【カイジ】記憶に残るセリフまとめ!独特の言い回しや名シーンも合わせて紹介
ギャンブル漫画『カイジ』シリーズの独特かつ記憶に残るセリフをまとめています。名セリフともいわれ、強烈な力を持つカイジたちの言葉を名シーンと合わせて紹介していきます。心に残る名セリフ・名言・名シーンを振り返り『カイジ』の独特な魅力を解読していきましょう。
目次
【カイジ】とは?
『賭博黙示録カイジ』から始まる『カイジ』シリーズといわれる作品群は、漫画家「福本伸行」の代表作の1つです。ジャンルはいわゆるギャンブル漫画ですが、ストーリー展開や独特な演出、クセのあるキャラたちによる独特な言い回しでの数々の名言などで多くのファンに支持される作品となっています。
賭博黙示録カイジの作者
『賭博黙示録カイジ』の作者は漫画家・漫画原作者の「福本伸行」です。建設会社の社員から漫画家「かざま鋭二」のアシスタントを経て、1980年にデビューしました。当初は人情者の漫画を描いていましたが、ギャンブルものの漫画へとシフトし、『アカギ』などの人気作を生み出します。ここで紹介する『カイジ』シリーズのスピンオフ作品では、漫画監修をも手掛けています。
賭博黙示録カイジの概要
知人の保証人になったために多額の負債を抱えたカイジ(伊藤開司)を主人公にしたギャンブル漫画『賭博黙示録カイジ』は、1996年の週刊ヤングマガジンから連載が開始されました。『賭博黙示録カイジ』は全158話で完結しますが、それ以降もシリーズの連載は続き、現在は『賭博堕天録カイジ 24億脱出編』が連載中です。『カイジ』はテレビアニメ化され、実写映画化もされた人気コンテンツになっています。
賭博黙示録カイジのあらすじ
自堕落に生きていたカイジのもとに、金融業社長の遠藤勇次が訪れます。彼はかつて知人の保証人となったカイジに借金385万円があることを知らせるのでした。カイジは遠藤の誘いに乗って、借金返済のためギャンブル船「エスポワール」に乗り込み、決死の覚悟を決めます。辛くも生還し借金も帳消しにできたものの、カイジは新たに600万円の借金ができてしまいました。そのカイジの前に再び現れた遠藤は、新たなギャンブルを持ちかけます。カイジは次こそ勝つと、後戻りできない勝負へと向かうのでした。
【カイジ】伊藤開司の名セリフや名言・名シーン
ここからはカイジこと主人公「伊藤開司」による名セリフを紹介していきます。それに伴う名言や名シーンなども振り返ってみましょう。『カイジ』では特徴的な言い回しによる数々の名セリフが登場しますが、やはり主人公たるカイジの名セリフは印象に残る魅力ある言葉が多く存在しています。何といってもギャンブルというシチュエーションでのセリフは、鬼気迫るものを感じさせてくれるでしょう。
伊藤開司の名セリフ①「落とさなきゃ…」
「落とさなきゃ落とされる……この仕組みは……この世の姿そのもの……基本も基本……大原則だっ……!」
出典: news.mynavi.jp
このカイジの名セリフは、鉄骨の上を渡る「Brave men road」へ参加し、鉄骨上で前の走者を押して落とす覚悟を決めた時に出た言葉です。かなり逡巡した結果として前の走者を押すことなく、カイジを含む同じ鉄骨上の参加者は失格となります。もし鉄骨から落ちれば負傷は必至でした。人間の欲望が渦巻き、金のため悪魔に魂を売るような極限状態の中、カイジは非情になりきれませんでした。しかしどんな理屈をもってしてもライバルを突き落とすことは人間として失格といえるでしょう。
伊藤開司の名セリフ②「勝たなきゃ…」
勝たなきゃダメだ……勝たなきゃ悲惨がむしろ当たり前 勝たなきゃ誰かの養分……それは船も外界(そと)も変わらない……!
出典: news.mynavi.jp
ギャンブル船「エスポワール」でのカイジのセリフです。ギャンブルという勝負事では勝つことこそが真理であり、スポーツとは違います。これまでカイジは何となく生きてきて、勘違いしていたと自覚します。勝たなければならないことを自分に言い聞かせるように語りました。このセリフにあるように、敗者となって誰かの養分になるようではいけないということを、船の中での勝負から悟ったようです。
伊藤開司の名セリフ③「この結果は言うなら必然…」
この結果は言うなら必然 これまでのオレの人生のツケ……!
