【ゴールデンカムイ】白石由竹の人物像まとめ!モデルになった人は誰?
『ゴールデンカムイ』の白石由竹はギャグ描写で活躍を見せる一方で、脱獄王としての経験から思わぬ場面で役立つことがる味キャラクターです。そんな『ゴールデンカムイ』の白石由竹について、人物像や最終回の行動、モデルとなった実在の人物などをまとめました。
目次
【ゴールデンカムイ】白石由竹とは?
『ゴールデンカムイ』の白石由竹が脱獄王として持つアイテムやモデルとなった人物について見ていく前に、白石由竹のプロフィールや作品概要を紹介します。
白石由竹のプロフィール
『ゴールデンカムイ』の白石由竹は、網走監獄に囚われていた刺青を持つ脱獄囚の一人です。赤ん坊の頃から天涯孤独の身であり、少年の頃から素行不良で監獄に入れられていましたが、持ち前の関節やずる賢さによって脱走を繰り返していました。そして、大人になってからも収監と脱獄を繰り返し、いつしか「明治の脱獄王」と呼ばれるようになりました。
ゴールデンカムイの概要
『ゴールデンカムイ』は2014年から『週刊ヤングジャンプ』で連載が始まり、2022年に全314話で完結した野田サトルの作品です。ストーリーとしては金塊を巡る冒険やバトルと共に、アイヌ文化における狩猟とグルメ要素が楽しめるようになっています。連載中の2018年にはアニメ1期が放送され、2022年には4期が放送されています。
ゴールデンカムイのあらすじ
杉元佐一は日露戦争に参加していた陸軍兵で、ある日に北海道に砂金を取りに来ていました。その中で、この土地のどこかにアイヌ秘蔵の埋葬金と、その在り処を示す暗号を刺青として身体に刻んだ囚人がいることを知ります。そして、現地のアイヌ少女・アシㇼパと出会い、彼女の父親が金塊に関わる過程で殺されたことを聞かされます。それから杉元とアシㇼパは強力関係を結び、金塊を探す旅を始めました。
【ゴールデンカムイ】白石由竹の人物像や活躍
『ゴールデンカムイ』の白石由竹は作中で雑な扱いをされることも多いですが、脱獄王としての技術やムードメーカーとして活躍を見せることがあります。そんな白石由竹の人物像や活躍、脱獄アイテムについて紹介します。
白石由竹の性格
『ゴールデンカムイ』の白石由竹はポジティブな性格であり、脱獄王として全国を回る中で身に付けたと思われるコミュニケーション能力を持っています。また、情に厚い一面もあり、仲間意識が芽生えた面々には他のキャラ以上に思いの丈を話すことがあります。一方で、すぐに調子に乗ってしまう性格でもあり、自分の行動から窮地に立たされる場面もありました。
白石由竹は関節を外せる?
『ゴールデンカムイ』の白石由竹は常人より関節が柔らかく、自分で関節を外すことで普通では通れないような隙間を通れることから、脱獄王と言われるほど脱走を成功させています。関節の柔らかさは生まれつきであるようで、長年の経験から自分の脱獄王としての技術にはかなりの自信を持っています。作中ではこの関節の柔らかさで杉元佐一のピンチを救ったり、作戦の潤滑油になったりしていました。
白石由竹の装備や脱獄アイテム
『ゴールデンカムイ』の白石由竹は、普段から飴ちゃんしか装備していないと言っていますが、実際には身体のあらゆる場所に脱獄で使えるアイテムを隠し持っていました。作中では剃刀や釘、マッチ棒や銃弾などのアイテムを隠し持っていて、ピンチになった際にはそれらアイテムが突破口になることもありました。
白石由竹とシスター宮沢の関係
『ゴールデンカムイ』の白石由竹が脱獄王と呼ばれるようになったのは、収監と脱獄を繰り返していたからですが、その過程には憧れのシスター宮沢に会いたい気持ちがありました。樺戸監獄に収監されていた際、絵が上手な熊岸長庵に春画を描くように頼んだところ、以前の監獄の協会に来ていたシスター宮沢の模写を渡しました。その絵は白石由竹から見ると下手くそな絵に見えましたが、貴重な女性の絵に妄想を膨らましていきます。
そして、本物のシスター宮沢に会うと決心した白石由竹は樺戸監獄を脱走して、他の監獄にいないか探し始めます。それから白石由竹は監獄に近づく度に収監されますが、シスター宮沢がいないことがわかると脱走して次の監獄に向かいました。最終的に白石由竹は網走監獄に収監され、そこでようやくシスター宮沢と会えますが、本人は絵に描いた通りの人物で白石由竹の恋はそこで終わりました。
白石由竹は最終回でどうなった?
