【リゼロ】魔女教大罪司教のメンバーを一覧で紹介！目的についても

リゼロにてスバルやエミリアたちの前に魔女教大罪司教が登場すると、彼らはある目的のためにことごとくスバルたちを苦しめていきました。ここではリゼロにおける悪役の一角、魔女教大罪司教の概要についてまとめていき、リゼロの作品概要とあらすじについておさらいしていきます。

魔女教大罪司教は嫉妬の魔女・サテラを侵攻するカルト集団です。各地で犯罪行為を繰り返している危険集団として認識されており、詳細な正体は明かされていないものの魔女教徒を見つけたら即座に殺害せよと言われるほどに危険視されています。教徒たちは常に無言かつ無機質に行動しているが特徴的で、幹部に当たる人物のことを大罪司教と呼びそれぞれキリスト教の七つの大罪の要素が関わっています。

リゼロもといRe:ゼロから始める異世界生活は長月達平によって連載されているライトノベル作品です。ファンタジー世界に転生された主人公が死亡する度にタイムリープするという異色なサスペンス要素が話題を呼び、2021年12月時点で全世界累計発行部数1100万部を突破しています。その人気に伴って漫画化やアニメ化といったメディアミックスも多数展開されています。

異世界に召喚された引きこもり高校生のスバルは命の危険に晒されたところをエミリアというハーフエルフの少女に救われ、その恩返しとして探し物を協力することにしました。しかし、その途中に何者かに襲撃されて死亡してしまったスバルでしたが、その瞬間にタイムリープが発動すると召喚された時点の時間に戻されていました。自分に死に戻りの能力があると把握したスバルは、その力で何度も繰り返しエミリアが救われるための道を切り開いていきます。

魔女教大罪司教のメンバーはどれも身勝手でろくでなしな性格をしており、その上自分が常識人と信じて疑わないという奇天烈な存在として描かれています。また、彼らの選出基準は魔女因子が適合するかどうかで判断されており、現在の大罪司教メンバーは6人いることが判明しています。ここでは魔女教大罪司教のメンバーの名前や能力についてそれぞれ紹介していきます。

怠惰を担当しているのはペテルギウス・ロマネコンティです。深緑色のおかっぱ髪と痩せた体格をしており、話をする度に首を傾け腰を曲げる奇態な態勢をして語尾を「～デス」とつけるのが特徴的です。怠惰と冠されているのに反して勤勉であることを尊び、感情が昂るあまり一度スイッチが入ると自らの指を噛み潰したり出血するまで頭を打ったりし始めるという情緒不安定な狂人ぷりを披露します。

持っている能力は『見えざる手』で、その名の通り不可視の魔手を操ることができます。攻撃する時は主にこの魔手を使用しておりその威力は森や岩を簡単に破壊できるほどです。更に出せる本数と射程も高性能なもので移動や欠損した部位を修復するといった応用もできます。その代わり魔手の速度はそれほど早くなく、不可視であっても土煙や水滴越しにある程度位置を把握することができるという欠点があります。

暴食を担当しているのはライ・バテンカイトス、ロイ・アルファルド、ルイ・アルネブの3人です。1つの肉体に3人分の人格が宿っており、普段は肉体の持ち主であるライの人格が顕現しています。暴食を冠していながらその見た目は痩せ細った小柄な少年で、一人称が「俺たち」「僕たち」などと安定せず語尾も人格が安定していないからか似たような言葉を繰り返します。

相手の名前と記憶を食べられる能力『食事』を持っており、実際に食べた場合周囲の記憶から対象の存在及び記憶を奪うことができます。両方食べられた場合は何者でもないヌケガラが残るだけで昏睡状態に陥ります。また、食事によって得たものを『蝕』によって自身へ応用できる能力も併せ持っており、月食を使えば対象の技や知識を自分のものに取り込み、日食を使えば他者の存在そのものを丸ごと再現することができます。

強欲を担当しているのはレグルス・コルニアスです。細身な身体に白い髪をした平凡な顔つきをしており、平和主義を自称しています。強欲を冠しているのに反して無欲を称しており、欲望に振り回されない現状の生活が充実していると主張していますが、その実態は恐ろしいまでに利己的で相手の言動が少しでも自分の意に沿わないものと判断すると権利を侵害したと逆上し容赦なく殺害しようとします。

持っている能力『獅子の心臓』は自身や触れたものの時間を停止させることが可能で、肉体を停止させると絶対不変の存在となり物理世界のあらゆるものから隔絶された存在になります。能力を発動している間は自身の心臓が物理的に止まってしまうという弱点がありますが、それはもう1つの能力『小さな王』によって擬似心臓を生み出すことで補っているため実質永続的に時間を停止させることができます。

