【カイジ】安藤は根っからのクズ男！限定ジャンケンの裏切りとは？

安藤はカイジらと同じく帝愛グループの債務者が集結する希望船「エスポワール（フランス語で希望という意味）」の乗船者です。ここでは、限定ジャンケンというゲームに参加し、借金の返済を目指しますが、ゲーム序盤でカイジはいきなり騙されて絶望的な状況なります。そこで、同じく絶望的な安藤と古畑でチームを組み、限定ジャンケンを攻略しようと試むのです。

安藤守(あんどうまもる)は、肥満体系で帝愛グループの債務者です。限定ジャンケンを攻略するため、カイジが仲間に選んだ人物となります。安藤は、自分のためなら何でもするような人間で、裏切る際に見せる暗算で正確に計算する場面や古畑を取り込む話術など意外に頭が良いです。

1996年から1999年に週刊ヤングマガジンで連載されていた作品です。主人公はカイジ（本名：伊藤開司）であり、友人に騙され借金の保証人となり多額の負債を抱え込み債務者となります。債務者となったカイジは借金の返済するため命懸けのギャンブルに挑み、その勝負での人間の思考や生き様が描かれています。この作品のギャンブルは、独自のルール設定が多く、作品独自の表現も見所です。

主人公のカイジは、まともなに仕事もせずに、自堕落的な日々を過ごしていました。そんなある日、金融業者の遠藤が、かつて自分が保証人になっていた借金を押し付けられ、しかも利息により385万円まで増えていることを知らされます。もちろんカイジに借金を返すお金はあるわけがないのです。債務者のカイジに遠藤は、ギャンブル船「エスポワール」の話をします。カイジは借金を返済するためエスポワールに乗り込みます。

安藤は根っからクズ男だと言われています。なぜ安藤はクズ男だと言われるのか、その理由について3つの裏切りを紹介します。それぞれのシーンで安藤は何を考え、どう行動したのかさっそく見ていきましょう。

安藤はカイジ・古畑とチームを組みます。最初の話し合いでカードと星、現金はみんなのものだから自分勝手な行動はせず、みんなに相談してから勝負をしようと決めたのです。カードと星、現金はカイジが持つことになります。しかし安藤は、古畑にカードを持たせてもらえる様に説得しようとするのです。この時安藤は仲間に入れてもらったのに、みんなを騙し自分だけ助かろうと考えていたのです。

古畑はもちろん断ります。しかし、カイジと古畑がトイレに行った隙にカードを奪い、勝手に勝負をしたのです。作戦もなしにした勝負はもちろん敗北し、カードと星を一つずつ失います。しかも、失ったカードが1枚しかないパーのカードだったのです。この行動に古畑は怒り、安藤を追い出すように言いますが、全員生存のために必要だというカイジの涙言葉に安藤は反省し、チームに貢献すると約束するのです。

限定ジャンケンの終盤で、カイジ・古畑・安藤の誰か一人は地下牢に行かなくてないけない状況になります。カイジはゲームの最後にできる星の売買制度で星を購入して地下牢から助けることを条件に地下牢に行く道を選びます。しかし安藤は、最初こそはカイジを救出しようとする古畑に同意をしていましたが、星の価値と現金に目がくらみまたしてもカイジを裏切ります。

安藤・古畑に裏切られ、怒るカイジは安藤に殴りかかり、星と現金奪います。奪った星と現金を使い、自分と同じ境遇の石田のおちゃんを救出するのです。その時に安藤は途中まで仲間だったのだから取り分をよこせとの厚顔無恥な発言をしました。

安藤は自分の私利私欲のために何度もカイジたちを裏切り続けた結果、激怒したカイジから制裁を受け、最終的に星と金を全て失ってしまいます。船から生還できたものの、新たな借金を作ることになり、その後の消息は不明です。

これは限定ジャンケンの終盤、犠牲となったカイジを最初は救うと約束したが、時間が経つにつれカイジを救うためのお金がもったいなくなり、裏切ったときに行ったセリフです。カイジを救うことを諦めれば自分たちにお金がたくさん手に入り、さらにカイジ分の星を高値で売り儲けようと考えます。この発言で安藤のクズで裏切り者の素性が明らかになりました。

