【ヒロアカ】相澤消太の個性は強い？実力は？右目と右足を失った経緯も

僕のヒーローアカデミア『ヒロアカ』に登場する相澤消太は、主人公である緑谷出久（みどりやいずく）、愛称デクが所属する雄英高校ヒーロー科１年A組の担任です。ぼさぼさのロン毛に無精ひげ、というやる気のなさそうな容姿をしており、いつも寝袋を携帯しているとても教師やヒーローには見えない人物です。「抹消」という個性を持ち、プロヒーロー『イレイザーヘッド』としても活躍しています。

やる気が感じられないような雰囲気の相澤消太は、何よりも合理性を重視する合理主義の性格です。合理的でないことや時間を無駄にすることを最も嫌い、個性把握テストでは過去に、1クラス全員を除籍させたことのある人物です。その反面、実は生徒のことをしっかり見ており、個々に合ったアドバイスをする優しい先生です。メディア出演を嫌っており、これまでほとんど表に出なかったため、ヒーローマニアの主人公、緑谷出久ですらイレイザーヘッドを知りませんでした。

『ヒロアカ』は「僕のヒーローアカデミア」の略称で、堀越耕平さんが描くヒーローバトルをテーマにした物語です。2014年から少年ジャンプで漫画の連載が始まったヒロアカは、2016年にTVアニメ第1期の放送が開始されました。さらに2019年には舞台化されており、東京と大阪で公演が行われました。日本国内に留まらず、海外からも絶大な人気を得ており、多くの読者から支持されている現在も連載中の作品です。

「個性」という超常能力を持つ人口が世界の8割を超えた世の中で、「無個性」として生まれた主人公デク「緑谷出久（みどりやいずく）」は、平和の象徴である「オールマイト」というヒーローに憧れていました。デクは、名門雄英高校のヒーロー科に進学することを決めますが、幼馴染で優秀な個性を持つ爆豪勝己（ばくごうかつき）を筆頭に周囲に大反対されます。ある日デクがヴィラン（敵）に襲われていた時、憧れのオールマイトに救われます。個性がなくてもヒーローを目指すデクはどのように成長していくのでしょう。

相澤消太の持つ個性は「抹消」という相手の個性を一時的に消してしまう能力です。自身の個性を発動させて相手を見ると、見ている間に限り相手の個性を抹消することができ、瞬きをすると抹消の能力が解除されます。イレイザーヘッドが能力を発動している間は、目が赤く変色しており、髪の毛が逆立ってオールバックのような髪型になっているのが特徴です。

相澤消太の必殺技は、相手を捕縛する「操縛布（そうばくふ）」です。イレイザーヘッドの抹消能力は、永久に個性を抹消するものではありません。そのため抹消の能力を発動している間に、首にマフラーのように巻き付けてある特殊合金と炭素繊維を編み込んだ「操縛布」を使ってヴィラン（敵）を捕縛します。個性を使って相手の動きを封じた後も、相澤本人の強さでヴィランを戦闘不能にしています。

相澤消太の抹消の個性は、見ている間のみ能力が発動します。つまり長時間、目を開けておかなければならず、瞬きをすると能力が解除されてしまうという弱点があります。加えて相澤本人が明言しているようにドライアイのため、対策として目薬を常備しているようです。さらに、個性の発動型や変形型の相手には抹消の能力は有効ですが、異形型の個性相手には能力が効かないというデメリットもあります。

相手の個性を抹消する能力を持つ相澤消太の強さは、個性で相手を倒すことはできないので、強いとは言えないでしょう。しかし、合理主義者なので抹消の能力で相手を倒すことは難しいと理解しており、個性だけでなく戦闘能力も鍛えています。雄英高校に侵入してきた複数のヴィランを相手に戦っている描写もあるので、個性を使い能力を抹消し、相手を捕縛するために必要な強さは十分あると考察されます。

イレイザーヘッドのコスチュームは合理性を考え、全身真っ黒な服を着ており、いざという時のために操縛布をマフラーのようにして首に巻き付けてあります。ぐるぐる巻きの操縛布の中には、目線を悟らせないためのゴーグルも首にかけており、腰に巻いたベルトにはナイフは撒菱（まきびし）を忍ばせています。見た目はシンプルですが合理性のある恰好をしています。

イレイザーヘッドの名付け親は、雄英高校のヒーロー科時代の同級生であり、同じプロヒーローのプレゼント・マイクこと山田ひざしです。雄英高校では、授業の一環として自身のヒーローネームを考えますが、その際相澤消太は面倒がっていた所、プレゼント・マイクが消失の個性を持っている相澤に『イレイザーヘッド』と名付けたのです。

