【メイドインアビス】ヴエコのお世話について調査!過去や死亡説も
『メイドインアビス』に登場するヴエコが行っていたお世話について調査しました。黄金郷を目指して旅立った決死隊「ガンジャ」の1人であるヴエコは、隊員のお世話係として同行します。本記事では、ヴエコの正体やお世話の実態、イルミューイとの関係や死亡説について解説します。
目次
【メイドインアビス】ヴエコとは?
ヴエコは、『メイドインアビス』に登場する女性キャラです。リコ達がアビスの深界第6層にある成れ果て村「イルぶる」にやって来た時、「目の奥(ドグープ)」という場所に裸のまま幽閉されていました。ヴエコの過去や死亡説、お世話の実態について解説する前に、まずはヴエコの簡単なプロフィールと『メイドインアビス』の作品についておさらいしておきましょう。
ヴエコのプロフィール
ヴエコは、リコが成れ果て村の一角で出会った女性です。本名はヴエロエルコですが、長いので、ヴエコと省略して読んでほしいとリコに言っていました。その正体は、過去にアビスの中にあるとされる黄金郷を求めて旅をしていた決死隊「ガンジャ」の1人でした。隊員のお世話係としてガンジャに同行したヴエコは、そこで原住民の少女・イルミューイと出会い、成れ果て村の誕生に大きく関わっていくことになります。
メイドインアビスの概要
ヴエコが登場する『メイドインアビス』は、男性イラストレーター・つくしあきひと先生が描くダークファンタジー漫画です。ウェブコミック配信サイト『WEBコミックガンマ』にて2012年から連載がスタートし、不定期連載を続けています。12歳の少女リコが、仲間と共に未知の大穴「アビス」を冒険する物語ですが、陰鬱な展開やグロテスクで痛々しいシーンが多いという特徴がある作品です。2017年にはテレビアニメ化され、2021年にはゲームも発売されました。
メイドインアビスのあらすじ
主人公の少女・リコが住む島には、「アビス」と呼ばれる巨大な穴が開いていました。島に住む「探窟家」と呼ばれる人々は、その中を冒険し「アビスの遺物」とされる不思議な力を持つアイテム回収して売ることで生計を立てていました。探窟家の見習いであるリコは、アビスの比較的浅い階層を探窟中に少年の姿をしたロボットと出会います。ロボットにレグと名付け、10年前にアビスに旅立って以来消息不明となっている探窟家の母・ライザを探す為にレグを連れてアビスへと旅立っていきます。
【メイドインアビス】ヴエコのお世話とは?
ヴエコは、大所帯であるガンジャの中で、主に隊員のお世話係として働いていました。彼女が行っていた隊員のお世話とは、一体どのようなものだったのでしょうか。ここからは、ヴエコの行っていたお世話の正体や隊員との関係について紹介していきます。
ヴエコのお世話の正体や意味
突出した能力のない消極的な性格のヴエコですが、三賢としてガンジャに在籍しています。その大きな理由は、黄金郷に導く星の羅針盤を持ち込んだ人物であったからでした。そんなヴエコのガンジャでの仕事は、メンバーのお世話係です。お世話とは、家事や隊員の体調管理の意味もありますが、隊員のストレスを緩和する為の夜伽の意味も含まれています。
ヴエコは、ガンジャに入隊する前から売春の経験があった為、性的なお世話をガンジャでも行っていました。相手は男性だけでなく、女性であっても抵抗なくお世話しています。
ヴエコの匂いに対するイルミューイのセリフ
ガンジャのお世話係として仲間となったイルミューイのお世話もすることになったヴエコは、次第に信頼関係を築いていきました。イルミューイは、独特な感性と嗅覚を持っていて、ヴエコの匂いが母と似ていると発言します。
イルミューイの母は、多くの子供を抱える村でも立場が上の女性だったようです。その為、多くの異性と関係を持ち、種違いの兄弟がたくさんいました。イルミューイは、ヴエコの過去を全く知らないにもかかわらず、ヴエコが売春やガンジャメンバーの夜伽のお世話をしていた関係で不特定多数の相手とまぐわっていることを言い当てます。
ヴエコとパッコヤンには肉体関係があった?
