【ワンピース】魚人族のメンバーまとめ！魚人島編のあらすじや差別の理由も

『ワンピース』に登場するキャラクターは、人間以外にも魚人族などのような多岐にわたる種族も登場します。『ワンピースの』内では、魚人族のみで編成された海賊団も度々登場し、麦わら海賊団の前に立ちはだかりました。そんな魚人族の強さについて触れる前に、まずは魚人族の概要やワンピースのあらすじなどについて簡単に振り返ってみましょう。

『ワンピース』に登場する魚人族は、魚や甲殻類などのような海で生活する生き物の特性を持った哺乳類の総称です。見た目こそ人間に近いものの、筋力は人間の10倍以上にも及びます。魚人族は長年に渡る差別を受けていたこともあり、多くの魚人族に負の感情を残すことになりました。

1997年から週刊少年ジャンプにて連載が開始した『ワンピース』は、尾田栄一郎先生による海賊をモチーフにした冒険漫画です。2023年時点でも連載は続いていて、7月時点でコミックスは第106巻まで発刊されています。コミックス累計発行部数は2022年時点で4億1000万部を突破していて、この記録は世界ギネス記録にも登録されました。1999年からはテレビアニメも放映され、東映アニメーションが手掛ける作品の中で最も長い期間愛される作品になっています。

フーシャ村で暮らす少年のルフィは、海賊である赤髪のシャンクスと仲良くなりました。ある日、ふとしたことでゴムゴムの実を口にしてしまったことで、一生泳げない体になる代わりに全身込む人間になってしまいます。それでも不便なく毎日楽しく過ごしていましたが、ある日山賊の恨みを買ってしまい、海に放り投げられてしまいました。溺死寸前のところで片腕を代償に救われ、ルフィはシャンクスを超える海賊になることを決意します。それから10年後、ルフィは果てしない冒険に出発することになりました。

『ワンピース』には、今まで最強と呼ぶに相応しい多くの魚人族が登場しました。いずれも個性的な能力を持つキャラクターばかりで、作中でも圧倒的な強さが描かれています。ここでは、実際に『ワンピース』内に登場した魚人族のメンバーについてチェックしてみましょう。

魚人族が海賊団を結成するきっかけになったのが、フィッシャー・タイガー率いるタイヨウの海賊団です。奴隷解放のために不殺を徹底した上で活躍を続け、後の王下七武海になるボア・ハンコックや、革命軍幹部となるコアラの救出に成功しています。かつては王下七武海になるジンベエをはじめ、アーロン海賊団として名を馳せるアーロンやはっちゃん、クロオビやチュウなども在籍していました。

フィッシャー・タイガーが亡き後、タイヨウの海賊団から分裂したことで生まれたのがアーロン海賊団です。かつてタイヨウの海賊団の中でも腕っぷしの強さではトップクラスの実力を持つアーロンが船長を務め、はっちゃんやクロオビ、チュウなどがアーロン一味に加入しています。現在では麦わら海賊団で航海士を務めるナミもアーロン一味に脅迫されたことがあり、測量士として在籍していました。

フィッシャー・タイガーが亡き後、タイヨウの海賊団を引き継ぐ形で生まれたのがジンベエ率いる魚人海賊団です。その強さは現在でも衰えることなく、かつては王下七武海として活動するほどになりました。副船長のアラディンやワダツミなども在籍しています。

人間から長きにわたる差別を受け続け、アーロンが掲げる思想を受け継ぐことで、別の強さを示すために誕生したのがホーディ・ジョーンズ率いる新魚人海賊団です。魚人島に住む荒くれ者や島にやってきた海賊を傘下に加え、王国打倒を企て、麦わら海賊団の前に立ちはだかりました。メンバーには、ドスンやゼオ、ダルマやハモンドの他に、殺し屋でもあるヒョウゾウが雇われる形で傘下に入っています。

『ワンピース』に登場する魚人は、海賊団ばかりではありません。ここでは、物語に大きく関わることになった魚人族の詳細について詳しくチェックしてみましょう。

ケイミーは『ワンピース』の扉絵でヒトデのパッパグと共に初登場した後、魚人島編でも登場することになった魚人族の女の子です。扉絵ではアーロン一味に所属していたはっちゃんのその後が描かれており、お人好しな性格から度々トラブルに巻き込まれています。はっちゃんに助けられた後は共にたこ焼き屋を経営し、ルフィ達の冒険の手助けをしました。

