【鬼滅の刃】童磨は琴葉が好き？告白したしのぶとの関係は？上弦の弐の人間関係を考察

鬼滅の刃の童磨（どうま）と琴葉（ことは）。この2人は鬼と人間ですが、過去に共に過ごしていた時間があります。どんな理由があったのでしょうか。まず、童磨と琴葉とはどんなキャラクターなのかを調べていきましょう。

鬼滅の刃の童磨は、鬼舞辻無惨（きぶつじ・むざん）の直属配下である上弦の鬼です。上弦の鬼の中でも上弦の弍の位置におり、上弦のNo.2の強さを持つ鬼でした。童磨自体は、見た目は若い人間の男性の姿をしており、虹色の瞳と白茶色の髪の特徴的な姿をしています。その姿から、幼少期より両親から特別な子供だと教祖の位置に置かれ、毎日大人の悩み相談を受けていました。

その『万世極楽教（ばんせいごくらくきょう）』は、両親が作った教団のであり、父親は色狂いとなり母親は夫の浮気が許せず夫を殺害、その後服毒自殺するなど、童磨自体は家庭環境に恵まれていた子供ではなかったようです。

童磨は鬼となってからも教祖を続け、自分が食べることで「信者は自分の一部となり永遠に生きられることが幸せだ」と考えるようになっています。しかし、実は童磨は人間時代から人間らしい感情を持つことがなく、両親が死亡しても寂しいと思うことはなかったそうです。母親が父親を刺し殺すという凄惨な現場を見ても、血が生臭いという感想を持つだけでした。

琴葉は伊之助（いのすけ）の実母である女性です。伊之助の美貌は母親譲りで、琴葉も非常に美しい容姿をしていました。年齢や出生などは不明ですが、嫁ぎ先では姑、夫、琴葉、伊之助の4人家族であったようです。伊之助を連れ、童磨の元でしばらく穏やかなひと時を過ごしていたことがわかっています。童磨も琴葉を綺麗な心の持ち主と気に入っており、食べることはせず死ぬまでそばに置いておこうと考えていたようです。

童磨や、伊之助の母である琴葉の関係をまとめる前に、鬼滅の刃という作品をおさらいしておきたいと思います。

鬼滅の刃とは、週刊少年ジャンプで週刊連載されていた少年漫画です。原作者は吾峠呼世晴（ごとうげこよはる）で原作コミックスは23巻で完結している作品となります。2019年にアニメ化されたことをきっかけに大ブレイクとなり、2020年には作中の無限列車編が映画化され、興行収入が日本記録歴代1位となっています。多くの世代、国でファンを獲得しており社会現象とまでなった人気作品です。

鬼滅の刃は、主人公である竈門炭治郎（かまど・たんじろう）が家族を鬼に惨殺され、妹の禰󠄀豆子（ねずこ）も鬼にされてしまうことから物語が始まります。禰󠄀豆子を人間に戻すためには、鬼の起源である鬼舞辻無惨を倒さねばなりませんでした。強くなるために剣士の修行をし、鬼殺隊で柱や多くの仲間と出会い成長していきます。日本一慈しい鬼退治と言われており、鬼がなぜ鬼になったかまで丁寧に描かれている、非常に感動する物語です。

鬼滅の刃は鬼の過去に何があったのかも描かれている作品です。童磨は鬼となった後も、人間と多く関わりを持つ鬼でした。その1人が伊之助の母である琴葉だったのです。ここからは、童磨と琴葉がどのような理由で出会ったのかまとめていきます。

琴葉は、嫁ぎ先の夫や姑から暴力を振るわれていたことがわかっています。伊之助を出産してからもその暴力は続いたようで、伊之助を守るため家から逃げ、万世極楽教に逃げ込んできたのです。逃げて来た当時、童磨が見た琴葉の顔はひどく腫れ、怪我も負っていました。

夫から逃げてきた琴葉を、童磨は助けることにしたようです。琴葉は頭があまり良くありませんでしたが、子供を大切にし、守り抜く綺麗な心の持ち主である所を童磨はとても気に入っていました。後に琴葉を追って迎えにきた夫や姑を、童磨は「うるさい」と言って殺し山に捨てていました。童磨の主食は女性でしたが、琴葉は死ぬまで側に置いておこうと決め、共に過ごすようになっています。

