【カイジ】最強のクズキャラはだれ？ランキングとエピソードを徹底紹介

ギャンブルをテーマにした『カイジ』は、規格外の大金と命をかけたスリルのある展開や独自の作風で人気の漫画です。その『カイジ』には多くのキャラクターが登場しますが、他の作品では見られないクズのキャラクターも登場しています。そんなキャラクター達に着いて触れる前に、まずはカイジの基本情報について振り返ってみましょう。

ギャンブルをテーマにした大人気漫画『賭博黙示録カイジ』の作者は、福本伸行先生です。1980年に月刊少年チャンピオンで掲載された『よろしく純情大賞』にて漫画家デビューを果たしました。代表作には『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』や『銀と金』、『天 天和通りの快男児』などがあります。1998年には『賭博黙示録カイジ』で第22回講談社漫画賞を受賞しました。

『賭博黙示録カイジ』は、1996年に週刊ヤングマガジンで連載が始まった作品です。主人公のカイジが命懸けのギャンブルに挑む姿や、独自の言い回しや個性的なキャラクターが『賭博黙示録カイジ』の特徴で、今までにアニメ化や実写映画化などのメディアミックス化も果たしています。国内外問わずに高い人気を誇り、コミックスのシリーズ累計発行部数は2019年6月時点で2100万部を突破しました。

定職に就くことなくギャンブルに勤しむ毎日を過ごしていた主人公のカイジは、ある日友人の連帯保証人になっていたことが原因で莫大な借金を抱えてしまいました。カイジは借金を返済するために、命をかけた極限のギャンブルへ挑んでいきます。

『カイジ』シリーズには今まで多くのキャラクターが登場してきましたが、ギャンブルを通じて巧みな心理戦を行う描写が多い作品のため、最強のクズと呼ばれるキャラクターも多数登場しています。ここでは『カイジ』に登場するキャラクターの中で誰が最強のクズと呼ばれているのか、ランキング形式でチェックしてみましょう。

第10位は、帝愛グループが経営している裏カジノで店長を務めている一条です。一条は、『カイジ』シリーズの第3章でもある欲望の沼に登場していたキャラクターで、1玉4000円で最低300万円から勝負ができる一発台のパチンコである沼を開発しました。

作中で登場した際の一条の年齢は20代半ばで、帝愛グループが経営する裏カジノ店長を務めています。原作登場時には苗字のみでしたが、2011年に発表された実写映画に聖也という名前がつけられました。それ以降、アニメや公式グッズでもこの名前が反映されています。

普段の一条は温和でスマートな立ち振る舞いをしていますが、本性は非常に冷酷で人を傷つけることに躊躇することがありません。作中では、沼攻略の糸口を掴もうと事務所内に潜入したカイジ達に対して血のマニキュアと呼ばれる制裁を加えました。さらに盗聴器を仕掛けてその後の発言を聞いて愉悦していました。一条が開発した沼パチンコにも挑戦者が絶対に勝てないような数多のイカサマを仕掛け、多くの人々を地獄へ落としています。

第9位は、坂崎のおっちゃんこと坂崎孝太郎です。坂崎孝太郎は主人公のカイジと共に沼パチンコ攻略に挑戦した人物で、かつて現場監督も務めていた大手ゼネコン会社で得た知識や用意した軍資金を駆使することで沼パチンコ攻略に大きく貢献しました。

坂崎孝太郎の年齢は52歳で、不況の煽りを受けたゼネコン会社を自主退社させられた後はパチンコに勤しむ日々が続いていました。沼パチンコ攻略後は1億5000万円もの大金を手にし、高級住宅を購入しています。その後は家族と縁を戻し、3人で平穏な日々を暮らしていました。

坂崎孝太郎がゼネコン会社を退職後、パチンコ三昧の日々を送っていたことで家族が愛想を尽かして家族が出て行きました。その後は警備員の仕事をして貧相なアパートで生活していましたが、カイジと共に沼パチンコ攻略する際は金庫から大金を盗み出しています。さらに、沼パチンコ攻略後は命の恩人でもあるカイジに対して自身で邪険に扱っていることから、ファンの間で最強のクズと呼ばれるようになりました。

第8位は、希望の船編に登場した古畑武志です。古畑武志はエスポワール号でカイジと共に限定じゃんけんのギャンブルに挑戦した人物で、カイジが裏世界でギャンブルをするきっかけを作った張本人です

古畑武志はカイジが務めていたアルバイト先で出会った人物で、カイジに借金の連帯保証人になってもらった後に行方不明になりました。エスポワール号でカイジと再会した際は、カイジ達と共に限定じゃんけん攻略に挑んでいました。

