【鬼滅の刃】猗窩座の声優は石田彰が担当!声が合っていないと話題に?
2021年に公開された劇場版鬼滅の刃『無限列車編』。そこで猗窩座に初めて声がつけられ実際に石田彰さんが演じましたが、実は声優が発表された時点では声が合わないと不評でした。本記事では猗窩座を担当した石田彰さんについて不評だった理由や代表作をまとめていきます。
【鬼滅の刃】猗窩座とは
声優の評判について知る前にまずはそもそも猗窩座とはどんな人物なのか、主人公たちとはどのような立場にあったのかを説明していきます。それに伴い鬼滅の刃という作品についてもおさらいをしていきます。本記事では猗窩座に関して記述していきますが3月現在でまだアニメとして映像化されていない部分、具体的に過去や鬼化した理由についての記載があるためネタバレには十分ご注意ください。
猗窩座のプロフィール
- 身長:173cm
- 体重:74kg
- 趣味:鍛錬
- 数字:十二鬼月 上弦の参
- 好きなもの:強い者
- 嫌いなもの:弱いやつ
- 血鬼術:破壊殺
- 一人称:俺
- 初登場話:単行本8巻 第63話『猗窩座』
猗窩座は鬼滅の刃にて主人公たちの敵側である鬼、それも上弦と呼ばれる高い階級に位置する最強クラスの鬼として登場するキャラクターです。非常に好戦的で強さがすべてだという思考の持ち主。人体の中には鬼舞辻無惨の血が流れており赤い短髪で身体には紺色の線が左右対称的に引かれています。戦闘スタイルは両手の拳で戦う空手スタイルで、その様子に別名『拳鬼』とも呼ばれています。
漫画『鬼滅の刃』をおさらい
鬼滅の刃は週刊少年ジャンプにて2016年11号から吾峠呼世晴先生によって連載された漫画です。妹を助けるため鬼と戦う炭治郎の物語が描かれており2019年にアニメ化がされると、その世界観と繊細に描かれた映像美によって人気が急上昇し、2021年2月時点では原作漫画が1億5000万部もの数を発行しました。現在では令和を代表する作品と呼べるほど認知される作品となっています。
『鬼滅の刃』の概要
鬼滅の刃が出来上がる前は吾峠呼世晴先生が初めて手掛けた読み切り作品『過狩り狩り』であり、明治から大正時代の日本を舞台に海外から来た吸血鬼、日本の鬼と『鬼狩り』との戦いを描く作品でした。その設定が一部持ち越され次に連載されたのが『鬼殺の流』。ここで呼吸や鬼殺隊などの用語も登場すると鬼滅の刃で特徴的な残酷ながら美しい世界観が定まっていきました。
『鬼滅の刃』のあらすじ
物語の舞台は日本の大正時代。主人公の炭治郎は炭を売って家系を助けていたしっかり者の少年でしたが、ある日大事な家族が鬼によって殺されてしまいます。妹の禰豆子は唯一生き残っていましたが人間から鬼に豹変してしまっていた始末。ただ、妹に食われそうになった瞬間悲しそうな顔して涙を流したことから炭治郎はまだ戻せると確信。そこに頼れる人も現れると炭治郎の鬼狩りの日々が始まっていきます。
猗窩座の声優は石田彰が担当
ここからは猗窩座の声優を担当した石田彰についてまとめていきます。声優としての歴が長いことから彼の名を知っている方も多いでしょうし、名前を知らないという方でも代表作を聞けばこの人なんだと気づけることでしょう。それほど有名な声優ですが猗窩座の声を演じると決まった時、巷では賛否両論の意見が多数寄せられていました。
石田彰とは
石田彰(いしだあきら)さんはピアレスガーベラ事務所に所属している日本の声優及び俳優です。1967年11月2日愛知県生まれ、血液型はO型で身長は163cmと小柄体型。声優として1988年にデビューしており現在まで長いキャリアを積み重ねている上、第1回声優アワードサブキャラクター賞の受賞経歴もあるベテラン声優さんです。
猗窩座の声に合わないと言う声も
漫画を読んでいてアニメ声優にも詳しい読者からは猗窩座の声が石田彰と決まった時、その声質とキャラは合わないだろうという意見が現実に出ました。それまで石田彰が演じたキャラクターは100以上に及んでいますが、猗窩座という残酷性に富んだ敵役には合わないだろうという意見がほとんどです。
