【リゼロ】レグルスは大罪司教の一人！性格が気持ち悪いといわれる理由は？

レグルスの人物像について深掘りしていく前に、レグルスや『リゼロ』の基本情報について紹介します。また、『リゼロ』でたびたび登場する「魔女教」やレグルスが担っている「大罪司教」という用語についても簡単に解説します。

レグルスは無害そうな印象を与える容姿をしていますが、その見た目からは想像できない強さと性格の悪さを秘めています。強欲担当にも関わらず、無欲と自称している矛盾があります。しかし、実際は本人が自覚していないだけで、他人からの評価は強欲そのものです。

『リゼロ』の世界には、魔女教と呼ばれる組織が存在しています。レグルスも魔女教の構成員ですが、「強欲」の魔女因子に適合したことにより、組織の中心となる大罪司教の地位を獲得しています。

『リゼロ』は長月達平原作のライトノベルやアニメなどのメディアミックス作品で、「Re:ゼロから始める異世界生活」が正式タイトルです。ライトノベルは本編が2022年12月時点で32巻まで発売されており、アニメは第2期まで放送されています。

主人公のナツキ・スバルは見知らぬ異世界に飛ばされ、いきなり命を落としそうになりますが、そこに現れたハーフエルフのエミリアに助けられて一命を取り留めます。『リゼロ』は、スバルがエミリアの恩に報いるため、死んでもやり直せる「死に戻り」の能力で、さまざまな困難に立ち向かっていくストーリーです。

レグルスは、自覚はありませんが性格がとても歪んでいます。レグルスの性格に対する作者の評価や性格が気持ち悪い原因について紹介します。

レグルスは自分の性格を「無欲」で「平和主義」と評価しています。しかし、他人からは、すべてを自分の思い通りにしようとする傲慢な性格と思われています。さらに、たちの悪いことに、レグルスはその傲慢を可能にする強さを持っています。自分のためには他人を蹴落としても構わない精神が原因で、生みの親の作者からもノミ以下と言われています。

レグルスの性格が気持ち悪いと評されているのは理由があります。一番大きな理由は一点の曇りもない自己中心的な性格ですが、この性格に由来した女性に対する度が過ぎる言動も嫌悪感を与える要因の1つです。具体的なエピソードを交えて紹介していきます。

レグルスの考えは自己至上主義です。自分が他人よりも優れていると考えているため、自分の尊厳や権利を侵害しようとする相手は有無を言わさず排除します。自分の優位性を脅かす者がいなくなれば、自分が一番の世界を続けることができるため容赦はしません。本当に自分のことしか考えていない、究極の自己中心的な性格です。

レグルスには現在53人もの花嫁がおり、100人以上いた時期もありました。レグルスがたくさんの花嫁を抱えているのは権能と自己顕示欲のためです。このように、花嫁といっても愛情はまったくないため、花嫁たちに名前を捨てさせて番号で呼び、肉体関係を持つことはありません。

レグルスが花嫁に求める条件は「かわいさ」と「処女であること」です。かわいさについては素の表情でのかわいさを求めているため、花嫁たちには表情を変えることを禁じています。処女を求めるのは別の男性と比較されることを避けるためで、これも自己顕示欲の表れです。

レグルスの容姿を見ればわかりますが、決して筋骨隆々ではなく、むしろ線の細い華奢な体型をしています。つまり、レグルスの強さは鍛え上げられた肉体や多くの修羅場をくぐり抜けてきた戦闘経験ではありません。レグルスの強さは自ら培ってきたものではなく、強欲の魔女因子によって手に入れたものです。レグルスの強さの秘密であり弱点でもある権能について紹介します。

レグルスが強欲の魔女因子によって得た権能は「獅子の心臓」と「小さな王」です。獅子の心臓は時間を停止させることによって、最強の攻撃にも最大の防御にもなる戦闘特化の能力ですが、能力を発現できる時間に制約があります。この欠点を補うのが、作り出した心臓を他人に預けることができる小さな王です。レグルスを最強たらしめる2つの権能について解説します。

獅子の心臓は、使用者の心臓を停止させることで対象物の時間を停止できる能力です。レグルス本人だけではなく触れたものも対象物にできるため、攻撃と防御の両面で有効です。時間が停止した対象物はいかなる干渉も受けなくなるため、自分の時間を停止させれば絶対防御となり、何の変哲もない攻撃でも最強の矛になりえます。しかし、心臓を停止できるのはわずか5秒だけで、それ以上の停止は心臓に大きな反動が出るというリスクもあります。

小さな王は、獅子の心臓で本来使用者が抱えるリスクを解消する能力です。擬似心臓を生成して他人に保管させることで、自分の心臓が停止し続けても擬似心臓が活動しているため、獅子の心臓を行使していても反動を受けなくなります。ただし、擬似心臓の保管場所がバレては意味がありません。レグルスは花嫁に持たせていますが、花嫁本人もそのことを知らされてはいません。また、擬似心臓は離れると効果がなくなるため、常に花嫁を従わせることで対処しています。