琴葉を気に入り側に置くようになった童磨でしたが、ある日琴葉に、信者を食べていることを知られてしまいます。琴葉は頭は良くない代わりに感覚が鋭く、童磨の動向に気づいてしまったのでした。童磨は信者を食べることで救済をしているつもりだったため、食べている理由を説明しますが、琴葉は鬼である事実を受け入れることができず、童磨を激しく罵ったようです。

童磨が鬼だと気が付き身の危険を感じた琴葉は、伊之助を連れて教団から逃げ出してしまいます。ですが、すぐに童磨に追いつかれてしまいました。崖の上に追いつめられた琴葉は、伊之助だけでも助かって欲しいと、伊之助を崖の上から落とします。琴葉はその後童磨に殺され、食べられてしまいました。

童磨は琴葉を気にいっていたため、寿命が来るまで食べないつもりだったのですが、なぜ琴葉を殺して食べてしまったのでしょうか。まずは、自分が鬼であることを知られてしまったため、口封じのために殺したことが考えられます。またもうひとつの理由として、童磨は子供を大切に育てる理想の母親像として、琴葉を「心の綺麗な人」としていました。しかし琴葉に口汚く罵られ、逃げ出されたことで、この条件から外れ、興味を失ったためではないかと思われます。

鬼滅の刃の上弦の鬼である童磨は、鬼殺隊の蟲柱・胡蝶（こちょう）しのぶとも関係がありました。ここからは、胡蝶しのぶと、童磨の関係についてまとめていきたいと思います。

胡蝶しのぶは、鬼殺隊の最高峰の『柱』に位置する強い剣士です。鬼滅の刃では、この柱であっても上弦の鬼を倒すことは難しいとされていました。また、しのぶは体が小さく、力が弱かったため日輪刀で鬼の頸を斬る力がありませんでした。しかし薬学が得意だったしのぶは、鬼が嫌うという『藤の花』から、鬼を殺すことができる『毒』を開発したのです。しのぶは、その毒を使い鬼を倒すという特殊な剣士なのでした。

しのぶは、無限城にて童磨と遭遇し戦闘となります。実は、童磨は過去にしのぶの姉・カナエを殺害した鬼であり、しのぶにとって仇の鬼でした。一番倒したいと願っていた童磨と遭遇し、しのぶは怒りを露わにしています。しのぶは戦いの中で、この日のために調合を研究した毒を童磨に何度も打ち込みますが、童磨はどの毒も分解し回復してしまいました。やがて、致命傷を負ったしのぶは童磨に殺害され、体ごと童磨に吸収され食べられてしまうのです。

しのぶの死後、カナヲと伊之助が童磨と闘い、2人で童磨の頸を斬ることに成功します。しかし、それは童磨が弱ったから成功したのです。実は、しのぶは自分の力では童磨を倒せないと理解しており、得意の毒で童磨を倒す算段を整えていました。自分の体に通常の鬼が死亡する量の750倍の毒を取り込み続け、しのぶ自身を食べさせることで内部から毒で倒す作戦でした。見事身体が崩れ続ける童磨を、カナヲと伊之助で倒すことが出来たのです。

童磨は崩れて死ぬ自分に対しても、何も感情を覚えることなく死亡しました。しかし、精神世界で自分の死を確かめるため待っていたしのぶに、急に恋を自覚したと告白するのです。これにはしのぶも絶句してしまいます。この童磨の感情は、例え憎しみだとしても、自分だけに強く向けられる強い感情というものに感動を覚えた、ということが考えられます。子供時代より、無償の愛情を誰からも受けられなかったという過去の経験が、このような屈折した感情を持つ理由なのではないでしょうか。

この不思議な感情の芽生えは、琴葉と過ごした際もあったと推測されます。子供を優しく包み、慈しむ美しい母親像として琴葉を捉えており、自分の母親から得られなかったものをどこかで感じていたのではないかと考えられます。そのため、仲間を信じ、皆を暖かく包み込むようなそんな雰囲気のしのぶに、自然と琴葉を重ねてしまった可能性もあるでしょう。