公開前の声優予想
無限列車編の劇場版公開が決定した時、SNS上では新たに登場するキャラクターの声優予想で盛り上がっていました。猗窩座の場合、実際に見られた意見の中には『梅原裕一郎』や『神谷浩史』など。また悪役を担当することが多い声優として『中尾隆聖』や『子安武人』、『大塚明夫』に『薙切薊』など著名な男性声優の名前が見受けられました。
石田彰の声の特徴
『石田ボイス』と呼ばれる独特な声質で代表作のほとんどが少年や青年を演じていましたが、どれも共通していることは高い声が特徴的で非常に爽やかであるということでした。そのため石田彰は残忍な鬼を演じるにはドスが足りなく違和感が生まれそうだという意見が現れるようになり、次第に合わないだろうと不評が溜まっていきました。
映画を観た後の反応
映画公開前までは賛否両論だった猗窩座の声優でしたが、実際に劇場版が公開されると今度は絶賛の声が見られるようになりました。実際に意見を見てみるとほとんどの理由に狛治の名前が上がっており、いわゆる猗窩座の過去、人間だった頃の物語を知っているとピッタリハマっている、という感想が寄せられていました。
石田彰の代表作
猗窩座を担当した石田彰ですがこの劇場版映画にて初めてこの声優を知ったという方もいることでしょう。最初は声が合わないだろうと言われたその彼の声はそれまでどういったキャラクターの声を演じていたのでしょうか?実際に石田彰が演じてきた作品から代表作を5つ確認していきます。
新世紀エヴァンゲリオン(渚カヲル)
代表作の1つ目は『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲルです。あのオープニング曲『残酷な天使のテーゼ』と共に現在まで語り継がれている名作アニメに出演すると、ミステリアスなキャラを清流のように澄んだ声で演じてみせ、ピュアな印象を持たせつつ言動に不信感を抱かせるという名演技を見せました。
NARUTO(我愛羅)
代表作の2つ目はジャンプ漫画原作の作品『NARUTO』から我愛羅です。普段は冷静で落ち着いた性格である我愛羅は、戦いになると秘めていた力強さを存分に発揮するのですが、その迫力はまさに声から伝わってくる名演技をしています。非常に人気のあるキャラクターでもありますがその根拠に声優の演技が好きだという意見まであるほどです。
銀魂(桂小太郎)
代表作3つ目は『銀魂』より桂小太郎です。こちらもジャンプ漫画であり主にギャグにテイストを置いた漫画で、そこに石田彰が起用されるとおバカキャラとしての演技力を披露し彼自身の幅の広さをファンに見せつけました。ギャグとシリアスの切り替えも中々のものです。
タイタニック(ジャック・ドーソン)
代表作4つ目はアニメではなく洋画吹き替えから『タイタニック』のジャック・ドーソンです。石田彰はアニメ声優以外にも吹き替えや俳優としての仕事も多くこなしています。以前は妻夫木聡が演じていたこともありますがネット上の反応では石田さんの方が好みだという感想も多く評価が高いです。
食戟のソーマ(司頴瑛士)
代表作5つ目は『食戟のソーマ』より司瑛士です。白髪の料理に天才的な才能を持ったキャラであることからパッと見は高潔さを感じさせる人物ですが、料理以外となるといきなり自信をなくしその存在感がまるっきり変わるキャラでもあります。彼のオンとオフの分かれ目を卓越した演技力で演じており声優としての評価を上げた代表作でもあります。
猗窩座の基本情報
ここからは石田彰からは一旦離れ鬼滅の刃にて描かれた猗窩座についてその概要をまとめていきます。猗窩座が敵側の鬼であることは上述しましたが、鬼にも種類が多くそれぞれ自我を持って行動しています。猗窩座はどういった性格でどれほどの強さを持っていたのか。戦いに使う血鬼術についても調べていきます。
猗窩座の容姿や性格
