【ジョジョの奇妙な冒険】吉良吉影が手を好きな理由は?魅力や名シーンを調査
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部に登場する吉良吉影は、美しい手に執着する殺人者です。殺した女性の手を持ち歩く異常な性癖の持ち主ですが、彼が手フェチとなった理由について調べました。また吉良吉影の魅力や、作中で発した名言とそのシーンについても合わせて紹介します。
吉良吉影とは?
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの中でも第4部は特に高い人気を誇っていますが、その人気の大きな理由の1つとなっているのが、「吉良吉影」という特異なラスボスの存在です。サイコキラーでありながら魅力あふれるこのキャラクターは、「女性の手」へ強いこだわりを示すという特徴を持ちます。吉良が手フェチになった理由や彼の名言・名シーンが知りたいところですが、まずは基礎情報を押さえるところから始めましょう。
吉良吉影のプロフィール
女性の手をこよなく愛する吉良吉影(きらよしかげ)は、『ジョジョの奇妙な冒険』第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場するキャラクターです。M県杜王町に住むサラリーマンで、勤務先はデパート「カメユーチェーン」になります。年齢33歳、身長175㎝で、現在は落ちぶれているものの、実家の吉良家はもともとかなりの名門でした。目立つことを嫌う性格から普段は能力を隠し、平凡を装っています。実は連続殺人鬼であり、4部のラスボスに相当します。
ジョジョの奇妙な冒険の概要
手フェチの吉良吉影が登場する『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』は、ジョジョシリーズの第4部です。発表期間は1992年から1995年までで、単行本は全18巻のボリュームになります。それまでの部とはがらりと雰囲気が変わり、舞台が架空の地方都市に限定されている点が特徴となっています。2016年にテレビアニメ化されたほか、2017年には実写映画版も公開されています。
ジョジョの奇妙な冒険のあらすじ
手へのこだわりが異常な吉良吉影の登場する『ジョジョの奇妙な冒険』第4部は、前述のように架空の地方都市「杜王町」を舞台に物語が展開します。その町に住む高校生の東方仗助は、ある日彼の「甥」と名乗る年上の男・空条承太郎と出会います。承太郎が言うには、仗助の周りに不穏な影が立ち込めているとのことでした。彼の警告通り、その日から仗助は「スタンド使い」と呼ばれる特殊能力者たちとの戦いに巻き込まれていくこととなります。
吉良吉影が手を好きな理由を考察
上で触れたように、『ジョジョの奇妙な冒険』第4部に登場する吉良吉影は、「女性の手」に対し強い執着を示すという性癖を持ちます。そのこだわりぶりは、殺した女性の手だけを持ち歩くという異常さですが、彼をそこまでの手フェチにした理由とは何なのでしょうか。その点について迫ってみましょう。
吉良吉影が手フェチである理由
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の吉良吉影が手フェチとなったのは、次のような理由によります。これはクライマックスで追い詰められた吉良自身が告白したことですが、「子供の時に初めてレオナルド・ダ・ヴィンチの“モナリザ”を見た際勃起してしまった」という経験を持つそうで、彼はそれ以来美しい手に対する嗜好を自覚するようになりました。その嗜好が長じるにしたがい、猟奇的な方向へシフトすることになったというのが実相のようです。
吉良吉影が手を所持する理由
吉良吉影は女性を殺し、その片方の手首から先の部分だけを切断して持ち歩くという異常な習性を持っています。彼が女性の片手だけ残して後の部分を始末する理由は、「手にしか関心がないから」というものに他なりません。彼が愛するのは「美しい女性の手」であり、それ以外の部位は興味の対象に含まれないのです。そのため、手より他の部分については「キラー・クイーン」の爆弾により消してしまうことを常としています。
吉良吉影が爪を保存していた理由
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部のラスボスである吉良吉影は、ある時期から切った自分の爪を保管するという習慣を続けてきました。吉良は爪を全て小瓶に詰めて引き出しにしまうとともに、一定期間にどれくらい伸びたかの記録も丹念につけています。発見した承太郎の推測するところでは、「爪の伸び具合によって殺しの体調を見極める」というのがこの行為の理由だったとみられます。また、爪の伸びが活発なほど、殺人衝動も高まっていたもようです。
吉良吉影のかっこいい魅力
上では吉良吉影が手フェチである理由や、自分の爪を保存しておく理由について説明しました。このような異常性を持つ殺人鬼の吉良吉影ですが、同時に魅力的である種の「かっこよさ」を持つのも確かです。ここからは、そうした吉良吉影のかっこいい魅力について紹介していきます。
かっこいい魅力①几帳面な性格
手フェチの殺人鬼・吉良吉影のかっこいい魅力、1つ目は「几帳面な性格」です。こだわりの強い吉良は、あらゆることに「規則正しさ」を求めます。爪の記録もミリ単位でつけますし、寝る前のルーティーンも毎日欠かしません。他人の身だしなみにも厳格で、敵である広瀬康一の靴下が裏返しなのに気づくと、時間の余裕がない中わざわざ履きなおさせてから始末しようとする几帳面ぶりを見せています。
かっこいい魅力②良心がない
「良心のなさ」も、吉良吉影の一種の魅力と言ってよいかもしれません。吉良は連続殺人鬼であり、年少の頃から数え切れないほどの人の命を手にかけてきました。それは彼にとって「性(さが)」であり、「人を殺さずにいられない」と本人も語っています。ではそれについて葛藤などを感じているかというと、まったくそんなことはなく、実際に毎日ぐっすり眠れているようです。通常の倫理観は彼にとって理解の埒外のもので、そうした部分が彼を恐ろしくも魅力的にしています。
かっこいい魅力③他人を欺くのが上手