川まつはトラフグの魚人で、ワノ国編で登場しました。母親と共にワノ国に漂流したは酷い差別にあうことになりましたが、自身が魚人であることを隠した上で生活していました。覇気・流桜の使い手であり、囚人採掘場に13年間幽閉された上で毒魚を与えられながらも生き抜いた生命力を持っている人物です。

『ワンピース』の扉絵でケイミーやパッパグと共に登場したのが、人さらいを生業にしているマクロ一味です。高値で取引される魚人族の少女に目をつけ、ケイミーを狙い続けましたが、ことごとく失敗に終わっています。元々はタイヨウの海賊団に所属していましたが、フィッシャー・タイガー亡き後は単独で行動するようになりました。

『ワンピース』の魚人島編では、人間と魚人族の確執が描かれ、お互いに最大限の能力を出した上で激しい戦闘を繰り広げました。ここでは、『ワンピース』の魚人島編について詳しくチェックしてみましょう。

ワンピースの魚人島編として描かれているのはコミックスの第61巻から第66巻までで、本編ではマリンフォード頂上戦争から2年の月日が流れています。兄であるエースの救出に失敗したルフィは自身の弱さを痛感し、2年間の修行を終えた上で再会した後の物語です。

アニメ『ワンピース』では、第527話の「魚人島上陸 うるわしき魚人たち」からが魚人島編に該当します。最終的に魚人島を旅立つ第573話「ついに出航！さよなら魚人島」で魚人島編が終了するため、テレビアニメでも長い期間魚人島編が放映されていました。

各々2年間の修行を終え再び集結した麦わら海賊団は、新世界を目指して通過点でもある魚人島へ向かいます。途中、海流に飲み込まれたルフィ一行でしたが、ケイミーを始めとする魚人達に助けられました。流れ着いたリュウグウ王国ではしらほし姫がバンダー・デッケン九世に狙われている他、ホーディ率いる新魚人海賊団の脅威に晒されています。これらを知ったルフィは、再会したジンベエと共に魚人島の危機を救うために動き始めました。

『ワンピース』に登場する魚人族や人魚族は、最強に等しい高い身体能力を持ちながらも人間からは長い歴史の中で差別を受け続けてきた種族です。地上で活動する魚人族の活躍や王国の働きもあり、今でこそ人間に対して好意的な感情を持つ魚人が増えた一方で、一部では過去に差別を受け続けていたことで根付いた負の感情は未だに払拭できていません。ここでは、魚人族や人魚族が差別を受けることになった理由について考察してみましょう。

もともと魚人族や人魚族は人間として扱われることなく、200年前まで魚類に分類されていました。これが変化するきっかけになったのが、リュウグウ王国が世界政府の加盟国として加入したことで同じ人間として扱われるようになります。その一方で、差別意識の全てを払拭することはできず、200年経った本編の世界でも今まで受け続けた差別意識は深く根付く結果となりました。

魚人族が生活するリュウグウ王国は世界政府加盟国でありながら、聖地マリージョアで4年に1度開催される世界会議に参加したのは2回のみです。初めて参加したタイミングや、その後参加しなかった理由について未だに明かされていません。2回目に参加したのは国王のネプチューンやしらほし姫が訪れた世界会議で、海軍本部中将でルフィの祖父であるガープが付き添っていました。

『ワンピース』の世界では、犯罪者や世界政府非加盟国の人類が高値で取引されています。その中でも女性の人魚族は非常に高く、人間や小人族などは50〜70万ベリーなのに対して、女性の魚人族は最低でも7000万ベリーに金額が跳ね上がるほどです。本来であればリュウグウ王国は世界政府加盟国になっていることから人類売買の対象外になるはずですが、現実では何の罪のない人魚族も狙われています。魚人族のみならず、人間側に対しても長きにわたる差別意識が未だに根付いているかのような描写です。

魚人族や人魚族は、人間から襲撃されることのない海底1万メートルの海底で生活しています。その一方で、人間達が暮らす地上に憧れを持つ魚人族や人魚族も数多く存在していて、かつて麦わら海賊団と対峙することになったアーロン一味も該当します。魚人島で生活する子供達はシャボンディパークを見上げに行くこともあり、アーロンが建築したアーロンパークもシャボンディパークに類似していたのもその名残ではないかと考察されていました。

『ワンピース』の魚人島へんにて、国王のネプチューンの口からかつて遠い昔に存在した先祖も移住を試みていたことが明かされました。その際、約束の船ノアが大きく描かれていたことから、地上への移住を試みた祖先達が約束の船ノアを建造したのではないかと考察されています。