パッコヤンは、ガンジャでヴエコと共に隊員のお世話をする大人しそうな女性です。ガンジャの性的お世話も仕事としていたヴエコは、同性である隊員・パッコヤンとも肉体関係がありました。その様子は、漫画ではっきりと描かれていて、物陰からイルミューイもその現場を伺っていました。
しかし、アニメではセンシティブな内容である為か、そのシーンはカットされています。その為、成れ果てのパッコヤンとヴエコとの接点が、かつて一緒に冒険した仲間であるということだけが描かれていました。
【メイドインアビス】ヴエコの過去
ヴエコは、ガンジャに所属する隊員のお世話係として旅に同行していました。では、ガンジャの一員になる前はどのような生活をしていたのでしょうか。ここからは、ヴエコがガンジャのメンバーとなった経緯や案内役として引き取った原住民の少女・イルミューイとの関係など、ヴエコの過去について解説していきましょう。
過去①ヴエコはジュロイモーから虐待されていた?
ヴエコの正体は、孤児でした。出生については描かれていない為不明ですが、幼少期から里親である漁師の男・ジュロイモーから性的な虐待を受けて育っています。虐待の度にジュロイモーの自慢話を聞かされていたこともあり、ヴエコが消極的な性格となった背景には、壮絶な過去が関係しているのです。
過去②ヴエコは子供を産めない体になった?
ヴエコは、ジュロイモーの身の回りのお世話と虐待を受ける生活の中で成長していきました。さらに、お金を稼ぐ為にジュロイモーから売春を強制され、そこでジュロイモー以外の人と体を重ねることとなります。そんな生活を続けていた為、ヴエコは精神的にも肉体的にも正常に育ちませんでした。ヴエコは、過去の性的虐待と強制的にやらされていた売春の影響で、女性でありながら子供の産めない体となってしまったのです。
過去③ヴエコは決死隊「ガンジャ」のメンバーになる
絶望的な過去を持つヴエコが、里親の下を離れてガンジャへと入隊したきっかけは、「星の羅針盤」というアビスの遺産です。ヴエコに虐待を行う際、ジュロイモーは、浜辺で見つけた星の羅針盤とその時に出会った瀕死の男の話を聞かせていました。それは、この世のどこかに黄金郷があり、星の羅針盤は黄金郷へ導くカギであるという話でした。今の生活に絶望していたヴエコにとって、黄金郷へ導くという星の羅針盤はたった1つの希望だったのです。
ヴエコは、星の羅針盤を持ってジュロイモーの下から離れ、やがてガンジャのリーダー・ワズキャンと出会いガンジャのメンバーとなります。星の羅針盤は、ヴエコと同じように故郷や人に捨てられた者達が集まるガンジャのメンバーにとって唯一の道しるべでした。その為、それを手にしてやって来たヴエコは、リーダーのワズキャン、語学に精通する知識人のベラフと共に三賢とされ、主に隊員のお世話係として同行することになります。
過去④イルミューイとの出会い
星の羅針盤を頼りに、ガンジャはアビスがある島へと到着します。ヴエコはその島で原住民の少女・イルミューイに懐かれてしまいます。ワズキャンは旅の案内人としてイルミューイを冒険に連れて行くことを許可し、ヴエコはイルミューイのお世話もするようになり仲良くなっていきました。2人は旅の途中で年の離れた姉妹のように信頼し合う仲となります。
過去⑤イルミューイは成れ果て村の祖になる
ガンジャは、アビスの深界第6層に住む水に擬態する原生生物・水もどきによって壊滅状態に陥ります。ヴエコやイルミューイも水もどきに苦しめられ瀕死となりますが、それを救ったのは、ワズキャンが持ってきた「欲望の揺籃」でした。欲望の揺籃はイルミューイの願いを聞き入れると、命を助けて子供が産める体を与えます。しかし、日に日にイルミューイの体は人間性を失っていき、生まれてはすぐに死亡してしまう生物を産み続けるだけの物体と化してしまいました。
ある時、イルミューイは肥大化した体を引きずりながら開けた場所まで向かうと、そこで原生生物を取り込みながらなおも巨大化していきます。そして、ガンジャのメンバーを次々と自分の体の中に誘い、成れ果てへと姿を変えていきました。それを続ける内に、イルミューイの体は巨大なタワーのような形を形成し、アビスの力場が干渉しない成れ果て村を作り上げたのです。イルぶるの正体は、イルミューイということになります。
【メイドインアビス】ヴエコの最後は死亡?
