【メイドインアビス】ファプタの最後は死亡するのか調査！謎に包まれた正体とは？

『メイドインアビス』に登場するファプタは、アビスの深界6層にある「還らずの都」の「成れ果て村（イルぶる）」に生息する謎の生物です。ファプタが死亡について解説する前に、ファプタのプロフィールや『メイドインアビス』の作品について紹介します。

『メイドインアビス』のファプタは、金色の瞳に外はねした白い耳と髪が生えており、頭頂部にはティアラをしているかのような紅玉状の角があります。褐色肌で子供のような容姿をしていますが、鋭い爪が生えた4本の腕と腰からは5本の尻尾を持ち、その腕や下半身は白い羽毛で覆われているのが特徴です。「成れ果て村（イルぶる）」の住人からは「成れ果ての姫」と呼ばれ崇拝されています。言葉の語尾に「そす」と付けるのが口癖で、ファンの間でかわいいと評判です。

ファプタは、好奇心旺盛でかわいらしい性格をしていますが、野生動物のように荒々しく誇り高い一面も持っています。「成れ果ての姫」と呼ばれるにふさわしい気品もあり、イルぶる語と公用語の両方を使いこなせる知性の高さもあるキャラクターです。

『メイドインアビス』は、つくしあきひと作のファンタジー漫画です。2012年からWEBコミックガンマ（竹書房・ウェブコミック配信サイト）で不定期に連載されており、シリーズ累計発行部数は333万部（2020年2月時点）を突破しています。アニメ化や劇場版、ゲーム化などのメディアミックスが展開され、ファンの間で注目を浴びる話題作です。

『メイドインアビス』の主人公・リコは孤児院で暮らしながら、人類最後の秘境と言われる底知れぬ巨大な縦穴「アビス」の探窟家を目指していました。ある日、探窟の最中に命の危機を救ってくれた謎の少年と出会い、彼に「レグ」と名付けて、バレないように自分の部屋で匿います。その後、アビスから地上に上がった荷物の中に、リコの母親・ライザからの白笛と手紙をもらったリコは母親に会う為、レグと共にアビスの深層を目指すことになるのです。

「成れ果ての姫」と呼ばれているファプタは、一体どのような最後を迎えることになるのでしょうか。ここからは謎多きキャラクターである、ファプタの最後は死亡してしまうのかについて、ネタバレ解説していきます。

ワズキャンの計略によって、レグが火葬砲を使用してしまい、村の壁を壊してしまいます。その時、ファプタは成れ果て村を破壊しようと侵入してきたのです。ワズキャンは、自身を売ったナナチを取り戻そうとするリコに対し、ナナチと同等の価値として「価値の化身」であるファプタの一部があればナナチを取り戻せるかもしれないと伝えていました。 その話を聞いたレグはファプタに会って頼みます。すると、レグの為ならばと右腕の1本と右耳を引きちぎり渡したのです。

ワズキャンは、ファプタの一部に反応したジュロイモとレグを戦わせ、火葬砲を使わせようと考えていたのでした。結果、ワズキャンの思惑通りになり、ファプタが成れ果て村に入ることを許してしまいます。

成れ果て村に入ってきたのはファプタだけではありません。原生生物たちの侵入も許してしまったのです。壁に大穴が開いたことによって、多くの原生生物が入って来てしまい、村人たちを襲います。ファプタは原生生物と戦うことになり、体がボロボロになってしまいました。

ファプタの破壊行動と原生生物たちの侵入によって、成れ果て村は消滅してしまいます。ボロボロになったファプタに村人たちは自身の一部を捧げて、ファプタを復活させました。成れ果て村を守っていた壁が破壊されたことによって、力場が流れ込んできます。レグも原生生物たちと戦い、退けることに成功しますが、ファプタが暴れ回り村は無くなってしまったのです。

成れ果て村が消滅した後、ファプタはヴエコと対面します。しかし、力場に触れてしまったヴエコは上昇負荷で成れ果てとなり、すでに言葉を発することができなくなっていたのです。ところが、ファプタは相手の心の声が聞こえる為、ヴエコの記憶にあるイルミューイの話を聞くことができました。イルミューイにとってのヴエコはかけがえのない大切な存在だと知ったファプタは、目の前で亡くなるヴエコを見ると、なぜか悲しくなって涙を流したのです。

ファプタは成れ果て村が消滅しても死亡することなく、リコたちの仲間になります。初めはレグがファプタに仲間になってほしいと頼みますが、考えると言ってすぐには返事をしませんでした。コミックス10巻ではファプタは、一人で旅立っています。しかし、単独行動をしているファプタに、リコが一緒に食事をしようと誘ったことがきっかけで、自然と打ち解けていきました。ファプタは仲間になるとまだ言っていませんが、リコやナナチとも仲良くなり、仲間同然となります。