レグルスは手に入れた能力があまりにも強大過ぎたため、修行やトレーニングをしているわけではありません。つまり、2つの権能を封じることができれば、レグルス本人は赤子同然です。レグルスに絶えまぬ努力や危機管理能力があれば、『リゼロ』最強キャラになれたはずですが、傲慢な性格が災いして弱点を克服する考えには至っていません。

現在発行されている『リゼロ』原作において、レグルスが登場するのはたった3回です。さらに、主人公たちに倒されてしまったため、今後登場する可能性は限りなく低いです。限られた活躍の場をまとめました。

『リゼロ』でレグルスが初めて登場するのは原作三章です。白鯨を倒したレムやクルシュに「暴食」の大罪司教ライ・バテンカイトスと共闘して襲いかかり、その強さを遺憾なく発揮してクルシュには重傷を負わせたものの、命を奪うまではしませんでした。

続いて、レグルスが登場するのは『リゼロ』原作四章で、100年前のエミリアの過去が語られるシーンです。レグルスは自身の封印された力を取り戻すために、「虚飾の魔女」パンドラとともにエリオール大森林を襲撃します。このとき、幼いエミリアと彼女を育てていたフォルトナとジュースに遭遇しており、見初めたフォルトナを79番目の花嫁にしようと行動しますが、甲斐なく失敗に終わりました。

『リゼロ』原作五章でのレグルスはフォルトナと同じように、エミリアを79番目の花嫁にするために行動します。スバルたちの妨害を受けますが、難なくエミリアを誘拐することに成功します。結婚式の準備が整ったところで再びスバルたちと戦闘になり、エミリアを花嫁にすることは叶いませんでした。

エミリアを助けに来たスバルとラインハルトとの戦いは、当初レグルスが優勢で、一度はラインハルトの命を奪います。しかし、スバルたちに権能の弱点を見抜かれて窮地に陥ります。エミリアに擬似心臓を宿した花嫁たちを氷結され、エミリアに転移させた疑似心臓もスバルによって破壊されてしまいます。最期は、蘇ったラインハルトと一騎討ちとの末、水中に没しました。

『リゼロ』原作で最強クラスと呼び声高かったレグルスも権能を無力化されて最期を迎えましたが、魔女因子はレグルスとともに消滅したわけではなく、スバルが手にすることになりました。しかし、スバルが得た権能はレグルスとは真逆で、味方を守るための能力になっています。

アニメ『リゼロ』でレグルスに声を当てているのは声優の石田彰さんです。ここでは石田彰さんに焦点を当てていきます。

石田彰さんは、どこか含みがあるような雰囲気を醸し出す声色や演技力で高く評価されいる超人気声優です。レグルスのようなクセのあるキャラクターや影があるキャラクターなど、性格や年齢問わず声を担当しています。

アニメ業界ではキャラソンが発売されることが多いですが、石田彰さんはあまりキャラソンを歌いません。あまりに拒絶するため、所属事務所から歌うか声優を辞めるかの選択を迫られたこともあるそうです。なお、担当しているキャラクターに歌うシーンがある場合はちゃんと歌っています。

SNSは、他人の顔色を気にすることなく率直な意見を言うことができるツールです。そのため、世間がレグルスを実際にどう思っているかを確認する指標になります。本当にマイナスな印象しか持たれていないのか、調査結果をまとめました。

レグルスの性格をマイナスに受け取る人が大多数でした。レグルスは自己中心的な考え方に特化しているため、自分の言動が他人にどういう印象を与えようと気にとめません。ましてや、自分の思い通りの世界のためには手段を選ばないその姿勢に嫌悪感を抱く人もいるようです。

レグルスの性格を肯定的に受け入れる人も一定数いました。レグルスの性格は慇懃無礼で傍若無人というクズな性格です。しかし、レグルスは敵キャラであり、とことんクズな性格がハマり役であるため、悪役としては高評価を得ています。

レグルスはスレンダー体型に整った顔立ちをしているため、見た目に関しては高評価を得ています。性格の悪さから「かっこいいけど嫌い」という声が目立つ一方で、「ルックスも良くて強いから好きだ」という声も一部で上がっていました。

レグルスはもともと自己顕示欲の強い性格でしたが、「強欲」の魔女因子を手に入れたことでその性格がさらに歪んでしまい、クズと言われるほどになってしまいました。『リゼロ』原作では最期を迎えたレグルスですが、そのクズな性格ゆえに、多くの読者・視聴者にとって印象に残るキャラクターとなっています。レグルスのクズなエピソードに注目しつつ『リゼロ』を見返してみてはいかがでしょうか。