犯罪者集団ヴィラン連合のリーダーであり、チート級と言われる個性の持ち主である死柄木弔（しがらきとむら）と再戦することになったイレイザーヘッドは、消失という厄介な個性ゆえ死柄木に真っ先に狙われてしまいます。死柄木から生徒たちを守るため最前線に立つ相澤消太のバックに、生徒たちの顔が描かれており「死んでたまるか！」と心の中で叫んでいる描写があります。そのことから相澤先生は死亡してしまうのか？と思われましたが、デクが死柄木の攻撃を防いだため死亡せずに済みました。

死柄木（しがらき）が個性を発動できないように、相澤消太は個性を発動し、雄英高校の生徒たちを守りますが、その戦いの中で右目を負傷して、結果的に右目を失明してしまいます。さらに、死柄木が隠し持っていた「個性消失弾」が右足に被弾します。相澤は死亡こそ免れたものの、右足を自身で切り落してその後病院に運ばれ、治療を受けています。

死柄木（しがらき）が撃った弾が「個性消失弾」であることを、仲間のリューキュウが伝えていたおかげで、相澤消太は個性消失弾を被弾してしまった右足をすぐに切断することで、個性消失の影響が全身に回らないよう対処しています。しかし、死柄木との戦いで右目を失明しています。イレイザーヘッドの消失の個性は、相手を両目で見ることで発動するため、消失の個性を使うのは難しくなってしまったのではないかと考察されます。

『ヒロアカ』の相澤消太ことイレイザーヘッドの声を担当しているのは、バリトンボイスが特徴の声優、諏訪部順一さんです。声優業以外にも、ラジオのMCやCDジャケットの企画やデザインを手掛けるなど、幅広いジャンルで活躍している諏訪部順一さんについて詳しく紹介します。

小中学生の頃は放送委員に入り、高校と大学では映画製作サークルに所属していた諏訪部順一さんは、TVアニメ「テニスの王子様」のキャラクター跡部景吾の声優をしたことできっかけで、人気の高い声優となりました。TVアニメ「学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD」の小室孝役で初主演を果たします。幅広い年代のキャラクターを担当するバリトンボイスの諏訪部さんは、愛犬家としても有名です。

諏訪部順一さんは、ヒロアカの相澤消太『イレイザーヘッド』以外にも多くのキャラクターの声優を担当しています。人気となるきっかけ「テニスの王子様」の跡部景吾をはじめ、「亜人ちゃんは語りたい」の高橋鉄男や、「ピアノの森」の阿宇野壮介、「呪術廻戦」の両面宿儺、映画の吹替やTV番組のナレーションなどここでは書ききれないほど幅広く、多数の作品に出演されています。

相手の個性を抹消するという、ヴィランとの戦いにおいて欠かすことのできない個性を持つ『イレイザーヘッド』こと相澤消太の強さについて、ヒロアカファンはどのような評価をしているのでしょうか。

相澤先生の抹消の個性は、他のヒーローと組んだ時に強さが半端ない！と絶賛する声が上がっていました。相澤先生の個性は、単体で使うよりも仲間と組んだ時に更に強さが発揮できると考察されているようです。

相手の個性を一時的に抹消することのできる相澤消太の個性は、貴重すぎる！と、ヒロアカファンの間でも重宝されていました。抹消の個性を持った相澤先生が強すぎるため、「味方で良かった！」という声もありました。

雄英高校の生徒「葉隠ちゃん」が透明で姿が見えない個性のため、相澤先生がその個性を抹消したらどうなってしまうのか？という疑問が非常に多く上がっていました。異形型の個性ならイレイザーヘッドの個性は効かないのではないか、などファンの間でも盛り上がりを見せています。

イレイザーヘッドも相澤消太どちらも大好き、チートすぎる個性がカッコよすぎると夢中になるヒロアカファンが多いようです。さらに、イレイザーヘッドが死亡してしまったら死柄木に勝つ可能性がなくなってしまう！と死亡フラグ回避を求めるファンもいました。

やる気のない見た目で教師とは思えない風貌の相澤消太は、雄英高校の教師であり、相手の個性を消失させるという強さを持つヒーロー、イレイザーヘッドでした。合理主義者で、時間を無駄にすることを最も嫌っており、見込みのない者はすぐに切り捨てるなど一見冷酷なように見え、生徒たち全員をしっかり見ておりそれぞれに合ったアドバイスをするなど生徒思いの人物です。ヴィランとの戦いの場では、ヴィランから生徒たちを守り消失の個性と必殺技である操縛布（そうばくふ）を使い強さを発揮していました。

死亡は免れたものの、右目と右足を失ってしまった相澤消太は、消失の個性を使えなくなってしまうのか、イレイザーヘッドとしてのヒーロー活動はどうなるのか今後のヒロアカの展開に期待しましょう。