『ゴールデンカムイ』の最終回は金塊を巡る戦いから半年後になり、白石由竹は杉元佐一とアシㇼパと共に東京を訪れていました。そして、杉元佐一とアシㇼパがそれぞれ良い形で決着したことを見届けると、白石由竹は別れを言わずに2人の前から姿を消しました。しかし、それから3年後、北海道で暮らす杉元佐一とアシㇼパの元に一通の封筒が届けられます。
その中には白石由竹の顔が描かれたコインが入っており、それを見た杉元佐一は白石由竹が何をやったのか察します。アイヌの金塊の半分は土地の権利書になっていて、もう半分についてはアシㇼパの意向から埋めたままにするつもりでした。それを白石由竹は2人と別れた後に掘り起こして、金塊を元にして3年の間に自分が金貨の顔として使われる王様のような存在になっていたのです。
【ゴールデンカムイ】白石由竹のモデル
『ゴールデンカムイ』の白石由竹はモデルとなる人物が存在しており、その人物は現実で脱獄王と呼ばれていました。そんな白石由竹のモデルになった人物について紹介します。
白石由竹の実在モデルは白鳥由栄
『ゴールデンカムイ』の白石由竹のモデルは白鳥由栄(しらとりよしえ)という男性です。青森県出身で、1907年から1979年まで生きており、養子として育てられる中で素行が悪くなっていき、1933年に強盗殺人を犯したことからその2年後に初めて収監されることになります。しかし、自分の境遇に納得いかなかったことから、脱獄を決意し、それから収監と脱獄を繰り返すうちに「昭和の脱獄王」という異名が付けられました。
白鳥由栄の脱獄エピソード
白鳥由栄は、最初の収監から服役が完全に完了するまでの26年間に合計4回の脱獄を成功させており、脱獄してから逃走していた期間としては3年もありました。そんな中、網走刑務所で収監された際、食事として出される味噌汁を手錠や監視口に吹きかけて、味噌汁の塩分で鉄を錆びさせたというエピソードがあります。また、針金を変型させて鍵として使うなど白石由竹と同様にアイテムも使いこなしていたようです。
白鳥由栄の超人エピソード
白鳥由栄は頭が冴えていたのはもちろんのこと、普通の人にはできないような能力を持っていたとも言われています。関節を自由に外せるところは白石由竹もモデルから取り入れていますが、その他にも1日120㎞走っても平気な脚や当時の手錠の鎖を引き千切る怪力を持っていたとされています。
【ゴールデンカムイ】白石由竹と他キャラの関係
『ゴールデンカムイ』の白石由竹は、コミュニケーション能力の高さから作中の様々なキャラとの絡みがあるそれぞれ関係性を築いています。そんな白石由竹と他キャラの関係を紹介します。
白石由竹と杉元佐一の関係
『ゴールデンカムイ』の白石由竹と杉元佐一は、性格や年齢、その他趣味趣向に違いはありますが、公式から凸凹コンビと言われるほど息の合った掛け合いを見せる関係です。作中で一緒に行動している時には2人で冗談を言い合ったり、アシㇼパさんを交えて楽し気に会話しています。一方で、杉元佐一がいざという時にはアシㇼパを白石由竹に任せるなど、旅を経てお互いに見えない信頼が生まれています。
白石由竹とアシㇼパの関係
『ゴールデンカムイ』の白石由竹とアシㇼパは、いい意味で年齢差を感じさせない仲間になっています。出会った当初だとアシㇼパは白石由竹のことをやや引き気味に見ていましたが、杉元佐一と同様に長く過ごす中で、普通の友人のようなやり取りが増えていきました。