出典: news.mynavi.jp
カイジは限定ジャンケンにおいて、船井から提案された作戦で生き残りをかけていましたが、裏切られてピンチに陥ります。そしてこのセリフの言葉通り、これまでの自分の過去を振り返って、大事な場面で人任せにしてきたことを痛感してしまいます。このような場面で気付かされるのがカイジらしいともいえるでしょうが、読者にも良い教訓になっているようです。
伊藤開司の名セリフ④「先を見なくていい…」
先を見なくていい……! 目の前の一歩が全て……! この小さな一歩を……ただただ……積み重ねていけばいい……!
出典: news.mynavi.jp
「Brave men road」の参加時より遥かに過酷な鉄骨渡りが開始されました。参加者10名は、落ちれば死は確実という鉄筋渡に挑戦しますが、次々と落下します。残るはカイジを含め3人。その中の石田は現金1000万相当のチケットをカイジに託し、恐怖に負けるもカイジを動揺させないよう、声を押し殺して落下します。カイジはセリフのように、目の前の一歩に集中し、確実に一歩ずつ進むことにするのでした。
伊藤開司の名セリフ⑤「望みに進むのが…」
望みに進むのが 気持ちのいい人生ってもんだろっ……!
出典: news.mynavi.jp
『賭博破戒録カイジ』での地獄パチンコ篇で、大当たりの一歩手前というところでカイジは軍資金が尽きてしまいます。ここで1000万を借りようとカイジは仲間の遠藤に要請しますが、遠藤は渋っています。そんな時にカイジがこの名セリフを口にするのでした。選択に迷っていた時にポンと背中を押すこの言葉は、望んだ道を選べば後悔することはないことを教えてくれます。
伊藤開司の名セリフ⑥「キンキンに冷えて…」
キンキンに冷えてやがるっ……! あ……ありがてえっ……!
出典: news.mynavi.jp
これまでの賭博で負った借金返済のため、カイジは地下の強制労働施設に閉じ込められて自由のない過酷な労働を強いられます。そんな状況でも初任給の日がやってきて、グループ班長の大槻から缶ビールをおごられました。ひと口で飲み切ってしまうような小さな缶ビール1本ではありますが、地獄の環境下でのカイジにとっては砂漠のオアシスの水より魅力的だったようで、このセリフの後に次々とビールへの名言が飛び出します。もっとも、ビールへの言葉だけでは済まなかったのでした。
伊藤開司の名セリフ⑦「耳を傾けるべきは…」
耳を傾けるべきは 他人の御託じゃなくて 自分……オレ自身の声 信じるべきは オレの力……!
出典: news.mynavi.jp
ギャンブル船「エスポワール」で北見との限定ジャンケンの勝負時、カイジの発したセリフです。周りはカイジの負けを期待する者たちが集まる中で、啖呵を切った形となりました。周囲の声に流されず、自分自身を貫くことに目覚めたカイジらしい言葉であり、主人公らしい魅力ある言葉です。
伊藤開司の名セリフ⑧「負けを受け入れることが…」
負けを受け入れることが……敗者の誇り……オレは……負けをぼかさないっ……!
出典: news.mynavi.jp
この名セリフは帝愛グループの総帥「兵藤和尊」との勝負に負けたカイジの言葉です。いかに逆境に強く、ピンチの時に驚異的な頭の回転をみせるカイジといえども勝てる相手ではありませんでした。それでも潔く負けを認めたカイジではありましたが、失ってしまったものはあまりにも大きいものがあります。それでも負けを受け入れ誇りを持てたのは、誇りを持って前を見据えることができるカイジだからこそなのかもしれません。
伊藤開司の名セリフ⑨「オレは決して諦めない…」
不運…不幸…不ヅキに見舞われようと…オレは決して諦めない……!
出典: mangafull.jp
『カイジ』シリーズでは屈指の人気を持つ「人喰いパチンコ沼勝負篇」で盛り上がったシーンで、カイジの名セリフが飛び出ました。絶対的に不利な状況の中、決して諦めないカイジの気迫と執念で、奪い取った勝利です。クライマックスでのカタルシスは爽快ですが、カイジのこのセリフが読者に勇気を与えてくれます。自分がピンチになった時に、このセリフを思い出してがんばることができたというパワーを持った魅力ある名セリフです。
伊藤開司の名セリフ⑩「自分を救うのは…」
自分を救うのは……自分だけっ……!