手へのこだわりが過ぎる吉良吉影の魅力、3つ目は「他人を欺くことの上手さ」です。吉良は静かな生活を好むという理由から、日常ではなるべく目立たないように努めています。その甲斐あって、周囲は彼をおとなしく無害な人間としかみていません。女子社員の多くからは、好感すら持たれています。こうした徹底した本性の隠蔽も、彼を魅力的に見せるポイントとなっています。
かっこいい魅力④自分に自信がある
サイコキラーで手フェチの吉良吉影の第一の願いは、「平穏な人生」です。そのため目立つことは極力避けており、戦いや競争も好みません。しかしその実、誰よりも優秀であるという自負があり、やむを得ない状況になれば戦って勝てるという確固たる自信もあります。心に秘めたこうした自負心も、吉良吉影の魅力の1つです。
かっこいい魅力⑤平穏な暮らしを望んでいる
これまで繰り返し述べてきたように、吉良吉影は何よりも平穏な暮らしを求めています。「植物の心のような人生」が、彼の理想とする生き方なのです。バトルものの少年漫画の敵役とは思えない心のありようですが、そうした規格外のモチベーションもまた、吉良の魅力の1つと言えるでしょう。
かっこいい魅力⑥生活リズムに気を配っている
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の手フェチの殺人者・吉良吉影の魅力をお伝えしていますが、最後は「生活リズムへのこだわり」です。前述のように、吉良には寝る前のルーティーン(ホットミルクを飲む、ストレッチをするなど)があり、毎日きちんとそれを守ることでストレスとは無縁の生活を送っています。こうした規律性の高さも、ある種あこがれを抱かせるポイントとなっています。
吉良吉影の名言や名シーン
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部のラスボスで手フェチの殺人鬼・吉良吉影についていろいろ紹介していますが、彼の本編内での活躍ぶりにも焦点を当ててみましょう。吉良は作中さまざまな名シーンや名言を残していますが、その主なものを取り上げてみました。
吉良吉影の名言①「これで今夜も…」
これで今夜も……
くつろいで熟睡できるな
最初に紹介する名言は、キラークイーンで「重ちー」を爆撃したシーンで吉良吉影が発したものです。重ちーに「手」を見られたことで窮地に陥った吉良でしたが、触れたものを爆弾に変える能力はこの時も彼を護りました。吉良の恐ろしさとクールさが伝わる名シーンです。
吉良吉影の名言②「知らないってことは…」
知らないってことはないだろう……
いいかい?
しゃべらなければね……
君の両親も……始末するよ
続いての名言と名シーンは、同じく重ちーと対峙した際のものです。他のスタンド使いに関する情報を聞き出そうとして拒否されたことに対し、吉良が言ったセリフになります。穏やかな仮面の下の残虐性が垣間見られる場面となっています。
吉良吉影の名言③「あとは『キラークイーン』の…」
あとは『キラークイーン』の第一の爆弾で
こっぱみじんにふっ飛ばせば…終わりだが…
さっきから気になってしょうがない
こいつ『くつ下』を裏返しに履いてやがる…
自分で気にならんのかな?
裏表ぐらい確認してから学校行け
手フェチの連続殺人者・吉良吉影の名言&名シーンを紹介しています。続いては、広瀬康一を傷めつけた後吉良が放ったセリフになります。すぐに始末して立ち去れば問題ないところを、裏返った靴下がすでに目に入っているのでした。この後吉良は、前述の几帳面さを発揮したためにまずい状況に陥ることとなります。
吉良吉影の名言④「激しい『喜び』はいらない…」
激しい「喜び」はいらない…
そのかわり深い「絶望」もない………
「植物の心」のような人生を…
そんな「平穏な生活」こそ私の目標だったのに………
美しい手をこよなく愛する吉良吉影の名言、最後は無敵のはずの能力バイツァ・ダストが破られ、東方仗助に正体がばれてしまったシーンで発されたものです。争いを避けて安全に勝利するはずが、戦わざるを得ない状況に陥った彼の遺憾な想いがにじみ出た名言となっています。
吉良吉影に対する世間での評判や人気
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の手フェチの殺人鬼・吉良吉影の本編内における名言と名シーンは上記のようなものですが、彼の手に対するこだわりは、世間でどのように受け止められているのでしょうか。ここからは、きれいな手を愛する吉良吉影の一般的な印象について検証していきます。
吉良吉影は手フェチの人殺しという異常者ですが、常識的な素行も身に付けています。その点は『ジョジョの奇妙な冒険』の他の殺人者と一線を画するところで、それらの者に対し上記のツイートのような感想を抱くことも、十分あり得そうに思えます。
こちらのツイート主は、「殺意と爪の伸び具合」の因果関係が気になるもようです。作中では吉良が強い殺人衝動を感じると、音を立てて爪が伸びるシーンが描かれていますが、この辺などが少々やりすぎに感じられる人もいるのかもしれません。
最後は「吉良吉影は手フェチを含めて親近感のあるところが少なくない」という意見です。確かに他人の手を見て「きれい」と思うことは、程度の差はあれ男女問わずあることでしょう。吉良の場合は程度が大分行き過ぎているわけですが、少なくともある種のリアリティは感じられます。そうした点が人気の一番の秘密なのかもしれません。
吉良吉影は手フェチの殺人鬼だった
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の敵・吉良吉影の手フェチぶりについて紹介しました。このように、吉良吉影は他のどの部のラスボスとも異なるユニークなキャラクターです。美しい女性の手と平穏な暮らしだけを求めるサイコキラーという造形は、不気味さと共に言いようのない魅力も醸し出しています。4部はまだ未見で吉良についてもっと知りたいという方は、ぜひ原作やアニメでその特異さに触れてみてください。
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だいじろう
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