【メイドインアビス】ヴエコは壮絶な過去を持っている?正体や最後についても
メイドインアビスに登場するヴエコの過去が作中で明らかにされ、その壮絶さが話題となりました。この記事ではヴエコの壮絶な過去について時系列で解説します。メイドインアビス作中でヴエコが最後にどのような結末を迎えるのかも見ていきましょう。
目次
【メイドインアビス】ヴエコはかわいい
ヴエコは、ファンの間で「かわいい」と人気を集めるキャラクターです。深界六層の成れ果ての村にある「目の奥(ドグープ)」と呼ばれる場所に幽閉されていました。ここでは、ヴエコのプロフィールやメイドインアビスの概要・あらすじを紹介します。
ヴエコのプロフィール
ヴエコは、アビスの中に黄金郷を探しにきた「ガンジャ決死隊」のメンバーだった人物です。本名はヴエロエルコといいます。六層に住む者が皆、アビスの呪いによって成れ果てと化す中、彼女だけは人間の姿を保っていました。見た目は若い女性ですが、ドグープに150年近く幽閉されていたため、実際はかなりの高齢であると推測できます。かわいい顔立ちであるものの、目の下にはクマがあり、額にある火傷の痕を長い前髪で隠しています。口癖は「ふへぇ」です。
メイドインアビスの概要
『メイドインアビス』はつくしあきひとによる漫画作品です。巨大な縦穴「アビス」を舞台とするファンタジー作品で、2012年より『WEBコミックガンマ』にて連載されています。年数回程度の不定期連載でありながら、シリーズ累計発行部数333万部(2020年2月時点)を超える大人気作品です。アニメ化、映画化もされており、2023年1月にはアニメ3期の制作決定も発表されました。
メイドインアビスのあらすじ
メイドインアビスの舞台となる大穴「アビス」は人類最後の秘境と呼ばれ、多くの探窟家が命がけの冒険を繰り広げていました。孤児院で暮らす探窟家見習いの少女・リコも、偉大な探窟家であった母に憧れ、アビスに強い興味を抱いていました。ある日、リコは探窟中にロボットの少年と出会い、彼をレグと名付けます。それから2カ月後、リコの母親が使用していた白笛とある封書が地上に上がってきます。封書を見たリコとレグは、アビスの深層を目指し孤児院を旅立つことになるのです。
【メイドインアビス】ヴエコの壮絶な過去や正体
ネット上では「かわいい」と評判のヴエコですが、メイドインアビス作中では、その壮絶な過去が明らかにされました。ここからはヴエコの過去や正体について見ていきましょう。
解説①ジュロイモーに虐待されていた
元々孤児だったヴエコは、里親のジュロイモーと呼ばれる男から性的虐待を受けていました。そして行為の度に、ジュロイモーからある自慢話を聞かされていたのです。それは、漁で沖合に行った時、破損した船に乗っていた冒険者らしき男性から死に際に「星の羅針盤」を託されたというものでした。
解説②星の羅針盤とは?
星の羅針盤とは、透き通った球体の中に羅針盤らしきものが入った遺物です。ジュロイモーは、星の羅針盤を託された時に、羅針盤が屹立するところに黄金郷があるという情報を伝えられますが、それを探しに行こうとはしませんでした。しかし、その話を聞かされていたヴエコは黄金郷を目指すべく、一人で密かに訓練を重ねていきます。因みに星の羅針盤は、長い時を経て深界一層でリコに発見されています。
解説③ガンジャ決死隊へ入隊する
ヴエコは星の羅針盤を手に、ガンジャ決死隊へと入隊しました。そして、星の羅針盤を使って、ガンジャ決死隊の仲間たちと共に黄金郷があるとされるアビスを目指します。ヴエコの活躍は、リーダーのワズキャンに高く評価され、彼女はガンジャ決死隊の三賢の一人になりました。
解説④ガンジャ決死隊のお世話係をしていた
ヴエコはガンジャ決死隊で「お世話係」という役割を担っていました。メイドインアビス作中には詳しく描かれていませんが、ネット上では「炊事や洗濯といった世話ではなく、隊員たちの夜の相手をする係なのではないか」と考察されています。後にヴエコと親しくなるイルミューイという少女が、ヴエコが沢山の人間と関係を持ってきたことを感じ取ったような発言をしたためです。
解説⑤ベラフとの関係
ベラフもヴエコ同様、ガンジャ決死隊の三賢の一人です。現在は成れ果てと化していますが、その正体は美しい目を持つ青年で、性的虐待のトラウマに苦しみ自信喪失していたヴエコを「有能」「かわいい」などと励ましていました。ヴエコもそんなベラフに信頼を寄せていました。メイドインアビス作中では、ヴエコがベラフにかけられた言葉に言及するシーンもあり、彼の言葉がヴエコにとって支えとなっていたことが推測できます。
