【ジョジョの奇妙な冒険】ブチャラティのかっこいい魅力！名言や名シーンも

ブチャラティはジョジョの奇妙な冒険5部に登場した主要キャラクターであり、もう1人の主人公と称されるほどの活躍を披露しています。強さと優しさを兼ね備えたカリスマ性は多くの読者が気に入られていることでしょう。まずはブチャラティのプロフィールとジョジョの奇妙な冒険の作品概要についてまとめていきます。

ブチャラティはギャング組織パッショーネの一員にして、ブチャラティチームを請け負うリーダーです。黒髪のボブカットとジッパーが沢山付いたスーツを身に纏っており、冷静沈着かつ頭脳明晰で仲間思いな性格をしています。基本的にはどんな困難にも立ち向かう勇気と強さを兼ね備えていますが、状況によっては殺人も辞さないギャングとしての顔も秘めています。

ジョジョの奇妙な冒険Part5黄金の風は荒木飛呂彦によって週刊少年ジャンプに連載されていた漫画作品です。1995年～1999年にかけて連載され、ミステリー要素を交えたバトルアドベンチャー作品として高い評価を受けました。シリーズを合わせた累計発行部数は1億2000万部を突破しており、アニメ化やゲーム化といったメディアミックスも展開されています。

イタリアに住むジョルノ・ジョバァーナはギャング組織パッショーネといざこざを起こしてしまい、組織の一員であるブチャラティと戦うことになります。互いにスタンドを使った戦いはジョルノに軍配が上がりましたが、そこでブチャラティが組織のボスを倒す野望を打ち明けました。幼い頃にギャングスターを夢見ていたジョルノは、ブチャラティの正義感と覚悟に乗っかることを決め彼の仲間になるのでした。

ジョジョの奇妙な冒険5部はハードボイルドな世界観とシナリオが描かれており、その世界で覚悟を持って試練や戦いに挑むブチャラティの生き様がかっこいいと言われています。ここではブチャラティのかっこいい魅力について6つの観点から解説していきます。

ブチャラティは幼少期の頃から離婚して離れていく父の将来を案ずるほど優しい性格をしています。ギャングに入ってからもその性格は変わっておらず、トリッシュを救う義理がなくともつい手を差し伸べていました。

ブチャラティは若くして家族を亡くした過去を持っており、それゆえに人が消えてしまう悲しみを身を持って知っています。家族絡みのことになるとつい心を揺さぶられてしまう節もあり、チームメンバーに対しても無理に巻き込まないように立ち回ることがあります。

非常に強い正義心を持っているブチャラティは1度決めたこと、あるいは請け負った任務を諦めようとしません。ボスが麻薬に手を染めていることを知ってから組織を乗っ取る意志を持ち続け、ジョルノと出会ったことによってその理想を現実に変えていき始めました。その真っすぐさには仲間からも厚い信頼を置かれています。

一行がノトーリアスB・I・Gに襲われた時、ブチャラティは骨の入った飛行機を捨てようとする際に散々仲間をビビらせるようなことを話しながらそれを捨てました。これはブチャラティなりのジョークであり、場の緊張をほぐすためのトーク力に長けています。

トリッシュを父親の元まで護衛する任務中、トリッシュは父親と出会うことに不安を抱き始めるとその思いをブチャラティに吐露します。それに対してブチャラティは淡い期待を抱かせるのではなくリアリストな受け答えをし、幸せに暮らせる方法を提示しました。

ジョルノと初めて出会った時に2人は敵対しますが、戦いの後にジョルノが麻薬を撲滅するために自分が組織を乗っ取るという黄金の夢を聞くとブチャラティは彼に可能性を感じました。この出会いによって2人は命がけの戦いに身を投じるようになり、強い絆で結ばれる仲間となっていきました。

キャラクターの魅力を引き立たせるものと言えば作中に描かれた名言や名シーンが欠かせないでしょう。ブチャラティもジョジョの奇妙な冒険作中にて読者の印象に深く残るような名言や、思わず痺れてしまうようなかっこいい名シーンを幾つも残しています。ここではジョジョの奇妙な冒険におけるブチャラティのかっこいい名言や名シーンについてまとめていきます。

