【ジョジョの奇妙な冒険】エンヤ婆のスタンド能力を考察!死亡フラグや声優も
『ジョジョの奇妙な冒険』第3部でDIOの側近として強烈なインパクトを残したエンヤ婆のスタンド能力について考察します。『ジョジョの奇妙な冒険』のエンヤ婆の死亡フラグや登場シーンをまとめ、更に声優情報についても紹介していきます。
目次
【ジョジョの奇妙な冒険】エンヤ婆とは?
『ジョジョの奇妙な冒険』第3部に登場するエンヤ婆は、不気味で凶悪な敵役ながら、どこか憎めない味わいを持つキャラクターとなっています。シリーズを通してさまざまな活躍を見せるエンヤ婆ですが、一体どういう人物なのでしょうか。まずはそのプロフィールから見ていきましょう。
エンヤ婆のプロフィール
エンヤ婆(ばあ)は、『ジョジョの奇妙な冒険』第3部「スターダストクルセイダース」に登場するキャラクターです。名前の通りかなりの老齢で、小柄で杖をついてはいるものの、するどい眼光と迫力ある物言いが特徴となっています。その気になれば、驚異的なスピードのダッシュ力も見せます。また、「両手とも右手」という身体的特徴も持ちます。
主人公空条承太郎らの敵であるDIOに仕えており、異常なほどの忠誠心を抱いています。DIOにスタンドの存在と動かし方を教えるなど、側近として重要な役割を果たしました。やはり「両右手」でスタンド使いの1人息子を溺愛しています。自身もスタンド使いであり、後述のように霧で人を操る能力を持ちます。
エンヤ婆の息子
上で述べたように、『ジョジョの奇妙な冒険』のエンヤ婆には息子が1人います。名前は「J・ガイル」で、「ハングドマン(吊られた男)」の暗示と鏡を移動する能力を持つスタンド使いです。J・ガイルはポルナレフの妹の仇で、ポルナレフと花京院のコンビによって倒されました。悪事を楽しむ非道な男ですが、母親のエンヤ婆は「心の清い誠実な子」と信じ込んでおり、彼を死亡させたポルナレフらを激しく憎んでいます。
エンヤ婆のモデルや元ネタ
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの登場人物名やスタンド名には、かなりの割合ではっきりした元ネタがあります。多くはミュージシャンやバンドの名前ですが、エンヤ婆の場合もこの法則が当てはまります。エンヤ婆の名前の由来となったのは、アイルランド出身の歌手「 エンヤ(Enya)」です。 80年代から活躍しており、「Orinoco Flow」などたくさんのヒット曲で知られます。美しく澄んだ歌声の持ち主で、エキセントリックなエンヤ婆とは似ても似つかない癒しの存在となっています。
ジョジョの奇妙な冒険3部の概要
荒木飛呂彦原作の『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズは、2023年4月時点で8部まで完結しており、現在9部が進行中です。エンヤ婆が登場する第3部「スターダストクルセイダース」は、1989年から1992年まで「週刊少年ジャンプ」誌で掲載されました。この部から「スタンド」と呼ばれる能力が登場し、以後ずっと引き継がれることになります。アニメ版「スターダストクルセイダース」は、OVAとテレビアニメの2種類が制作されています。
ジョジョの奇妙な冒険3部のあらすじ
『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』は、ジョースターの血を引く空条承太郎を主人公とする物語です。甦ったジョースター家の宿敵DIOのせいで病に伏した母を救うため、承太郎と祖父ジョセフらは、DIOのいるエジプトへ向けて旅立ちます。途中DIOとエンヤ婆が差し向けてくるスタンド使いと戦いつつ、母の死亡リミットである50日以内にDIOを倒すべく旅を続ける…という内容になります。