解説⑥ワズキャンとの関係
ガンジャ決死隊のリーダー・ワズキャンは、星の羅針盤を持っていたヴエコに運命を感じ、彼女を隊に迎え入れた人物です。ヴエコの活躍を評価し、三賢の一人にしています。ワズキャンもベラフ同様、現在は成れ果てと化しています。かつては良好だったワズキャンとヴエコの関係ですが、ある出来事から意見が対立し、二人の関係性が大きく変わります。
解説⑦イルミューイとの出会い
アビスにたどり着いたガンジャ決死隊は、先住民の少女・イルミューイと出会います。子供が産めない身体であることが発覚し、家族に見捨てられたイルミューイは、ガンジャ決死隊の案内係として迎え入れられます。ガンジャ決死隊の中でも特にイルミューイが懐いていたのがヴエコでした。二人は次第に親子のような関係を築いていきます。
解説⑧水もどきが原因で倒れる隊員たち
ガンジャ決死隊とイルミューイは、深界六層で暮らし始めますが、しばらくして、隊員たちが次々と謎の病で倒れていきます。実は彼らが飲んでいた水が、原生生物が水に擬態した「水もどき」だったのです。そしてついに、イルミューイも水もどきによる病に侵されてしまいました。そんな中、ヴエコは、「欲望の揺籃」と呼ばれる願いを叶えてくれる遺物の存在を知ります。
解説⑨イルミューイに欲望の揺籃を使う
欲望の揺籃は、大人では上手く願いを叶えられず体が弾け飛んでしまうこともある危険なものでした。子供の方が願いを叶えやすいと聞いたヴエコは、イルミューイに欲望の揺籃を使用できないかワズキャンに掛け合います。欲望の揺籃の力で、イルミューイは回復しますが、徐々に彼女は人間からかけ離れた姿に変化してしまいました。そして変わり果てた姿になったイルミューイは小動物のような形の子供を産むようになります。
解説⑩ヴエコたちはイルミューイの子供を食べて回復
イルミューイの子供は、どの個体もすぐに死んでしまいます。子供を産んではその死を嘆くイルミューイを見て胸を痛めるヴエコでしたが、そんな彼女もついに水もどきの病に倒れてしまいました。意識が朦朧としていたヴエコは、ワズキャンに与えられた食事によって回復を果たします。しかし、その食事の正体はイルミューイの子供の肉を使ったスープでした。ワズキャンはイルミューイの子供を調理して隊員たちに食べさせていたのです。
解説⑪ヴエコは自殺をはかる
イルミューイの身体はさらに変貌を遂げ、巨大な塔のようになりました。これが、成れ果て村の正体です。イルミューイの子供を食べてしまった罪悪感で心を病んだベラフや他の隊員たちは、イルミューイの体内に取り込まれ、村の中で成れ果てとして生きていこうとします。しかし、ヴエコだけは、イルミューイを利用し続けることに耐えられず自殺を図ります。
【メイドインアビス】ヴエコのその後や最後
自殺を図ったヴエコですが、その後メイドインアビス作中で、ドグープにいたところをリコに発見されています。彼女は亡くなっていなかったのです。ヴエコのその後や最後について見ていきましょう。
解説①ヴエコはドグープに幽閉されていた
ヴエコは、投身自殺を図りますがワズキャンに捕らえられ、ドグープに幽閉されてしまいます。メイドインアビス初登場時には、ヴエコがドグープの中に繋がれた状態で、小さな生物たちを可愛がっている様子が描かれています。この生物たちの正体は彼女が産んだ子供たちの魂を再現したものだと言われています。
解説②ファプタが成れ果て村に侵入する
リコによってヴエコは解放され、二人は共にレグとナナチを捜索します。そんな中、「ファプタ」という成れ果てが村に侵入するという事件が起こります。 ファプタはイルミューイの最後の子供で、イルミューイの記憶を全て引き継いだ存在です。そのため、母を利用していた村の住人たちを憎み、村を滅ぼそうとしていました。村が崩壊されたことで、ヴエコは上昇負荷を受けて、成れ果てと化してしまいました。
解説③ヴエコが言った「あたたかい闇」の言葉の意味
メイドインアビス作中で、ヴエコはイルミューイのことを「あたたかい闇」と述べています。壮絶な過去を持つヴエコは光を求めていましたが、そこで出会ったイルミューイもまた、壮絶な境遇に置かれた少女でした。イルミューイはヴエコにとってかけがえのない存在ですが、とても「光」と呼べるような境遇ではありません。そこでヴエコは「あたたかい闇」という言葉を用いていたのです。
解説④ヴエコの最期は安らかなものだった?
