【ゴールデンカムイ】関谷輪一郎は命を弄ぶ刺青囚人!悲しい過去も紹介
『ゴールデンカムイ』に登場する関谷輪一郎は、刺青人皮を持つ囚人の男性です。人間の持つ運に執着していて、土方一派と頭脳戦を繰り広げます。本記事では、『ゴールデンカムイ』本編での関谷輪一郎の活躍と悲しい過去、そして試練にこだわる理由を紹介します。
目次
【ゴールデンカムイ】関谷輪一郎は命を弄ぶ刺青囚人
『ゴールデンカムイ』に登場する関谷輪一郎は、物語の軸となる刺青を持つ囚人の1人です。物静かで身体能力は常人並みですが、自分が有利な立場になれるように思考を巡らせて実践する狡猾な男性です。まずは、関谷輪一郎のプロフィールと『ゴールデンカムイ』の概要、大まかなストーリーについて確認しましょう。
関谷輪一郎のプロフィール
- 名前:関谷 輪一郎(せきや わいちろう)
- 誕生日:不明
- 所属:囚人(元家畜獣医)
- 出身地:不明
- 好きな食べ物:ザクロ
- 嫌いな食べ物:カニ
関谷輪一郎は、『ゴールデンカムイ』に登場する24人の刺青人皮を持つ囚人の内の1人です。元々は穏やか性格で、北海道内で家畜獣医として働いていました。熱心なキリスト教徒でしたが、ある日突然娘を亡くしたことで神の存在に疑問を持つようになります。そして、人間の持つ運を試すように運任せの殺人を繰り返す無差別殺人鬼となりました。
ゴールデンカムイの概要
関谷輪一郎が登場する『ゴールデンカムイ』は、アイヌの残した金塊を巡るサバイバルバトル漫画です。2014年8月から2022年4月まで、『週刊ヤングジャンプ』にて連載されていました。未開発の土地であった明治末期の北海道を舞台にした珍しい漫画作品であり、アイヌの文化にも触れているのが魅力の1つです。個性的な登場キャラクターとクセの強いギャグが人気で、2018年にはテレビアニメも放送を開始しました。
ゴールデンカムイのあらすじ
時代は日露戦争が集結した明治末期、元陸軍の軍人である主人公・杉元佐一は、眼病を患った幼馴染みの目を治す為、大金を手に入れようと北海道で砂金採りをしていました。そんなある日、アイヌが持っていた金塊が北海道のどこかに隠されていて、特殊な刺青を持った脱獄囚24人が金塊の在処を示すヒントになっていることを知ります。杉元は、偶然出会ったアイヌの少女・アシㇼパ、そして刺青を持つ囚人の1人・白石由竹と共に金塊を狙うサバイバルに参加します。
【ゴールデンカムイ】関谷輪一郎の過去や人物像
関谷輪一郎は、運試しで殺人を繰り返す凶悪な囚人です。しかし、関谷輪一郎が殺人を犯すようになった背景には、目の前で起きた悲惨な過去が関係していました。ここからは、関谷輪一郎の能力やこれまでに犯してきた殺人の概要、さらに殺人鬼となるきっかけとなった過去について解説していきます。土方一派との戦いの様子や死亡シーンについても併せて紹介します。
関谷輪一郎は「試練」という運試しをする殺人鬼
一見、殺人犯には思えない物静かな雰囲気の関谷輪一郎。しかし、実際には「試練」という名の運試しで30人以上もの人間を毒殺してきた殺人鬼です。囚人となってからも、関谷輪一郎による試練は続き、監獄内で同房の囚人を平然と毒殺しています。脱獄した後も、曲者揃いの土方一派と激しい頭脳戦を繰り広げる狡猾な人物です。
関谷輪一郎の悲しい過去
関谷輪一郎は、元々家畜獣医として働く穏やかな青年でした。また、熱心なキリスト教徒でもあり、神の存在を信じ、妻子のいる恵まれた環境の中で生活していました。しかし、ある日幼い1人娘と一緒に外を歩いていると、突然雷が落ちて関谷輪一郎はその場で倒れます。気が付いた時、目に飛び込んできたのは、雷に撃たれて体の一部が欠損してしまった娘の遺体でした。