憤怒を担当しているのはシリウス・ロマネコンティです。足から頭にかけて包帯を乱雑に覆っておりサイズの合っていない魔女教のコートを羽織っているのが特徴的で、機械的で怪人のような風貌をしています。異様な見た目の割には理性的な言動をしており、表向きは魔女教の中でも比較的大人しい性格をしています。しかし、愛とは1つになることという思考を徹底しており思い込みの強いストーカーじみた本性を秘めています。

持っている能力は『感情の共有化』で、文字通りシリウスが指定した人物の感情を周りにいる人物と共有させることができます。これにより一種の洗脳じみたことが可能となり、彼女が友好的な態度を保っていると相手も好意を抱くようになってしまい無抵抗に殺害することができるようになります。また、『感覚の共有化』を使用すれば自分もしくは指定した人物が受けたダメージを共有させることが可能になり、作中では簡単に彼女を仕留められない状況を生み出しました。

色欲を担当しているのはカペラ・エメラダ・ルグニカです。モミアゲが長いショートヘアと下着同然の装束が特徴的な女性で、存在しないはずのルグニカ王家の名を受け継いでいます。自称博愛主義者で何者にも愛されたいと思っていますが、その反面他人を見下し侮辱するような言動が目立つ悪質な性格をしており、果ては相手の愛の価値観を根本から否定し自らを愛するよう強要しようとします。

持っている能力は『変異、変貌』で、文字通り自らの姿を変異させ好きな姿に変貌を遂げることができます。その再現性の高さは逸脱しており見た目を変えるだけでなく特性すら再現することが可能です。この能力は人間以外の動物にも使用でき、初登場時は巨大な黒竜に姿を変えて空を飛んだり炎を吐き出してみせました。また、変異の対象を他人に及ぼすことも可能で自分以外のものを愛されないような姿に豹変させています。

魔女教大罪司教はどれもクセの強い人柄をしており恐ろしい存在として描かれていますが、彼らの身勝手で愉快犯のような行動には明確な目的があり、その目的にはリゼロ世界に言い伝えられている魔女というあまり正体が明かされていない存在が深く関わっています。ここでは魔女教大罪司教の目的や正体、魔女との関係についてまとめていきます。

魔女とは400年以上前に魔女因子に適合した大罪魔女のことを指します。魔女教大罪司教のメンバーたちはそれぞれ魔女から生み出された魔女因子と適合したことで特別な能力を手に入れており、それによって幹部を決めているところから魔女教にとって重要な存在として映っていることが窺えます。なお、現在傲慢の因子だけは行方知らずの状態となっています。

魔女因子は魔女から与えられた因子であり、魔女因子を持っている者からそれを奪うことが可能とされています。魔女因子を取り込むことでその人は権能という特殊能力を使えるようになりますが、適性がない人間が取り込むと二重人格や精神崩壊を起こすリスクもあります。なお、魔女教大罪司教のペテルギウス以外のメンバーは担当している人物が入れ替わっているとされています。

魔女教は嫉妬の魔女・サテラを復活させることを目的としていますが、過去にはサテラ以外にも滞在を背負った存在があったとされています。魔女教徒たちがどこまで存在を把握しているのかは不明ですが、ペテルギウスは他の魔女のことを知っているとされています。なお、魔女教内ではサテラ以外の魔女について言及することは禁忌とされていますが、裏で他の魔女縁の骨董品を集めている教徒が存在しています。

魔女教大罪司教及び魔女因子の中には『傲慢』も存在していますが、作中では他の大罪司教とは変わった扱われ方をされています。元々謎深い魔女教の中でも傲慢は特に謎が多く残されているため、ファンの間でもよく話題になっています。ここでは魔女教大罪司教の傲慢担当について考察していきます。

魔女教大罪司教の中で傲慢担当は現在空席になっている状態です。ペテルギウスは魔女の臭いの濃さからスバルが傲慢担当ではないかと思っている描写があり、またシリウスは王選候補の1人、プリシラ・バーリエルがそうではないかと一瞬疑う描写が描かれていますが、それ以上の詳細な情報はまだ描かれていません。

過去に傲慢担当していた大罪司教の正体はストライド・ヴォラキアです。長い黒髪と血色の悪い顔に眉間に皺を寄せている男性で、この世のすべてに憎悪を向けている破滅主義者です。傲慢の権能を持っており他者に呪いをかけることができたとされています。登場話はEX3『剣鬼恋譚』です。