ロビンの過去として描かれていたオハラ編では、クローバー博士が空白の100年について語る際にとある巨大な王国について語っていました。その際、後の世界政府を名乗ることになる連合王国との戦争の末に滅んでしまったことも明かされています。その際の歴史が、『ワンピース』内で度々登場することになったポーネグリフに刻まれることになりました。

ロビンが追い求める歴史が刻まれたポーネグリフは、魚人島にも存在しました。そこには、今までのような歴史が記されているものではなく、ジョンボーイと呼ばれる空白の100年に実在したといわれている人物が当時の人魚姫に対しての謝罪文のようでした。そこには、魚人島との約束を守れなかったことへの謝罪が記されていたことから、ジョンボーイは後の世界政府との戦争に敗れたことで滅んだ巨大な王国側に支えていた人物だったと考察されています。

『ワンピース』内に登場する魚人族は高い身体能力を持つ種族で、作中でも他の追随を許さないほどの強さを見せつけていました。ここでは、実際に『ワンピース』内で登場した魚人族の強さや能力について、ランキング形式で紹介します。

魚人族の最強キャラランキング第3位は、魚人族の差別を払拭するためにタイヨウの海賊団を結成したホーディー・ジョーンズです。タイの魚人でもあるフィッシャー・タイガーは元々冒険家でしたが、人間に捕縛された後は聖地マリージョアで奴隷にされていました。同じように迫害を受ける魚人族や人魚族を解放するために立ち上がります。その強さは人間では抑えることはできず、魚人族の英雄として讃えられるようになりました。

魚人族の最強キャラランキング第2位は、新魚人海賊団を立ち上げた上で多くの荒くれ者や海賊を傘下に加えた上で麦わら海賊団の前に立ちはだかったホーディー・ジョーンズです。ホーディ・ジョーンズはホオジロザメの魚人で、かつてアーロンが掲げていた魚人至上主義の思想を持ちます。作中ではエネルギー・ステロイドと呼ばれるドーピングを繰り返した上で、命を削りながら自身の能力を大幅に強化していました。その強さを駆使して、魚人島にやってきた海賊や魚人島の荒くれ者を従えるほどの勢力になっています。

魚人族の最強キャラランキング第1位は、タイヨウの海賊団2代目船長であり元王下七武海でもあるジンベエです。ジンベエはジンベエザメの魚人で、地上で活動している数少ない魚人でもあります。魚人空手の達人でもあり、魚人島編では麦わら海賊団と共に内乱を制圧しました。その後、一度はビッグマムへの忠義を理由に一度は仲間に加わることを断りましたが、けじめをつけた後は麦わら漢族団の参加に加わっています。純粋な強さのみならず、己の仁義を貫ける強さを持つジンベエが魚人最強キャラとなりました。

ここで、『ワンピース』に登場する魚人に対する世間での評判や人気を詳しくチェックしてみましょう。

『ワンピース』の世界において、覇気が使える魚人族が最強では無いかと考察するファンの声も見受けられました。自身の能力を大幅に向上させることができる覇気は、作中でも多くのキャラクターが使用する能力です。元々の身体能力が高い魚人族が覇気を使いこなせるようになった場合、ほとんどのキャラクターが手をつけられない最強の能力を手にいれることになります。

世界会議にしらほし姫が参加した際、大歓迎されていた描写を見たファンからは、今では魚人族や人魚族を差別する人間が減っていることを実感したというファンの声も見受けられます。作中では人間と魚人族に対する確執が多く描かれていましたが、それはあくまでごく一部のみの思想です。多くの人物が差別意識を払拭するために活動を続けたからこそ現在の『ワンピース』の世界では差別意識を持つ人物は減りつつあります。

魚人族のジンベエを傘下に加えた麦わら海賊団こそ、海戦最強では無いかと考察するファンの声も見受けられました。高い身体能力を持つ魚人族は、海の戦いでこそ真価を発揮します。そんな魚人族の中でも最強クラスのジンベエを傘下に加えた麦わら海賊団は、今後どのような強さを発揮されるのか期待されるほどになりました。

『ワンピース』に登場する魚人族のメンバーは、いずれも最強に相応しい能力を持つキャラクターばかりであることがわかりました。魚人族や人魚族について未だに明かされていない謎も多く、どのような関わりがあるのかファンから注目されています。『ワンピース』は現在でも連載が続いている作品のため、魚人族がどのような活躍を見せるのか見逃さないようにしましょう。