【ジョジョの奇妙な冒険】エンヤ婆のスタンド能力や死亡フラグ
『ジョジョの奇妙な冒険』のエンヤ婆は、DIOの有力な助言者である一方で、ジョースター一行への刺客としての活躍も見せます。しかし、結局はDIOの裏切りにあって殺されるという最後を迎えました。そのエンヤ婆のスタンド能力や死亡フラグはどんなものなのか、ここではそれらの点について見ていきましょう。
エンヤ婆のスタンド能力は「正義(ジャスティス)」
『ジョジョの奇妙な冒険』第3部では、個々のスタンド使いはそれぞれ異なるタロットカードの暗示を持つとされます。エンヤ婆のスタンドは「正義(ジャスティス)」の暗示で、王冠をかぶった霧状の骸骨という姿をしています。相手に付けた傷口に霧を侵入させて操るという能力で、物理的な攻撃力はないものの、非常に強力な効果を発揮します。これによってポルナレフは舌を操られ、汚れた便器を舐めさせられる屈辱を味わいました。また、幻覚で街1つを作り上げる能力も持っています。
エンヤ婆とスタープラチナの戦い
エンヤ婆が息子の仇であるポルナレフをもてあそんでいると、そこへ何も知らぬ風の承太郎が現れます。エンヤ婆は承太郎も術にかけようと隙をさぐりますが、抜け目のない承太郎は、逆に彼女を罠にかけて正体を暴きました。それでもエンヤ婆は承太郎に傷を付けることに成功し、彼を操ろうとします。しかし、承太郎のスタンド「スタープラチナ」が「ジャスティス」を吸い込んで押さえつけたことで、エンヤ婆は酸欠に陥りあえなくノックダウンとなってしまいました。
エンヤ婆の死亡フラグや死亡理由
承太郎らはエンヤ婆を倒しはしたものの、DIOのスタンドの秘密を聞き出すためそれ以上痛めつけることはありませんでした。ところが、この「DIOの秘密を聞き出す」という行為がフラグとなってしまい、その時点でエンヤ婆の死亡が確定します。案の定エンヤ婆は、続いて現れた刺客「鋼入りの(スティーリー)ダン」によってDIOの細胞「肉の芽」を埋め込まれ、体中をズタズタにされてしまいます。このように口封じの裏切りにあった彼女ですが、DIOへの忠心は最後まで変わることなく、ついに秘密をしゃべらぬまま死亡しました。
【ジョジョの奇妙な冒険】エンヤ婆の声優
『ジョジョの奇妙な冒険』でかなり重要なポジションを占め、死亡後も何らかの形で登場するエンヤ婆ですが、アニメ版の担当声優についても気になるところです。前述のように第3部はOVAも制作されていますが、ここではテレビアニメ版「スターダストクルセイダース」でエンヤ婆を演じた声優について紹介します。
エンヤ婆の声優は「鈴木れい子」
テレビアニメ版『ジョジョの奇妙な冒険』でエンヤ婆の声を担当しているのは、声優の鈴木れい子氏です。鈴木氏は声優として1970年代から活躍する大ベテランで、これまで数多くの作品に携わってきました。幅広い役柄を演じていますが、特におばあさん役でのイメージが広く浸透しています。とりわけCM『ねるねるねるね』の魔女の声のインパクトは強烈で、エンヤ婆役でもこれに匹敵する熱演を見せています。
鈴木れい子のプロフィール
声優の鈴木れい子氏は東京都出身で、誕生日は1944年8月15日になります。もともと舞台俳優として活動していましたが、やがて声優の道に転じました。日本ナレーション演技研究所東京校で、講師としての活動も行っています。日本舞踊や長唄をたしなむほか、スキーや合気道も得意とするなど、非常にアクティブな人物です。
鈴木れい子の主な出演作品
声優鈴木れい子氏のテレビアニメの主な出演作には、『おじゃまんが山田くん』(山田いね)、『キャプテン翼』(立花和夫)、『クレヨンしんちゃん』(隣のおばさん)、『電脳コイル』(メガネばあ)などがあります。劇場アニメでは『天空の城ラピュタ』(シータの祖母)、『となりのトトロ』(本家のおばあちゃん)などに、CMでは前述の『ねるねるねるね』に出演しています。