赤い髪に半裸で下半身には道着を身に着けており両目には上弦の参の鬼の証となる印が刻まれています。強者と戦うことを快楽に思う戦闘狂で、弱い人には一切の興味を示しません。煉獄と対峙した時は、鬼にならないかと誘っては永遠に戦い続けようと狂気的なことを無邪気に口にしていました。そんな中、無惨からは真面目に命令を遂行してくれる便利人として見られている面があります。
猗窩座の強さ
猗窩座は拳鬼とも呼ばれており自身の肉体で正面から戦うスタイルの鬼です。血鬼術も他の鬼に比べると目立った特殊効果ではありません。また、鬼の中では稀有な例で人を食べるよりも体を鍛錬し続け肉体改造をして強さを手に入れています。そのため武術家のような性格をしており戦うことに楽しさを見出しています。
猗窩座の血鬼術
血鬼術は破壊殺。術式展開することで効果を発揮し相手の闘気を感知したり虚空に撃ち込んだ打撃を飛ばし、空気の圧力で敵を殴ったりすることができるようになります。猗窩座の血鬼術は殴打を利用するものがほとんどであり、その種類は全部で8種類、その他鈴割りと言う血鬼術とは別物で刀の刀身を折る技も持っています。
猗窩座の過去
ここからは猗窩座の過去についてまとめていきます。すべての鬼はかつては人として暮らしていましたが何らかのきっかけに鬼舞辻無惨に接触し、何か理由を持って彼から血を与えられています。猗窩座も例外ではありません。猗窩座の過去には何があり何が理由で鬼になることを決めたのかその内容を具体的に見ていきます。
猗窩座が人間だった頃
まず猗窩座が人間だった頃は名前が狛治(はくじ)でした。人間だった過去では家は貧乏で唯一いた家族の父親は病によって寝たきりの生活。まだ幼かった狛治は街に出てはスリをして父親のための薬を買っていました。当然その時代の警察署である奉行所には何度も連れられ刑罰を何度も受けておりいつしか強さがないと奉行所から逃げられず、何より父を助けられないと思想が偏っていきます。
父親が死亡
狛治のスリは父親には秘密にしていましたがある時そのことがバレてしまいます。息子が自分のために罪を犯していることに強い罪悪感を覚えてしまい父親は自殺。父のためなら死をも厭わなかった狛治にとってその遺体は耐え切れないもので、残された遺書に人生をやり直せると書かれていても狛治には理解することができませんでした。
慶蔵と恋雪との出会い
何度も捕まっていた狛治はとうとう江戸から追放されてしまい、その先で父を失った喪失感から素手で7人の大人を殴り倒してしまいます。その様子を見ていた慶蔵が目をつけると、営んでいた道場に狛治を拾いそこで自分の娘恋雪(こゆき)と合わせ「家を空けがちな自分に代わって娘を看病してくれ」と、病弱な恋雪を一任します。狛治は寝たきりの彼女に父の面影を重ね、彼女の看病に努めるようになります。
慶蔵と恋雪の死
狛治が18になった時、恋雪の体調は安定し普通に生活できるほどにまで回復しました。慶蔵は狛治を呼び出すと恋雪と結婚しないかと話を持ち掛け、想いを寄せていた恋雪も自分から狛治に逆プロポーズをしました。打ちあがる花火を背景に狛治はそれを了承。そこから幸せが訪れる展開が予想されたその時、誰かが井戸に毒を入れたという一言から絶望に一転。狛治が留守にしている間に慶蔵と恋雪は亡き者になってしまいました。
井戸に毒を入れた犯人
慶蔵の道場の隣には剣術道場があり古くから犬猿の仲で過去にも度々剣術道場からいやがらせを受けていました。原作に描かれなかった設定では過去狛治が門下生9人を倒したという話もありましたがその一件から2年後、勝てなかった腹いせがエスカレートしとうとう井戸に毒を仕込むという殺人行為に及んだのです。
鬼になった理由
狛治は二度も大事な人を失い悲しみのあまり剣術道場の人たち67名を惨殺します。道場には一人もいなくなり意識もはっきりしないまま外を出歩くとそこに鬼舞辻無惨が声をかけます。道場で起きた惨劇に鬼となる素質を見込んだ無惨は鬼にならないかと勧誘。生きることに希望を見いだせなかった狛治はその話に首を頷け猗窩座となります。強さを追い求めた理由はこのような悲劇をもう味合わないためであり、その記憶も長い年月を過ごすうちにいつしか忘れていってしまうのでした。