何の罪もない幼い娘を前触れなく雷に殺された関谷輪一郎は、この瞬間から神の存在に疑問を持ち始めます。「人間が持つ運とは神が左右させるものなのか」「自分みたいな人間が生き残ったということは、神は存在していないのではないか」と悩むのでした。そして、人間の生死に関わる運を「試練」と呼ぶようになり、毒を使った殺人を繰り返すようになりました。
関谷輪一郎の能力
関谷輪一郎は、元家畜獣医として生活していた為、身体能力は並みの成人男性とほぼ変わりありません。しかし、獣医だったこともあり、薬や毒といったものの知識は豊富で、頭も非常に良いです。加えて、人の言動から考えていることを瞬時に見抜く洞察力にも優れています。頭の回転が早く毒の知識も豊富なことから、自分が相手より優位に立てるように事を運ぶ狡猾な人物として描かれています。
関谷輪一郎のモデルや元ネタ
『ゴールデンカムイ』には実在した人物や事件がモデルとなっているキャラが多数登場します。その中で、関谷輪一郎のモデルは明確にされていません。読者の間では、イギリスで70人以上に毒を盛った殺人鬼のグレアム・ヤングや、日本で起きた毒による保険金殺人がモデルや元ネタになっているのではないかと推測されています。
関谷輪一郎と土方一派の戦い
刺青囚人となり脱獄した後、阿寒湖周辺に潜伏して同じ刺青囚人の土方歳三の刺青人皮を狙うようになりました。女好きの牛山辰馬を罠にかけて毒を使って昏睡状態にした後、土方歳三に試練と称した命がけの博打を持ちかけます。巧みな話術で土方歳三を言いくるめ、毒を飲ませて昏睡状態にすることに成功した関谷輪一郎は、その後、元看守部長の門倉利運にも同じ博打を持ちかけました。
鬼の副長と恐れられる土方歳三と力自慢の牛山辰馬を相手に、頭脳戦だけで戦闘不能に陥れた話術と周到性で、脱獄囚の中でも一、二を争う頭の良さを見せつけました。
関谷輪一郎の最期や死亡シーン
門倉利運との試練で勝ち残った関谷輪一郎は、逃げ出した牛山辰馬との交渉の為に、昏睡状態にしたまま棺に入れて生き埋めにしていた土方歳三の体を掘り起こします。しかし、土方歳三は、飲んだ毒を中和させる毒を咄嗟に飲んでいた為、早い段階から昏睡状態を解いていました。そうとは知らずに掘り起こした関谷輪一郎に、土方歳三は襲い掛かります。そして、偶然近くにあった包丁で頸動脈を切りつけられて致命傷を負いました。
驚きを隠せないまま、建物の外に飛び出した関谷輪一郎でしたが、頸動脈を切られている為すぐに仰向けに倒れ込んでしまいます。毒の効果がすっかりなくなっている土方歳三の姿を見て、神の奇跡だと感動する関谷輪一郎。そして、神が存在するのかという自問自答に対して自ら答えを導き出し、笑みを浮かべながら絶命するのでした。
【ゴールデンカムイ】関谷輪一郎の名言
神による試練と称して多くの無差別殺人を犯してきた凶悪な囚人である関谷輪一郎。落ち着きながら喋る言葉の数々には、どこか神に対して疑問を持つようなセリフが多いのが特徴です。ここからは、関谷輪一郎が作中で発したセリフの中から、運や神に執着する理由が見えてくる名言を3つ紹介します。
関谷輪一郎の名言①「俺は運を見るのが…」
俺は運を見るのが好きなんだ
出典: renote.net
網走監獄収監中に殺人を犯した関谷輪一郎が発した名言です。獣医という職業柄、薬や毒について詳しい関谷輪一郎は、刑務作業中に看守にバレないように毒草を入手します。そして、同房の囚人に出された味噌汁の1つにその毒を入れ、服役中にもかかわらず運試しの殺人を犯しました。関谷輪一郎という人物の人間性や殺人の動機が垣間見える印象深いセリフです。
関谷輪一郎の名言②「神様って本当に…」
神様って本当にいるのかね?