出典: news.mynavi.jp
「Brave men road」で、鉄骨渡りの参加者が賭けの対象となり、多くのヤジが飛び交う中でカイジが悟ったことがこのセリフでした。借金返済のために参加したのは、他人に頼ったとはいえ自分で選んだ道です。最終的に自分自身が何とかしなければならない、そう理解したカイジは果敢に挑むことに決めましたが、この覚悟ができたからこそ、最終的に借金返済への道も開けたのでしょう。共感する読者も多い魅力的なセリフです。
【カイジ】利根川の名セリフや名言・名シーン
カイジに次いで名セリフや名言・名シーンが多いのは帝愛グループの最高幹部の1人「利根川幸雄」です。カイジの敵役として活躍する一方で、『カイジ』シリーズのスピンオフ作品『中間管理録トネガワ』の主役になっているだけの魅力を持つキャラといえるでしょう。『賭博黙示録カイジ』でカイジを苦しめた利根川はどんな名セリフを残しているでしょうか。
利根川の名セリフ①「一生迷ってろ…」
一生迷ってろ そして失い続けるんだ……貴重な機会(チャンス)を……!
出典: news.mynavi.jp
文字通りの命をかけた鉄骨渡りを躊躇する参加者たちへ放った名セリフです。借金返済という目的のために参加したギャンプルで、迷っていては何も得られないことを訴えています。しかし命をかけるかと迷う人々に、このセリフは辛辣です。貴重なチャンスと言われても参加者にしてみれば命は惜しいでしょう。きつい言い回しで読者には強烈な印象と、リアリティを持った真理を突きつけるものになっているのではないでしょうか。
利根川の名セリフ②「勝ちもせず…」
勝ちもせず生きようとすることが そもそも論外なのだ
出典: news.mynavi.jp
利根川の言うことは正論ですが、負債を抱えた人間にとっては厳しく、耳に痛いセリフです。しかし相手や自分に甘えがあるから、そして勝負から逃げてしまうから負債を抱えてしまうのかもしれません。事実そうなのでしょう。世の中を生き抜くには、何かしら戦って勝つことが必要だという、厳しい言い回しの訓示です。このセリフには続きがありますが、ここでは割愛します。
利根川の名セリフ③「30になろうと…」
30になろうと40になろうと奴らは言い続ける…自分の人生の本番はまだ先なんだと…
出典: mangafull.jp
命がけの鉄骨渡りにギブアップを懇願する参加者へ向けて、唾棄するように言い放ったのがこのセリフです。この後も説教的に言葉が続きます。中途半端に投げ出す人間は「本番はこれからだ」と言うものの、中途半端な人生こそがその人間の本番そのものだと鋭く指摘します。きつい言い回しの利根川にこの言葉を突きつけられたら、反論できる人物はどれだけいることでしょう。
利根川の名セリフ④「金は命より…」
金は命より重い・・・・!そこの認識をごまかす輩は生涯地を這う・・・・・・!!
利根川のこのセリフ、現実の社会でも痛感することは多いのではないでしょうか。ギャンブル漫画とはいえ、言い回しも相まって生々しい話ではあります。しかし社会で生きていく上で、金は必要ないものとはいえません。利根川は「金は尊い」とも言います。綺麗事は言わない現実主義な利根川は、ただの悪党という存在ではありません。人の上に立つ者の魅力をも持ち合わせています。
利根川の名セリフ⑤「世間はおまえらの母親…」
まだわからんのか……? 世間はおまえらの母親ではない。おまえらクズの決心をいつまでも待ったりはせん……!
出典: animemanga33.com
利根川は同様のセリフをいくつも言い放っています。いずれの場合も負債者の甘えに対する辛辣なアドバイスです。いくら厳しい言い回しでも、彼なりの思いやりなのではないでしょうか。冷酷だといわれる利根川ですが部下に対する思いやりを作中でのぞかせています。積極的な救済者ではありませんが、魅力を持った必要悪が利根川の役回りと見ることもできるでしょう。
【カイジ】大槻班長の名セリフや名言・名シーン
カイジからすればいけすかない親父である大槻班長の名セリフや名言・名シーンを見ていきましょう。帝愛グループが建設する地下王国のE犯班長「大槻太郎」はずる賢いタヌキという役のキャラです。そんな大槻班長はスピンオフ作品『1日外出録ハンチョウ』の主人公になっています。ソフトな言い回しで言葉巧みに人心掌握に長けているだけあって、名セリフを口にすることも多い人物でもあります。思わず感心してしまう彼の言葉とはどんな魅力があるのでしょう。
大槻班長の名セリフ①「明日からがんばるんじゃない…」
明日からがんばるんじゃない……今日……今日だけがんばるんだっ……! 今日をがんばった者……今日をがんばり始めた者にのみ……明日が来るんだよ……!