白石由竹と尾形百之助の関係
『ゴールデンカムイ』の白石由竹と尾形百之助は、作中だと白石由竹が一方的に絡んでいる風に見える関係です。あまり人と絡まない尾形百之助に対しても白石由竹はギャグっぽく絡んできますが、他キャラのように大きくリアクションを返すわけではありません。しかし、仲間として行動する際には尾形百之助も白石由竹を気にかけるようなシーンもあります。
白石由竹と谷垣源次郎の関係
『ゴールデンカムイ』の白石由竹と谷垣源次郎は、杉元佐一派として行動を共にしていますが、直接的な絡みはそれほど多くありません。ただ、ギャグ描写では目立ちがちな2人になっています。
白石由竹とキロランケの関係
『ゴールデンカムイ』の白石由竹とキロランケは、お互いの事情が絡まない相手として親しげな関係です。途中から加入したキロランケは、白石由竹に対して気さくに話しており、白石由竹もキロちゃんという愛称で呼んでいました。その後、キロランケが怪しい動きをする中でも白石由竹は共に行動して、変わらず接している姿が描かれました。
白石由竹と土方歳三の関係
『ゴールデンカムイ』の白石由竹と土方歳三は、同じ網走監獄に収監されて刺青の脱獄囚となった2人で、作中では土方歳三の探りに白石由竹が警戒していました。ただ、土方歳三は白石由竹の脱獄王の技術は評価しています。
【ゴールデンカムイ】白石由竹に対する世間での評判や人気
ここでは『ゴールデンカムイ』の白石由竹について世間での評判や人気を紹介します。作中キャラの中でも憎めない存在として、公式からも愛され脱獄王と呼ばれる白石由竹ですが、実際の評価も好きな人が多く見られました。
『ゴールデンカムイ』の白石由竹について、作中で一番面白いキャラという感想が複数出ていました。主にギャグパートで真価を発揮して、顔芸や面白い動きを披露しており、シリアスが続く中でも率先してギャグ描写に持っていくキャラであることから、癒し要素にもなっているようです。
『ゴールデンカムイ』の最終回における白石由竹の行動については様々な意見が出ていますが、作中の杉元佐一と同様にしてやられた感を覚える人が多数いました。ただ、それはネガティブな意味ではなく、白石由竹ならやり兼ねないと納得する感想が多くなっており、『ゴールデンカムイ』らしい最終回と評されていました。
『ゴールデンカムイ』の白石由竹のモデルである白鳥由栄については、本当に白石由竹のような人物がいたと驚く声や面白く感じる声が出ていました。一方で、関節を外す以外の能力について白石由竹以上のもので、モデルのはずの白鳥由栄の方が漫画のキャラのようだと思う人もいました。
【ゴールデンカムイ】白石由竹は脱獄王だった
『ゴールデンカムイ』の白石由竹は、幼少期から柔らかい関節や様々なアイテムを駆使することで脱獄を繰り返し、「明治の脱獄王」と呼ばれていました。そのモデルは現実で脱獄を繰り返した「昭和の脱獄王」の異名を持つ白鳥由栄で、エピソードによっては白鳥由栄以上の能力を持っていました。そんなモデルを知った上で白石由竹や実際の歴史を見るとさらに楽しめます。
この記事のライター
十文字猛
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