ジョルノと初めて対峙した時、ブチャラティは涙目のルカが何者かに襲われたことをジョルノに質問しますがジョルノの口からは「知らない」とだけ返事されます。そこでブチャラティはジョルノの額に流れる汗を突然舐めると、上記のセリフを語って彼が嘘をついていることを暴きました。不気味さとギャングを相手にしてはいけない恐怖を与えた名シーンです。

トリッシュの護衛を果たしたブチャラティでしたが、その後ボスの本当の目的が娘を殺害することだと気付きました。家族に対して強い思いを持つブチャラティはすぐに怒りを感じ、ボスの本性を上記のように語りました。どんな理由であれブチャラティにとって家族を手にかける理由にはならないことを示しています。

ジョルノが嘘をついたと分かった後、ブチャラティは彼を殴り倒しながら尋問をするように上記の言葉を並べました。本来は正義感が強くて優しいブチャラティですが、任務のためとなれば冷徹なギャングとしての顔を覗かせることが分かる名シーンです。

ボスが娘のトリッシュを殺害することを知ったブチャラティは激昂しましたが、怒る理由が理解できなかったボスはブチャラティにその理由を尋ねました。その返答にブチャラティは上記のようにきっぱり言い切ります。家族を思いやれる心の持ち主であるブチャラティにとって、親が子どもを殺害することは決して許せないことでした。

ポルポの遺産を求めて一行が船に乗っていると、どこからともなくズッケェロというスタンド使いに襲撃され仲間が次々と攫われてしまいます。ピンチに陥ったブチャラティでしたが、アバッキオがムーディー・ブルースで再生した情報を元にズッケェロのスタンド能力に気付くと、船に仕組まれていたトリックを見事に暴き仲間を助け出しました。

ジョジョの奇妙な冒険には「オラオラオラ！」や『無駄無駄無駄！』などの掛け声が代名詞的存在になっています。上記の名言はその代名詞のブチャラティバージョンでペッシにトドメを刺す時に言い放ちました。アリーヴェデルチには『さよなら』の意味が込められており、荒々しくもクールな一面を描いたかっこいい名シーンです。

ボスに殺害されそうになったトリッシュを救出したブチャラティは、晴れてイタリア最大組織から命を狙われる身となってしまいます。しかし、そのことに対してブチャラティは後悔するどころか上記のセリフのように思っていました。男前でかっこいい名シーンと言えます。

ある日ブチャラティの元に娘を殺害した男を殺してほしいという父親からの依頼が来ました。初めは気乗りしなかったブチャラティでしたが、父親が必死に訴える内に「家族にだけわかることがある」と話すと承諾することを決めました。家族の思いを果たすためにもブチャラティはまず、彼氏の男の口を割らせるところから始めようとします。

トリッシュを護衛中にブチャラティはスタンド使いの亀に襲われてしまいます。亀の中に閉じ込められた時、トリッシュはトイレに行きたいと訴えますがそれに対してブチャラティが取った行動は床にジッパーを着けて即席トイレを作るというものでした。女性に対して上記のような一言も付け加えており、天然なのかジョークなのか分からない部分も相まってよくネタにされています。

ジョルノとブチャラティが初めて戦った時、ジョルノは自身の腕を引き千切ってまでして勝利を掴み取りました。ブチャラティはその行動と語られた夢に可能性を感じ、上記のように言って彼をブチャラティチームに引き入れました。物語が始まるきっかけにもなったかっこいい名シーンです。

ブチャラティのスタンド能力はジッパーを取り付けるという地味なものですが、ブチャラティはその能力に隠されている利便性を狡猾な頭脳を活かして巧みに利用しています。また、ジョジョの奇妙な冒険の終盤まで活躍していたブチャラティでしたが、最終的には死亡する運命をたどりました。ここではジョジョの奇妙な冒険におけるブチャラティのスタンド能力や死亡理由についてまとめていきます。