古畑武志がクズと呼ばれる理由には、他人の意見に流されやすい性格があります。作中では闇金業者に唆されたことで、カイジを連帯保証人にさせた上で行方不明になりました。エスポワール号で再会した後は真面目に共闘していたものの、安藤に唆されたことで目の前の大金獲得を優先しようとしています。その後生還したカイジに対しても自分勝手な言い訳をしていたため、最強のクズと呼ばれるようになりました。

第7位は、帝愛グループが経営する悪徳金融業者に勤める遠藤勇次です。遠藤勇次は、カイジが連帯保証人になったことが原因で抱えることになった膨大な借金を返済させるために、エスポワール号に乗ることを提案していました。

遠藤勇次は帝愛グループの参加にある遠藤金融の社長で、物語の冒頭でカイジを裏社会に呼び込んでいます。冷酷非道で、目的を達成するためであれば手段を選びません。その一方で暴力だけに頼ることはなく、巧みな和術と優れた洞察力や知識を駆使した上で立ち回っています。

遠藤勇次は物語冒頭では、持ち前の話術でカイジにエスポワール号に乗ることを提案しました。その結果、カイジは生還こそできたものの、借金が膨れ上がる結果となっています。その後は沼パチンコでカイジ達と共闘したことで攻略に成功していましたが、直前に交わした契約書を理由に獲得した賞金のほとんどを強奪していました。自身が利益を得るためであれば仲間に対する情など一切無いことから、ファンの間では最強のクズと呼ばれています。

第6位は、地下チンチロ編に登場した45組の一員でもある三好です。三好はカイジ達と共に地下チンチロで膨大なペリカを溜め込んでいる班長の大槻らに挑み、勝利を収めています。

三好は地下チンチロ編に登場したキャラクターで、地下チンチロ編では三好が大槻がチンチロの出目をメモしていたことでカイジが攻略のヒントを得ています。その後はカイジに全てを託し、カイジと共に45組の地下からの脱出に成功していました。

地下チンチロ編での三好は、カイジの勝利に大きく貢献している作中でも珍しい善良なキャラクターでした。カイジのお陰で地下から脱出できたのにもかかわらず、沼パチンコで得た大金を隠していると騙された三好は、カイジに対して17歩を得意としている村岡との勝負を提案しています。カイジが賞金を持っていないという意見に耳を貸さなかったことや、状況によっては相手に対して暴言を吐いていたことから、人間性を疑うほどのクズさをファンに知らしめていました。

第5位は、三好と同様に地下強制労働施設で働いていた45組の前田です。カイジが挑んだ沼パチンコの攻略に成功したことで地下からの脱出に成功しました。その後は三好と共に、帝愛グループが経営する裏カジノの従業員として働いています。

前田はメガネをかけた無精髭に丸刈りの人物で、カイジよりも年上であることが作中で明かされています。気が短く、大槻が不正を働いていたことを知った際は真っ先に襲い掛かろうとしました。地下から脱出した後は、帝愛グループが経営する裏カジノで働き始めましたが、三好と共に再び膨大な借金を抱えています。

前田がクズと呼ばれる理由として、作中での三好との貢献度の違いにあります。三好は地下チンチロ攻略にあたって記入していたメモが糸口になりましたが、対する前田は特に貢献したこともありません。カイジのお陰で借金も返済できて、地下から脱出できたにもかかわらず再び借金を重ね、村岡の発言を魔に受けたことで命の恩人でもあるカイジを陥れようとしました。三好と比べると特に目立った活躍も無かったことから、前田は三好を越える最強のクズと呼ばれています。

第4位は、主人公の開示や多くの債務者から大金を奪い続ける兵藤和尊です。兵藤和尊は『カイジ』シリーズのラスボスのようなキャラクターで、今までに数々のギャンブルを通じてカイジを苦しめてきました。

兵藤和尊は帝愛グループの総帥を勤める人物で、周囲からは会長と呼ばれています。膨大な資産を所持しながらも世界中からお金を集めることをやめることはなく、自分自身の王国を建設すること計画していました。また、人が苦しむ姿や命がけのギャンブルを何よりも好み、敗者に対しては残虐な懲罰をさせるほどのサディストでもあります。

兵藤和尊は自身が楽しむことだけを目的に、作中でも数々の犯罪行為を繰り返しています。ギャンブルに負けた利根川に対しては焼き土下座を強要し、一条に対しては膨大な損失を出したことを理由に1050年の地下労働を命じています。借金を返せない債務者に対しても冷酷非道な拷問を繰り化していることから、ファンの間では正真正銘最強のクズと呼ばれています。