鬼滅の刃のアニメで童磨の声を担当したのは誰なのでしょうか。童磨が登場する遊郭編がアニメ化決定された時点で、童磨の声はこの人！とトレンド入りするほど話題になっていました。ここでは、童磨の声優についてまとめていきたいと思います。

童磨の声を担当したのは、声優の『宮野真守』さんです。多くの人が宮野さんの声がイメージ通りで、ピッタリなのではないかと話題にしていました。童磨が登場する随分前から、SNSでは何度もトレンド入りするという盛り上がりを見せており、宮野さんと分かった時には多くの人が、「知ってた」「イメージ通り」という意見を寄せています。

童磨の担当声優の宮野真守さんは、劇団ひまわり所属で子役から芸能活動をされている俳優さんでもあります。高校生より声優の仕事を始め、歌手、俳優業も並行して活動されていました。現在では武道館ライブを行うほどの人気歌手となっています。持ち前の明るさと、ユーモアのある性格で、ムードメーカとして現場を盛り上げていらっしゃるようです。

宮野真守さんは多くの作品で主役、または重要な役を担当されることが多く、アニメDEATE NOTEで演じた主人公・夜神月でサイコパスなキャラクターを演じたらピカイチという印象が強くついています。その後もずば抜けた演技力で、イケメンから中2病の大学生まで様々な作品で活躍されていました。主な出演作品は以下になります。

ここからは、鬼滅の刃の童磨や琴葉に対する世間の評判を見てみたいと思います。

童磨にとって琴葉の出会いは感情を得られるチャンスだったのではないか、という意見が多く見られました。実際、琴葉を最後まで側に置いておきたいと思った時点で、本当は好きだったのでしょう。しかし、感情を理解できない童磨は、そこに気がつくことが出来なかったのだろう、と考察している方が多い印象です。

過去の琴葉と過ごした際に感じた緩やかな感情ではなく、殺意や憎しみといったまっすぐで強い感情を持つしのぶに感情を動かされる、というのも興味深いです。

琴葉としのぶを重ねて見ているのは、伊之助も同じでした。この2人のキャラクターに声質や、雰囲気が似ている声優さんを選択している件について考察されている方も多いです。原作だけではわかりづらい部分を、鬼滅の刃のアニメで補完されることに感激している方も多く見られました。

さて、ここからは少し趣向を変えて、もしもキャラクターが○○だったら、どうだったのかという遊びをしてみたいと思います。

もしも、童磨が『彼氏』だったらどんな彼氏になったか考えてみましょう。童磨は感情のない人物ですが、最後にしのぶに対し恋という感情を自覚しています。初めて恋を自覚した童磨は、かなり甘えたさんな彼氏になりそうです。

もしも、童磨が自分の『上司』だったらどんな上司になったでしょうか。教祖をしており、頭が良く、人の話を聞くことが上手な童磨ですから、よく話を聞いて導いてくれるような上司になりそうです。しかし、感情が欠落しているサイコ＠パスな部分もあるため、仕事で失敗した場合、馬鹿だから仕方がないよねといった憐れみの感情ももたれそうで怖いです。

続いて、琴葉が『母親』だったらどんな母親になったでしょうか。実際伊之助の母である琴葉。子供に対して全身で愛情を注いでくれる温かい母親になるでしょう。おっとりとした優しい人物ですが、危険な時には絶対守ってくれる心強い母親であり、男の子であれば、特に大切にしたくなる素敵な母親になると考えられます。

この記事では、鬼滅の刃の童磨と、過去に関係のあった琴葉についてまとめてみました。琴葉は伊之助の実の母であり、童磨に夫の暴力から助けてもらった過去がありました。両親のまともな愛情を得られず育った童磨にとって、琴葉とは、子供に全身で愛情を注ぐ理想の母親像であったと思われます。死ぬまで側においておこうと思った、と語っており、通常女性を好んで食べている童磨にとって、特別な感情を抱かせる女性であったことは間違いないでしょう。

また、殺意や憎しみといった感情を、一身にぶつけてきたしのぶに最後に恋を自覚していました。どんな感情であれ、自分だけに向けられる感情に感動をしたと考えられます。幼少期に得られるはずの愛情をまともに受けられず、感情が育たなかったと考えられる童磨にも、ようやく感情が芽生えたと考えると、童磨も悲しい鬼であったことがわかりました。