以外のものにはあまり情を抱いていないという一面があります。

リゼロのパックは「強欲の魔女エキドナ」によってつくられた人工精霊です。生まれた時から精霊だったのではなく、エキドナによって精霊にされました。元々の正体については、リゼロの原作でもまだ明らかにされていません。なお、パックの中でエキドナに関する記憶は失われています。

リゼロのパックとベアトリスは、どちらもエキドナにつくられた人工精霊です。そのため、兄妹の関係にあたります。パックの方が先につくられたため、パックはベアトリスに慕われています。

リゼロは長月達平による小説です。2012年4月より、小説投稿サイト『小説家になろう』で連載をスタートしました。小説はKADOKAWAのMF文庫Jから刊行されており、外伝などのコミカライズもあります。現在、第2期までテレビアニメ化されています。

リゼロは、引きこもりの高校生「ナツキ・スバル」が、コンビニの帰りに突然異世界に召喚されるところから始まります。異世界に召喚されていきなり命の危機に見舞われたスバルを助けてくれたのは、「サテラ」と名乗るハーフエルフの少女でした。少女に恩を返すためスバルは徽章探しに協力しますが、手掛かりが見つかった矢先、何者かに襲撃されて命を落とします。目を覚ましたスバルは召喚された時点に戻っており、自身に「死に戻り」という能力が備わっていることに気づくのでした。

リゼロのパックの正体は現在でも謎に包まれていますが、実はエミリアの父親ではないかという説や、スバルと同一人物なのではないかという説が散見されます。また、かつてエルフの森が襲撃された際にエミリアを逃がすために死亡したアーチという可能性もあります。ここでは、それぞれの説について考察を行っていきます。

パックは一見かわいい猫型の精霊ですが、その年齢は420歳とリゼロに登場するキャラクターの中でも高齢です。一方、エミリアの年齢は114歳であるため、エミリアの実の父親である可能性は十分にあります。さらに、ペテルギウスに出会った際に過去の記憶を取り戻したパックがエミリアのことを「俺の娘」と呼んでいることからも、パックがエミリアの父親であった可能性は高いです。

リゼロのパックの正体は、実はスバルなのではないかという説もあります。スバルは「死に戻り」と呼ばれるタイプリープ能力を獲得しているため、記憶を維持しながら異なる世界線へ移動できます。そのため、まずエキドナと契約することで「スバルA」がパックになり、もともとパックがいたという世界に過去の改変が発生し、スバルAの穴を埋めるために異なる世界線での「スバルB」が召喚された、という可能性があります。

アーチはかつてエミリアの兄のような存在でした。エルフの森が襲撃された際にフォルトナからエミリアを託されましたが、その道中で命を落としています。このような事情から、アーチはパックという存在になり、エミリアのことを今でも守っている可能性があります。

普段はかわいい猫の姿をしたパックですが、リゼロの世界では大精霊として世間に名前が知られています。また、終焉の獣と呼ばれるほど、世界を滅ぼす恐ろしい力を持っています。ここでは、パックの強さや終焉の獣と呼ばれる理由について紹介していきましょう。

リゼロのパックは火のマナを扱う精霊です。また、氷の魔法も扱うことができます。火の精霊であるにもかかわらず氷を生み出すことができるのは、火を司る精霊として熱量を操作できるためです。

パックはリゼロに登場する全てのキャラクターの中でもトップクラスの強さを誇ります。パックの強さをランクにすると「S」だと言われており、実際に終焉の獣になった際にはペテルギウスを難なく倒しています。ただし、リゼロの中で最強とされているラインハルトには、パック自身も「勝てない」と発言しています。

リゼロのパックが終焉の獣と呼ばれているのは、エミリアが死亡した際に世界を滅ぼす存在であるためです。終焉の獣と化したパックは周囲のマナを強制的に奪っていくため、パックの周りから徐々に凍っていき、死の世界が広がっていきます。