ここまで紹介してきたキャラクターも、最強のクズキャラと呼ぶに相応しい者ばかりですが、『カイジ』にはこれらを越えるほどの最強のクズキャラはまだまだ存在します。ここでは、『カイジ』に登場する最強のクズキャラTOP3を実際にチェックしてみましょう。

最強のクズキャラ第3位は『カイジ』の主人公でもある伊藤開司です。元はフリーターとして働いていた青年でしたが、古畑の連帯保証人になってしまったことをきっかけに多額の負債を抱え、命懸けのギャンブルの世界に足を踏み入れるようになりました。

伊藤開司の初登場時は、推定21歳の青年で身長は178cm程度です。たばこを吸っている姿が作中で描かれていたことから、喫煙者であることも判明しています。ギャンブルの世界に足を踏み入れるまでは、定職につかずフリーターとして働いていました。また、作中で母親と公務員の姉がいることが明かされており、父親は既に他界しています。

『カイジ』の主人公でもある伊藤開司は、常人離れした発想力と勝負運の強さで、多くのギャンブルに勝利する姿が作中で描かれていました。これらのことから、一見すると有能なキャラクターのようにも見えますが、本質は最強のクズそのもので生きる目標を持たずに自堕落で怠惰な人間です。地下から脱出した際は、残ったお金をパチンコで使い果たし、その後は坂崎の家に居候して生活しています。しかし、あまりの怠惰ぶりに坂崎からは手切金と共に家を追い出されました。

最強のクズキャラ第2位は帝愛グループ系列のカジノで社長を勤める村岡です。村岡は変則2人麻雀でもある17歩の考案者で、『カイジ』では主人公のカイジと大金をかけた勝負を仕掛けていました。

村岡の本名は村岡隆で、裏カジノの社長を務めています。独身であることが作中で明かされており、人のことを信頼することは全くありません。友情や信頼、美徳などよりも前の前にある金を信じる強欲な拝金主義者です。確実で盤石な成功を得るためであれば手段を選ぶことはなく、それが法を犯す行為であっても躊躇うことはない人物です。

村岡が最強のクズと呼ばれる理由は、彼の性格にあります。ギャンブルに勝つためであれば、イカサマを駆使してでも避け続ける卑怯な一面を見せていました。また、かつて仲間として行動していた三好や前田を唆せるほどの話術を持つことや、実際にカイジに敗北して4億8000万円の大金を支払うことになった時も「日本でギャンブルは違法、自分が勝った時は掛け金を返すつもりだった」と言い訳をしていました。金のためであればどんな手段も厭わない醜さから、ファンからは最強のクズと呼ばれています。

『カイジ』に登場する最強のクズキャラ第1位は安藤守です。安藤守はカイジが乗り込んだエスポワール号に居合わせた人物で、限定じゃんけんの際はカイジと共闘していました。

安藤守は肥満体の男性で、メガネをかけているキャラクターです。自分より強い者に対して強く出ることはありませんが、自分よりも弱い者には強きになる性格をしています。

カイジがエスポワール号で勝利するために、古畑と安藤を集めてチームを結成しましたが、その直後に安藤が裏切りました。それでもカイジが勝つために安藤を切ることなく作戦を実施し、最後はカイジが犠牲になることで勝利することができます。別室に送られたカイジを助ける予定だった大金を目の前にした時、カイジを助けることなく持ち去ろうとしました。最終的にカイジも生還できたものの、最後まで裏切り続けた最強のクズっぷりが読者の間で強く印象に残っているキャラクターです。

『カイジ』には多くのクズが登場する作品ですが、そんな作品だからこそ他では見られないような独特の名言やエピソードが数多く存在しています。ここからは、『カイジ』に登場する最強のクズキャラクターから生み出された名言を、作中のエピソードを交えた上でチェックしてみましょう。

第10位は『カイジ』シリーズでも人気の高いエピソードでもある、欲望の沼編で発せられた名言です。沼の攻略に向けて万全の対策をしたにもかかわらず、それらを阻む一条の不正行為に対して、どんな不運や障害が発生したとしても必ず勝つと力強く宣言したエピソードがファンの間で人気があります。

第9位は、2人変則麻雀でもある17歩で村岡と対戦した際に発言された、何度も転ぶことはないという名言です。このエピソードでは村岡との対戦中、何度も繰り返される考えられないような不運に対して、これ以上同じ不運が起こることはないというギャンブル時に陥りやすい思考が込められています。

第8位は、希望の船編のエピソード内でカイジが残した名言です。このエピソード内では、限定じゃんけんで勝ち残るためにチョキの買い占めを実行しましたが、別の人物がパーを買い占めたことで作戦が破綻しました。一度成功が見えてしまったことで、失敗した時に簡単に動くことができない人間の思考が表現されています。