村を崩壊したファプタは、成れ果てと化したヴエコから母・イルミューイについての話を聞かせてもらいます。その中で、ファプタは母からヴエコに関する記憶だけ引き継がれていないことに気がつきます。イルミューイにとって、ヴエコとの記憶は子供のファプタにすら取られたくない大切なものだったのです。最後にファプタからそのことを伝えられると、ヴエコは安らかに息を引き取りました。
【メイドインアビス】ヴエコの声優
元々かわいいキャラとして人気の高いヴエコでしたが、メイドインアビスのアニメを見た視聴者からは「話し方が好き」という声も多く上がっていました。ここからは、メイドインアビスのアニメでヴエコを演じた声優を紹介します。
ヴエコの声優は「寺崎裕香」
アニメ版メイドインアビスでヴエコを演じた声優は、寺崎裕香さんです。優しい語り口の中にも、ヴエコの心の葛藤やイルミューイへの熱い想いがしっかりと込められており、その演技力の高さは多くのメイドインアビス視聴者を魅了しました。
寺崎裕香のプロフィール
- 名前:寺崎裕香(てらさき ゆか)
- 出身地:熊本県
- 生年月日:1983年8月4日
- 所属事務所:賢プロダクション
寺崎裕香さんは元々女優を目指していましたが、あるミュージカルのオーディションで、声が評価されたことから声優デビューを果たします。2012年には、第6回声優アワードにてシナジー賞を受賞しました。
寺崎裕香の主な出演作品
- 『イナズマイレブン GO』松風天馬
- 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』クーデリア・藍那・バーンスタイン
- 『ドキドキ!プリキュア』ラケル
- 『遊☆戯☆王5D's』龍可
寺崎裕香さんは、少年役や女性の役、さらにはマスコット的なキャラクターの役まで幅広い役どころを演じています。『イナズマイレブン GO』で演じた松風天馬の天真爛漫なイメージが強かったこともあり、『メイドインアビス』でのヴエコの演技は多くの視聴者を驚愕させました。
【メイドインアビス】ヴエコに対する世間での評判や人気
Twitterで多く見られたのが「ヴエコがかわいい」という意見です。メイドインアビスのアニメを途中まで見た視聴者からは「どうか最後は幸せな結末を迎えて欲しい」と願う声も出ていました。
メイドインアビスはかわいい絵柄に反して鬱展開が多い作品としても知られています。アニメ2期の放送が決定された際には、ヴエコの過去があまりにも辛過ぎるため、原作ファンから「映像化に耐えられないかも」といった反応が相次いでいました。
ヴエコが最後にイルミューイの本心を知るシーンは、メイドインアビス作中でも屈指の名シーンとされています。ヴエコとイルミューイが、お互いを自分だけの大切な存在だと思っていた事実は多くのファンの涙を誘いました。
【メイドインアビス】ヴエコの過去は壮絶だった
メイドインアビス作中では、ヴエコの壮絶な過去が明らかにされました。それに加え、成れ果て村の正体がイルミューイであることなど、メイドインアビスにはヴエコにまつわるショッキングな内容が次々と描かれていきます。悲惨な境遇に置かれ続けるヴエコでしたが、最後はイルミューイとの絆を確認して安らかに息を引き取ることができました。ハッピーエンドでは無いものの、どこか救われる結末は多くのファンを感動させています。
この記事のライター
まつこ
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