普段は9センチほどのかわいい姿をしているパックですが、エミリアが危機に陥った場合や死亡した場合には、その怒りによって巨大な獣の姿に変わります。黄金の瞳を持ち、体長20メートルを超えるその姿は、終焉の獣と呼ばれるのにふさわしい姿となっています。

リゼロの中でもトップクラスの強さを持つパックですが、どのような理由からエミリアと契約を結ぶことになったのでしょうか。ここからは、パックとエミリアの関係や、死亡説について紹介していきます。

家族を失ったエミリアの暴走により、エミリアは自身だけでなく、他のエルフ達やエリオール大森林すべてを氷漬けにしてしまいます。凍りついたエミリアの姿を見つけたパックは、泣きながら氷を溶かしていきます。目を覚ましたエミリアは記憶を失っており、パックとエミリアはエリオール大森林で2人きりの生活を始めるのでした。

2人の契約内容とは、「パックがエミリアの髪型を決める」というものです。これは、長い年月を氷の中で眠り続けてきたエミリアが、成長した自分の姿を見た際にショックを受けないようにするためです。また、もう一つの契約内容として、「パックを毛づくろいはエミリアが行う」というものがあります。

エミリアが過去を思い出すのに契約が邪魔になっているという理由から、パックは一方的に契約を解除します。原作4章の聖域編の試練は、自身の過去を乗り越えることで試練をクリアすることができます。そのため、パックとの契約がある限り、エミリアは試練をクリアすることができません。スバルにエミリアのことを託したパックは記憶の封印を解き、自身は魔鉱石から出てこなくなってしまうのでした。

契約を解除したことで魔鉱石から出てこなくなってしまったパックですが、死亡したというわけではありません。エミリアとの契約を切ったことで消滅してしまうかに思われましたが、まだ石の中に存在しています。

パックは今後復活して、再登場する可能性があります。パックの本当の正体はまだ明らかになっていないことからも、再登場したパックにスポットライトがあたる可能性は高いです。また、再登場の際には、パックの謎も明らかになることが期待されます。

リゼロのパックの声を担当している人はどのような人なのでしょうか。ここでは、パックの声優について紹介していきます。

リゼロのパックの声を担当しているのは、声優の「内山夕実」さんです。内山夕実さんの演じるキャラクターには、パックのようなかわいいキャラクターもいれば、アルトの音域を活かせる『ダイヤのA』の高島礼や『氷属性男子とクールな同僚女子』の狐森さんなど大人の女性といったキャラクターもいます。

内山夕実さんの代表作としては、『咲-Saki-（鷺森灼）』、『貧乏神が！（紅葉）』、『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-（キリシマ）』、『きんいろモザイク（猪熊陽子）』、『結城友奈は勇者である（犬吠埼風）』、『オーバーロード（マーレ・ベロ・フィオーレ）』、『Aチャンネル（ナギ）』、『刀使ノ巫女（獅童真希）』、『無職転生 ～異世界行ったら本気だす～（ルーデウス・グレイラット）』などが挙げられます。

リゼロのマスコット的なキャラクターであるパックの人気は高いです。SNSにパックのイラストを投稿しているファンも多く存在しています。

猫のような姿をしたパックには「かわいい」という声もありますが、エミリアを守る姿が「格好いい」という声も多いです。

パックに関する口コミの中には、アニメリシーズの前日譚となるパックとエミリアの出会いが描かれた劇場版『Re：ゼロから始める異世界生活 氷結の絆』でのパックが良いという意見も見られました。

リゼロに登場する精霊パックは、エキドナにつくりだされた人工精霊です。普段は保護者のようにエミリアを守っていますが、エミリアの身に危険が及んだ場合は、終焉の獣と呼ばれる姿になり、世界を滅ぼすことが分かっています。しかしその本当の正体はいまだ謎のままです。次に登場するときにはパックの正体についても明らかになる可能性があるため、今後のパックの再登場に期待しましょう。