名前にある通りストライドはヴォラキア帝国の王族です。ヴォラキア帝国には代々選帝の儀と呼ばれる儀式が行われており、次期皇帝を決めるために王族の兄弟姉妹で殺し合いをすることが定められていました。ストライドもこの儀式に参加する予定でしたが、生まれた頃から体が弱かったことを受けてストライドの生家は彼の参加を取り下げクルガンの元へ預けました。

生家の者たちはクルガンの元でストライドが死亡することを望んでいましたが、それに反してストライドはクルガンの元で力をつけていき王位にも届きそうなほどの実力を身につけました。しかし、体の弱さが祟り高熱を出してしまうと子どもが作れない体になってしまったと宣告されてしまいます。ストライドは怒りのあまり父を毒殺しようとし、ヴォラキア帝国やルグニカ王国を呪うようになっていきました。

具体的な能力は明かされていませんが、傲慢の魔女因子から他者に呪いをかける能力を持っていたとされています。ストライドの手には計10個の指輪がついており、その指輪を使うことで任意の人物に呪いをかけられます。呪いの効果は衰弱させたり能力を暴走させたり、思考を奪って意のままに操れるようになったりと様々ながものがあるそうです。ただし、呪いをかけるためには体の一部を捧げなければならず、テレシアにかけた時は内臓を犠牲にしていました。

ストライドが降りたことで空席になっている傲慢担当ですが、作中の描写やキャラクターの設定から新しい傲慢担当の正体はスバルではないかと言われています。ここではスバルが傲慢担当の大罪司教と言われる考察についてまとめていきます。

スバルは死に戻りをする度に魔女の臭いが強くなっているとされており、ペテルギウスからはその臭いの強さから彼が傲慢なのではないかと思われたことがあります。実際に魔女の臭いが原因でスバルは2度レムに殺害されています。しかし、ペテルギウスの福音書には傲慢の大罪司教がスバルであるとは書かれていませんでした。

大罪司教にはそれぞれ権能という強力な能力が備わっていますが、スバルは他の権能を引き継ぐ描写が描かれています。実際に現在のスバルが持っている権能はペテルギウスの『見えざる手』、レグルスの『獅子の心臓』の2つです。本来権能はその元となる魔女因子に適性がなければ手に入れることができませんが、スバルは2つの魔女因子を取り込むことに成功しており複数所持できる能力こそが傲慢の権能ではないかと考えられています。

リゼロの本編とは違うifルート『ゼロカラアヤマツイセカイセイカツ』では、スバルがラインハルトの力を借りなかった場合の物語が描かれています。そのルートのスバルはエミリアを王にするために手段を選ばない暴君になっており、自ら大罪司教を名乗って魔女教内部に潜入し内側から大罪司教を全滅させるという荒業をしてみせました。最後には自分自身が傲慢の大罪司教であると名乗り、エミリアに殺害させることで彼女を真の英雄に仕立て上げました。

これまで魔女教大罪司教のメンバーそれぞれの正体や目的などについてまとめてきましたが、作中で残虐で鬱陶しい存在として描かれている彼らに対してリゼロファンはどのような印象を抱いているのでしょうか？ここでは魔女教大罪司教に対する世間での評判や人気についてまとめていきます。

ファンの間で魔女教大罪司教の人気は意外に高く、その理由は個性的でクセの強い人物像が面白いからだそうです。大罪司教たちが行っている行為は非人道的で受け入れがたいものですが、その犯行理由や持っている思想が尖りすぎている部分が一部のファンに受けているそうです。

リゼロ作中でペテルギウスが初めて登場した時は、その個性的過ぎる人柄で魔女教がとんでもない組織であることを印象付けましたが、物語が進んで新しい大罪司教が登場していくとペテルギウスが返って常識人だったのではないかと評価されているそうです。大罪司教の中で唯一スバルの話を聞いていたのはペテルギウスだけでしたが、会話が成り立っているだけでまともに見えてしまっているそうです。

魔女教の目的や正体については現在でも明かされておらず、多くのファンに疑問を抱かれていました。この疑問はリゼロが連載されて間もない頃から抱かれ続けており、現在では傲慢担当の正体は誰か、スバルは魔女因子を幾つ手に入れるのか、といった新しい謎を呼んでいます。これらの謎については今後の展開で明かされることを期待しましょう。

魔女教大罪司教のメンバーはどれも並外れた能力と話が通じないレベルの歪んだ価値観を持っている非常に厄介な存在でした。これからのリゼロにて、魔女教の明確な目的や傲慢担当の大罪司教が明らかにされる時が来るのでしょうか。今後の展開に期待しながら続編を待ちましょう。