成れ果て村の一角で、比較的人間の原型を留めたままひっそりと生きていたヴエコは、リコと出会ったことで数十年ぶりに外に出ます。ヴエコはリコに協力し、やがて成れ果て村の壊滅に巻き込まれていきます。アビス特有の力場が存在しない成れ果て村の中、ヴエコはどのような活躍をしていたのでしょうか。ここからは、成れ果て村でのヴエコの行動や、最終的に死亡したかなどの真相について解説します。
解説①ヴエコは成れ果てになる?
ベラフがイルミューイの体内で成れ果てになったのをきっかけに、ガンジャのメンバーは次々に成れ果てへと姿を変えていきました。しかし、ヴエコはそれを最後まで拒み、崖から身投げしようとします。ヴエコの自殺はワズキャンによって阻止され、ヴエコが目を覚ますと、そこはイルミューイの体内でした。気絶している内にワズキャンによって連れてこられたのです。
ワズキャンを含め、全てのガンジャメンバーが成れ果てとなる中、ヴエコだけは人間の姿を保ったままでした。そして、イルミューイの意識信号を僅かながらも感じられる目の奥で幽閉され、イルミューイから生まれるはずだった子供の魂と長い時間を過ごすようになります。リコと共に目の奥から出ても、力場が干渉しないイルぶるの中では、成れ果てにならず人間の姿のまま行動しています。
解説②ファプタは成れ果て村を滅ぼした?
イルミューイの怒りや悲しみを全て受け継いで生まれた成れ果ての姫・ファプタによって、成れ果て村は壊滅へと向かいます。レグの力を利用してイルぶるの中へと侵入したファプタは、母の解放とイルぶるに住む成れ果て達の殲滅を開始しました。イルぶるを守ろうと奮闘するリコやレグでしたが、ファプタの強大な力とレグが火葬砲で開けた穴から深界第6層の原生生物が大量に侵入してきたことで、成れ果ての住人とイルぶるは崩壊します。
解説③ヴエコは死亡する?
ファプタに自分の存在を知らせてイルミューイの意志を伝えようと行動するヴエコですが、イルぶるに開いた穴から深界第6層の力場が入り込んできていました。長らく忘れていた上昇負荷の呪いによって、階段を登っていたヴエコの体は人間性を失い成れ果てとなっていきます。痛みに耐えながらも階段を登ろうとするヴエコを見つけたパッコヤンは、ヴエコを助ける為に階段から投げ落としました。この行動により、パッコヤンは消え去り死亡します。
その後、リコ達によってファプタの下へと連れてこられたヴエコは、ほとんど意識を失いながらもファプタに自分の記憶を見せ生前のイルミューイを教えます。自分の役目を終えたヴエコは、そのまま力尽き死亡してしまいました。
【メイドインアビス】ヴエコのお世話に対する世間での評判や人気
ヴエコがガンジャのお世話係であることは、回想シーンで語られていますが、多くの人が家事や怪我人などの看病をする役割だと思っていたようです。実際に、病人の看病や身の回りのお世話も行っていますが、ヴエコの行うお世話には、夜伽の意味も含まれていたことには、多くの人が衝撃を受けました。
ヴエコのお世話の正体を知り、驚く読者は非常に多かったですが、さらに衝撃だったのは、ヴエコが幼少期から里親に虐待を受け、売春までさせられていたことでした。ヴエコの過去を知る読者は、イルぶるで三賢として動いているジュロイモーという名の成れ果てを見て、ヴエコが「今はあんなのがやってるんだ」と過去のジュロイモーを思い出すシーンに複雑な思いを寄せていました。
ヴエコの言う「お世話」には、様々な意味が込められていました。イルミューイがヴエコの匂いを嗅いで「たくさんの人と交尾した匂い」というセリフを発した時、多くの人がヴエコのお世話の正体を知ったようです。お世話の本当の意味を知ってからヴエコの過去やガンジャでの冒険の様子を見返すファンが多くいました。
【メイドインアビス】ヴエコのお世話には深い意味があった
ガンジャの三賢として登場したヴエコが行っていたお世話の正体には、身の回りの世話だけでなく、性的なお世話も含まれていたことが判りました。過酷な環境下で育ち、黄金郷を夢見てアビスに挑んだヴエコの生涯は、非常に感動的なものでした。本記事でヴエコのお世話の正体や死亡に至った経緯について興味を持った方は、是非漫画やアニメでその生涯を追ってみて下さい。
この記事のライター
ルキナ
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