【ゴールデンカムイ】尾形百之助の本当の目的は?かっこいい魅力も紹介
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助は何度も裏切りを見せているキャラですが、本人の目的は終盤まで明かされていませんでした。そんな『ゴールデンカムイ』の尾形百之助について、金塊争奪戦に参戦している本当の目的やキャラとしてのかっこいい魅力などをまとめました。
目次
【ゴールデンカムイ】尾形百之助とは?
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助の本当の目的や裏切りの理由について見ていく前に、まずは尾形百之助のプロフィールや作品のあらすじを紹介します。
尾形百之助のプロフィール
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助は、1月22日生まれ、東京府生、茨城県出身の男性です。第七師団の師団長であった花沢幸次郎中将と芸者の尾形トメの間に生まれ、日露戦争中は自身も第七師団歩兵第27聯隊の上級兵として参戦していました。その後、鶴見中尉が金塊の争奪戦に参戦した際には、第七師団から離反して独自の行動を始めます。
ゴールデンカムイの概要
『ゴールデンカムイ』は、2014年から2022年にかけて『週刊ヤングジャンプ』で連載された野田サトルの作品です。明治末期の北海道や樺太を舞台に、アイヌが隠した金塊を巡る戦いを描いていきます。アイヌ文化を描くサバイバルシーンや絶妙なギャグ描写、シリアスな戦闘シーンなどが話題になり、人気作となっていきました。2018年にはアニメ化し、2022年までに4期が放送されています。
ゴールデンカムイのあらすじ
日露戦争において「不死身の杉元」と称された杉元佐一は、ある目的から砂金を求めて北海道に来ていましたが、そこでアイヌが埋めた金塊について噂を耳にしました。そして、杉元はアイヌの少女・アシㇼパとの出会いから、金塊の噂が本当である可能性が高いと知り、利害の一致からアシㇼパと共に金塊の鍵となる刺青を持つ囚人達を探していきます。
【ゴールデンカムイ】尾形百之助の本当の目的や過去
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助は、金塊を巡る争奪戦の中で度々手を組む相手を変えていましたが、作品の中盤になっても自身の目的は明かさずにいました。そんな尾形百之助の裏切りの経緯や本当の目的について紹介します。
尾形百之助の過去
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助は、過去に父の花沢幸次郎、母の尾形トメ、腹違いの弟の花沢勇作を亡くしていますが、実際は全て尾形百之助自身が手をかけていました。芸者の子として生まれ、両親からまともな愛情を受けずにいた尾形百之助は、父と母の関係や同じ父から生まれたのに嫡子なった勇作に対して疑問を覚えてしまいます。
そこから父が本当に愛しているか確かめるべく、母親に毒を盛って父が葬式に来るか試しました。また、戦争中に人殺しをしない勇作に揺さぶりをかけますが、理解されなかったことから戦乱の中で旗手をしていた勇作を後ろから狙撃します。しかし、勇作が死んでも父は自分を見ることはなく、そのタイミングで鶴見中尉が介入したことで、父も自決に見せかけて手にかけることになります。
尾形百之助の裏切りの理由
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助は、網走監獄に到着するまでは杉元や土方一派と組んでいましたが、網走でキロランケの依頼を受けて、2人の射撃を実行しました。その裏切りの理由については、それぞれ以下の理由があります。
尾形百之助がのっぺらぼうを撃った理由
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助が、網走監獄でのっぺらぼうことウイクルを撃ったのは、キロランケが変わってしまったウイクルを終わらせて欲しかったからでした。かつては民族のために革命を行ってきたウイクルとキロランケでしたが、アシㇼパが生まれた後からウイクルの考え方を変え始め、キロランケにはそれが受け入れがたいものでした。その結果、弱くなったウイクルを切り捨てたのです。
尾形百之助が杉元を撃った理由
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助が杉元佐一を撃ったのは、のっぺらぼうを撃った後に杉元が何かを聞かされていたのを目撃したからでした。こちらはキロランケからの依頼ではなく、金塊を探す上で邪魔者になると独自に判断した故の行動です。しかし、その後にキロランケ達と行動する時にも、尾形百之助自身の目的は不明瞭なままでした。
尾形百之助の本当の目的
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助が、金塊争奪戦に参戦していた本当の目的は、最終章の列車内で鶴見中尉へ語る形で明かされます。尾形百之助は金塊争奪戦で反乱分子となった鶴見一派を全滅させ、金塊も手に入れた上で、第七師団の師団長になることを狙っていたのです。ただ、それは単に出世したいというわけではなく、自分がかつての父と同じに立場になることで死んでいった者を含めて周りを見返そうという意図がありました。
【ゴールデンカムイ】尾形百之助のかっこいい魅力
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助は作中では裏切りの多いキャラですが、それ以上にかっこいい活躍やミステリアスな部分から、読者やファンから人気を集めています。そんな尾形百之助のかっこいい魅力について紹介します。
かっこいい魅力①凄腕のスナイパー
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助のかっこいい魅力その1は、凄腕のスナイパーであることです。作中では、どの陣営と組んだ時もスナイパーとしての活躍を見せており、遠距離でも正確な射撃を披露したり、作戦を立てた上で銃撃戦に勝利したりする姿を見せています。
かっこいい魅力②用意周到さ
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助のかっこいい魅力その2は、用意周到なところです。尾形百之助はピンチに陥った時も奥の手を隠していたり、相手の行動を読んで準備を整えていたりと、用意周到な戦い方をしています。
かっこいい魅力③不敵な笑み
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助の魅力その3は、不敵な笑みです。普段はあまり表情を変えない尾形百之助ですが、時折笑うこともあり、その不敵さやニヒルな感じもかっこいい部分と言われています。
かっこいい魅力④不死身
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助のかっこいい魅力その4は、不死身なところです。作中では杉元佐一が不死身と言われていますが、尾形百之助も死にかけになりながらも生き残り続けており、その姿もどこか執念じみたかっこよさを感じられます。
【ゴールデンカムイ】尾形百之助の死亡シーン
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助は列車内で本当の目的を明かした後、杉元佐一達と戦うことになり、結果として死亡してしまいます。そんな尾形百之助が死亡するまでの流れを紹介します。
尾形百之助の死亡シーンは何巻?