出典: news.mynavi.jp
地道にがんばる気にさせる大槻班長の名セリフです。借金返済のために地下の強制労働施設へ閉じ込められたカイジは、脱出するチャンスを得るために1日外出券購入を目指します。ただ1日外出券を購入するには6ヶ月分の給料が必要になります。そのためカイジは我慢をしていましたが、その決意を崩すように大槻班長は小さな缶ビールを初任給の祝いとしてプレゼントします。そのビールのうまさに抗うことができなくなったカイジは抑制が効かなくなりました。その様子を見て大槻班長はこの名セリフを独白するのです。
大槻班長の名セリフ②「ノーカウント…」
この勝負は未確定ー! 成立していないっ!! だからイカサマもクソもないっ!! 不成立っ!!ノーカウントッ!ノーカウントッ!!ノーカウントなんだぁー!!
出典: w.atwiki.jp
地下チンチロ勝負で、大槻班長はカイジにイカサマを仕掛け、過酷な条件で労働させられる45組に追い落とします。後日、大槻班長のイカサマを知ったカイジは反撃の機会を狙っていました。いよいよその時が来て、カイジたちとの勝負が始まります。大槻班長のイカサマサイコロを使った瞬間を見逃さなかったカイジによって、多くの労働者の前でイカサマを暴かれた際のセリフがノーカウントの連呼でした。しかし最終的にはこれまで稼いできた金をほぼ全て吐き出させられてしまうことになります。
大槻班長の名セリフ③「ワシ今日…風邪…」
ワシ今日・・・風邪引くかも・・・!
出典: cucumberblog.com
このセリフはスピンオフ作品『1日外出録ハンチョウ』の中で登場します。せっかくの外出日なのに風邪を引きそうな兆候を感じた大槻班長は"押されれば確実に風邪を引くボタンの縁をなで回されている感じ"という独特で説得力を持つ言い回しをします。自作のつみれ汁と休息で完全復活しますが、風邪の病原菌にフェイントをかけるなど、ユニークな一面をのぞかせています。
大槻班長の名セリフ④「その禁欲ってのが…」
その禁欲ってのが実によくないんだ、カイジくん。心はゴム毬だよ、押さえつけられれば必ず跳ね返そうとする。
出典: w.atwiki.jp
地下の強制労働施設で1日外出券入手のために節約するカイジに向けて説得する大槻班長のこの言葉は、まさに名セリフといえるでしょう。落ち着いた言い回しでこんなことを言われると、誰もが納得してしまうかもしれません。無理をするなと心配しているように見せかけて、奈落の底に突き落とすためのワナだと勘繰ることができるのは、よほど猜疑心の強い人でないと無理でしょう。詐欺師の才能も大槻班長は持っているようです。
大槻班長の名セリフ⑤「世の中は利用する側と…」
世の中は利用する側とされる側 その2種類しかいないのだ 問題はその当たり前に いつ気がつくかだ
出典: aniphorism.com
このセリフは大槻班長の経験に基づく教訓なのでしょう。彼はそのことに気づいたという言い回しで述べています。ある意味において間違ってはいないでしょうが、大槻班長はグローバルな視野を持っていたとは言い難いかもしれません。人間社会は利用する側とされる側の2種類の人間によってのみ、成り立っていはいないからです。
【カイジ】その他の名セリフや名言・名シーン
『カイジ』シリーズには無数に埋まっていると形容できるほど、多数の魅力ある名セリフ・名言・名シーンがあります。ここではカイジ・利根川・大槻の3人以外から出た名セリフ・名言・名シーンを振り返ってみましょう。他の作品ではお目にかかれない、ひと味違う名セリフなどを感じてみてください。
名セリフ①「命はもっと…」
命はもっと……粗末に扱うべきなのだっ……! 命は……生命は……丁寧に扱いすぎると 澱(よど)み腐(くさ)る……!