猗窩座の最期
ここからは猗窩座の最期についてまとめていきます。猗窩座は無限列車編で初登場しそこで生き残るとその後炭治郎たちの前に再登場し再度戦うことになります。そこで壮絶な戦いが繰り広げられると共に猗窩座の脳裏に人間だった過去、狛治だった頃の記憶も蘇ります。そうして迎えた最期は果たしてどのような結末だったのでしょうか?最後の戦いから見ていきます。
最後の戦い
猗窩座が炭治郎と再び出会ったのは無限城内部でした。無限列車の頃は柱の助太刀すらできなかった炭治郎がそこで真向から太刀打ちできるほどにまで成長しているとそこで彼を強者として認めるように。さらに水柱の富岡義勇も交えて2対1になると不利な状況をものともせず戦っていきます。しかし強大な敵に怖気づくことなく勇敢に立ち向かってくる2人に、猗窩座はつい誰かの姿を重ねていき心境に変化が起こっていきます。
猗窩座の死亡シーン
血鬼術を発動しても炭治郎から透明な闘気しか感じられないでいると、かつて自分が同じ人間だったこと、そして悲壮な過去を辿っていたことを思い出します。次第に弱い奴が嫌いだった真の理由、すぐ自暴自棄になり守るための拳で人を殺した精神的弱者、つまり殺したいほど嫌っていた人物は己自身だったことにも気づくと、猗窩座は思い出させてくれたことに感謝の意を込めて微笑み自らの手で首を切りました。
死後の世界で恋雪と再会
鬼の身体はしぶとく自分の意志に反して再生しようとしていく中、猗窩座は無惨をその目にし強くなりたかった思いを問われます。強くなければ恋雪との約束を守れない。そう思った猗窩座は意識を戻そうとしますが、その時「狛治さん、もう十分です」と恋雪が目の前に現れました。その時は既に無惨の声は聞こえなくなっており猗窩座は狛治に戻っていくと彼女と共に旅立っていきました。
猗窩座の声優に対する世間での評判や人気
これまで鬼滅の刃で描かれた猗窩座の強さや血鬼術、過去や鬼化した理由を辿ってきましたが、ここでまた声優の石田彰に戻り声優に対する世間での評判、人気についてまとめていきます。元々は不評な意見もあった猗窩座の声優でしたが劇場版がまさに大成功という形で終えられた今、石田彰による猗窩座の演技にどのような感想があるのでしょうか?具体的なものをSNSから見ていきます。
圧倒的に多かった意見はハマり役だった、聞いた瞬間にこれだ!と思った、かっこよすぎて納得した等、肯定的なものばかりでした。上映されるまでは合わないだろうと疑っていた意見が多かったにも関わらず劇場で石田彰の演技力が光るとそういった意見はすべて杞憂だったことが証明されました。
猗窩座としてというよりかは、彼の過去狛治として見たら非常に合っているという意見を持つ方もいました。人間だった頃は過酷な環境に置かれていただけで心根は優しく尊敬できる正義感の持ち主だった狛治。そのことを知ってから再度演技を見返すとまた違った感想を持つのかもしれません。
一部の読者ファンからは猗窩座と童磨が逆の方がよかったという意見もあるそうです。童磨とは猗窩座と同じ上弦の鬼であり彼も猗窩座と似通った過去を秘めています。この2人のキャラクターにはしばしば逆が合ってる、このままのが正しいと論争が起きているそうです。
石田彰は合わないとの声があるも演技力で納得させた
発表当初は様々な意見が交錯していましたがいざ映像が流れ出し猗窩座が登場するとその不安は名演技と共に大きく払拭されていました。長年声優として活動していた石田彰の演技力が本物だったことに気づかされると批判していた人も起用された理由に納得せざるを得なかったでしょう。今後狛治が映像化されることも予想されていますがファンのほとんどは石田彰を続投してほしいという声が多いです。
この記事のライター
zeile
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