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助は、単行本31巻の第310話「祝福」で死亡しました。最終章の中でも終盤の話であり、これまで裏切りを繰り返しながらも生き抜いてきた尾形百之助の死は、読者やファンにとってショッキングなものになっています。
尾形百之助の死亡の経緯
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助の死亡は他のキャラの死に方よりも複雑で、見方によって様々な意見が出てくるものでした。尾形百之助が死亡するまでの流れは以下の通りです。
ネタバレ①杉元との戦い
尾形百之助は本当の目的を達成するために鶴見中尉へ協力するように言いますが、杉元佐一が駆け付け、尾形百之助と戦い始めます。これまでも何度か戦った2人ですが、純粋な戦闘力では杉元の方が少し上手でした。しかし、列車の上という不安定な場所に杉元は苦戦を強いられます。
ネタバレ②アシㇼパの毒矢
そんな2人の戦いにアシㇼパと白石も駆け付け、杉元の危機を見たアシㇼパは尾形百之助に矢を構えます。その時、尾形百之助はアシㇼパと行動を共にしていたことから撃てないと思っていました。しかし、覚悟を決めていたアシㇼパは矢を放ち、直撃した尾形百之助は毒によって体勢を崩してしまいます。
ネタバレ③左目を自分で撃つ
毒矢の影響から尾形百之助は意識が朦朧としていましたが、アシㇼパが人殺しを実行したことに、自分と同じだったという満足感を覚えていました。しかし、そんな尾形百之助の前に勇作の幻が現れ、その中で勇作が言っていた罪悪感という言葉を尾形百之助は思い出してしまいます。そうした錯乱状態の中、尾形百之助は自分の左目に銃口を突き付けて、自ら引き金を引きました。
ネタバレ④花沢勇作の幻
左目を貫通した尾形百之助は列車の上から落ちていきました。その引き金を引く直前に尾形百之助の後ろには勇作の幻が見えており、落ちる時もその幻が付いたままになっていました。それによって尾形百之助は死亡しますが、唐突な自殺は毒による錯乱のせいだったのか、それとも勇作と重ねて見ていたアシㇼパに思うところがあったのかはわからないままです。
【ゴールデンカムイ】尾形百之助に対する世間での評判や人気
ここでは『ゴールデンカムイ』の尾形百之助について世間での評判や人気を紹介します。作中で人気の高い尾形百之助の本当の目的や死亡シーンが描かれた後には、読者やファンに様々な感想や意見が出てきており、単行本31巻発売後も度々話題に上がっています。
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助が死亡について、悲しい結末でありながらも尾形百之助にとっては良い結末だったのではないかと言う意見がありました。尾形百之助の最期には弟の勇作が迎えに来たようにも見え、死後には尾形百之助を思わせる「山猫の死」の絵をヴァシリが残したことから、尾形百之助が生きていた証が残ったとも取れるようです。
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助の死亡について、納得できないという意見も出ていました。最終的に救われる要素があったとしても、尾形百之助自身は死亡してしまっており、生きている間に幸せを感じて欲しかったようです。
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助が自殺した理由については、明言されていないことから様々な意見や予想が出ていました。その中で毒矢を放ったアシㇼパを人殺しにさせないために自殺を選んだという予想もありますが、放った時点でアシㇼパは殺意を持っていたので、理由としては噛み合わないと考える人もいます。
【ゴールデンカムイ】尾形百之助の本当の目的は出世だった
『ゴールデンカムイ』の尾形百之助は、金塊争奪戦において目的を明かさないまま裏切りを繰り返しながら行動していましたが、本当の目的は父が付いてた第七師団の師団長になることで、周りを見返そうとしていました。しかし、最後の戦いで尾形百之助は自殺により死亡しました。そんな尾形百之助の最期を知ってから改めて話を見返しても面白いので、漫画やアニメで尾形百之助の活躍を確認してみてください。
この記事のライター
十文字猛
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