【ジョジョの奇妙な冒険】エンヤ婆のその後の活躍や登場シーン
エンヤ婆は『ジョジョの奇妙な冒険』第3部で裏切りにあって死亡しますが、その後もさまざまな形でシリーズに登場しています。この事実はエンヤ婆の存在の意外な大きさを示していますが、ここでは第3部以降のエンヤ婆の登場場面と活躍について紹介します。
エンヤ婆の登場シーン①4部
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部は、日本の架空の地方都市「杜王町」を舞台に展開します。主人公の東方仗助と承太郎らは、スタンド使いが町に増えている背景に、ある「弓と矢」が関係している事実をつかみます。その弓と矢の元の持ち主こそ、あのエンヤ婆でした。承太郎が入手した資料の写真には、弓と矢を手にした在りし日のエンヤ婆が登場しています。
エンヤ婆の登場シーン②5部
『ジョジョの奇妙な冒険』第5部では、スタンド能力を引き出す「矢」の由来が語られます。それははるか昔、地球へ落ちた隕石から作られたもので、エジプトでの発掘調査で現代によみがえったのでした。その際数本が持ち去られ、うち5本がある老婆の元に渡ります。その老婆こそエンヤ婆で、彼女の姿も説明シーンで一瞬登場しています。
エンヤ婆の登場シーン③7部
『ジョジョの奇妙な冒険』第7部「スティール・ボール・ラン」は、それまでの部と直接のつながりはありません。ただ、過去作のキャラクターを思わせる人物が何人か登場はしています。エンヤ婆もその1人で、名前は出てこないものの、運命を予言する占い師として顔を見せました。出番はほんの少しで活躍らしい活躍はありませんが、さすがの存在感を放っています。
【ジョジョの奇妙な冒険】エンヤ婆に対する世間での評判や人気
トイレでポルナレフを絶望の淵に叩き落すなど、『ジョジョの奇妙な冒険』第3部でかなりの爪痕を残したエンヤ婆ですが、ファンは彼女をどう見ているのでしょうか。ここでは、世間がエンヤ婆に抱く印象などについて紹介していきましょう。
こちらはエンヤ婆への恐怖を語ったツイートです。DIOや息子への歪んだ愛情と、そこから来る狂気に満ちた言動は、見る者を震え上がらす迫力に満ちています。荒木漫画らしい、ホラーみあふれる名キャラクターと言えます。
こちらは一転して、エンヤ婆の可愛さを訴える意見です。たしかに言動はホラーそのものですが、小柄な見た目などは可愛いと言えなくもありません。また、演技で見せるかよわい老婆ぶりも、思わずいたわりたくなるキュートさがあります。
エンヤ婆に想い入れる意見は、他にも見られます。こちらのツイートは、「応援したい」という気持ちを吐露したものです。エンヤ婆はDIOを守るため、そして息子の仇を討つため、ジョースター一行に立ち向かいました。そこで披露した懸命な演技、ジワジワ迫る承太郎への焦りに満ちた対応などを見ていると、敵であっても彼女を応援したくなる気持ちはよく分かります。
【ジョジョの奇妙な冒険】エンヤ婆のスタンド能力は強かった
『ジョジョの奇妙な冒険』のエンヤ婆について紹介してきました。エンヤ婆は年老いてはいるものの、底知れぬ生命力と活力を持つ怪人物です。さすがに承太郎には通じなかったものの、スタンドパワーもおそるべきものでした。さらに他の部への出演も果たすなど、かなりの重要キャラであるのは間違いありません。ひょっとすると第9部に登場する可能性も否定できないので、その点にも注目したいところです。
この記事のライター
だいじろう
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