出典: renote.net
元網走監獄の看守部長である門倉利運との駆け引きで、関谷輪一郎が発した名言です。関谷輪一郎によって拉致された土方歳三を解放すべく、門倉利運は分厚い氷が張る阿寒湖の上で関谷輪一郎と対峙します。交渉中、関谷輪一郎はいきなり門倉利運に神の存在を問いかけました。生きる人間に苦悩の試練を与える神の存在を、自分自身が疑問に思って問いかけたセリフです。
関谷輪一郎の名言③「ようやく俺に裁きを…」
ようやく俺に裁きを与えやがった
出典: renote.net
関谷輪一郎が死の直絶に発した名言です。関谷輪一郎は、毒を使って昏睡状態にした土方歳三の体を、棺から出そうとしますが、昏睡状態から覚めていた土方歳三は、関谷輪一郎に襲い掛かります。近くに偶然置いてあった包丁で致命傷を負わされた関谷輪一郎は、建物の外へ逃げ出し倒れました。そして、試練と称した多くの殺人を犯してきた自分へ対して、神がようやく死の裁きを下したと納得して死亡するのでした。
【ゴールデンカムイ】関谷輪一郎の声優
『ゴールデンカムイ』に登場する関谷輪一郎は、物静かで頭の切れる狡猾な囚人です。落ち着いていて、表情を変えずに淡々と毒を盛らせようとする描写が特徴的なキャラとして登場します。ここからは、『ゴールデンカムイ』のアニメ版で関谷輪一郎の声を演じた声優について紹介していきます。
関谷輪一郎の声優は「加瀬康之」
『ゴールデンカムイ』のアニメ版で、関谷輪一郎の声を演じた声優は、加瀬康之さんです。人間の持つ運に興味を持ち、「試練」と称して淡々と殺人を犯していく危険人物の関谷輪一郎。穏やかそうに見えて、恐ろしい一面を持つという関谷輪一郎の二面性を上手く表現して演じています。
加瀬康之のプロフィール
- 名前:加瀬 康之(かせ やすゆき)
- 生年月日:1971年3月14日
- 血液型:A型
- 所属事務所:大沢事務所
加瀬康之さんは、東京アナウンス学院の放送声優科を卒業した後、養成所に入って経験を積み、1995年に声優デビューしました。デビューしたばかりの頃は、キャラ名もない脇役を演じることが多かったのですが、その後、洋画の吹き替え声優として活躍します。ライアン・レイノルズやレオナルド・ディカプリオといった、有名な俳優の吹き替えを主に担当しています。
加瀬康之の主な出演作品
- 『NARUTO -ナルト-』カンクロウ
- 『イナズマイレブン』染岡竜吾
- 『たまごっち!』スペイシーっち
- 『デッドプール』ウェイド・ウィルソン(デッドプール)
洋画や海外ドラマの吹き替え声優として活動することが多い加瀬康之さんは、強くてかっこいい大人の男性役を数多く演じています。アニメやゲームでは、大人の男性役を担当することも多いですが、強面な少年役も演じています。
【ゴールデンカムイ】関谷輪一郎に対する世間での評判や人気
『ゴールデンカムイ』に登場する関谷輪一郎は元々家畜獣医の為、薬や毒を購入しても怪しまれないことから、殺人に毒を使っています。そして、簡単に人を殺せる手段として毒殺を知ってしまった為に、関谷輪一郎の殺人はエスカレートしていきました。家畜獣医だった関谷輪一郎らしい殺害方法に読者も納得しています。
関谷輪一郎が毒を使う殺人鬼となった背景には、娘の突然の死が関係していました。何の前触れもなく落雷に撃たれて死亡するという関谷輪一郎の悲しい過去には、『ゴールデンカムイ』読者の多くが「辛い」と感想を述べています。
関谷輪一郎は、『ゴールデンカムイ』本編で土方一派と戦うことになりました。曲者ぞろいの土方一派に、武力ではなく知力で挑む関谷輪一郎。『ゴールデンカムイ』は凄まじい肉弾戦が多く描かれる作品ですが、毒という武器を使って頭脳戦を繰り広げる阿寒湖編は現実でも起こりうる戦いとして人気のようです。
【ゴールデンカムイ】関谷輪一郎は連続殺人鬼の刺青囚人だった
『ゴールデンカムイ』に登場する関谷輪一郎は、最愛の1人娘を亡くした悲しい過去を持つ刺青囚人でした。肉弾戦の多い『ゴールデンカムイ』の中では、珍しく頭脳戦で土方や牛山を戦闘不能に追いやった頭の良い囚人として読者には大きな印象を与えています。登場シーンは少ないですが、是非『ゴールデンカムイ』の本編で活躍する関谷輪一郎の姿を堪能してみて下さい。
この記事のライター
ルキナ
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