こちらも、限定ジャンケンの終盤で仲間を救うために自ら地下牢に入ったカイジを救うおうとしている古畑の背後で呟いた安藤のセリフです。星の売買制度で、星を他の参加者から買い、カイジを救おうとしていた古畑と安藤でしたが、星を余分に持っていたため古畑と安藤の元に購入希望者が殺到します。最初古畑はカイジために購入希望者を追い払いました。しかし、安藤は星の価値のすごさにクズな部分が出てきてしまいます。早くカイジを助けようと古畑が安藤に言った場面で、安藤の心の声がうっかり出てしまったのです。

これは安藤と古畑がカイジを裏切り、カイジの分の星を参加者に売ろうとオークションをしている時のセリフです。星を3つ持っていないと、地下労働施設に送られるので、星が3つ以下の債務者の参加者はいくら払ってでも星が欲しいのです。そのため、売値は次第に釣り上がっていきます。最初は100万から始まったのが気が付けば700万と最後にはすごい値段になったのです。ちなみに700万は、上がる値に調子に乗った安藤が煽ってなったものです。自分の利益を少しでも増やしたいため、参加者の不安を煽っていたのです。

これは、カイジが奪い取った金と星を石田のおっちゃんを救うために使ったときに安藤が言ったセリフです。安藤と古畑に裏切られながら、カイジはなんとか地下牢から脱出します。怒り心頭のカイジは安藤を殴り、安藤から星と金を奪い取ります。地下牢で会った石田のおっちゃんを救出するのに、すべての金と星を使います。その行動に安藤は、途中までは協力したのだから分け前が欲しいと言うのです。カイジは自分を裏切ったにもかかわらず、このセリフにもう涙と怒りが止まりませんでした。

ここでは、アニメカイジの安藤守を演じた声優について紹介していきます。安藤守役では、クズっぷりが目立っていましたが、本人はどのような人物なのでしょうか？また、他にどのようなキャラクターを演じていたのか、さっそく見ていきましょう。

アニメカイジで安藤守の声を担当したのは、声優として活躍している「桜井敏治（さくらいとしはる）」さんです。小汚いキャラクターや、ヘタレキャラ、ギャグキャラ、肥満体質のキャラクターを演じることが多くあります。

桜井敏治さんの主な出演作品としては、アニメでは『みどりのマキバオー』の山本管助、『忍たま乱太郎』の突魔望太、『クレヨンしんちゃん』の四郎、『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ（旧テレ東版）』のミケランジェロ、『ドラえもんズ（1996年以降）』のドラニコフ、『モンタナ・ジョーンズ』のスリム、『ふしぎの海のナディア』のハンソン、『蒼天航路』の許チョ、映画の吹き替えではアンソニー・アンダーソンやウェイン・ナイト、ジョナ・ヒルを担当しています。

根っからのクズ男と言われる安藤ですが、読者からは意外に人気があります。安藤という人間は、誰でも持っている悪い部分に素直なだけで、クズと思いながらもどこか心の端っこで共感しているのです。借金を返せるだけの大金が目の前にある状況で、ちょっと前にあった人でもう会うことは無いことが分かっているのに、絶対に裏切らないでしょうか？安藤の人気は、そんな部分からきているのです。

安藤の裏切りについて感情を捨てて考えれば、知り合ったばかりの他人で見捨てても、もう二度と会うことはないのです。そんな状況で、もし自分が債務者ならするかもしれない、という気持ちがあるから責めづらいと感想を述べていました。

安藤が悪いのではなく、カイジは人を見る目がなかったのです。カイジに人を見る目があれば、最初から連帯保証人になることもなかったのだと、独自の視点で意見を述べていました。

これまでで、安藤がどうして根っからのクズと言われるのか、その理由や名言について紹介してきました。安藤はゲーム序盤で、絶望的な状況を救ってくれたカイジを自分の欲望のためにカイジを2回も裏切る、クズ中のクズと言われる行動を取ったのです。挙句の果てには、最後は裏切ってしまったけど途中までは協力して星や金を集めたのだから、その取り分をよこせと言ったのです。この発言から安藤は救いようのないクズ、キングオブクズであり、根っからのクズ男なのです。