ファプタは、原生生物と激闘を繰り広げながら、成れ果て村を破壊していきました。そんなファプタの正体は何者なのでしょうか。ここからは『メイドインアビス』に登場するファプタの正体や過去、目的について解説します。

ファプタの正体は「成れ果て村（イルぶる）」の祖となった、イルミューイの子供です。イルミューイは、アビスを目指す決死隊「ガンジャ」に着いてきたアビスの先住民でした。「還らずの都」に到着した隊員たちですが、ある日謎の病で次々と倒れていきます。イルミューイも寝込んでしまい、体の一部が変形してしまいます。そんな中、ガンジャの隊長・ワズキャンは、イルミューイにアビスの遺物で願いを叶えると言われる「欲望の揺籃」を使いました。

「母親になりたい」という夢を持っていたイルミューイは、異形の生物を産み落とす体へと変形していきます。ワズキャンは、その生物を寝込んで苦しむ隊員たちに食べさせ、病の進行を抑えたのです。その後、巨大化したイルミューイは隊員たちの願いによって「成れ果て村」の祖となります。そのイルミューイから生まれた最後の子供がファプタだったのです。

ファプタの目的は、成れ果て村に住む者たちを根絶やしにすることでした。兄弟の仇である村人たちをとても憎んでいたファプタは、村人たちの消滅と成れ果て村となった母を解放させようとしていたのです。

イルミューイから生まれたばかりのファプタは、地中に埋もれていた干渉器を見つけます。すると、干渉器が突然話し出し、驚いたファプタは警戒していました。しかし、干渉器に敵意がないことがわかると、言葉や知識を教えてもらいながら共に過ごすようになります。干渉器はファプタの名付け親で、そんな干渉器にファプタは「ガブルーン」と名前を付けました。

ファプタとレグは過去に会っていますが、レグは記憶を失っている為に覚えていません。ある日、原生生物に襲われ身動きが取れなくなっていた所に、レグが通りかかったのが2人が出会ったきっかけとなりました。初めは、自身の使う言葉とレグの言葉が違っていたので警戒したファプタでしたが、レグの優しさに触れていき、恋心にも似た感情を抱くようになったのです。

ファプタとレグは、一緒に成れ果て村を破壊して一緒に冒険をしようと約束をしました。しかし、地上に行く目的があったレグはその後、リコを助ける為に使った火葬砲の影響で記憶を失ってしまったのです。

ファプタは、アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』に登場し、視聴者に強烈な印象を与えました。ここからは、そんなファプタを演じた声優について紹介します。

アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』でファプタ役を務めたのは、声優の久野美咲です。幼くかわいらしい声から、狂気を含んだ深みのある声でファプタの魅力を最大限に引き出して、ファンから「ファプタのイメージにピッタリ」と話題になりました。そして、本作ではファプタの母親であるイルミューイ役も演じています。

久野美咲は、1993年1月19日生まれで東京都出身の声優です。ミュージカル『オズの魔法使い』や『放浪記』で子役として出演していました。2003年、韓国映画『ボイス』で声優デビューし「独特で存在感のある声」と評されています。

声優・久野美咲の主な出演作品は『七つの大罪』ホーク、『3月のライオン』川本モモ、『アイドルマスター シンデレラガールズ』市原仁奈、『さよならの朝に約束の花をかざろう』メドメル、『ひそねとまそたん』甘粕ひそね、『リコリス・リコイル』クルミなど、多くの人気アニメで活躍しています。

『メイドインアビス』のファプタについて、SNS上での声を調べてみると、性格や容姿がとてもかわいいと言う声がとても多くありました。悲痛で心苦しくなるシーンが多いのが本作の特徴ですが、何度でも見たくなる理由の一つにファプタの存在があると言った意見もあります。

ファプタの容姿は4本の腕に5本の尻尾といった、人外キャラであるにもかかわらず、どこか親しみのある雰囲気があって好感が持てると言う声もあります。ファプタの特徴のある口癖や独特な風貌は、ファンの心を掴んでいるようです。

『メイドインアビス 烈日の黄金郷』の最終回で、ファプタがリコたちの仲間になったことを喜んでいる声もありました。ファプタが生きていて良かったと心から安堵している声もあり、ファプタの人気の高さがうかがえます。

『メイドインアビス』に登場するファプタの正体は、成れ果て村の祖となったイルミューイの子供でした。そんなファプタは死亡することなく、最後にリコたちの仲間になります。母親・イルミューイが愛し、憎んだ「成れ果て村（イルぶる）」を消滅させ、本当の意味でイルミューイを解放します。そんなファプタはリコたちとどのような冒険をしていくのか、今後の『メイドインアビス』での活躍に注目です。