出典: news.mynavi.jp
何とも大胆なこのセリフは帝愛グループの総帥である兵藤和尊から出た言葉です。ギャンブルのために命をかける覚悟を決めたカイジに対する賞賛がこのセリフでした。兵藤のセリフを周囲で目茶苦茶だと非難しますが、兵藤は生きたいだけの雑魚にはわからない感性だと一蹴します。今日の人類の繁栄は先人たちの命をかけた冒険で成り立ってきたことを考えると、兵藤の言い回しは乱暴かもしれませんが、間違いではないのかもしれません。
名セリフ②「勝つことは偶然じゃない…」
勝つことは偶然じゃないっ……! 勝つ者は勝つべくして勝っているのだっ……
出典: news.mynavi.jp
兵藤とのギャンブル戦で綿密な計画を立てていたカイジの様子を見て、11番のゼッケンをつけたモブキャラが口にしたセリフです。勝つためにはするべきことをして、抜かりないように準備をすることこそ勝利への近道となるのでしょう。偶然や運に任せていては成功することはないということを、モブキャラを通してカイジが示してくれました。
名セリフ③「人間には二種類いる…」
人間には二種類いる……と 土壇場で臆して動けなくなってしまう人間と そこで奮い立つ者と……
出典: news.mynavi.jp
『カイジ』の中で最も優しく良心的な人物「石田光司」のこのセリフは、鉄骨渡りで死の恐怖を目前にして、体が動かなくなった時にカイジに向けて話した言葉です。この後で石田はカイジを動揺させないよう、叫び声を殺して落ちていきます。人を思いやりながら死んでいった石田の最期は、カイジのその後の生き様にも影響を与えました。もしも自分が土壇場に立たされた時、奮い立てる者になれるでしょうか。
名セリフ④「防御こそ…」
防御こそ 最大の攻撃ざんすよ……!
出典: news.mynavi.jp
帝愛グループの裏カジノ社長、村岡による名セリフです。一般的に知られる「攻撃は最大の防御」という言葉とは逆なのですが、村岡のセリフに共感する人は多いようです。彼の抜け目ない性格から出たセリフのわりに、意外と名言だったといえばそれは失礼なのかもしれません。しかしそれだけ『カイジ』には魅力ある名セリフや名言が豊富にあるという現れです。
名セリフ⑤「迷ったら…」
迷ったら……正しい道だぜ! オレたちは!
出典: news.mynavi.jp
『賭博堕天録カイジ』の和也編で行われる救出ゲームにおいて、マリオが回想するシーンでの兄アントニオのセリフです。極限状態で行われている救出ゲームでは仲間を裏切るか否かでマリオは葛藤します。そこで思い出したのが、誇り高く正しい道を歩む兄のことでした。当時のマリオは兄を否定していましたが、思い出した兄のセリフで救出ゲームでは仲間を救出することを選択するのです。
名セリフ⑥「年老いた者にとってその手は…」
年老いた者にとってその手は これまでの人生で築いた『何か』を守る手 つまり放さないための手だ しかし持たざる者 若者がそれじゃ話にならない 若者は……掴みにいかなきゃダメだっ……!
出典: news.mynavi.jp
知人の借金を背負ってしまったカイジに対し、その借金返済のチャンスとしてギャンプル船「エスポワール」に乗ることを提案する遠藤のセリフです。チャンスといえどもリスクを恐れて躊躇するカイジを熱い言い回しによって動かすことに成功しました。『カイジ』の作中では比較的常識のある遠藤ですが、カイジをギャンブル地獄へと誘う役目を持っています。
【カイジ】名セリフに対する世間での評判や人気
『カイジ』シリーズで主だった有名な名セリフ・名言・名シーンなどを紹介してきましたが、『カイジ』を知る人々はこれらのセリフや名言などにどんな感想を持っているものでしょう。世間一般の評判や人気についていくつかのぞいてみることにしましょう。
『カイジ』の悪役は味があって、惹きつけられる魅力を持っています。だからこそ班長にもスピンオフ作品ができてしまうのでしょう。他の作品で悪役の名言なんて珍しいものですが、カイジの悪役には確信をつく名言が多数あって感心させられます。
美しく飾った言葉に比べると言い回しもキツいし、表現もえげつないほどですが、それだからこそ的を射た言葉が刺さるというものかもしれません。悪人なのに素直でストレートな表現なのも、潔い魅力を放っているといえるでしょう。
このセリフは、なかなか言えるものではありません。しかし正面切ってバシッと吠えてみたくなる魅力的なセリフとして、これ以上のものはそうそうないでしょう。とはいうものの、普通の人にはこれを言える相手も勇気も残念ながら持ち合わせてはいません。第一、実社会では問題発言として何らかのペナルティを覚悟する必要があります。
【カイジ】名セリフは独特の言い回しや魅力ある言葉が多かった
『カイジ』シリーズで登場した名セリフや名言・名シーンにスポットを当ててきましたが、まだまだ多くの魅力ある名セリフや名言・名シーンが存在しています。言い回しの妙や癖のある表現など、カイジワールドの持つ独特な魅力にファンがハマる理由も理解できるのではないでしょうか。まだカイジの物語に終わりはありません。これから生まれる名セリフ・名言・名シーンを楽しみに待ちましょう。
この記事のライター
zedafenrir
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