第7位は、カイジが収容された地下強制労働施設の班長を務める大槻のセリフです。このエピソードではカイジを誘惑することでペリカを散財させ、作戦を破綻させていました。そんなカイジに対して、今日を頑張れないものに明日は無いという意味が込められた名言を残しています。

第6位は、命懸けの鉄骨渡りに挑戦したエピソード内で、多額の負債を抱えた石田からカイジに対して発言した名言です。危険な状況でも臆することなくカイジを見た石田が賞金をカイジに託し、家族に渡して欲しいと依頼しました。最強のクズが出揃う作品でありながら、石田のように最後まで他人を信じることをやめなかった姿に心打たれたファンも大勢存在します。

第5位は、命懸けの鉄骨渡りを強いられたエピソード内に残された名言で、自分がピンチの時に助けられるのは自分しかいないというものです。利根川から出された無理難題に対して臆するギャラリーを見て、カイジが鉄骨渡りに挑む決意をしました。何かを変えたいなら、他人の助けを待たずに自分で動くしかないという意味がこの名言に込められています。

第4位は、希望の船編のエピソード内でカイジが発言した、誰かの養分になりたくなければ勝つしかないという名言です。エスポワール号には他人を蹴落とすためにさまざまな方法で勝ちにくる者が大勢存在しました。その中で勝ち残るには、自分たちも遠慮している暇は無いという意味が込められています。

通常の施行では生き残れないほどのギャンブルを題材にしている『カイジ』シリーズだからこそ、今まで紹介してきたもの以外にも多くの名言が作中に登場しています。ここからは、作中のエピソードの詳細も交えた上で『カイジ』に登場した名言TOP3をチェックしてみましょう。

第3位は鉄骨渡りの挑戦を躊躇う負債者に対して利根川が発した名言です。このエピソード内では、千載一遇のチャンスを掴むために多くの負債者が命懸けの鉄骨渡りに挑戦しました。その中で数人だけは挑戦を躊躇っていましたが、そんな姿を見た利根川は決断力が無い者にチャンスは無いという意味の名言を残しています。

第2位は、カイジと利根川が直接対決したエピソード内で会長の兵頭が残した名言です。このエピソードでは、カイジは大金を得るために命懸けの勝負を挑んでいます。ギャラリーからはあまりの異常行動に困惑の声が上がっていましたが、兵頭のみはカイジの行動を賞賛しました。大きな成功を掴むためには、リスクを恐れていてはいけないという意味がこの名言に込められています。

第1位は、地下強制労働施設に収監されたカイジの初給料祝いで、大槻が差し出したビールに対するカイジの名言です。地下から脱出するため毎日のように過酷な労働を強いられていたカイジにとって、大槻から提供させたビールには簡単に堕落させるほどの威力があります。現実離れしたギャンブルに挑む作風の中で、唯一現実でも想像しやすいビールの表現方法が1位に選ばれました。

ここで、『カイジ』に登場するクズキャラに対する世間での評判や人気をチェックしてみましょう。

エスポワール号で行った安藤の行動に対して、一定の共感を覚えるファンの声もありました。2度とカイジに会うことが無いとするのあれば、自分の利益を行動する必要があるのも事実のため、自身の利益を優先したのも一定の共感を得た理由です。だからこそ、読者の間では恩人を助けなかった最強のクズキャラとして強く印象に残る結果になりました。

ファンの間で議論になる誰が最強のクズキャラかというもので、古畑が名前に上がらないことに疑問を覚えるファンの声も見受けられます。古畑はカイジに自身の借金を押し付けたうえに、エスポワール号では土壇場でカイジを再び裏切りました。カイジの生還後は「助ける気持ちはあった」と言い訳していることから、ファンの間では古畑も作中屈指のクズキャラとして覚えられています。

主人公のカイジに対してクズキャラ認定する一方で、一定の人間性を評価するファンの声も見受けられました。ギャンブルジャンキーでありながら礼儀や常識まで欠落している姿が欠落しているシーンは少ない理由から、ファンの間ではこのような印象が持たれています。

多くのクズキャラが登場する『カイジ』シリーズで、安藤守は最強のクズキャラとしてファンの間で覚えられていることがわかりました。『カイジ』シリーズは現在でも連載が続いているため、今後の展開次第では安藤を超える最強のクズキャラが登場する可能性は否めません。クズキャラ同士が繰り広げるスリルのある攻防戦も魅力のため、キャラクターの人間性に注目しながら今後の展開に注目してみましょう。