ブチャラティのスタンド『スティッキィ・フィンガーズ』は拳で触れた対象にジッパーを取り付ける能力を持っています。付けたジッパーは自由に開閉することができ、自身を含めた人間に対しても使用することができます。この性質を利用することで相手の肉体を切断したり、自分を分解して敵の攻撃を躱したり、ジッパーを掴むことで地中を突き進むなど様々な応用が利きます。

スティッキィ・フィンガーズの名前は、イギリスのロックバンドであるローリング・ストーンズのアルバム名が由来となっています。アルバムジャケットにはジーンズの股間部分に可動するジッパーが取り付けられており、能力の着想はここから取られたと考えられます。また、アルバムの1曲目『ブラウンシュガー』は『麻薬（ヘロイン）』を意味する隠語となっています。

組織のボス・ディアボロの元までたどり着けたブチャラティでしたが、ディアボロとの戦いでブチャラティは死亡しました。ただし、死亡シーンは肉体の死と魂の死それぞれ描き分けられており、実質2度死亡したように描写されています。実際に描かれた死亡シーンと理由について解説していきます。

ディアボロとの対決が始まると、ディアボロのスタンド・キング・クリムゾンによって未来を予測され絶体絶命のピンチを迎えます。そこにジョルノが救援に駆けつけましたがブチャラティを治療しますが、意識を取り戻したブチャラティはジョルノのスタンド能力で一時的に命を与えられていただけで、肉体は既に死亡している状態でした。

ポルナレフによってレクイエムが生み出されると、ブチャラティは魂と肉体を入れ替えた状態で再度ディアボロに挑みます。誰が誰に入れ替わったのか分からないディアボロを攪乱し、最後は自らの魂を強制的に壊すことでレクイエムを消滅させて全員の魂を元の場所へ戻しました。これによってブチャラティの魂も天国へ向かっていき、ジョルノに想いを託す形で死亡しました。

ブチャラティの活躍はアニメ版でも再現されており、アニメから見始めたファンの間でもブチャラティがかっこいいと評判になりました。ブチャラティが人気になった理由には声優の存在があったことでしょう。なお、ブチャラティの担当声優は2人おり、成人と幼少期のブチャラティで分けられています。ここではアニメ版ジョジョの奇妙な冒険にてブチャラティの声を担当した声優についてまとめていきます。

ブローノ・ブチャラティを演じた声優は中村悠一（なかむらゆういち）さんです。爽やかなテノールボイスを持ち味に主演を含めた幅広い役を演じており、ナレーションとしても豊富な実績を持っています。近年ではYouTubeチャンネルを立ち上げゲーム実況や雑談動画などを投稿しています。

幼少期のブローノ・ブチャラティを演じた声優は石上静香（いしがみしずか）さんです。元漫画家志望だった大沢事務所所属の女性声優で、ファンからは『ずっち』という愛称で慕われています。凛とした演技に定評があり強気系ヒロインや少年役などを多く演じています。

これまでブチャラティのかっこいい魅力や名シーン、死亡理由などについてまとめてきましたが、彼の活躍や生き様についてファンはどのように感じているのでしょうか。ここではSNS上に寄せられているコメントを参照し、ブチャラティの評判や人気についてまとめていきます。

ブチャラティの人気はとても高く大勢の人から優しくて強いところがかっこいいと評されていました。正義感が強いところやリーダーとして高いカリスマ性を持っているところなど、好まれている理由は様々なものがありました。

多くのファンに愛されていたため、本編にてブチャラティが死亡した瞬間に悲しくなった人が大勢いたそうです。本作における最終決戦にて死亡したことで悲しさが倍増したと思う人や、最後までかっこいい生き様だったと評価する人など様々な意見が寄せられていました。

ブチャラティが作中で発したセリフは現在でも話題になっていました。いわゆるネットミームと化しているセリフが幾つかあり、中でも「アリーヴェデルチ」は高い人気を誇っています。

ジョジョの奇妙な冒険に登場するブチャラティは強い信念に従って行動するかっこいいキャラクターでした。ブチャラティの行動力と覚悟の強さによってジョルノや他の仲間たちも彼を信頼できたことでしょう。ブチャラティの活躍を本編で見ていないという人はぜひ漫画やアニメにてチェックしてみてください。